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都筑道夫・4

634 :五幌 玲於奈:2014/04/15(火) 21:57:45.01 ID:NTtrm+KZ.net
今日話題に上げられていた宮崎駿の手塚治虫批判は、私も見聞きして、
あちこちで話題にしたことがあるのですが、その結びはこうなっていました。


「僕は手塚さんの漫画に物凄い影響を受けた人間なんですよ。それで、
自分がそういう仕事をやるときに『このまま仕事に入っては駄目だ』って
いうところまで手塚さんに追い詰められた人間なんです。実際、その後
漫画に入った人たちも一人として彼を超えてないと思うんですよ。だから
二十代の時にひどい葛藤があったんです、自分の中に」


「その人物が死ぬと安心して褒めだす人がいるんです。
美空ひばりの生前には聞こうともしなかった奴が死んだらイヤー大した
奴だったな、なんて言うと頭にきますよ。

僕はいまでも手塚さんと戦ってるんだと思ってますから、死んだと思って
安心して褒めたくないんですよ。
あの人のニヒリズムに僕らは畏怖の気持ちで憧れ、影響されたんです。
あの人の(作品の)中に、その後のこの国の大衆文化の光と闇が
凝縮されてるんです。だから、死んだってちっとも安心なんかできない。

自分の彼(=手塚)への(批判の)言葉は、自分(=宮崎自身)への一番
鋭い刃にならなければならないはずなんです」


…都筑氏がカーに、そして自身を含めた現代本格ミステリに向けた「刃」が
どのようなものだったか、御分析を重ねて楽しみに待っております。

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