ひじきのとなかまたち

名無しさん＠また挑戦

>>389 続き　※絵露有無：無

　その後、しばらくマス華麗度・利プ夫妻はどちらが2人目以降の子供を生むかで
　口論をしていましたが、その間に、気がつくと栗メモがうずくまっていました。
　理髪師が『栗メモ、どうしたんだい？―生まれそうなのかい？』と聞くと、
　『そうみたい…』と、栗メモは苦悶の表情でお腹に手を当てて答えました。
　すると、次の瞬間、『いたたたたたたたたた…ウソ…こんなに痛いの？』と
　今度はマス華麗度が大きなお腹に手を当てて、痛みを訴え始めました。
　双子妊婦がほぼ同時に産気づいたのです。
　理髪師は大慌てで、『こいつは大変だ！！早くタクシーを呼ばないと！』と言って、
　タクシーを電話で呼びました。そして、約5分後には産気づいた妊婦専用の陣痛タクシーが
　やって来ました。その陣痛タクシーには棒ヤンそっくりな運転手が乗っていました。
　顔がそっくりで髪形以外で見分けがつかない妊婦2人が
　大きなお腹を必死にさすりながらタクシーに乗っていく姿はなかなかシュールでした。
　そして、約10分後には妊婦達は病院に辿り着きました。
　妊婦達は2人とも医者を受診しましたが、
　『う～ん、まだ生まれませんね。しばらく陣痛室で待機していて下さい』と
　医者に言われました。
　そこで、妊婦2人は隣同士のベッドで出産の時を待つことになりました。
　マス華麗度が栗メモに
　『オレは5時間以内にこの子を生んでみせる！』と言うと、
　マス華麗度と同じく負けず嫌いな栗メモは、
　『マス華麗度が5時間なら、自分は4時間以内に生んでみせる！』と
　マウントを取りました。すると、マス華麗度は、
　『栗メモが4時間で生めるなら、オレは3時間で生めるな！』と
　勝ち誇ったように言いました。
　こうして、マス華麗度と栗メモがマウント合戦をしていると、
　『あいたたたたたたたたたたたたた…いったぁぁぁぁぁぁぁぁぁい！！』と
　2人の妊婦が仲良く同時に陣痛に苦しめられるのでした。
　そして、妊婦達が苦しみだすと、利プと理髪師がそれぞれ、お互いの配偶者の
　背中やお腹などを必死でさするという光景が繰り広げられました。