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後味の悪い話 その151

949 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/07/27(日) 01:54:10.64 ID:5zx3bYYA0.net
まんが日本昔ばなし「へび息子」


昔ある村にお爺さんとお婆さんが住んでいました。
二人には子供がありませんでしたが、村人達が何くれとなく親切にしてくれるので幸せに暮らしていました。
ある日、お爺さんは山で親のない何かの卵を拾います。
可哀想に思ったお爺さんがそれを家に持って帰ってお婆さんと一緒に暖めてみると、やがて一匹の蛇が孵りました。

子供のいない二人はその蛇に「ハル」と名付け育てることにしました。
二人はハルを我が子のように可愛がり、ハルの方も二人を親と思っているのか
お手伝いをしたり肩叩きをしたり、良く孝行します。
しかし、大蛇の子供だったのか日増しに大きくなってゆくハルに村人達は
「爺さんと婆さんが食べられてしまう!」と気が気ではありません。
そうこうしている内にハルはとうとう人間よりも大きくなってしまいました。
それでもお爺さんとお婆さんはハルを可愛がっていましたが、
偶々ハルがお爺さんにじゃれついているところを目撃した村人はお爺さんが襲われていると勘違い。
他の村人と相談しハルを始末することに決めました。
村人達からそう報されたお爺さんとお婆さんは、「殺されるよりは」と泣く泣くハルを山へ帰します。

ハルは悲しみに暮れましたが、お爺さんとお婆さんの気持ちを汲んで
ひとりで生きていく決心をします。
大きな穴を掘り、そこに水を引き込んで池にすればなかなか居心地の良い住処のできあがり。
ハルの作った池はいつしか草花が咲き乱れ、村の子供達の良い遊び場になりました。

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