ひじきのとなかまたち Part21
- 981 :名無しさん@また挑戦:2022/11/12(土) 22:45:44.02 ID:???.net
- >>980 続き ※絵露有無:無
現にきのこは第一子・ハニエルを出産するとき、55時間もかかった。
あの時は本当に肝を冷やした。
しかも、出産場所はぬほんではなく、異国の地・加灘だった。
私は取り乱し、英語辞典を引きながら、産婦人科医に
「まずはおなかの子より、母親であるきのこの命を優先してくれ!」と叫んだ。
手塩にかけて育てた大切な子供・きのこの命を守りたかったのだ。
しかし、きのこは
「赤ちゃんを助けて!
おなかの赤ちゃんを助けて!」と
大きなおなかでのたうち回りながら、叫んでいた。
なんでこんなにお産に時間がかかったのか?
それは―ひじき君によると、
&実奇の悪霊がきのこに取り憑いていたためらしい。
ひじき君からは
「僕が実奇&とビジネス交際と言う形であれ関わりを持ってしまったことで、
きのこさんをとても苦しめる結果になってしまいました。
深くお詫びを申し上げます」と謝られた。
私は、(やはり、ひじき君との結婚を許すべきではなかったか)―とこの時、後悔した。
これからも&実奇の悪霊にきのこが取り憑かれてはたまったものではないからだ。
現にきのこがひじき君と結婚するつもりだと私たち夫婦に言った時、
私はいったん反対した。
「ひじき君は女性関係が派手だそうじゃないか!
ああいう女好きな男性と結婚すると苦労するぞ!」
すると、きのこは猛反発した。
「お父さんにひじの何が分かるの?
ひじはとっても優しくていい人。
なんてイイ人なんだろうって言うくらいいい人なの!
いつも『君が僕のNo.1だ。君は僕のワイフだ』と言ってくれる人なの!!」
きのこの結婚への意思は固く、簡単に覆せそうになかった。
私は渋々、きのこの結婚を認めた。
しかし、出産が55時間もかかるのなら、
結婚を認めなければ良かったと後悔したわけである。
それでも、きのこは立派に子供を出産して見せた。
きのこをこれ以上出産で苦しめたくない―それが私と妻の共通認識だった。
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