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ひじきのとなかまたち

262 :名無しさん@また挑戦:2019/04/27(土) 17:00:44.59 ID:???.net
>>260 続き ※絵露有無:無

 妊婦はこの誘いに涙を流して、
 『そこまで…していただくのは…申し訳…ないです』と言いましたが、
 『気にしないでください』とひじきは爽やかに笑って言いました。

 こうして、駅務室でしばらく休んだ後、2人はひじきの家に行きました。
 ひじきの自宅に到着後、ひじきはひじきご飯を作りました。
 妊婦はひじきが作った夕飯で元気を完全に取り戻しました。
 妊婦が元気を取り戻したところで、ひじきは妊婦に名前を尋ねました。妊婦は、
 『自分の名前は“きのこ”と申します。“きの”って呼んでくれたら嬉しいな☆』と
 恥ずかしそうに言いました。その様子がなんとも可愛くて、ひじきは思わず
 『僕は“ひじき”と申します。“ひじ”って呼んでくれたら嬉しいな☆
  身寄りがないんだったら、いつまでもここにいていいよ』と言いました。
 こうして、2人の共同生活が始まりました。
 一緒に暮らし始めて2週間後のある日、妊娠9ヶ月に入ったきのこは、
 自分の作業部屋が欲しいと言い出しました。ひじきは、可愛いきのこの言うことですから、
 首を横に振る理由がありません。すぐに承諾し、自宅の余っていた部屋を
 きのこの作業部屋にしました。ひじきは、素朴な疑問を感じたので
 『この部屋を何に使うんだい?きの』と尋ねました。きのこは、
 『布を織りたいの―だから、糸を買ってきてほしいの』と上目遣いで頼みごとをしました。
 ひじきは、可愛い身重のきのこのために直ちに糸を買ってきました。
 きのこはこの糸を手に例の作業部屋に入る時にこう言いました。
 『ひじ、この部屋には絶対に入ったらダメだからね』
 そんなきのこにひじきは、
 『分かった―分かったよ、きの』と承諾しました。
 そして、約1週間後、きのこは、それはそれは美しい布を手に部屋から出てきました。
 ひじきがその布を売り出すと、その布は大変な話題となり、
 たくさん売れ、ひじきは貧乏から一転、お金持ちになりました。
 きのこは、ひじきが喜ぶのを見て嬉しそうに笑い、
 『ひじが喜んでくれて自分も嬉しい。もっと良い布を織るからね。だから、作業部屋は
  絶対に覗いちゃダメだよ』と言って、また部屋にこもってしまいました。

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