死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない？318

623 ：本当にあった怖い名無し＠＼(^o^)／：2014/12/18(木) 21:41:39.58 ID:zio2kH2b0.net

中学校のすぐ傍に乞食山という山があった
都の所有で山というか斜面であり、横は二車線の坂道
山というのは盛り上がりがあったからなのか、元々山なのかどっちかだ
名称も公然な訳はなく、乞食が住んでいたからと言うだけ
赤土と雑草だけの山で、斜面の下は少しばかりの藪があり、木が何本かある限りだ
藪の先は都営住宅で、汚らしい平屋が何軒かひっそりと建っており
そこまでいくともう中学校の校門前だった

乞食山には乞食の他に、精神障害者が彷徨いていたという話もあったが、
生徒らはあまり目撃した者は少なく、専ら彼らが気が向いた時に一斉に始める
ソリ遊びの場所となる以外は、誰が捨てたともしれぬエロ本発掘の場所だった

ある時に数名の男子生徒が発掘に行こうと言い出した
なんの発掘やら知らぬ
どうせつまらぬ理由だが、自分もケツについて行った
どうやら発起人の生徒は目星があったらしい
雑誌が埋まっているのが斜面から分かる所を掘っていった
そのうち集まった仲間は分裂し、あそこは誰の住んでるマンションだのと駄弁り、
波板を見つけてソリに興じる者もいた

突如、炸裂音が響いて掘っていた奴があっと声を上げて目を抑えた
片目を両手で押さえているが、すき間からどんどん血が流れてくる
仲間のところにヨロヨロと歩いてくるのでビックリしてしまった

古い消火器を掘り出して何かしたらしい
彼は両親の離婚で名前が変わった事のある生徒だった
モテそうにもなくマセて女子にもよく手紙を渡したりしていた
しかし彼のそれからの姿を見るにつけ、からかう者はもう居なかった