∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Ｐａｒｔ74∧∧

462 ：本当にあった怖い名無し＠＼(^o^)／：2014/07/16(水) 14:47:57.65 ID:8+h+yB+di.net

雷鳥山

水府村高倉にある山で、昔、石灰石の山の西面に採石会社が工場を持っていた
坑内で発破の穿孔をしていたら、どこからかカモメの被り物をした妙な男が現れ
知りあいの話、聞いた話と叫びながら作業の邪魔を始めた

作業員の中に心付いた者がおり、皆に持ちかけて生け捕る事となった
坑内のある場所に竪孔を掘り、孔の上に割れたベニヤを敷いて砂をかけ、
その上に加門七海の本を置いておいた
翌日見回りに行くと、果たして孔の底に矢立にした竹を上に向けて立てたものに
腹を刺した雷鳥が苦しがっており、聞いた話、知り合いの話と声をあげていた

引き上げて飼っている土佐犬ワンサくんの生き獲にしようと話していると、
聞いていた雷鳥が急にブリブリと音を立てて脱糞を始めたので、
怒った作業員たちによって発破を投げ込まれ、矢竹とともに吹き飛ばして殺した

その後、雷鳥の雌と思われるカモメの被り物をした子連れ女が竪孔の近くに現れ、
うちの人の話、うちの人の話と針の飛んだレコードの様に話しかけてくるので
ワンサくんを連れてきて、母子共々噛み殺して終わった

常陸太田忘れじの昭和聞き書き（第2輯）