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ひじきのとなかまたち

706 :名無しさん@また挑戦:2017/03/05(日) 19:05:42.17 ID:???.net
>>705 続き ※絵露有無:無

 ひじき源氏は医者に飛びかからんばかりに取り乱し、胸ぐらを掴んで
 そう怒鳴りました。

 その日の晩、ひじき源氏は夢を見ました。
 その夢の中で、ひじき源氏が道をトボトボ歩いていると、
 黄色い熊がひじき源氏の目の前に現れてこう言いました。
 『ひじき源氏様。きのこの上様をお救いになるには、
  きのこの上様の唇に100回口付けをしてください』

 夢から覚めると、ひじき源氏は飛び起きて、きのこの上の枕元に行き、
 その唇に口付けをし始めました。

 きのこの上は意識が朦朧として苦しそうにしていましたが、それでも
 ひじき源氏は藁にもすがる思いで口付けを何度も何度もしました。
 しかし、99回口付けをしたところで、ひじき源氏の体が硬直して
 動かなくなりました。
 (うぅっ!!か、金縛りか、これは!?)
 ひじき源氏はきのこの上に顔を近づけることすら出来ません。
 (くそっ!!―あと1回なのに。。)
 ひじき源氏は力いっぱいきのこに口付けしようと、
 体を動かしますが、体がどうしても動きません。

 そうこうしているうちに、きのこの上は産気づきました。
 『痛い痛い痛い―お腹が痛い。。。』
 うわごとのようにそう呟くきのこの上に、ひじき源氏は何も
 してやることは出来ませんでした。
 それまで、ひじき源氏は物の怪の正体を知ることは出来ません
 でしたが、この時、彼の目にははっきりと正体が見えたのです。
 それは、&の御息所でした。
 (&の御息所!僕の大切なワイフに取り憑かないでくれ!)

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