運命的な出会いだったのでできれば結婚したいんだが

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彼女とは付き合って6か月になる。彼女との出会いは恐ろしく運命的だった。こうしてスレッドを立てて、誰かに聞いてほしくなるくらいの。個人を特定される可能性のある部分については多少脚色があるけど、それ以外は本当。

彼女（以下Ｒとする）は俺が働いている会社に中途採用で入ってきた。新卒で入った会社から転職した形だ。思わず凝視してしまうほどかわいかった。大人しい吉高由里子って感じ。
俺は35歳。正社員だが薄給、貯金もあまりない。今の会社ではかなりの古株なのだが、未だに職場の人間とはまともに会話できないほどのコミュ障。まあでも人数の多い会社。
同じような奴はちらほらいるし、その辺はさほど気にならない。

俺が休日によく行く、行きつけのカフェがある。映画鑑賞が趣味の俺とそこのマスターはある時意気投合し、今では人が足りない時にヘルプで俺が入ったりするくらいの常連になっている。
客が他にいない時はいつまでもふたりで映画の話をしている。好きなことだったらいくらでも話せるのに、どうして職場となると全く話せないのか。
で、それくらい常連だったもんで、調子に乗って俺はおススメの映画を紹介したノートを店の本棚に置かせてもらっていた。ノートというには分厚すぎる、自費出版というにはお粗末な冊子だったが、
俺の映画に対する熱意が伝わったのか、たまに「紹介していた映画観ました」と感想を寄せてくれる人がいて面白かった。
ある日、カフェのマスターから電話が来た。
「今○○（地元のテレビ局）にお店を取材してもらってて、夕方にやってる番組の映画を紹介するコーナーの話になって、めちゃくちゃ詳しい奴がいるってお前を紹介しておいた」
正直その時はテレビの撮影をしてたからか、マスターのテンションがやたら高くて、よく意味が分からなかった。紹介したからってどうなるんだ？とも思った。
んだけど、少ししてからそのテレビ局から電話が。その映画のコーナーに出ないかという話だった。そんなことあんのかよと思いつつも、よくよく聞いてみると『映画ノート』を
そのコーナーをやってる人（県内にある映画館の館長がやってる）が読んだらしく、是非一度、ってことだった。
テレビに出て喋ることを思うと足が震えたが、何か人生が変わるきっかけのような気もして、ついＯＫしてしまった。そのコーナーは金曜日にやっていたので、わざわざ有休も取った。
会社にばれたらヤバいなと思ったけど、まあ就業時間中の放送だしいけるかなと。
ちなみにこの時点でまだＲは俺の会社には入ってない。

テレビ出演は緊張した。しかも生放送なので尚更。録画したものを見返してみると結構喋れていたので自己評価は高かったのだが、出演依頼はそれきりなかった。
ただついでに行きつけのカフェとそこにある『映画ノート』の宣伝ができたので、俺は満足していた。

それから2か月くらいして、Ｒが入社してきた。今思えば、俺の顔を見た時、驚いたような顔をしていたような気もする。そりゃそうだ、テレビで観て『映画ノート』に興味を持ったＲはカフェまでそれを読みに行き、
その中の作品を観、いつか『映画ノート』の作者に感想を言おうと思っていた矢先、その作者が入った会社にいるんだから。Ｒは会うとしたらカフェでだと思っていただろうから、さぞ驚いただろうな。
文章書くのが下手だからずいぶん長くなってしまった。興味があれば読んでくれい。