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秋元康「僕を含め審査員全員を魅了した大園桃子理屈ではない魅力を持った彼女を乃木坂3期生のセンターに据えた」

202 :君の名は:2018/08/22(水) 18:58:33.56 .net
【秋元康コラム】オーディションの不思議…何も答えられなかった彼女

 いろいろなオーディションが続いたので、しばらくはスタッフに任せていた。審査は、プロデューサーの僕一人が決めるのではなく、
審査員各人が「いい!」と強力に推す候補者を選んでいるので、必ずしも、僕がいないと成立しないというものでもない。むしろ、僕が
いない方が、毛色が変わったメンバーになるのではないかと欠席していたのだ。「いやあ、いいコがいました」「面白いコがいました」
「秋元さんの料理の腕が鳴るようなコを見つけました」。現場からの嬉うれしそうな報告を聞いていると、それはそれでよかったのでは
ないかと思う。

 原稿書きの締め切りもひと段落ついたので、久しぶりに「乃木坂46」の3期生の最終オーディションに参加した。最近は、最終面接
の前にライブ配信サイト「SHOWROOM」で、生の自分をアピールする機会を設けているので、そちらの方もチェックしておいた。
「へえ〜、こういうキャラクターなんだ」とある程度は、把握していたつもりだったが、やはり、オーディション会場で実際に会って見
ると、イメージとは全く違った。スタッフやマスコミ関係者、多くの大人たちの視線が注がれる中で、緊張しない方が難しい。

 ステージに立って、突然、泣き出してしまった候補者がいた。司会者が上手にフォローしながら、質問をするのだが、おそらく、頭が
真っ白になってしまったのだろう。何度、質問しても何も答えられない。「私は誰? ここはどこ?」状態である。人生で、こんなに緊
張したことはなかったに違いない。本人は、乃木坂とか、アイドルとか、夢とか、どうでもいいから、すぐにこの場を立ち去りたかった
んだろうなあ。控え室に戻ったら、「せっかくここまで来たのに……」と自分の不甲斐なさと夢が破れた絶望感に苛さいなまれるのだろ
う。見ていて、可哀想かわいそうになってしまった。

 別室で行われた選考会で、なんと、その泣き出して何も答えられなかったコが圧倒的な支持を受けていた。審査員全員の票を集め、ト
ップ当選だった。もちろん、僕も彼女がいいと思っていた。もし、誰からも推す声が上がらなかったら、僕はみんなを説得しようと思っ
ていたのだが、他の審査員、誰もが彼女に魅了されていた。

 不思議な世界である。ルックスが良かったり、歌が上手うまかったり、ハキハキとインタビューに答えたりするだけじゃダメなんだ。
プラスアルファの魅力。理屈ではなく、引き寄せられるもの。オーラ? スター性? 運? 僕は、その何かを持った彼女を乃木坂3期
生のセンターに迎えた。

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