ひじきのとなかまたち

名無しさん＠また挑戦

>>704 続き　※絵露有無：無

　きのこの上を乗せた牛車は、その牛車争いに勝ち、
　相手側の牛車は破損しました。
　その牛車に乗っていたのが、＆の御息所でした。

　その時の牛車争いには勝ったものの、きのこの上にはそれ以来、
　物の怪がつくようになりました。
　もともと、きのこの上は体が丈夫ではなく、妊娠して以来、
　体調を崩しがちでしたが、ますます体調不良は酷くなりました。
　体調不良が継続的に続くようになったため、
　お祓いをしてもらいましたが、なかなか取れません。
　『おのれー、よくもヒトを辱めてくれたな、このやせっぽち！！』
　そう言う声が聞こえてきて、髪の毛を引っ張られたり
　叩かれたりもされるときのこの上は訴えました。

　そんな折、ひじき源氏は＆の御息所に行き、
　『牛車争いの時はすまなかったね』と謝りました。
　しかし、＆の御息所はこれを聞いても彼を許さず、
　『上っ面ばっかりの謝罪はもううんざり！！』と言いました。
　『じゃあ、どうしたら許してもらえるかな？』とひじき源氏が尋ねると
　『あのメスと別れろ別れろ別れろ！！キエェェェェェェェ！！』と
　正気の沙汰ではない様子で彼女は暴れ出しました。
　『落ち着いてくれ！！―きのこの上のお腹の中には僕との間に
　　待望の赤ん坊が居るんだ―今までワイフには酷い態度を取ってきた分
　　これからは絆を深めて、なるべく仲良くして行きたいんだ』
　と、ひじき源氏はなだめようとしましたが、これが火に油を注ぎました。
　結局、話し合いは紛糾した形で、家に帰らざるを得ませんでした。

　家に帰ると、きのこの上は瀕死の状態でした。
　医者が『今晩が峠かもしれません』と縁起でもない事を言いました。
　『それを何とかするのが君の役目だろう！！』