周南市金峰郷住民５人連続殺人事件・ネット上で被害者中傷相次ぐ

朝まで名無しさん

「こんな狭い集落で集中的にいじめられたら逃げ場がない。かわいそうに…」
「こんなに同情できる殺人犯は初めて」。
ネット上では保見光成（ほみ・こうせい）容疑者（６３）への同情的な書き込みが事件直後から目立っている。
（略）

根拠のないうわさ話が飛び交い、亡くなって反論すらできない被害者を
一方的に批判する内容があっという間にネット上に広がった。
「（保見容疑者に）励ましのメッセージを送ろう」「減刑の嘆願書を書かないか」
と呼び掛けるものさえある。

　遺族の一人は「被害者はもう何も話せない。（それなのにこんな言われ方では）殺され損じゃないですか」と憤る。
だが「書き込みは止められない。仕方ない」と行き場のない思いを抑え込む毎日という。
　別の遺族は「私たちが負った傷は誰にも分からない。ネットは見ないようにしています」と話した。

　このような現象を、関西学院大の三浦麻子教授（社会心理学）は
「つつましく生きている住民が理由もなくこんな衝撃的な事件の被害者になるとは誰も信じたくない。
だからその理由を犯人ではなく住民に求めてしまう」と分析。
「犯人が悪いというのは当たり前で広がらない。容疑者が被害者にいじめられていたというような
うわさ話ばかりが目立っていく」と話す。
（略）

　保見容疑者は山口県警の捜査本部の調べに対し、事件への関与は否定していないが
「当日の記憶がすっぽり抜け落ちていて真っ暗」などとし、詳しい動機は話していない。

　弁護人も「被害者の名誉やプライバシーもある」と
住民との具体的なトラブルなどについては慎重に言葉を選んでいるが、
進まない動機などの解明とは裏腹に、ネット上の心ない書き込みは収まる気配がない状況だ。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201309070052.html