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死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?321
- 985 :2/2@\(^o^)/:2014/07/20(日) 14:37:16.98 ID:J7lvtVQ80.net
- 距離が変わらないんだ。どんなに急ごうがゆっくり歩こうが、距離が変わらないんだ。
その人影の大きさがな、変わらないんだ。
そして、気がついたんだよ。
その人があり得ないほど真っ黒なことに。
影になってたとしても、見る位置が変わればなんかちょっとは変わるだろ?
だけれど、太陽を背にしようが、右手にしようが。日向に居ようが影にいようが。ずっと、真っ黒なまんまだったんだ。
顔もわからない、だれなのかわからない。決して見えない位置じゃなかった。
普通なら誰なのか判別できる位置に、確かにそこにいる。
なんだかわからない、人のかたちをした黒い影が。
お父さんと一定の距離を保ちながら、蠢いていたんだ。
お父さん怖くなって走って走って、引き返してきちゃった。
半分引きずられるように走らされたぽちが不思議そうに見上げてきたよ。
父が話してくれた話は以上です。
父はいまでも変わらず元気ですし、正直、くねくねとなんら関係もない話かもしれませんが、これを聞いたとき、確かにおんなじ恐怖を感じたことを覚えています。
もしかしたら、くねくねの亜種だったのかもわかりません。
あれ以上見つめていたら危なかったかもな、と父はあっけからんと笑いました。
このお話はここまでですが、他にも父から聞いた話がありますので、またの機会に話せたら、と思います。
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