医療生協の実態

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>>281
私の雑感を述べさせていただきますと、
医療生協の幹部職員には、物事の分別のついている人間が、あまり多くないと
いうことが問題であると捉えています。すべきこと、してもよいこと、しては
いけないこと、この辺りのことがよくわからずに、口だけで耳当たりのよいこ
とを言っている「言うだけ番長」というのが、医療生協の実態なのかと思いま
す。法令遵守においても、自らの理念においてもです。
「ひとりは万人のために、万人はひとりのために」。本当にわかって経営してい
るのか、どうか。甚だ疑問です。
私の関与している医療生協では、企業統治という概念に乏しく、理事会は責任
意識がありません。実務上の責任を取るべき、専務理事、常勤常務理事が責任
を取っているのを見たことがない。様々な事業を立ち上げ、後は野となれ山と
なれ方式で、心ある頑張る職員に責任を押し付けているのが、理事会の姿です。
ISOやMBOなどのシステムの導入は、幹部の責任回避を助長しています。
その中で、特に組織部への責任の押しつけがひどい。違法なみなし残業制度を
つくり労働者を騙せば、何時間働かせても36時間分の残業代しか払わなくてす
むのです。倒れようが、精神を病もうが、働かせなければ損です。
めんどくさいことは組織部にやらせよう、責任は組織部に押し付けよう。だっ
て、何時間働かせても残業代は36時間分なのだから。
このような態度が、「ひとりは万人のために、万人はひとりのために」という理
念に合致するのかどうか。合致するとすれば、その根拠は何なのか。
私にはわかりません。
もちろん、組織部以外の職員の扱いもひどく、有り得ないものです。しかし、
やはり組織部職員への、文字通り搾取と言えるような実態は、現代版女工哀史
というにふさわしいことから、このような実態は打破しなければならない。
そのように考えております。