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みんなdeクエスト 那由多の道と異界の扉 10連携
- 1 :名も無き冒険者:2016/03/29(火) 22:24:37.88 ID:bq+C2Dsl.net
- 100万人以上がプレイしたあの『みんなdeクエスト』がリニューアルして登場!
キャラクター育成やペット育成といったやりこみ要素も盛り沢山!
一日5分から始められる冒険の旅に出かけよう!
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次スレは>>970 が立てる事。無理なら代わりの人を指名。
晒しは晒しスレでお願いします。
▼晒しスレ
みんなdeクエスト 那由多の道と異界の扉
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/net/1406447054/
▼前スレ
みんなdeクエスト 那由多の道と異界の扉 8連携
http://wktk.2ch.net/test/read.cgi/netgame/1419857984/
- 671 :名も無き冒険者:2016/06/21(火) 13:40:56.93 ID:W5b/t4O+.net
- しかももう片方よりは人気ないとは言え今期SRに更に+αでナニカ出させようとするのがね
- 672 :名も無き冒険者:2016/06/21(火) 15:11:25.39 ID:KV2uOtkne
- いや、これ多分
(チェリーorドリス)+αじゃないか?
- 673 :破壊師:2016/06/21(火) 17:03:33.34 ID:q3S7WdYZE
- やぁお前らの超アイドル破壊師様の降臨だ
今日はお前ら虫けらどもに虹側の話をしてやろう
- 674 :破壊師:2016/06/21(火) 17:09:27.71 ID:q3S7WdYZE
- ──虹色──
無言のまま、先程の雨のお陰で完全にぬかるんだ地面に、力無く腰を落とす。
細い足に泥の飛沫が散ったが気にもならない。リトゥエは虚ろな瞳を虹色に染まる空へ向けた。
所詮『観察者』でしかない自分にできることは、もう何も無い。
少なくとも、自分の力だけでできることは。
「今が、その時──なのかな」
あの満月の夜に、己の『源流』と交わした言葉を思い出す。
身を起こす。
- 675 :破壊師:2016/06/21(火) 17:10:07.83 ID:q3S7WdYZE
- 彼女は宛も無く彷徨っていた両の瞳の焦点を、虹色の天幕降りた空の狭間に浮ぶ、
ほぼ真円に近い月に結んだ。未だ空に残っていた薄雲と、
七色の輝きを帯び た不気味な帯にその姿を汚されてはいるが、
リトゥエはそれに向かって迷わず両手を掲げ、心の中でただ一言、己の『源流』の名を叫ぶ。
そして、掲げた両手の掌を組み合わせ、ゆっくりと胸の前まで降ろしていく。
組み合わされた掌の位置が下がっていくにつれて、
彼女の身体の端から光がぽろ りぽろりと零れ始めた。
そして零れる光が彼女の存在そのものであったかのように、
身体が末端部から次々と解け、宙に消えていく
- 676 :破壊師:2016/06/21(火) 17:10:42.84 ID:q3S7WdYZE
- 足先が光となり、翼が光と なり、腕が光となり、肩が、膝が、腿が、次々と光に包まれ、解けていく。
リトゥエは、己の存在というものを砕き、光として辺りへ散らしていた。
砕き、散らした彼女の概念、限りなく無に近く、
限りなく『源流』に近い概念が濃厚に満たされた空間。
元々肉体にそれほど依存しない、概念上の存在に近い妖精達。
それもニルフィエといった極めて上位の存在であるならば、
場に満たされた己に近しい概念を利用することで、
どんなに離れた場所からであろうと、一瞬にして己の身体をその場所で顕在化させることができる。
もっとも、それは二つの存在のうちの一つを砕き、
それを触媒にしてもう一つの存在がそこへ実体化するということであり、
そこで二つの存在は完全に混ざり合う。そして、元々存在していた二つの力関係に大きな差があった場合は。
「消えちゃうのはイヤだけど、何もかもなくなるわけじゃないし……仕方ないよね」
身体の殆どを光として周囲に散らし、残ったのは頭部だけとなった彼女は苦笑しつつ嘆息。
- 677 :破壊師:2016/06/21(火) 17:11:10.47 ID:q3S7WdYZE
- その呼気すらも光となって漂う。髪が解け、頬が融けて、瞳を失い、そして最後に残った唇が言葉を紡ぐ。
「さようなら」
声と共に彼女の全てが光となり、淡く輝く霧がその空間に無音のまま漂う。
輝きは解ける事無く只々揺れて、暫くのあいだ、場にある全ての存在を淡く照らし続けた。
- 678 :破壊師:2016/06/21(火) 17:12:10.63 ID:q3S7WdYZE
- ──聖域──
「貴方をここへ運ぶ時に残した痕跡を追って、『竜』はこちらへ向かっています。
リトゥエが私を呼ぶことを躊躇った故の事ですが……他のニルフィエならともかく、
私は到底、あの子を責める気にはなれません」
眼を伏せて、沈痛な面持ちのまま告げる彼女の言葉に、貴方は、はたと気づく。
そうだ、リトゥエだ。
いつも自分の傍に居た、あの小さな妖精の姿がどこにも無い。
貴方は反射的に彼女の姿を探し、周囲を見回そうとするが、
青色の弾力に阻まれ動くこともできない。
「リトゥエ、ですか?」
月夜の表情に、より暗が混じる。
「お話づらいことなのですが……もう『リトゥエ』という妖精は存在致しません」
唐突な言葉に、貴方は唖然として、眼の前に立つ月夜を見る。
- 679 :破壊師:2016/06/21(火) 17:12:49.32 ID:q3S7WdYZE
- 自分が気を失っている間に、死んでしまった、のか?
困惑しつつ尋ねれば、月夜は少し迷うような、考え込むような雰囲気。
「死んだ──とは少し意味合いが違うのですけど。
今は私の一部となり、その記憶が細々と受け継がれるのみです」
そこで月夜は何かを思い出したように、小さく微笑む。
「そういえば、『私』の事を詳しく貴方に話したことは、一度もありませんでしたね」
彼女の奇妙な物言いに貴方は暫し考え込み、そして頷く。
今まで長い間、あの妖精と共に五王朝中を旅して廻ったが、
彼女自身の話を聞いたことは、数えるほどしかなかった気がする。
「リトゥエという流翼種の妖精は、私、『月夜に咲く女王』が生み出した
『分け身』です。強い力を持つニルフィエは、自分の存在を複写することによって、
個体を増やすことができます。リトゥエもそれによって生まれた妖精の一人でした」
月夜は貴方から視線を外すと、ゆっくりとした動作で歩き出す。
- 680 :破壊師:2016/06/21(火) 17:13:40.60 ID:q3S7WdYZE
- 石畳の上に結界で縛られた貴方の周囲を円を描くように。
「彼女は『観察者』という役目を持っていました。
殆ど『聖域』を出ることは適わぬ私の慰めとして、森の外にある様々な物や出来事、
そして貴方達人間の暮ら し。そういった事を知るためだけに造られた子。
だから、何かと戦うような力は殆ど持っていなかったし……
貴方と居ても、あまり役に立たなかったよね」
時折、丁寧な彼女の口調が唐突に崩れ、いつも耳慣れた妖精のものへ戻る。
その様に、何とも言い難い危うさを感じた。
彼女は貴方の一周し、また正面に戻ってくる。
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