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ひじきのとなかまたち

46 :名無しさん@また挑戦:2019/02/16(土) 18:00:12.03 ID:???.net
>>45 続き ※絵露有無:無

 さすがに両親もきのこの心情を慮り、しばらくきのこをそっとしておくことにしました。
 そこから数ヶ月経ったある日、きのこはお城の近くの湖を泣きながら散歩していました。
 すると、後ろからふわっと何かを被せられた感覚がしました。
 きのこが後ろを振り向くと、なんとそこにはきのこが昔片想いをしていたひじきが
 きのこに自分のダウンジャケットをかけてあげながら立っているではありませんか!
 きのこはひじきを見ると、見る見るうちに目に涙を溜めました。
 ひじきは、『どうしたんだい?きの。何で泣いているんだい?』と
 聞きました。すると、きのこは
 『泣いてないよ。泣いてないよ』と慌てて顔を振りましたが、
 ひじきはきのこの両頬を両手で押さえて『泣いているじゃないか』と言うと、きのこは
 『自分が情けない。自分は五厘2連覇したから、
  その点では夢を叶えたけど、それ以外では人生の敗者だ』と言って
 ここ数年の自分の身の上話をすると、泣き崩れました。すると、ひじきは
 『君はまだ若い。今の段階で“人生の敗者”だなんて決め付けるのはもったいない。
  これからいくらでも“人生の勝者”になれる』と言って、きのこを抱きしめました。
 きのこは、『どうやって―どうやって人生の勝者になれと言うの?気休め言わないで!
  You are so bad!』と涙を溜めながら、ひじきの胸をガンガン叩いて大泣きしました。
 すると、ひじきは
 『僕だったら、これまで君が結婚してきた男たちのように
  君を不幸にしたりはしない。僕は君の事を一番に考えてサポートするよ。
  僕は君の事が昔から大好きだ。君が結婚すると知った時、僕は失恋したと思った。
  もし、君が僕で良いのであれば、結婚してくれないかい?』と言いました。
 きのこは、このひじきのプロポーズを聞いた時、目から涙が止まりませんでした。
 自分では片想いだとばかり思っていたのに、実は両想いだったなんて!
 きのこは、『自分はなんと人生の遠回りをしてきてしまったんだろう!』と思いました。
 もう、きのこは『両親が何と言おうが構わない!自分の人生は自分で切り開く!』と
 決心しました。そして、ひじきのプロポーズに即座に“Yes”と言いました。
 きのこは両親にこう言いました。
 『またまたわがままを言うことをお許しください。
  このたび、元同門でヒラマサ五厘メダリストで欧州選手権7連覇の偉大なる
  ひじきさんと結婚することになりました。今度こそ絶対に幸せになって見せます』

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