2ちゃんねる スマホ用 ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ストーリーを教えてもらうスレ part70

1 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/09(土) 01:08:40.12 ID:RoMLlQSb0.net
【注意事項】
スレの容量が500KBを超えると書き込めなくなります。
480KBを超えたら次スレが立つまで書き込みを控えてください。

自分でやるのが面倒、手に入らない、時間がない、お金がない、などの理由で
ストーリーを知りたいゲームのストーリーを教えてもらうスレです。
発売して半年以内の新作について語る際は名前欄に
タイトルと新作ネタバレ用の共有トリップの #新作ネタ をつけて下さい。
新作のネタバレを読みたくない人は ◆l1l6Ur354A をNGワード指定推奨。

またリクの際は、正確なタイトルとハード名を付記して下さい。
まずはまとめWiki↓で既に書かれていないか、既にリクエストされていないか調べてからリクしましょう。

ストーリーを教えてもらうスレ暫定Wiki
http://www8.atwiki.jp/storyteller/
携帯電話の場合でもこちらのURLから行けば表示は崩れますが見れます
http://www8.atwiki.jp/storyteller/pages/2.html

・すでにwikiに載っているストーリーでも、より詳しく知りたい場合はリクエストを受け付けています。

・スレに書き込まれたストーリーのまとめWikiへの収録作業や
まとめWiki中の未解決リストの更新作業は、スレ内の有志によって行われています。
手の空いた方がいらっしゃったらご協力をお願いします。
編集方法の説明はこちら。:http://www8.atwiki.jp/storyteller/pages/18.html

・作業を行ってくれた方は、「>>○○まで収録作業したよ」
「>>○○までのリクを未解決リストに反映したよ」などと
スレに書き込んでくれると、次に作業をする者にとって
どこから作業すればいいのかわかりやすくなるため助かります。

前スレ

ストーリーを教えてもらうスレ part69(仮)
http://echo.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1450888031/

2 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/09(土) 01:09:57.01 ID:RoMLlQSb0.net
ストーリーを読む・リクエストする方へのお願い。

・リクエストの際は、正確なタイトルとハード名を付記して下さい。
・まとめWikiで既に書かれていないか、既にリクエストされていないか調べてからリクしましょう。
・リク主は依頼したストーリーが書かれたら、書き手に感謝の意を伝えましょう。
・過度のクレクレはスルーや批判の対象になります。気をつけましょう。
・手の空いた方はwiki編集などでスレに貢献しましょう。

ストーリーを書いてくれる方へのお願い。

・外部サイトからの無断転載は禁止です。もし外部サイトの管理人の方から許可を得て転載する場合でも、
 許可を得たという事を証明し、さらにそのサイトからの転載であると言うことを明記してください。
・要望に出ているゲームのストーリーはどんどん書いて下さい。 
 要望に出ていないゲームでも書きたいと思ったら遠慮せずに書いて頂けると読み手が喜びます。
・すでにwikiに載っているストーリーの補足も書いて頂いて結構です。
・この板は一般板なので18禁のゲームのストーリーの要望、紹介はご遠慮下さい。
・名前欄に作品名を入れてもらえると、まとめやすくありがたいです。
・時間を置いて数回に分けて投稿する際には、最後に「続く」と御書き下さい。
 そうする事でストーリーの投稿の混交を防げます。
・発売して半年以内の新作について語る際は名前欄に
 タイトルと新作ネタバレ用の共有トリップの #新作ネタ をつけて下さい。
・これを書こう、と思われた際は「○○○○を書きたい」と意志表明し、予約していただけると、
 投稿の重複が防げて大変ありがたいです。
 また、書くのはよそう、と思われた時には面倒でも予約の取り消しを御願いします。
・勝手ながら、予約から1ヶ月以上経ったものは予約無効とさせて頂きます。
 同じく、最終投稿から3ヶ月経ったものも権利失効とさせて頂きます。
 都合により取り消しが出来ない場合の長期間にわたる放置を防ぐ為です。

3 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/09(土) 01:11:01.08 ID:RoMLlQSb0.net
関連スレ
(漫画サロン板)
ストーリーを教えてもらうスレ まとめ Wiki*
http://wikiwiki.jp/comic-story/

(ライトノベル板)
ライトノベル@2ch掲示板 ストーリーを教えてもらうスレ まとめWiki
http://www44.atwiki.jp/lightnovelstory

(エロゲネタ板)18才以上の方のみ!
エロゲのストーリーを教えてもらうスレまとめwiki Ver.2.0
http://wiki.livedoor.jp/esosmw658/

(女向けゲーム大人板) 18才以上の方のみ!
BL@【やるのが】ストーリーを教えてもらうスレ 3【面倒】
http://kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/gagame/1285119403/l50
乙女@【一つ】ストーリーを教えてもらうスレ【よろしく】
http://kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/gagame/1157949089/l50

[以下本スレdat落ち]
(ギャルゲー板)
ギャルゲーのストーリーを教えてもらうスレ まとめWiki
http://ponkotsu.r.ribbon.to/
(アニメサロン板)
ストーリーを教えてもらうスレ まとめ
http://cabin.jp/koizumi/story/
(女向ゲーム一般板)
ストーリーを教えてもらうスレin女向ゲ一般板
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/ggirl/1253686667/l50

4 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/09(土) 01:12:10.18 ID:RoMLlQSb0.net
ストーリーを教えてもらうスレ暫定Wiki - 未解決一覧
http://www8.atwiki.jp/storyteller/pages/14.html

(これまで、ここには未解決リストの内容すべてを転載することになっていましたが、
未解決リストの容量が大きくなってきたためかなりの連続投稿を要してしまいます。
2chの書き込みシステムに「忍法帖」が導入された関係もあり、連続投稿が難しいため
代わりに、上記のようにWikiの未解決リストページへのリンクを貼ることで
代用させていただきます。)


前スレの容量が一杯になって書き込めなくなるまでは、なるべく前スレを優先して使用してください。

テンプレ以上

5 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/09(土) 05:27:24.02 ID:hzZle3k40.net
新スレ乙

6 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/09(土) 12:34:19.39 ID:1hdcu4W/0.net
新スレ乙
即死回避って何スレあればいいんだっけ

7 :FF零式:2016/07/09(土) 12:37:35.18 ID:1hdcu4W/0.net
保守がてら最終章投下します

最終章 フィニスという判決

時の歯車は大きな音を立てて回転する
そして 戻れぬ時を刻む
1つ 2つ 3つ 4つ……
刻は満ち 始まりの封は切れる
そして……
世界に 雷の声音響かん

本編中の様々なセリフが聞こえ、画面が赤くなる。
そしてそこにくぐもった大勢の声で響く「我ら来たれり」。

時は鴎暦842年・空の月(12月)7日、皇国制圧の翌日。

魔導院に戻った0組が目の当たりにしたもの。
それはボロボロになった魔導院と候補生や、兵士の死体。
噴水広場へ行けば、黒い空から赤い雨が降っていた。

この日、世界が変わった。
突如空は赤くなり、海は漆黒に塗りつぶされた。
そして見たこともない様式の神殿が現れ、世界は【ルルサス】という敵に埋め尽くされた。
朱雀では院長を含めた各局長とも連絡が取れなくなり、ルシ・シュユやマキナも行方不明になった。
指示系統を失った候補生達は、世界を陵辱しているルルサスに挑み殺されていく。
院内は、混乱の一途を窮めた。
その中で、0組が行っていたミッションコード【クリムゾン】の存在が露見し、0組は不満のはけ口としてスケープゴートとなっていった。

噴水広場にいた、ルルサスの戦士という名の謎の兵士。
レムのモノローグが挿入され、それと戦う。しかし途中で終了。

8 :FF零式:2016/07/09(土) 12:39:42.86 ID:1hdcu4W/0.net
校舎内に入ると、COMM越しに他の候補生の声が聞こえる。
もうおしまいだ、【フィニスの刻】が来た。皆あのルルサスって奴らに殺される。と…。
皆の不安を煽るなと止めようとするセブンだったが、その候補生は0組が来てから何もかもがおかしくなったと怒鳴った。
それが呼び水になったのか…何が幻の0組だ。お前たちのせいで朱雀は、オリエンスはおかしくなった。
お前らはアギト候補生なんかじゃない、フィニスを呼び寄せた悪魔だ…と次々に0組を責めだす。
候補生が束になっても敵わず、治癒すら効かない。なら逃げればいいのか?逃げ場なんてない、皆死ぬんだ…と嘆く候補生達。

0組の教室にはマキナとレムを除いた全員が集まっていた。
皆、今までは自分達を頼っていたのに手のひら返しで責め立てていると呆れるエース。
どうせ自分達は嫌われ者だ、と怒るケイト。
自分達はアレシアや朱雀のミッションをこなしていただけ、とセブン。
皆誰かに感情をぶつける理由がほしいだけ、だと言うエイトと鬼を狩っていた者がいつからか鬼として追われるようになる、昔からある話だ…とトレイは冷静だ。
訳が分からないと叫ぶシンク。
落ち着いて状況を整理しよう、と言いながらもパニくっているクイーンをからかうジャック。
ジャックに、そんな状況じゃないしレムが目を覚まさないとデュースが怒った。
病気だったのを何で隠していたんだろうか、と言うケイトに自分達に心配をかけたくなかったからじゃないか?とキング。

体調の話をしている時はいつも嘘をついているようだった、とセブンは言うがシンクは気付いていなかったらしい。
魔法局で眠るレム。
彼女の病気は今の医学では治らないとアレシアが言っていたらしく、更にファントマの弱り具合からもう目覚めないかもしれないそうだ。
辛気臭いし、もうちょっと前向きに行こうとジャックはのんきだ。
そんな状況で、レムがピンチだというのにマキナがいないことに怒るナイン。
マキナのことを覚えているということはまだ生きている、セブンの一言にサイスがならどこにいるんだと怒鳴った。

なんだか、0組がバラバラになっていくようだ…とトレイが嘆いたのに、暗すぎる!とツッコミを入れたのはジャック。
明るいシンクも、この状況には少しヘコんでいるようだ。

ジャック「いい? 暗くしてたってレムは目覚めないし、マキナも見つからないよ? そんなに暗くなってると、皆でどんどん沈んで…やがて沈没〜」
キング「明るく振る舞っても、同じことだろう?」
ジャック「違う違う。前向きになれば、前向きな未来が描けるんだよぉ。いい案も出やすくなるんだって」

ジャックの言葉に、皆の態度が変わった。
そのジャックに、生まれて初めてお前を尊敬したとセブン。
照れるなぁ〜と嬉しがってたものの、それ褒めてないよねとジャックはノリツッコミ。
いじけている暇があるなら、まずはできることから…。
情報を集めようとエースが意見を出す。
そこに、アレシアが現れた。

9 :FF零式:2016/07/09(土) 12:40:55.22 ID:1hdcu4W/0.net
封は切られ、魂の解放はなされた…そう語るアレシア。
更に、0組は自分の求める刹那の、否。虚空の先、涅槃寂静の可能性に辿り着けるのか?と語り続ける。
何の話だと言う問いかけに、最後の1ページは自分達で記せ。あなた達は生き方をただの一度も選んでいないのだから、と言うアレシア。
彼女の話について行けていない0組。
しかしアレシアは、あなたになら分かるだろう…とクイーンへ問いかける。
【アカシャの書】なのか?と答えるクイーン。正解のようらしく、アレシアは話を続けた。

アレシア「そう、クリスタルの意志。全ての歯車【うんめい】を記した書…。あなた達はその書に記された通り、ただ忠実に命令を全うし生きてきただけ」
エース「そんなこと……」
アレシア「だから、最後だけは選びなさい。これは、私が最後にあげる人としての自由。そう、あなた達は【人】なのよ」
「人には生まれを選ぶ自由はない。でも人だけが、どう生きどう死ぬかを選ぶことができる」
「だから、選びなさい。そして、アカシャの書に自ら記しなさい」

そう言ってアレシアは去った。
いつもと感じが違うアレシアの言葉に、自分達は人じゃないのかと言うナイン。
自分達は何を選べばいいのか…とセブンは答えが出せない様子。
教室で話せるが、サイスも歯が立たないというルルサスの強さは本物のようだ。
シンクからも、蒼龍に行った1組の連絡が途切れたと言われる。
とにかく情報を集めることに。

10 :FF零式:2016/07/09(土) 12:43:44.93 ID:1hdcu4W/0.net
軍令部第二指令課へ行くと、ナギに会える。どうやら彼は無事だったようだ。
この状況に院長は行方不明、アレシアも含む各局長も捕まらないと教えてくれる。
こんな状況下で誰が皆をまとめているのか?というクイーンの問いに、誰もいないから困っている。命令系統は完全に崩壊しているし、仕方ないからここだけは自分が仕切っていると言うナギ。
状況を聞いてきたエースに、ナギは悲惨だと告げた。
彼が言うには、

・ルルサスという化け物は朱雀に進行中
・撃退に向かった候補生は手も足も出ず何人も死んだ

とのことだ。
更にルルサスが生者のファントマを破壊するらしいと情報を教えてくれる。
エースはその情報で、治癒が効かないのを察した。
だから余計にタチが悪いとナギは言う。
もう命令は降りてこないし頼れるのは自分と仲間だけだとも。
新しい情報が入るかもしれないから、また顔を出してくれと言うので他にも情報を集める。

再び軍令部に行くとナギから新しい情報を教えてもらえた。
シドが例の神殿へ入った、と。何をするつもりで神殿へ入ったのか。
とその時、ナギの仲間から通信が入った。飛空艇でも神殿には入れないようだ。
更には、その飛空艇に乗っていた人物から通信が途絶える。
他の面々にも通信しようとするが、ノイズしか聞こえない。
全滅したのだろうと判断したナギは、0組にあの場所には近付くなよと言うのだった。

と、クイーンが突如「彼の地、選ばれし者のみが入ることを許される。その者、天理天道に触れ真なるものを手にするであろう」と呟く。
何かの一節なのだろうそれにトレイは気付き、それの続きを言い始めた。
クイーンもそれに続け、更にはエースも加わる。

それは理外の理 アギトへの理
それは力 アギトへと至る王権
そして 賢者は語る
全てに於いて意味があり
凡てに於いて忌みが明ける
選択せよ 理か 王なる力か
我はなろう アギトへと……
鐘を鳴らそう 世界を震わせ伝えよう……
9と9が9を迎えし時 識なる底 脈動せし……
そして始まりの封が切れし時 雷の如き声音が響かん
我ら 来たれり……と

彼らが言ったのは【無名の書】と呼ばれるものの一節。
それをなぞるなら、シドがアギトになるのか…?という一言に状況が似通っているから思い出しただけとクイーンは言う。
シドがアギトになったら、朱雀がどうなるかは分からない。
そしてそれは簡単に見過ごせる問題でもない。
そこにクイーンは、皆に話があるから準備ができたら教えてと言い出した。
どうやら、彼女は何か分かったようだ。
教室に戻ると、クイーンは【アカシャの書】があるアルトクリスタリウムで話したいことがあると言う。
そこに向かうと、クイーンが自分の分かった範囲で色々説明してくれた。

11 :FF零式:2016/07/09(土) 12:46:38.64 ID:1hdcu4W/0.net
例の神殿は審判の地・万魔殿(ばんまでん)と言うらしい。
クイーンの説明では、

・神殿の奥では審判者と呼ばれる者がいる
・審判者はこの世界にアギトが生まれたのか、その最後の審判を行うために待っている
・外にいるルルサスは、アギトなき世界を消し去るもの達。最後の審判如何ではいなくなるのかもしれない

確証がないのは、それ以降は何も書かれていないからだそうだ。
クイーンは0組で唯一【アカシャの書】を読むことができる。
その彼女がそう言うのならそうなのだろう。
ケイトは、それがアレシアが言った「最後の1ページ」なんじゃないのかと気付く。

キング「それで、俺たちに何をしろと?」
クイーン「それは、わたくしが決めることのわけないじゃないですか。皆さんは、何がしたいのですか?」
ジャック「へ? 何したいって?」
シンク「ねぇねぇ、その審判者とかは何がしたくて審判してるの?」
クイーン「審判者がしたいこと、ですか? それは、クリスタルに与えられた使命を全うすること……ではないでしょうか?」
シンク「ふ〜ん。でも、そんなのわたしたちの知ったことじゃないよね?」

その一言に、アギトの生まれない世界を消す?自分もそんなの許した覚えはないと笑いながら言うサイス。
では、どうするのか。ルルサスから朱雀を……世界を守るのか?
ただの候補生が世界を守るとかおかしいでしょとジャック。
ただの候補生かは置いといて、自分達は命令のない戦いを知らないとエース。
最後の1ページは、自分達で決めろ……とアレシアの言葉を思い出すセブン。
自分達に選択肢が多いわけじゃないとエイト。
ルルサスに立ち向かい朱雀を守るか、このままここでルルサスが朱雀を滅ぼすのを待つか。
どこかに逃げるのもいいんじゃないかと言うジャック。
審判者と言うのが親玉ならそいつをブッ倒す手もあるんじゃないかと言うケイトの意見に、自分達らしくて分かりやすくていいとナインが賛同する。
そこにクイーンは、「アギトならざる者 審判者の前に立ちしとき その命 無に帰るだろう」と無名の書の一節を出してくる。
それが正しいのなら、審判者の前に行くにはアギトになるしかないのかもしれないと…。
いきなりアギトになれと言われて簡単になれるものなら誰かがとっくになっている。と言うトレイに肯定するクイーン。

更に彼女は、今はアレシアがいない状態なのを忘れていないか?と釘をさしてきた。
そう、0組はアレシアがいなければ戦線離脱状態(HP0の状態のこと。マキナ・レムを除いた0組はHP0になっても死なない…という設定だがゲーム上ではマキナもレムもアレシアに復活してもらえる)になっても復活できない。
アレシアがいない状態で戦闘したことがない0組にとってそれは死活問題だ。
キングが回復は役割分担してやればいいんじゃないのかと言うのだが、それはできないとクイーン。
ルルサスに負わされる致命傷はファントマにも及ぶ。そしてそれを回復する術はないと…。
それを聞き結局何を選んだところで死ぬだけで、まるで死に方を選べと言われてるようだとサイスは言う。
と、シンクが「どうやって死ぬかっていうのはー、どうやって生き抜くかってことでもあるんじゃないかなぁ?」と言い出した。
それに正論だと言わんばかりにサイスは茫然になり、キングはその通りだと言うかのようにふっと笑う。
ケイトはたまにいいこと言うんだねと、と一応褒めているようだ。
するとそこにモーグリから通信が入り、エントランスに何かが近付いていると教えてくれた。

12 :FF零式:2016/07/09(土) 12:48:03.26 ID:1hdcu4W/0.net
エントランスへ向かうと、そこにはホシヒメの姿があった。
シドは彼の地(万魔殿)にて真なるものを手に入れた、と言うホシヒメ。
それを聞きシドがアギトになったのではないかと危惧する0組。
するとホシヒメは、お前達も行くなら自分が送り届けようと言ってくれる。
ホシヒメ曰く、そこには人の身では辿り着くことはできない。道を開けるのはルシだけ。
今の朱雀にはルシがいないから、自分が代わりになろうと言うのだ。
罠じゃないのか、という一言にこれは自分の選択だ。お前たちは好きに選べ。ただし時間はないぞと彼女は言う。
彼女が人の意志を保っていられるのは蒼龍に危害が加えられていない今だけなのだそうだ。
行くなら自分が送り届ける、ただし一度行けば戻れない。
だから行く前に別れの挨拶ぐらいはしておけと言ってくれるホシヒメ。
ここでカルラ・クオン・ムツキ・リィドに話しかけるとイベントが見れる。
ただし、一周目は普通にイベントがあるのだが二周目以降は0組に入ってもらっていると出ない。

13 :FF零式:2016/07/09(土) 12:57:13.72 ID:1hdcu4W/0.net
教室に行くと0組のメンバーと話ができる。話の内容は以下。
※ここは操作キャラがエース固定の模様?

デュース:ホシヒメが仇である自分達に力を貸してくれるなんて…。皆自分の選択をしている、自分達も決めないと
トレイ:勝算がないと分かっていて立ち向かうなんて、愚かなことはありえない。けれどこのクラスなら、それもそう悪くないのかもしれないと今は少しだけ思う
ケイト:レムがそんなにしんどかったなんて全然気付いてなかった…。レムが目覚めた時のためにも自分達でなんとかしないと
シンク:もうマキナにもレムにも会えない、寂しい。もっと色々話しておけばよかった
サイス:今ならマキナが覚えていない兄のことで怒った理由が分かる気がする。死ぬ側に回ると自分が忘れられるのは少し怖い…。マキナは優しかったから、死ぬ側の気持ちが分かっていたんだろう
セブン:レムが病気のことを隠していたから、自分はレムの気持ちを尊重したつもりだった。でも一人で病魔と闘うことは辛かっただろう、もっとレムのためにできることがあったかもしれない
エイト:マキナが兄のことで0組を恨んでいるんじゃないかと思っていた。しかしマキナが恨んでいたのは病気のレムを救えない0組とマキナ自身だったんじゃないか
ナイン:死にに行くのは自分達だけでいいんじゃね?自分達に汚れ仕事は似合っている。難しいことは抜き、ただルルサスとシドをぶちのめす!分かりやすくていい
ジャック:レムはどんな時も弱音を吐かなかった。いつも前を向いてて、ああいうのはカッコいい。辛い時こそ笑って、って。笑っているといいことが寄ってくると言うし
クイーン:自分ももうナインをバカにできない、マキナとちゃんと話をしておかなかった自分は愚か者だ。まあマキナもたいがいバカだと思う、0組はバカばっかりだ
キング:一度すれ違えば、再び道が交わるのは難しい。自分達にはそんな時間も残されていないようだ
モグ:フィニスの刻が近付いている。今まで自分は0組の役に立ててただろうか?自分は0組の担当になれたことを誇りに思う

準備を整えホシヒメに話すと、万魔殿へと向かう。
モグが、「絶対帰ってこい、待ってる」(意訳)と言ってくれる。

14 :FF零式:2016/07/09(土) 13:03:46.61 ID:1hdcu4W/0.net
ホシヒメの背に乗り、0組は万魔殿へ。
送り届けてくれたホシヒメに、キングは何で息子すら殺した自分達を送ってくれたかを聞く。
恨み辛みは消えない。けれどカヤ様が見て命をかけた未来を信じたいから…と答えるホシヒメ。
カヤ様とは誰なのか?とデュースが聞く。
カヤ様、とはアンドリアのことだった。
アンドリアのことを覚えているのか!?と彼女は驚く。
ホシヒメはルシになった時、ソウリュウから記憶を戻されたのだそうだ。
アンドリアは未来を見ることができる、だからミリテスに行くということは自分が死ぬということも分かっていた。
それが必要なことだと分かっていたからこそ、アンドリアはそれを選んだーーと。
そして自分も蒼龍クリスタルの意志とは別の道を今ーーそう告げた直後、ホシヒメのルシの印が消えた。
それで何かを察したホシヒメ。
家の名前に縛られ、暁(あかとき)の守護として自分の子供を失ってまで国と民を守り続けたが…ここまで。
それが私の選んだ道か…と独り言ちる。

「お前たちも選べ!! 自らの道を! 自らの意志で! そして生き抜き、死んでみせろ!!」
そう言ってホシヒメは自ら万魔殿から身を投げる。それを目の当たりにしたナイン・デュース・キング。
その直後、シンリュウ・ホシヒメが現れどこかに飛んでいく。
ホシヒメは、もうこの世界にはいない…。彼女はクリスタルの意志に反した。
ルシである者がクリスタルの意志に反すれば、シガイになる。
そう、彼女はシガイになるのを覚悟の上で0組を万魔殿へ送り届けてくれたのだ。
0組の長い長い戦いが始まる。

15 :FF零式:2016/07/09(土) 13:06:06.46 ID:1hdcu4W/0.net
万魔殿に、シドの声が響く。我が貴様らに審判を与えよう…と。
ルートが左右に分かれており、ここで2つのパーティーに分けることになる。
この万魔殿では、『シドの審判』と呼ばれるものが戦闘ごとに出される。成功しない限り何度でもやり直し。
なお、失敗した場合は先頭キャラ(使用キャラ)が死亡してしまう。
魔法のみで敵を倒したり、パーティーを誰も死なせないようにしたりと様々な条件下で戦闘しなければならない。

合流すると、突如クリスタルのある部屋へと飛ばされた0組。
クリスタルはルシに相応しい強い心の持ち主を求めているようだ。そして、クリスタルから問われる。
「汝、ルシになり我と朱雀を救うか?」と…。
【ルシになり朱雀を救う】か、【人のまま先に進む】か。0組は、選択する。
ここで【ルシになり朱雀を救う】を選択するとバッドエンドへ、【人のまま先に進む】を選択すると通常エンドへ向かう。

16 :FF零式:2016/07/09(土) 13:09:36.05 ID:1hdcu4W/0.net
0組は【人のまま先に進む】ことを選んだ。
結局、あのクリスタルが語りかけて来たのは何だったのだろうか…。気にしながらも先へと進む。
その頃、魔法局。魔法局で眠るレムに何者かが「選択は汝に移りし」と語りかけてくる。
目を覚ましたレムの目は、紅く光っていたーー。

いくつもの『シドの審判』をクリアし、再び二手に別れて行動することに。
途中で合流し、ルルサスの戦士と戦う。
※ルルサスの戦士:最終章の最初で戦った敵。ファントマを抜かない限り一定時間で復活する

しかし、倒したと思いきや姿を変えて再び襲ってきた。
「これもらん熟した生命の一つだ」と語るシド。
ルルサスの戦士を倒すと、今度は四つの扉がある場所へ。
その扉にはそれぞれ朱雀・白虎・蒼龍・玄武のマークが記されている。
それぞれの扉へ入り敵を倒して『シドの審判』をクリアし先へと進む。
「最後の審判だ」と告げるシド。どんどんと量を増す血らしきものに呑まれないように駆け上がる。
駆け上がり、終わりかと思いきや『シドの審判』は失敗と出る。なお、これは強制失敗なので問題ない。

万魔殿のある場所。カトルと共にいた謎のルシが歩いている。
「シュユ卿は力を失い、朱雀クリスタルは新たなルシを求め私を選んだ」
炎と共に聞こえる少女の声。そこに現れたのは、レムだった。
クリスタルは朱雀からアギトが生まれることを望んでいる。
その一言に、謎のルシは武器を取り出した。対するレムも、自身の武器を取り出す。
「白のルシよ、下がれ!」レムはルシの印を現わせ、謎のルシに戦いを挑むーー。

17 :FF零式:2016/07/09(土) 13:18:49.98 ID:0D+MlONE0.net
倒れていた0組の12人が目を覚ますと、全員ボロボロになっていた。
血だらけ、傷だらけになりながらも前へと進む。
すると、あるものが目に入って来た。それは、クリスタルとなったマキナとレムの姿ーー。
何故、二人がクリスタルとなったのか。それは彼らがこの場所へ来る前のことだ。

激突する二人。
謎のルシは吹き飛ばされ、その衝撃で叩きつけられる。炎と共に突撃するレム。
すると、謎のルシの仮面が落ちる。
謎のルシの正体ーーそれは突然姿をくらませたマキナだった。
マキナの視線の先。そこには自身のダガーを止めたーーのではなく、マキナのレイピアに身体を貫かれていたレムの姿。
マキナの名を呼び、落ちていくレム。ようやく気が付いたマキナは、自身のしたことに動揺した。

レムに駆け寄るマキナ。
「やっと……私の側に、戻ってきてくれたね」
ボロボロになりながらもマキナの身を案じるレム。
回復しようとするマキナに、レムは「おかえり」と言う…。
レムの姿に涙し、謝るマキナ。
なんでこうなっちゃったんだろう……。とレムは満身創痍で呟く。
レムを失って、忘れてしまうのが怖かった。一人になるのが怖かった。だから、ルシになった。
と真相を語るマキナ。
傷もあってかレムはマキナの姿が見えなくなっていた。
マキナはそんなレムの手を取る。「私を…忘れないで」そう言って、レムの手はだらりと落ちた…。
身体をゆすっても、もう彼女は目を開けることはない…。レムの名を呼ぶマキナの声だけが響いたーー。

マキナがどうしてルシになったのか。
それは0組が皇国から脱出し廃屋に身を潜めていた時(第四章)に遡る。
外を見に行くだけ、と言って出て行ったマキナはあるものに気付いた。
マキナが見たもの。それは大地と同化した白虎のルシ・クンミの姿。
クンミも、声でマキナがいることに気付いたようだ。
白虎クリスタルは次のルシを求めている、この偶然は必然だ。そう語るクンミ。
私の使命を継ぎルシになれ、そうマキナに告げた。

弱いのは嫌だ…守られるだけの存在になるのは嫌だ。このままでは兄のようにレムをーーレムの記憶を失ってしまう。
ルシになれば全てが変わると思っているマキナ。
彼は何も恐れることはない強靭な肉体と、人を…レムを守れる圧倒的な力ーールシの力を望んだ。
お前は白虎のルシになることを望むんだな?と聞くクンミに、肯定するマキナ。
それを見たクンミは、マキナに自身のルシの力を渡した…。
マキナにルシの力を渡したクンミは消滅する。
クンミの被っていた仮面を被ったマキナの姿は朱雀の候補生のものではなく、カトルと行動していた謎のルシのものへと変わる…。

クリスタルとなり【昇華】したマキナとレムを見た0組は、更に奥へと進んだ…。

18 :FF零式:2016/07/09(土) 13:21:53.73 ID:0D+MlONE0.net
無様だな。何度死んだ?
無価値。それが貴様らの名前だ。
そうそう、結果を知らせてなかったな?
不合格だ。アギトに挑む価値すらない。
貴様らに与えた命は、無駄だったな。

シドの罵倒。
それを聞かされながら、ボロボロになりながら進む0組。

生きながら死んでいる存在。死にながら生きている存在。
アギト……まだ届かぬのか? エトロの血より生まれし者よ……。
不可視……可視……二つの世界への導き……。
否!? 我の意志はここに……あらず……。

シドの語る謎の言葉を聞きながらようやく最奥へ到着すると、シドの姿があった。
貴様らは無価値だ、審判者である我が裁きを与えよう…そう告げる。すると、火の玉が落ちて来た。
満身創痍の0組の12人。その後ろには、シガイとなっても彼らを助けに来てくれたシンリュウ・ホシヒメの姿。
そして、遂にそれは現れた…。人ではない、巨大な化け物である「シドであった」審判者。
ホシヒメが突撃するものの、審判者はそれを一蹴。逆にホシヒメのファントマを抜いてしまう。

ラスボスである【ルルサスのルシたる審判者】との戦闘に入る。…が、ここは強制負けになる。
全滅してしまう0組。
クリスタルとなったマキナとレムの前で倒れる0組(ここで倒れているキャラ一人はランダム、恐らくラスボス戦最後に操作していたキャラ?)。

人にしか辿りつけない未来を
あなたたちは持っている
試されている数多くの世界で
あなたは辿りついた
ひとつの未来に

マキナとレムの言葉と共に彼らのファントマが、現れ体に吸い込まれていくーー。
朱雀の炎が舞い上がった。マキナとレムの力を借り、0組の12人は再び審判者へ挑む。
審判者のファントマを抜き弱体化させていくが、逆にこちらもファントマを抜かれていく。
けれども0組は屈しない。
やられても、次から次へと誰かが立ち上がり戦う。

そして、最後のファントマを抜き去り審判者は崩れ落ちていく…。
彼らは、遂に勝利した。満身創痍の彼らは、自分達の帰るべき場所へと帰るーー。

その頃、アレシアがクリスタルとなったマキナとレムの所にいた。
私の声が聞こえるわね?とクリスタルに語りかけるアレシア。
「教えてちょうだい、あなたたちのことを。私の子供たちのことを……」
アレシアの一言に、クリスタルから光が蛍のように舞う。
それを見て何か分かったのか、「あなたたちは前に進みなさい」と告げるアレシア。
そして、光に包まれながら「これからの世界は、死を忘れることができない世界になる。だから、あなたたちはあの子たちを覚えていてあげて」とアレシアは言うのだった…。

19 :FF零式:2016/07/09(土) 13:24:17.88 ID:0D+MlONE0.net
魔導院の見慣れた教室でエースは目を覚ます。
横では読書中のクイーン。黒板を拭くエイト。
他クラスの生徒から講演を頼まれ困惑しているセブン。
そこにナインが駆け込んでコケる。それを見て笑うエイトに、ナインは近くにいたモグを投げるもエイトは難なく回避。
投げられたモグは黒板に直撃。哀れモグ。
和やかに談笑するデュース・ケイト・シンク。
トレイの長話を聞かされるサイス。
眠そうにしているジャックとキング。
そこには、いつもと変わらない0組の風景があった。
やがて教室にクラサメが入ってきて、ブリーフィングが始まり…。

自分を何度も呼ぶ声を聞き、エースは「目を覚ました」。
教室での風景を夢に見ていたエースが目を覚ました時、0組の12人がいたのはルルサスの攻撃で崩壊した教室。
審判者を遂に倒した0組は命からがら万魔殿から抜け出し、魔導院へ戻ってきていた。

審判者との死闘の中で幾度となくファントマを傷付けられ、12人の肉体は限界を超えていた。
癒えぬ傷や苦しさから、彼らは自分たちが本当の「死」を迎えようとしていることに気付いてしまう。
死への恐怖を抑えられないトレイやケイト。
「覚悟はしてただろ」と一行を叱咤しながらも、自らも絶望しかけるナイン。
そして死への恐れから泣きじゃくるシンク。
誰からでもなく、皆シンクの傍に集まった。
ある者は共に泣き、ある者は救いようのない運命を嘆き始める。

するとエースが、アレシアに歌ってもらっていた歌を歌い出した。
しかし途中で終わってしまう。
「エースはそこまでしか知らないんだよ」と途中までしか歌詞を知らないエースを珍しく茶化すキング。
それがきっかけになったのか、今まで暗かった0組に少しずつ明るい雰囲気が戻っていく。
そんな中、エイトが「戦いってもう終わったんだろ?これからのこと、考えてみないか?」と提案した。
これからなんてあるはずがないと絶望するシンクに「考えるのは自由ですよ、シンク」と優しく語りかけるトレイ。
そして「白虎や蒼龍に旅行に行きたい」というケイトを皮切りに、各々がやがて訪れる平和な時代を想像し始める。
始めは怪訝な顔をしていた者も、和やかな会話の中で次第に笑顔になっていった。
その笑顔を映しながらテーマ曲「ゼロ」の前奏が始まる。
そして最後にシンクの「わたし、ひとりじゃなくってよかった」という静かなつぶやきの後、画面が切り替わる。

20 :FF零式:2016/07/09(土) 13:26:25.67 ID:0D+MlONE0.net
「ゼロ」の終わり際で画面が切り替わる。
万魔殿で魂だけの存在となりながらも0組を最後まで助け続けたマキナとレム。
彼らはアレシアの力によってクリスタルから解き放たれていた。
魔導院まで駆けつけた二人は教室の扉を開く…。
彼らが見たもの。
それは瓦礫に寄りかかり、全員が寄り添い眠っているかのようにして息絶えていた0組の12人の亡骸。
そして、その瓦礫には12人の武器を組み合わせて作った支柱。
そこには、彼らの朱のマントを繋いで作った朱雀の旗が掲げられていた。

瓦礫の傍に崩れ落ち、マキナは己の罪を後悔し声を上げて泣く。
彼らを見ながら目に静かに涙を浮かべるレム。
マキナは0組の亡骸に駆け寄る。しかし彼らはもう話すこともなく、目を開けて笑うこともない…。
しばらく泣いているが、やがて立ち上がりレムは寄り添うように彼の肩に手を置く。
立ち上がった彼らの視線の先には、虹がかかっていたーー。

弱く愚かだった者にも 過ちを犯した者にも 戦った者にも 耐えた者にも 新しい時は流れた
歴史は彼らを置き去りにしたけど 私たちは知っている

『僕たちは ここだ』

エンドロールでは、全てが終わった後の世界の様子が映し出された一枚絵が出る。
復興にいそしむ各地の街並みが映される。
各国の紋章の後に、ディーヴァを中心としたオリエンスの石版。

最後に、文章でオリエンスのその後が書かれている。

この後各国のクリスタルは力を失い、オリエンスの文明は後退していった。
しかしそんな中、人の力で生きることを訴え人々を導いた青年がいた。
彼は生涯を人々に捧げ、最後に妻に看取られ67歳の生涯を終えた。
新たな世界の指導者、その名を「マキナ・クナギリ」と言った。

FF零式 完

21 :FF零式:2016/07/09(土) 13:31:59.75 ID:0D+MlONE0.net
補足
・カルラのイベントで登場するのはケイトとキング。ここでナインがいたらどう見ても某涼宮ハルヒです本当に(ry

・朱雀、白虎、蒼龍、玄武の扉をくぐるとそれぞれ試練に挑む。試練は以下の通り
朱雀:ルルサスの戦士から朱雀の候補生を守った後、何故か朱雀兵+ゴーレムと戦う
白虎:見えないルルサスの戦士と戦った後、魔導アーマー二体と戦闘
蒼龍:毒状態でルルサスの戦士と戦った後、通常より大きい青龍人と戦闘
玄武:砲撃の飛び交う中でギルガメッシュと戦闘

・謎のルシもレムも、クリスタルの使命に心を支配されており両方とも気付いていない。
それぞれの使命は
謎のルシ:朱雀のルシを阻止する(ルルサスから与えられた使命?)
レム:アギトが朱雀から生まれるのを望んでいるので目の前の白のルシを倒す
※上記の理由だと思いますがあやふやなので詳細補足できる方がいたらお願いします

・マキナとレムのクリスタルの形はファイナルファンタジー8のタイトルロゴに酷似している

・クンミが大地に融合していたのは、玄武へのアルテマ弾投下が原因。
皇国は魔導院への奇襲が失敗した後に、『北の夜明け』作戦を敢行。
アルテマ弾をルシの力で強化して運用、玄武へと投下した。それによって玄武は滅亡。
更にクンミはアルテマ弾が強力過ぎたのもあって自分も巻き込まれ、大地と融合してしまった

・クンミはマキナにルシの力を渡した後消滅したが、どうやら【昇華】した模様

・シドがどうして審判者へなったのかは、クリア後に見ることができる「真の章」を見ると判明する

・シュユとニンブスは最後生死不明
シュユは朱雀クリスタルと魔導院を守るためにルルサスの戦士と戦っていた。
しかしルルサスはシュユすら想像だにしなかった力を持っていた。
戦いの最中、突然現れた謎の仮面の人物によってシュユは一撃で倒されその後生死不明。
その謎の仮面の人物はアレシアの姿を見た直後、ルルサスと共に魔導院から姿を消す
ニンブスはルルサスの戦士が現れた後突如として行方をくらます。
その後エンドロールでニンブスのものであろう仮面と雪の中それを見ているクァールの姿が見れるが生死不明らしい

22 :FF零式:2016/07/09(土) 13:34:37.05 ID:0D+MlONE0.net
ID変わってるけどFF零式本編投下ここまで

次は投下しきれなかったクオン達のイベントと、バッドエンド、二周目以降解禁されるイベント類投下します

23 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/09(土) 18:57:53.67 ID:eTFGRBCq0.net
>>1スレ立て乙
そして零式の人乙
これのエンディングはぜひプレイして見て欲しい
二週目は途中で飽きちゃったから完走してないんで楽しみ

24 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/09(土) 20:21:42.71 ID:k+XhDTO90.net
零式の人がひと段落したようなので、閃乱カグラ SHINOVI VERSUS(←SHINOBIではなくSHINOVI))
を投稿しようと思います。ストーリーが四校分あるのでかなり長いです。
まずは主要登場人物から

25 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/09(土) 20:23:07.40 ID:k+XhDTO90.net
死塾月閃女学館

 雪泉(ゆみ):三年生。メンバーの実質的リーダー。善を良しとし悪を人一倍憎む。
 叢(むらくも):三年生。年中般若のお面を被っている寡黙な人。ただしお面が外れると内向的で早口で喋る。
 夜桜(よざくら):二年生。冗談が通用しない真面目な殴り系女子。興奮すると岡山弁が出る。
 四季(しき):一年生。ギャル系。でも修行は真面目にやる人。趣味は般若心経の朗読。忍以外の友達も多い。
 美野里(みのり):一年生。見た目どおりのお子様。お菓子と遊ぶのが大好き。言動も子供。

秘立蛇女子学園

 雅緋(みやび):三年生。事故により記憶と能力を失っていたがあるきっかけによって蛇女子学園に復帰する。
 忌夢(いむ):三年生。雅緋とともにある事故に巻き込まれ重症を負い、雅緋に付き従うように復帰する。
 紫(むらさき):二年生。忌夢の妹。人との会話が苦手。引きこもりの不登校児。禍魂の力の使い手。
 両備(りょうび):一年生。両奈の妹(双子)。ある目的により月閃から転校してきた。転身すると胸が大きくなる。
 両奈(りょうな):一年生。両備の姉。妹と共に転校してきた。筋金入りのドM。性癖以外は割と真面目な言動多かったり。

国立半蔵学院

 飛鳥(あすか):二年生。少々忍として非情になりきれない面があるものの現メンバーのリーダー格となっている。
 斑鳩(いかるが):三年生。財閥のお嬢様(ただし養女)。真面目な自信家。クラス委員。
 葛城(かつらぎ):三年生。セクハラ大好きなオヤジ気質。相手が強いほど燃える熱血系。
 柳生(やぎゅう):一年生。寡黙だが実力で他のメンバーから一目置かれている。雲雀命。
 雲雀(ひばり):一年生。『華眼』と呼ばれる眼を持つ。やや性格が幼いトラブルメーカー。

焔紅蓮隊

 焔(ほむら):飛鳥をライバルとする抜忍組のリーダー。男性気質だが女性らしいところもある。
 詠(よみ):見た目はお嬢様、でも貧民街育ちのもやし大好き娘。金持ちが嫌いだが斑鳩とは和解している。
 日影(ひかげ):自称『感情がない』、割と無口な人。抜忍になったのは『感情に興味がわいてきた』かららしい。
 未来(みらい):オタク気質のある貧乳。無視されたり子供扱いされたりすると怒る子供。小さい。
 春花(はるか):『あぶないお姉さん』的ドSな人。人形作り薬品作りを得意としており下僕のような者もいるらしい。

 他

 大道寺先輩(だいどうじせんぱい):ある理由により卒業資格をとっくに持っているのに長い間半蔵学院に居座る忍学生。
 霧夜(きりや):国立半蔵学院の教師でメンバーの恩師。過去の鈴音先生(凛)の教師でもある。
 鈴音先生(すずねせんせい):蛇女子学園の教師。雅緋たち、そして焔たちの恩師。
 道元(どうげん):蛇女子学園の出資者。過去に妖魔の力を利用しようと画策し焔に斬られ、彼女らが抜忍になる原因を作った。

26 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/09(土) 20:25:06.66 ID:k+XhDTO90.net
 月閃女学館編:

 雪泉ら月閃の選抜メンバー5人は、病床にある自分たちの育ての親、抜忍『黒影』を見舞うための途上にあった。
しかしその最中、伝説の忍『半蔵』が現れ(執拗なセクハラ攻撃の後)見舞いの品『いちご大福』を奪われてしまう。
 激昂した雪泉たちは、『まずワシの孫の『飛鳥』を倒してみるがいい』との言葉通り、半蔵学院に挑むことを決意するのだった。

 一同は半蔵学院に集結、前哨戦として戦いを挑むことになる。

 雲雀と対峙した美野里は『みのりのほうが大人だもん!ブラックコーヒー飲めるし!』と大人ぶり
 『えっ!?ブラックコーヒー飲めるの!?』といわれると
 『飲めるよ!ミルクと砂糖入れれば!』と返答するというどんぐりの背比べ的な会話を展開した後戦闘になる。
 美野里のほうは戦闘を遊びとしか考えておらず、『また遊ぼう』と再戦を予告するのだった。

 四季が相手をすることになったのは、眼帯の少女柳生だった。
 アクセサリーとして柳生の眼帯が欲しくなった四季は彼女に攻撃を仕掛けるものの、
『ただの飾りじゃない。渡せない理由がある』、という柳生の言葉に、その興味を柳生が眼帯をしている理由に変える。
 『その眼帯、ゼッタイにアタシのものにしてみせるんだから』と四季は言い放つのだった。

 叢の相手は、同じく財閥の令嬢である斑鳩が勤めることになった。
 斑鳩は叢の姿を見て訝しく思う。
 『貴女、前にお会いしたことがありますよね?』
 『いや、今日が始めましてだ』
 そこで斑鳩は、以前財閥が催したパーティで般若のお面をつけた令嬢が参加していたことを語る。
 『…そんなヤツはいくらでもいる』
 『いませんよ!』
過去を思い出させられた叢は斑鳩を黙らせるべく挑みかかる。
 斑鳩を倒した叢は、自分の身分を明かす。そんな彼女に斑鳩は『自分の知人がいる貧民街の開発をやめてほしい』と願う。
しかし、叢は『我に乞うならば勝ってからにしろ』と一蹴するのだった。

 夜桜もまた忍の両親を持っていた。子沢山の大家族の長女。ゆえに生活が楽ではなく、
自分が半ば母親代わりとなって下の弟・妹たちの面倒を見ていた。生活は苦しかったが辛いと思うことはなかった。
 しかしそんな中、母親、父親が相次いで任務中に命を落とす。残された弟、妹たちは親類などに引き取られていく中、
同じく引き取り手は決まっていた夜桜は『みんなが離れ離れになる』事実から目を反らすかのように家を飛び出していた。
 『自分が強ければ、家族と離れることはないのに』。公園で静かに泣く夜桜に声をかけるものがあった。
 それが、『黒影』。後に自分の祖父となり、そして師匠となる人物であった。

 夜桜と対峙したのは葛城だった。彼女は初対面の夜桜に大してセクハラ攻撃をしようとするものの、
そんな葛城を夜桜は『セクハラっちゅうもんは将来を誓い合った人にするもんじゃ!』と一喝する。
戦闘で性根を叩きなおそうとするものの、今ひとつ真剣にやろうとしない葛城に、夜桜は
『どうやら長期的な荒療治が必要だ』と言い放つのだった。

 雪泉は、半蔵の実質リーダーである飛鳥を後一歩のところまで追い詰めていた。
そんな飛鳥に、『貴女は善忍であるという自覚があるのですか』とトドメを差そうとする。
 その窮地を救ったのは、抜忍となった焔であった。
 『…よもや悪忍、それも抜忍に助けられるとは…あなたには止めを差す価値もない』
 雪泉はそう言って半蔵学院を後にするのだった。

27 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/09(土) 20:26:59.20 ID:k+XhDTO90.net
 雪泉たち5人は、善の忍であるが故に悪を憎む。故に悪忍も憎い。
もともと悪忍であった焔たちと親しげにしている飛鳥のことを、5人は理解できるわけもなく、するつもりもなかった。
 そして次のターゲットを『悪忍』の忍学校である蛇女子学園に向ける。

 叢と両備はもともと月閃での知り合いだった。しかし両備はある理由のために蛇女子学園に転校していた。
 『相変わらずお面つけてないとまともに会話できないのね』と言われた叢は、両備に月閃を抜けた理由を尋ねる。
 その叢に両備は『月閃にいたんじゃ目的を果たせないからよ』と告げた。
 両備は叢に『悪忍も善忍も大して変わらない。両方に属した自分には良く分かる』と告げる。

 四季を目の当たりにした忌夢は『こんな馬鹿っぽいのに負けられるか』と罵る。
四季のほうはそんな忌夢に『人を見た目で判断するな』と言いながらも
 『でもアンタのことは分かる。悪忍=悪。だからここで倒す』と挑みかかるのだった。
 戦いを制した四季だったが、忌夢は傷を負った体で雅緋のもとへ駆けつけようとして力尽きる。
 『…悪忍に守りたいものがあるわけ…いや、そうか、そうなんだ…』。四季の中での悪忍のイメージが変わりつつあった。

 夜桜と対峙したのは、両備と同じく過去の知り合いである両奈であった。
色々と性格に難がある両奈ではあるが、彼女自身が純粋な悪ではないことを夜桜はよく知っている。
だからこそ、両奈が悪忍の道に入ったことを理解できずにいた。それを指摘された両奈は、夜桜を『お母さん』と呼び、
そんな両奈に夜桜は『そんな子供に育てた覚えはありません!』と叱責する。
 戦闘後、夜桜は両奈に『何故悪忍に属するのか』を尋ねる。両奈は『居心地がいい』と返答する。
 悪は悪い。絶対悪でなくてはならない。しかし両奈は嘘をつく人間ではない。夜桜の中に善悪に対する疑念が生まれ始めていた。

 美野里と校庭で遭遇したのは紫だった。…が、紫のほうは戦闘に否定的で早く自分の家に帰りたがっていた。
そんな彼女に、美野里は『遊ぼうよ!』と無理矢理戦わせてしまう。
 戦闘後、『もう帰ってもいいですか?』との問いに、『うん、いっぱい遊んだからもういいよ』と言うと
紫はほっとしたように家に帰ろうとする。そんな彼女に美野里は興味本位で『悪忍ってどんな場所に住んでるの?』と聞いてみる。
 『暗い洞窟?それとも穴の中?』。その問いに紫は『普通のおうちです』。と足早に帰っていってしまう。
 『悪忍も普通のおうちに住んでるの?そういえば美野里も遊んだ後おうちに帰るの楽しかったな…』と呟く美野里だった。

 雪泉は、蛇女のリーダー格である雅緋と一戦を交えていた。黒い炎と純白の氷のぶつかり合いを制したのは雪泉だった。
傷を負い倒れかける雅緋ではあったが、リーダーの意地もあり戦いの続行を宣告する。しかしそれを止めたのは、
雅緋の親友である忌夢だった。『それ以上はダメだ!』そう言って聞かせようとする忌夢の姿を見た雪泉は、
 『彼女らとの戦いを続ける必要はありません』と言って勝利を宣言し、仲間たちとともに帰途につくのだった。

 しかし、雪泉の中には一つの疑問が沸いていた。少なくとも、忌夢が雅緋を庇い、戦闘の続行を止める様は
雪泉が考える『悪』の形とはまったく違っていたものだったのだ。

28 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/09(土) 20:28:24.54 ID:k+XhDTO90.net
 後日、雪泉の元に抜忍(焔紅蓮隊)の情報が届く。もともと悪忍である彼女らをのさばらせておく理屈はない。
早速、5人は彼女らの討伐に赴くのだった。

 四季と未来は出会うなり口げんかを始める。発端は四季の見た目だった。『何このギャルっぽいのは』
『えー!?こう見えても趣味は般若心経なんですけど!』『何それ!小説のネタになりそう!』『え?アンタ小説書いてんの!?』
 互いの意外な趣味に驚きつつも、二人は鎌と傘(銃)を交える。勝利を収めた四季は未来が書いた小説を読ませてもらい
素直に『素晴らしい』という感想を述べる。そのまま去ろうとする四季に未来は『トドメを差さないの?』と質問する。
そんな彼女に四季は『トドメを差しちゃったら小説の続きが読めなくなる』と返答した。

 『…あの子の書いた小説、マジで面白かった…トドメなんてさせるわけないじゃん…』

 美野里は逃げる日影を追い回していた。任務のため…ではなく遊ぶためである。
日影はそんな美野里の意図を知って追い回されていたのである。
 遊びの途中で自分が何のためにここに来たのかを思い出した美野里は『戦わなきゃならないんだ』という表情を見せる。

 戦闘後、『疲れたから今日はもう遊ぶのは無理や』と言う日影に、相手が悪忍なのも忘れて
 『やりすぎちゃった!』と謝る美野里。そんな彼女に日影はまた遊び相手になることを約束するのだった。


 叢は幼少時貧民街で育っていた。もともと内向的な少女だったが、両親の死を境にしてさらに激化し、
何かで顔を隠さないと人前に出られないようになってしまった。周囲が奇異に思う中、一人の少女は叢に付き合うように
もやしの空き袋を繋ぎ合わせた袋を被って叢と遊んでくれた。自分は財閥に引き取られ、その少女とはそれ以来会うことはなかった。

 …その少女が、悪忍…今は抜忍『詠』となって目の前にいた。
互いに今は忍となり本当の名前を名乗れなくなったこと、そしてあの時代には戻れないことを嘆きながらも二人は刃を交える。

 戦闘後、悪忍となっても詠という人物がなんら変わっていないことを知り、彼女の中でもまた正義と悪の概念が揺らぎ始める。

 夜桜に向かい合うのは自身と違う意味でのお姉さん気質を持つ春花だった。夜桜を見て早速、
 『その着物(忍服)の下は穿いてるの?穿いてないの?』と聞いてくる春花に対し、夜桜は
 『自分の相手はまともなのがいないのか』と嘆く。
 しかし、春花は夜桜に『貴女は真面目すぎる。もう少し自由を知ったほうがいい』と言葉を投げかける。
戦闘後、春花の言葉は彼女の胸のうちに刻まれることになる。確かに抜忍たちには自分たちにない自由さがあったのだ。

 リーダー格の二人、雪泉と焔もまた向かい合っていた。
 悪忍出身でありながら善忍である飛鳥と親しくし、ライバルとなっている焔を詰る雪泉。
価値観の違いから戦闘は避けられないことであった。
 戦闘の後、雪泉は辛くも勝利を収めるのだが、焔を含めた抜忍のメンバーたちが
自分の想像する悪とはかけ離れた存在であることを思い知らされる。

29 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/09(土) 21:33:53.63 ID:k+XhDTO90.net
 再戦の日は訪れた。月閃と半蔵の『学炎祭』はいよいよ終焉のときを迎えようとしていた。

 美野里と雲雀は戦いを通じて、『大人とは』何か、という問いに対しての答えを自分たちなりに出す。
 『自分の考えをはっきりと口に出来る人』。それは出来るようでもなかなかに出来ないことであった。
 美野里はこれまでの戦いや善悪の忍たちとの交流の結果、『善忍も悪忍も変わらない』という結論を自ら出す。
そして黒影の意思『悪は滅する』を貫徹できなかったことに対して泣いて謝るのだった。

 四季と柳生は再び戦いのときを迎えた。相変わらず柳生の眼帯を目当てにしている四季に、
柳生は自らの眼帯の意味を語る。一つは自分の持つ『陰鬼の眼』という能力を封じるため、
そしてもう一つは『妹が生きていた、という記憶を、失ったときの悲しみを忘れないため』であった。
 話を聞かされた四季は、素直に柳生の姿勢を賞賛し、眼帯を諦める代わりに柳生から完全勝利を勝ち取ることを宣言する。

 勝利の後、四季は『自分が勝てたのが不思議なくらいだ』と言い、自分の中の善と正義が揺らいだことを黒影に恥じる。
しかし柳生はそんな四季に『お前が悩みぬいた結果出した答えに黒影が異を唱えるはずはない』と言葉をかけた。

 再び相見えた夜桜と葛城。葛城は相変わらずだったが、夜桜はそんな葛城の中に『自由』という文字を垣間見ていた。
葛城との戦いは、夜桜にとっては自身の正義、そして自由を問う戦いともなった。
 辛くも勝利を収めた夜桜は、以前のような葛城に対する怒りはなかった。むしろ『まだ戦いたい』と思っていた。
 『戦いの中で友を得ることが出来るのなら、それは最高のことじゃないか』と葛城は告げる。夜桜もそれに反論はしなかった。
 『自分が出した結論を、黒影は認めてくれるだろうか』。夜桜は自分の胸の内に問う。

 斑鳩と向かい合った叢は、『お前が前に言っていた知り合いというのは詠のことだな?』と聞く。
そしてその詠が自分の幼馴染であることも継げた。
 『ならば、大狼財閥による貧民街の再開発を止めてください』。斑鳩の願いに叢は首を横に振る。
 『…我々は忍。ならばその願いは我に勝ってからするがいい』。二人は刃を交える。

 交わされる刃の中で、叢は斑鳩と詠の絆の強さを見ていた。敗れた斑鳩は、友である詠のために命を賭ける気だった。
 『…詠さんのためにもここで負けるわけにはいかない』。そう言って切っ先を向ける斑鳩に、叢は『もうやめろ』と告げ、
自分の父に都市開発をやめるように提案することを約束した。斑鳩と詠の想いに自分も突き動かされたのである。
 『いつか、戦いとは違う形で友として会いたい』。斑鳩のその言葉に、叢は自ら面を外して『そのときがくればとても嬉しい』と話す。

 ついに決戦のときは来た。雪泉と飛鳥。以前は水と油のようだった二人。しかし雪泉の中にある善と悪の境界は確かに揺らいでいた。
学校のため、仲間のため、刀と盾の信念を貫くため、飛鳥は二本の脇差を雪泉に向ける。
 一度は飛鳥を降す雪泉。しかし彼女の瞳はまだ戦意を失ってはいない。
 『…限界ギリギリの勝負で決着をつけたい』
 雪泉もそれを承諾し、扇を構えなおす。そして雪泉の口からは以前の彼女には思いもつかなかったであろう言葉が発せられる。
 『この戦いが終わって二人とも生き残っていたら…私の友達になってくれますか?』

 互いに限界を超えた戦いは雪泉が勝利を掴んだ。

 完全なる善も完全なる悪もこの世には存在しない。今まで戦ってきた様々な相手の中に、ようやくそれを見出していた。
黒影は『悪』を憎むあまりに抜忍になった。その黒影が何故自分たちを引きとり育てたのか。
 黒影が自分に修行をつける中、悪を憎む自分を諌めようとしたのか。今ならば理解できる。
 新たに生まれた好敵手。学炎祭には勝ったものの、半蔵学院に火をつける権利は放棄し、一同は帰途についた。

30 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/09(土) 21:35:31.36 ID:k+XhDTO90.net
 黒影の墓前で、5人はこの戦いの中得たことを話しあう。そんな中、突然雪泉たちの背後から声がした。そこにはあの半蔵が立っていた。
 そこで半蔵は、自分が黒影に頼まれて月閃メンバーの教師『王牌(わんぱい)』となり、彼女らを鍛えていたことを伝える。
 『何故『王牌』などと名乗っていた?』という四季の問いに対して、半蔵は
 『王牌は『おうはい』とも読む。おうはい、おうはい、おうはいおぅぱい…おっぱい、おっぱーーーーいというわけじゃ!』
 高笑いし始めた半蔵に、冷たい視線を送る一同。半蔵はそこで寿司桶を取り出し、月閃メンバーに寿司を振る舞い始めるのだった。

 …そんな5人を、密かに見つめる者がいた。いや、すでに『姿』はもはやなかった。
 それはすでに息を引き取り、この世を去ろうとしている『黒影』の魂であった。
 『…孫娘たちが誤った方向に…オレと同じ道に行かずにに済んだ…』
 黒影は半蔵と袂を分かった後、抜忍となった。そのあとも悪忍狩りを独断で続けた。善悪双方の忍に追われながら。
そんなとき、自分の娘が亡くなったことを知る。それも悪忍討伐の任務の最中だったという。
 黒影は悪忍許すまじの決意をさらに固めつつ、葬儀の会場に赴いた。
 そこには孫である雪泉がいた。彼女は『何故自分の両親が死ななければならなかったのか』が理解できていなかった。
 黒影はそこにいた幼い少女の姿を見て、今までの自分の行いを悔いていた。
 そして彼は、雪泉を引き取り、さらに同じく任務によって両親を亡くした娘たちを引き取ることになる。

 黒影は『光だけの世界』というものを感じていた。娘たちが育ちゆく光景はまさにそれだったのである。
しかし、自分は病に冒されてしまった。あろうことか、5人の娘たちは自分の背中を追い続けていたため、
悪というものを激しく憎むようになってしまっていたのである。
 自分の背中を追ってくれるのは嬉しいが、自分と同じ道を辿るのは誤りである。しかしもう体が動きそうにない。
 『…頼む、半蔵。オレの娘たちを間違った方向に行かせないでくれ…』
 黒影は忍のプライドも捨て、ただ娘たちの幸せのために袂を分かった半蔵に頼むしかなかった。

 『…ありがとう…』
 黒影の魂は、自分の望みをかなえてくれた半蔵と、そして自分に光だけの世界を見せてくれた5人の娘たちに感謝しつつ
高く空に昇っていくのだった。
(月閃女学院編 完)(続く)

31 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/10(日) 05:17:35.64 ID:1nZ0A6470.net
 (続き)
 <秘立蛇女子学園編>

 車椅子に座った雅緋は、記憶を失っていた。いや、記憶だけではない。かつて忍であったころの能力も失っていた。
自分が何故そんなことになっているのか、それすらも思い出せずにいた。
 『空っぽだ…私は…』。
 車椅子を押す忌夢は、そんな雅緋にまるで仕えるかのように付き従っていた。

 ある日、彼女らの母校である『蛇女子学園』の方向を二人で見ていたときのことだった。
突如天を割って現れた巨大な化け物によって、蛇女子学園は崩壊した。そして、その『化け物』を打ち倒した忍が二人。
 『化け物』を見た雅緋は絶句し、硬直していた。

 このとき、雅緋は過去に起こったことをほぼ全て思い出していた。自分がかつての蛇女子学園の選抜メンバーであったこともである。

 雅緋と忌夢は、復興した蛇女子学園に戻ることを決意する。自分の止まってしまった時間と、蛇女子学園の誇りを取り戻すために。

 蛇女子学園は、選抜メンバーであった者達(焔たち)が抜忍となったため、選抜メンバーが皆無という状態であった。
そのため、雅緋たちはまず自分たちを含めて5人のメンバーを集めることを考える。
 一人は忌夢に心当たりがあるという。二人はその人物の元を尋ねることにした。

 …薄暗い部屋の中、少女は熊のぬいぐるみとともにいた。忌夢の妹、『紫』である。
 『貴女は…たしか雅緋さん』。紫は雅緋とは面識があった。彼女自身蛇女子学園に籍を置いてはいるが
入学以来一度も学校に行かなかったという不登校児であった。忌夢が紫を説得しようとするも、当然紫は部屋を離れるのを嫌がる。
力づくでも、と言い放つ忌夢たちの前で、紫が叫び声を上げる。すると黒い波動のようなものが彼女を包んだ。
 『…これは、『禍魂の力』か!』
 『…そうだよ。ボクには発動しなかったけどね』
 この力。『禍魂の力』こそが紫を蛇女子学園に入学させた能力である。

 もともと忌夢たちの家系は由緒正しい忍の家系であり、忌夢も紫も当然その道を歩むことになった。
しかし紫は忍に向いている性格ではなく、忌夢に引っ張られて訓練に参加させられる生活に嫌気が差していた。
そんな中、ある日無理矢理に訓練に参加させようとする忌夢に対して突発的に『禍魂の力』を発動させ、
忌夢に大怪我を負わせることになってしまう。
 しかし忌夢の怪我とは裏腹に、一族に脈々と伝わる『禍魂の力』の発動を両親や親類は喜ぶのだった。
 蛇女子学園への入学試験も、親が無理矢理に受けさせたものだった。
とはいえ、試験は一瞬で終わっていた。気がつけば禍魂の力が発動し、血に塗れた試験官が倒れ伏していたからだ。

 紫は忌夢の嫉妬の眼差しを感じるようになり、入学を決めた後も部屋に篭り続けた。自分が姉を傷つけ、自分の力のせいで
姉に嫌われるようになってしまった。そう思ったからだった。親が通学させようとすると『禍魂の力を使いますよ』と脅しをかけていた。
 …雅緋はそんな紫に『お前の力が必要だ』と語りかける。『自分を必要としてくれている人がいる』。そう感じた紫は
二年生になって初めて学校に通うことになったのである。

 これでメンバーは3人。選抜メンバーは5人でなくてはならない。あと2人。そんな矢先に、雅緋たちの前にちょうど2人の人物が現れる。
双子の姉妹である『両奈』と『両備』。もともと月閃のメンバーであった2人は、事情により転校してきたという。
雅緋を名指しにしてやってきた彼女らは、自分たちを選抜候補に加えろ、と言ってきた。雅緋は2人と一戦を交えて実力を確認した後、
彼女らのメンバー入りを承諾する。
 しかし、そんな2人を訝しく思う人物がいた。匂いによってその人物の本心などを感じ取ることができる紫であった。
 『何かがおかしい』。そう思うものの、彼女は今ここで言うべきことではない、と口を閉ざすことにするのだった。
 いよいよ5人となった蛇女子学院の選抜候補生たちは、その緒戦として過去の蛇女子学園を破った半蔵学院に狙いを定める。

32 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/10(日) 05:22:06.47 ID:1nZ0A6470.net
 砂浜で訓練をしていた柳生と雲雀が離れたときを狙い、両奈は雲雀に照準を定める。
 『戦う理由がない』という雲雀に対し、両奈は『自分の復讐のために倒されてもらう』と挑みかかる。 柳生の身を慮りつつ倒れる雲雀。

 直後、その雲雀の危難に駆けつけた柳生の相手をするのは両備だった。
 『よくも雲雀を!』といきりたつ柳生に、両備は
 『…復讐戦というわけね?でも復讐なら…私たちのほうが年季が入っているのよ!』と銃を向けた。

 本当は戦いたくはない。しかし雅緋や忌夢。自分の力を必要としてくれるものたちのために戦わなくてはならない。
紫の相手は斑鳩。蛇女子学園の名前を聞いて驚く彼女に、紫はためらいつつも戦いを挑む。
 …意外とあっけなく終わった。過去の蛇女の選抜メンバーはよほど弱かったのだろうか?そう思っていたところに
倒された斑鳩が『月閃女学館と戦っていなければ…』と呟いて倒れる。すでに手負いの状態だったのだ。
 『でも、勝ちは勝ちです。これでおねえちゃんも喜んでくれるかな…』

 葛城と対峙したのは忌夢だった。忌夢は、相手の状態が万全ではないことを知るものの戦いを挑み、打ち負かす。
 『…くそっ、悔しいがあんた強いな』『…お前が弱かったんだ』
 葛城に対し忌夢は容赦のない言葉を投げる。
 『…お前の名前を教えてくれないか』 『敗者に名前を教える謂れなどない』
 倒れた葛城を一瞥し、忌夢は雅緋の身を案じる。

 対峙する雅緋と飛鳥。雅緋は過去の蛇女子学園を潰した恨みを晴らすことを告げ、
そしてこの後は過去の選抜メンバー…抜忍紅蓮隊がターゲットであることも話す。
 飛鳥は自身だけでなく『焔の身を守るため』と不利な戦いに身を投じる。
 傷ついた体では及ばず、飛鳥もまた雅緋の前に敗れ去る。

 『…半蔵学院は殲滅した!次は蛇女の誇りを血に貶めた抜忍どもだ!』
 雅緋は高らかにそう宣言する。

 しかし、その前に一つの障害が立ちふさがる。半蔵学院と学炎祭の途中であった月閃女学館が、
獲物を横取りした新蛇女に挑戦状を叩きつけてきたのである。
 ちょうど焔紅蓮隊の行く手を捜している今、いい時間潰しになるだろう。雅緋はそう言い、こちらから月閃に打って出ることをメンバーに告げる。

 両備の相手は叢。かつての知り合いである。斑鳩という自分の獲物を奪われた彼女は、
『まだお面つけないとまともに話できないの?』と詰め寄る両備に、『…貧乳』。『両備は貧乳』と煽る。
 互いに戦う理由が出来た二人は戦闘状態に突入する。 叢を倒した両備は、『自分の目的のために倒れることは許されない』と決意を新たにする。

 忌夢の相手は四季だった。彼女は過去の選抜メンバー(焔たち)が半蔵学園に敗れたことを指摘して
明らかに現在のメンバーを下に見ていた。『それは過去のことだ。今のボク達の強さと蛇女の誇りを見せてやる』
 四季は倒れ、忌夢たちの強さを認めることになる。

 両奈の相手は夜桜。こちらもかつての知り合いである。もとより夜桜は両奈が悪そのものではないことを知っている。
そんな両奈がなぜ悪忍に走ったのか。その理由を問う。『…両姫さんのことが原因ですか?』と。
 隠された真実の一つを突かれた両奈は、『そのことを誰かに話したの?』と尋ねる。首を横に振る夜桜に対し、両奈は
 『…よかった。じゃあ今のうちに口を塞いであげる』と武器を向けるのだった。
 勝負を決したあと、倒れた夜桜に対し少しの後悔と謝罪、そして決意が混ざった言葉を呟く両奈。

33 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/10(日) 05:23:00.33 ID:1nZ0A6470.net
 紫と相対したのは美野里。彼女は斑鳩が倒されたことに珍しく怒りをあらわにしていた。
 『こんな誰も遊んでくれなさそうな人に…』との言葉に、紫は『そんなことない』と返す。
 自分が常に抱いている『べべたん(クマのぬいぐるみ)』に並々ならぬ愛情を注ぐ紫に、美野里は
 『ぬいぐるみは人じゃない!』と叫ぶ。その瞬間、紫の様子が一変する。

 『こんな暗い人に負けるなんて…』
 悔しそうに倒れる美野里を尻目に、紫は呟く。『暗くもなるよ…どうしたらお姉ちゃんは振り向いてくれるんだろう…』

 リーダー同士の対決のときは来た。学炎祭の決着をつけるべく向かい合う雅緋と雪泉。黒い炎と白い氷の戦い。
悪を憎む善の忍と、悪の誇りと真の強さを示すべく立った悪の忍。
 激戦を制したのは雅緋だった。無念を告げる雪泉の前で、雅緋は学炎祭の勝利を完全なものとするため
校舎に火を放つと宣言する(実際に火を放ったり炎上していたりする場面はない)。

 月閃を打ち破った雅緋たちに、ついに焔ら抜忍発見の報が届く。
彼女らの教師を務めている鈴音は、『かつての私の教え子たちをなめてかかるな』と忠告する。

 両備の相手は貧乳仲間の未来。しかし未来は『この世は需要と供給で成り立っている。小さい胸にも需要はある。
だから自分は小さくても胸を張る』と両備に告げる。しかし柳生を倒された怒りが収まるわけでもなく戦闘に突入する。
 立っていたのは両備だったが、倒れた未来の強さを感じる両備だった。

 両備・両奈には姉がいた。名前は両姫(りょうき)。善忍の家系に生まれた姉妹は、仲良く幸せな日々を送っていた。
ある日、両姫が忍学生になることを決意し、両備・両奈もそれを応援する。
 両姫の活躍は目覚しく、またたくまに実力を発揮して選抜メンバーにまでのし上がったのだという。
 しかし、悲劇の日は訪れる。ある日、両姫は冷たくなって帰ってきた。話によれば、任務中に命を落としたのだという。
原因は、味方の忍が使用した『深淵血塊』の禁術。周囲の忍の血の力を集め自分の能力を向上させるという秘術中の秘術である。
それによって暴走した忍により殺されたのだというのだ。
 両備・両奈はその日から復讐を誓い忍を目指した。復讐の標的は…蛇女子学園の雅緋である。
事件後に禁術の後遺症で廃人のようになっていた雅緋が復帰してくるのを、姉妹はずっと待っていたのだ。
そして蛇女子学園の復興と雅緋の復帰を知った二人は自らその懐に飛び込んだのである。

 両奈は現在の自分の境遇に迷い悩んでいた。両備はどうやら勝利を収めたようだ。自分もそれに続かなくてはならない。
 雅緋はそんな両奈に
 『肩に力が入りすぎだ。お前はいつもどおりそのままにしていればいい。私はお前を信頼している』と話す。
 自分には目的がある。そしてそのために今まで邁進してきた。
ここまでに様々な忍たちと戦ってきた。…目の前にいる無表情・無感情な女、日影もその障害でしかない。
 両奈はノリが悪い日影をなんとか戦わせる気にして、勝負の末倒すことに成功する。
 日影は両奈のかすかな迷いに気づいたのか『あんたはそのままでいればいいんや』といいつつ倒れる。
 『自分の『そのまま』とは何なのだろうか?』
 両奈はそんな疑問を抱くが頭を強く振る。『姉の復讐に心血をそそぐ今の自分こそが『そのまま』の自分であるのだ』と。

 紫の前に立っているのは詠。彼女には斑鳩を倒された憎しみがあり、また紫には『忌夢に好かれたい、必要にされたい』という想いがある。
一触即発というときに、深手を負った斑鳩が現れる。『詠さん、気をつけて…』。それだけ言って斑鳩はついに倒れる。
 『それだけのことを言うためにわざわざここまで来たなんて…無駄なことを』。そう言い放つ紫に、詠は
 『分かりませんか?これが絆というものです』と話す。

 勝負は決した。斑鳩に詫びつつ倒れる詠を前にして紫は呟く。
 『その人がここまで来たことは無駄だった。でも『絆』というものについては分かる。私もお姉ちゃんのために戦っている…』

34 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/10(日) 05:25:14.05 ID:1nZ0A6470.net
 忌夢と向かい合うのは春花だった。 自分を相手にまともに戦うそぶりを見せない春花に苛立ち、
『戦う気が無いなら通らせてもらうぞ』と憤る忌夢。
そんな忌夢に春花は、『ここを通すわけにはいかない。大事なリーダーのために』と言い放ち、戦闘に突入する。
 立っていたのは忌夢だった。『蛇女の誇りと雅緋のために、ボクは負けるわけにはいかない』。その言葉に春花は、
 『蛇女の誇りと雅緋ちゃん…どちらかを選ばなければならないときはどちらを選ぶのかしら?』と尋ねる。
 『ボクは雅緋のためにここにいるんだ』。その言葉に、春花は『その姿勢は自分たちとなんら変わりのないものだ、と話して倒れる。
 『…ボクと…こいつらが変わらない存在だと…そんなわけが…』

 焔との戦いを前にする雅緋の目前に一人の女性が立つ。それは恩師である蛇女子学園の教師、鈴音だった。
 『お前はカグラになるつもりか?』
 過去に妖魔に母親を殺された雅緋に、鈴音は『死ぬぞ』と告げ、それは雅緋を激昂させる。
 『お前は妖魔を『見た』だけだ。実際に妖魔と戦った私には良く分かる』
 
 鈴音は半蔵学院を卒業した後、最初の任務で妖魔狩りを志願した。その任務には『カグラ』という最上級の忍も参加していた。
薄暗い洞窟の奥地に現れた人の顔がついたウミウシやフナムシのような化け物たち。その数はわずか10。こちらは50だった。
 しかし、善忍たちの部隊は一瞬にして壊滅していた。鈴音も瀕死の重傷を負ったが辛くも生き延びることになる。
 その時の妖魔たちは、善忍の全滅を伝えられたクライアントが悪忍の部隊を大多数投入したため鎮圧された。
 辛うじて生き延びた鈴音を引き取り教員となる道を勧めたのが、蛇女子学園の学園長、雅緋の父だったのである。
 『お前がカグラとなるために必要なものが何か…今ここで教えることはできない。それはお前が自分で掴むものだ』
 鈴音はそう言って姿を消す。

 抜忍のリーダー、焔と雅緋。片方は失われた蛇女の誇りのため、もう一方は仲間とライバルのために衝突することになる。
 『お前たちを倒して蛇女の誇りを取り戻す』そう言った雅緋。
 『半蔵に負けたのはお前たちが弱かったからだ。お前たちを倒して蛇女の強さを知らしめる』
 『私たちが弱かったのではない。飛鳥たちが強かったんだ』 『その飛鳥たちは私たちが葬った』
 その言葉に激昂する焔。

 戦闘後、雅緋は素直に焔の強さをたたえる。『お前は弱くはない。むしろ強かった。しかし背負うものが違った』、と。
 焔は『みんな、すまない』と言い残して倒れる。その様を見て、雅緋は先に倒した飛鳥のことを思い浮かべる。
誰もが皆、恨み言を残さず仲間に謝って倒れていった。それは何故なのだろうか…。

 抜忍を倒し、当初の目的は果たされた。無事だった仲間とともにそれを祝う一同。
そんな中、雅緋は戦いを共に勝ち抜いた忌夢、紫、両備、両奈に『みんな、ありがとう』と告げる。それを驚く両備。

 両備と両奈は、雅緋が目的を達成した今こそが『復讐』実行のときだと決意する。
しかし両奈にはどこかためらいがあった。雅緋は自分を信頼し、仲間だと言っていた。しかし…それでもやらなければならない。
もう後戻りはできないのだ。

 両備、両奈は計画の準備を進めていた。狙うは雅緋の首。姉の命を奪った仇の命である。
 そんな二人の前に、鈴音が現れる。 『お前の姉の命を奪ったのは雅緋ではなく、『妖魔』だ』

 雅緋は確かに禁術を使い暴走し、比類なき力で妖魔を追い払った。そして自らもまた廃人のようになった。
しかし、それはすでに忍の部隊が妖魔によって全滅した後のことだったのだ。
 『…何故、何故今になってそれを私たちに話すんですか!?』
 『言えば、お前たちはすぐに飛び出して妖魔狩りに走っただろう。無駄に命を落としただけだ』
 鈴音の言葉は的を得ていた。
 『それでも、今更引き下がることは出来ない』
 両備も両奈も、ここに至るまでに様々なものを犠牲にしてきた。その目標は雅緋の命だけだったのだ。

35 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/10(日) 05:27:13.11 ID:1nZ0A6470.net
 森の中で忌夢と話す雅緋をライフルで狙撃する。それが両備たちの作戦であった。
しかし、それを止める者が現れる。…事前に『匂い』によって両備たちの真意を知っていた紫だった。
 彼女は大事な存在となった雅緋と実の姉である忌夢のために両備たちを止めようとする。
 両奈はそんな紫を、こちらは妹両備のために打ち破る。

 両備はついに雅緋の頭を照準に捉えていた。…邪魔者はいない。あとは引き金を引くだけだ。
 少しのためらいののちに放たれる銃弾。しかし、その銃弾は重傷のまま駆けつけた紫が受けていた。
倒れる紫。駆け寄る忌夢と雅緋。忌夢は紫を抱き起こしつつ、雅緋の盾になろうとする。

 妹を撃たれ、雅緋を狙われた怒りに、忌夢は復讐者、両備に迫る。それをなんとか凌ぐ両備。
だが異変はすぐそこに迫っていた。

 『紫…雅緋…』
 忌夢にとって、雅緋も紫も大事な存在であった。それこそ、両奈たち姉妹にとっての両姫と同じか、それ以上に。
二つを同時に狙われた忌夢は、果てしない怒りの中、黒いオーラに包まれる。
 『禍魂の力』。今まで紫には発動し、自身には発動しなかったその力が、激しい怒りと憎しみによって暴走に近い形で発現したのである。
 禍魂のオーラに包まれた忌夢は限界以上の力を以って両備、そして両奈を蹂躙する。

 異変に気づいた雅緋が忌夢の姿を見たとき、彼女はすでに暴走状態にあった。
 『雅緋、早く逃げろ!これはお前の手に余る存在だ!私は上層部に報告する』
 鈴音の言葉に雅緋は反論する。
 『駄目です!上に報告すれば忌夢は処分される!』
 雅緋の中で、唯一失われたままだった記憶が蘇ろうとしていた。

 あのとき、禁術で暴走した自分を…あとは死ぬしかなかった自分を止めたのは
同じく命を張り、禁術を使った忌夢だったのだ。
 『…あの時私が言った、『忍にとって必要なもの』。今ならお前にも分かるな…?』
 『…はい。それは…『仲間』…!』
 黒い炎と黒い渦。壮絶な戦いの末に雅緋は忌夢を打ち破ることに成功するのだった。

 気がつくと雅緋も忌夢も病院のベッドの上だった。自分より一足先に目覚めていた忌夢に、雅緋は改めて礼を述べる。
 病室には両備と両奈もいた。彼女らどうやら一命を取り留めたらしい。
二人は誤解から雅緋の命を狙っていたことを素直に詫びる。忌夢も『二人を許してやってほしい』と言った。
病室にはさらに紫もいた。どうやら両備・両奈の手当によって命を繋いでいたようである。

 『いいや、許さん』 雅緋は姉妹に向かってそう言った。
 『そうよね、あんなことをしたんだもの』
 うなだれる両備に、雅緋は『何を勘違いしている』と返す。
 『私が許せないのは不意打ちをしたことだ。復讐をしたいのならばいつでも堂々とかかってこい』

 そんな中、鈴音がやってきて雅緋に書類を渡す。
 『…お前たちは、正式に蛇女子学園の選抜メンバーに決定した』
 5人とも正式メンバーとして認定され、喜びの声が病室に響いた。

 紆余曲折あったものの、雅緋は蛇女の誇り、そしてかけがえのない仲間を得、『カグラ』になるための一歩を踏み出したのである。
 (※ここまでの話で他の学校(半蔵、月閃、焔紅蓮隊)の面々を悉く倒してきているものの
   命を奪ったかどうかは明確にされていない。ストーリークリア後には紫のセリフから未来の生存は確認できる)
 (秘立蛇女子学園編 完)(続く)

36 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/10(日) 09:10:04.40 ID:1nZ0A6470.net
 <国立半蔵学院編>

 半蔵学院に進級、そして卒業の季節が近づいていた。
 傀儡を相手にしての訓練後、柳生と雲雀は進級を前にして自分たちがどの程度強くなったかを話し合う。
雲雀は柳生に対して、『もう柳生ちゃんに守ってもらわなくても大丈夫だよ』と言い、柳生はそれに反発する。
仕方がないので実践で示そうとする雲雀。そしてなんとか認めてもらうことに成功するのだった。

 斑鳩は卒業試験を前にして緊張するあまり、イメージトレーニングすら手がつかないような日々を送っていた。
そんな中、義理の兄である『村雨』が現れる。彼は義妹である斑鳩が現れたせいで自分が家督を、そして
代々伝わる刀『飛燕』を受け継げなかった、と思い込み、彼女に勝負を挑む。
 しかし、もとより村雨には忍の才能がなく、軽くあしらわれてしまう。完敗した村雨は義妹に自分の想いを吐露する。
その彼が立ち去った後には『妹と仲良くしたい人のためのセミナー』の広告が落ちているのだった。

 後日、斑鳩は自分の迷いや恐れを振り切るべく葛城との訓練に望む。

 日々の平穏は突然破られる。同じ善忍の養成学校である月閃女学館のメンバーが、
半蔵学院に対して『学炎祭』の宣戦布告を突きつけてきたのである。
 前哨戦として斑鳩と叢が対決。斑鳩はこれを退けるも、相手が並々ならぬ強豪ぞろいであることを悟る。

 雲雀はメンバーの中でも自分が足を引っ張っているのではないか、と考えていた。
柳生を始め、メンバーは自分を大事にしてくれる。しかし自分からは何が出来ているのだろうか、と。
 月閃のことについてメンバーと話し合っていると、雲雀の目を見た飛鳥たち四人が、突然お互いを攻撃し始めた。
 『え?これってどういうこと?』
 雲雀は、突然の同士討ちが、自分が持つ異能『華眼(かがん)』の力であるとすぐに気づく。
 『またしても自分が足を引っ張ってしまった』。そう思う雲雀ではあったが、なんとか4人を鎮めることに成功する。

 打倒月閃のためにトレーニングを重ねていた葛城の前に、一匹の犬が現れる。昔葛城に飼われていた『チョコ』だ。
チョコは葛城を人目につかぬように作られた里へと案内する。そこは抜忍となった葛城の両親がいる場所だった。
 葛城は何故両親が抜忍となったのか詳しくは知らなかった。しかし、自分が善忍として大成すれば両親は許してくれるかもしれない。
そのときまで両親とは会わないつもりでいた。
 しかし、チョコはそんな葛城を両親と引き合わせる。

 両親は葛城に対し、自分たちが抜忍になった理由の一部を語る。『果たすべき任務を果たせなかったため』と。
しかし、そんなとき何者かが葛城の両親を捕える。抜忍狩りのために放たれた刺客であった。
 選抜メンバーだとはいえ学生である葛城が叶う相手でもなく、また逆らえば自分が処分される身となる。
手を出せない葛城に、刺客はこう言った。『月閃との学炎祭に勝て。さすればお前の父母にも慈悲があろう』と。
 葛城は『アタイは絶対に勝ってみせる』と宣言する。父と母のために負けるわけにはいかないのだ。

 その葛城の前に立ちはだかるのは、半蔵学院に攻め込んできた月閃女学館の一番手、夜桜だった。拳と具足の戦いの末、
葛城は夜桜を制する。夜桜は葛城にこう言う。『トドメを刺せ』と。
 しかし葛城にはそれが出来なかった。すると夜桜はさっ、と立ち上がり、
 『貴女は忍同士の戦いをスポーツだと勘違いしている』と指摘する。そして、葛城に本気で戦う覚悟がないことに最初から気づいており
手を抜いて戦っていた、とも(岡山弁で)話す。
 夜桜は決着を後日に回すことにして去るのだった。
 『あいつにトドメを刺さなければ、父さんと母さんが…』

37 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/10(日) 09:11:26.69 ID:1nZ0A6470.net
 雲雀と対峙したのは美野里だった。雲雀にすら子供に思える美野里は、この学炎祭に対しても『遊び』の一環であるらしく、
戦闘も『忍びごっこ』に過ぎなかった。
 美野里を倒すことは出来たものの、彼女はすぐに立ち上がり、『今のはみのりが負ける番だったから、今度は雲雀ちゃんが追いかけてきてね』と
走り去ってしまうのだった。雲雀はそれを追わずに見送ることにした。

 柳生の前に立つのはギャル系忍者の四季。 柳生を散々待たせた後に現れた四季は、友人と長電話していたため遅れたのだという。
 よくも悪くも『ギャル』である四季の感覚を理解できない柳生は苛立ちを隠さない。
 四季のほうは柳生の眼帯に興味を持ったらしく、勝負の後で奪うことを宣言する
 辛くも四季を退けた柳生であったが、自身も激しく消耗させられていた。それに途中から『手を抜かれた』感すらあった。
そんな中倒したはずの四季が起き上がり、『これから友達と遊ぶ予定がある』と去ってしまうのだった。

 斑鳩の相手はやはり叢であった。自身について何か個人的に思うところがあるようだが叢はそれを語ろうとはしなかった。
 斑鳩は黙して語ろうとしない叢に『面があると喋れないのならば、力づくで面を取るまで』と勝負を挑む。
 勝負の末面を取ることに成功するが、斑鳩自身も傷を負っていた。むしろ面を取るのが精一杯という有様であった。
面を取られた叢は顔を抑えて恥ずかしがりつつも早口で斑鳩にまくしたてる(例え上下下着でも顔を見られるのが恥ずかしい)。
 しかし結局真実を知ることは出来ず、叢は面を被りなおして去っていくのだった。

 校庭に立っていた飛鳥の元に、各所で戦闘を終えた仲間たちが戻ってくる。しかしまさに満身創痍という状態だった。
そんな中、月閃のリーダー、雪泉が現れる。しかし飛鳥は仲間の身を案ずるあまり雪泉との勝負を拒もうとする。
 前哨戦なのにこの有様では勝負する価値もない。雪泉は吐き捨てるようにそう言って、手下の忍たちをけしかけ去っていった。
 仲間の命の危険を案じる中、飛鳥は忍の集団を退ける。

 月閃との戦いはひとまずひと段落したものの、学炎祭は未だ継続している。
しかし仲間たちは倒れ、飛鳥もまた疲弊した状態であった。しかし、今攻め込まれれば敗北は必至であろう。
 そう考えた飛鳥は、一人で月閃に乗り込むことを決意する。霧夜は一時は止めようとするも、決意が固い飛鳥を『死ぬな』と言って見送る。

 入り口で待ち構えていたのは四季である。彼女は飛鳥が一人で、しかも傷ついた状態で乗り込んできたことをあざ笑う。
戦闘の末撃退自体は出来たものの、飛鳥ももはや倒れそうになっていた。
 校舎内部では叢が待っていた。彼女はやはり一人で乗り込んできた飛鳥を蔑む。
 『その状態で月閃を本当に相手にするつもりだったのか』
 『勝てなくてもやらなきゃならない』
 もはや勝負にならないであろう、と思われた中、叢の面が何者かによって飛ばされた。

 意識を取り戻した仲間たちが駆けつけたのである。とはいえ、四人ともまだ完治したわけではない。
あくまでも『眼が覚めて少し休んだ』に過ぎない状態であった。
 しかし面を飛ばされた叢は5人もの人間に顔を見つめられ、顔を抑えたまま恥ずかしさのあまり逃げ出してしまう。
 これを幸いにした半蔵のメンバーたちは月閃から一時撤退する。

 ところが、そこに追い討ちをかけるかのように新勢力が名乗りを上げる。
 焔たちが抜けた後の蛇女子学園の選抜メンバーたちだった。
 悪忍である彼女らはすでに手負いである半蔵学園の忍たちにも容赦はなかった。
忌夢と葛城がまず戦うが、すでに傷を負っていることが災いし、あまりにも分が悪い。
 さらに飛鳥に両備、両奈、雅緋が襲い掛かる。

 明らかに手を抜かれていたために凌ぐことは出来たが、このままでは全滅は免れない。
 そこに現れたのは、元蛇女子学園の選抜メンバー、抜忍軍団『焔紅蓮隊』の5人だった。
 『私たちはお前たち蛇女子選抜メンバーに『学炎祭』を申し込む!』
 焔は高らかにそう宣言する。もちろん、現状の打破と、そして飛鳥たちを月閃との戦いに集中させるためであった。

38 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/10(日) 09:16:09.80 ID:1nZ0A6470.net
 命を落とさずに全員の帰還を果たした飛鳥たちであったが、月閃の実力は自分たちよりも上だ。
ただ傷を治したところで勝つのは難しいだろう。
 忍部屋で焔と会った霧夜は、彼女から鈴音という焔の恩師について話を聞く。
 『オレにもそんな厳しさがあれば…』
 霧夜は過去に『凛』という忍を失った過去を思い起こす。

 『教え子を失うわけにはいかない。だが月閃に勝つにはただの訓練では駄目だ』
 そう考えた霧夜は、悪忍である焔に対して手と膝をついて土下座をする。
 『飛鳥たちの助けになってほしい』と。


 あくる日、飛鳥たちは校外に集められていた。そこには焔たち5人の姿もあった。
 霧夜は彼女たちも読んだ真意を語る。『月閃に勝つためには絶・秘伝忍法を習得する必要があるだろう』と。
しかしそれはただの訓練で編み出せるものではない。自分たちと相反する者と極限の戦いを経て得るものだ、とも。
 焔たち5人はまさにうってつけの存在であったのだ。

 斑鳩の相手は詠である。彼女は詠に自分の想いを吐露する。
 『叢は自分のことを憎んでいる。分かり合うことは出来るのだろうか』と。
 しかし詠は諭すようにこう言った。『かつてはわたくしも貴女を憎んでおりました。それがぶつかりあうことで分かり合うことが出来ました』と。
 『まずはぶつかること』。斑鳩は詠との実践訓練を経て絶・秘伝忍法を習得することに成功する。

 葛城は焦っていた。自分の攻撃がまるで日影に当たらないのだ。
 『くそっ、なんで当たらないんだ!』
 その葛城に、日影は
 『なんていうか、あんたはもっとバカやった。余計なことを考えないで向かってきとった』と話す。
 『アタイはアイツを殺さなきゃならない。自分の実力を示さなきゃならない』
 『ほんなら、そいつを殺さなくても実力を示せるくらいに強くなればいいんや』
 日影のその言葉に、葛城はハッ、とする。
 『そうか…単純なことなんだよな』と。
 訓練後、日影は礼を述べる葛城に対して『ほんならおっぱいでも揉んでもらおうか』と言い出す。
 驚く葛城に、『わしも冗談くらいは言うようになった。わしを変えたのは葛城、あんたや』と話した。

 『オレの相手は…やっぱりお前か』
 冷めた態度の柳生に、『訓練に付き合ってあげてるんだから少しは感謝しなさいよ!』と怒る未来。
 『お前は少しは成長してるんだろうな?』『あたしは成長してるわよ、そういうアンタはどうなの!?』
 『オレは日々成長しているぞ』『…な!?お、大きくなってるですって!?どうやったの?牛乳?それともヨガ!?』
 微妙に食い違う二人の会話。未来は『負けたほうがなんでも言うことを一つ聞く』という約束を取り付け
 『あたしが勝ったら『胸が大きくなる方法を教えてもらう』んだ…』といきり立つのだった。
 戦いが終わり、『お前のおかげで秘伝忍法を習得できた』と礼を述べる柳生に驚く未来。
しかし、約束は生きていたようで、ここから相当距離がある街まで雲雀のためにウサちゃんクッキーを買いに行かされるのだった。

39 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/10(日) 09:16:46.42 ID:1nZ0A6470.net
 雲雀の瞳には、花びらを象った不思議な紋様がついている。『華眼』といわれるものだ。
 彼女の家系は由緒正しい善忍の一族であり、兄姉たちは日夜忍の修行に励んでいた。
その中でも雲雀は自分は忍の才能がないことを自覚し、他の道を目指すことに決めていた。
 しかし、家族はそんな雲雀を叱ることはなかった。
 
 あるとき、雲雀の兄弟たちには現れなかった華眼が、突然雲雀に現れた。
雲雀の家族は、いや一族はそれを大いに喜んだ。しかし雲雀のほうにはそれが却って『いけないこと』なのでは、と思えた。
 『何故自分に、一番忍の才能のない自分に発現したのか。兄姉たちはみんな自分より才能があるのに、自分より頑張ってるのに』と。

 春花に対して、自分のそんな想いを吐き出す雲雀。華眼は人を操ることが出来る『瞳術(どうじゅつ)』を司る。
 『ひょっとしたら、今まで家族が自分に優しかったのは自分が家族の心を操っていたからではないか』
雲雀はそう考えるまでに追い詰められていた。そんな雲雀を春花は優しく諭す。
 『いくら瞳術でもそんなに万能なものじゃないわ。
  貴女の周りが貴女に優しいのは、貴女自身にそういう魅力があるからだ』と。

 向かい合う飛鳥と焔。再会と久しぶりの対戦を喜ぶ中、飛鳥は焔の身を案じる。
 『抜忍は辛くない?』と。焔はそれに対して『お前の肌はきれいで羨ましい。私はいつも訓練で傷だらけだ』と話す。
 『私だってお尻に傷があるんだよ!』『尻なんか見せるな!』としばし猥談が続いた後、修行が始まった。

 相変わらずの焔の強さに驚きつつもほっとする飛鳥。どうやら本気を出してはいなかったらしい。
 『そんなことよりも、秘伝忍法はどうなった?』と聞かれる飛鳥。自分の内に沸き起こる確かに力。どうやら習得には成功していたようである。


 月閃女学館との戦いを前に忍部屋に集合する一同。そこには焔たちの姿もあった。
 飛鳥たちへの激励と焔たちへの礼を述べる霧夜。そこに桜吹雪が舞う派手な演出の中半蔵が出現した。

 彼は過去の友でもありライバルでもあった男『黒影』の話をし始める。
悪を憎み、依頼もないのに悪忍を狩るようになった男は知らなかった。悪と善の狭間にあるグレーな人間たちの存在を、である。
 半蔵は善忍から追われ、抜忍となった。しかしそれでも悪忍狩りをやめなかった。
 いつしか忍の本部は上忍を派遣するなど黒影への問題視を深めていく。

 そんなある日、黒影の悪忍狩りの話をぱたりと聞かなくなった。
 本部が暗殺に、と放った二人の密偵は黒影の在所を突き止めたが暗殺するまでは出来なかった。
黒影は、任務によって命を落とした忍の娘たちを引き取って育てていたのである。その様はまさに『家族』であり、
当初の『悪忍狩りの抜忍』とはかけ離れたものであった。
 密偵たちは本部に『黒影は5人の娘と共に静かに暮らしており、暗殺の要なしと判断する』と報告書を残した。
 この二人は後に抜忍となったようである。

 『ちょっと待てよ、その二人ってもしかして…!』
 この二人の密偵こそが、葛城の両親だったのである。

 黒影の娘たち…雪泉、四季、夜桜、叢、美野里の5人はかつての黒影の意思を引き継いでいる。
しかしそれはあくまでも『昔』の黒影の考え方であった。
(続く)

40 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/10(日) 12:39:32.42 ID:1nZ0A6470.net
 戦いのときは訪れた。一堂は月閃女学館の前に集結する。
門を守るのは四季。対峙するのは柳生。
 『お前が戦う理由はなんだ?』
 いつもの調子の四季に対し、柳生は問いかける。見た目はノリが軽くても、内には黒影への想いがある。柳生はそれを知っている。
 『…アタシはそんなキャラじゃないしー、柳生ちんて人のことが気になるタイプ?なんからしくないっていうかー』
 『オレらしくなくてもオレはオレだ。お前がお前らしくなくても、戦う理由があるようにな』

 互いに『負けられない』戦いを制した柳生。しかし四季は立ち上がり、命を賭して柳生を倒そうとする。
 『そこまでにしろ。黒影はお前にそこまで望んではいない』
 『アンタに何が分かるっていうのよ』
 『…もし黒影が、お前が命を落としてまでオレを倒すことを望む人間であれば、お前たちは慕ってはいなかったはずだ』
 柳生のその言葉に、四季は黒影への想いを我慢できずに泣き出すのだった…。

 自分がしたいのは戦いではない。戦いがなければ平和だ。みんなが戦わずに遊んでいられれば誰も哀しまなくて済む。
 雲雀を前にした美野里が遊びにこだわり、戦いですら『忍ごっこ』と称して真剣な戦いを拒む理由はそれだった。
 しかし雲雀は『人には、大切な人のために戦わなければならないときがあるんだ』と諭す。

 『戦って負けてしまったら黒影との約束を果たせなくなる』。美野里は自分と戦った雲雀を責めつつ泣き出してしまった。
しかし、本当は美野里にも分かっているはずなのだ。黒影が自分をどう思っていたか、どう育ててきたのかを。

 葛城と再び対峙する夜桜。再来する拳と脚での戦い。
 戦いを制したのは葛城だった。それに対し、夜桜は以前と同じように自分にトドメをさすことを要求する。
しかし葛城はそれを断固として拒む。『忍は遊びじゃない』。夜桜の言葉に、彼女の心に葛城は叫ぶ。
 『アタイの父さんと母さんが助けた命を…アタイが奪うなんて出来るもんか!』
 その叫びに、夜桜の脳裏にある出来事がよぎる。かつて抜忍となった黒影を追ってやってきて、
そして何もせずに去っていった二人の刺客。
 『…あ、あの方達は…貴女の…』 
 夜桜は自分の力不足を黒影に詫びるように膝を突いた。

 斑鳩と叢。かたや鳳凰財閥、かたや大狼財閥の令嬢。似たような境遇の二人が再び見える。
 『戦う前に貴女が私を恨む理由を教えてください』
 斑鳩の言葉に、叢はその理由を語る。
 黒影に引き取られ育てられていた叢だったが、遠縁にあった大狼財閥の養女として引き取られた。
その理由は、財閥に優秀な跡継ぎがいなかったから…つまりほとんど斑鳩と同じ理由で養女となったのである。
 しかしその経緯は、『大狼財閥が鳳凰財閥のやり方をまねた』からだ、と叢は語る。
 『八つ当たりだ、逆恨みだと笑うなら笑え。どの道お前がいなければ私が黒影様のもとを去ることはなかったのだ』
 財閥に引き取られたことがきっかけで、自分と黒影との時間は止まってしまった。
そして今、自分の力ではどうにもならない事態になってしまっている。だからこそ斑鳩を憎まずにはいられない…。
 互いの大事なもののため、刀と大鉈がぶつかり合う。

 戦いは終わった。斑鳩は膝をつく叢に語りかける。
 『私を恨むよりも先に、まずすべきことがあったのではありませんか』、と…。

41 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/10(日) 12:40:18.24 ID:1nZ0A6470.net
 善のみの世界。悪のみの世界。光のみの世界。闇がいない世界。
 かつての黒影が、現在の雪泉が望むもの。
 対するは刀と盾。自らが傷つこうとも全てを守ろうとする意思。

 半蔵は言っていた。『光のみの世界など存在しない。あってもそれは決して住みやすい世界ではない』と。
自分もまた半蔵の考えを今なら少しは理解している。最大のライバルとなった焔たちとも出会うことが出来た。
 絶対善も、絶対悪もこの世には存在しないのだ。

 『私は必ず…黒影おじい様の理想を実現してみせる!』
 雪泉の扇が空に掲げられた。

 実力が伯仲する中、月閃の、そして半蔵のメンバーたちが集ってくる。互いのリーダーの身を案じたからだ。
自分たちの信じるもののため、仲間たちはそれぞれ自分の持つ秘伝忍法書を雪泉に、飛鳥に託す。
 飛鳥も雪泉も限界以上の力を以って勝負をつけようとしていた。

 氷の渦をかいくぐり、飛鳥の一撃が勝負を決めた。自分の、否、黒影の理想の終わりを認められず
命を賭して飛鳥に挑もうとする雪泉。もはやそれを止める術がないと誘った飛鳥もまた脇差を構える。
 二人が脚を踏み出した瞬間、その間に割って入った者がいた。

 『…もういいのだ、雪泉よ』
 大きな背中だった。
 『おじい様…』
 病床の身を押してきた黒影だった。半蔵のはからいで飛び出してきたようだった。
駆け出す月閃のメンバーたち。黒影の腕の中で泣き出す雪泉。

 『…黒影よ』
 不意に、半蔵が言い出した。
 『昔お前とした賭けは…ワシの負けじゃな』
 黒影は『善のみ、光のみの世界は実在する』と半蔵に告げた。そして半蔵は『そんな世界はない。光も影も表裏一体。
どちらかのみの世界などありえん。賭けてもいい』と言っていたのである。

 『…光だけの世界は確かにあった。今のお前の腕の中に、な』
 半蔵の視線の先には、黒影の胸にすがりつく月閃メンバーたちの姿があった。
 そこに焔たちも駆けつける。どうやら蛇女子学園との決着をつけ、勝つことができたようだった。

 学炎祭は終わったが、飛鳥たちは当然校舎に火を放つ権利を放棄する。
ルールには『廃校に追い込むことが出来る』とあるものの、それをするかどうかは勝者が決めるものであるらしい。
 飛鳥は更なる『刀と盾』の忍を目指すために邁進することを誓うのだった
(国立半蔵学院編 完)

42 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/10(日) 12:41:53.54 ID:1nZ0A6470.net
 <焔紅蓮隊編>

 蛇女子学園に在籍していた焔たち5人は、半蔵学院との激戦の結果敗れる。
しかし、その直後、倒れた未来、春花、日影、そして詠を取り込む形で巨大妖魔『怨楼血』が顕現してしまう。
飛鳥とともにそれを打ち破った焔は、忍同士の闘争を利用して怨楼血の出現をもくろんだ、蛇女子学園の出資者『道元』を
その刀で斬り捨ててしまう。

 結果、焔は学園での『犯罪者』のような扱いとなり、抜忍となることを余儀なくされてしまう。
本来この罪は焔だけに課せられるものであったが、残りの4人も焔に従うかたちで抜忍になるのだった。

 そして抜忍となった彼女たちは、薄暗い洞窟を住処としていた。

 焔たちは追っ手や刺客と戦いつつ、バイトで生活費を稼ぐ日々を送っていた。
そんな中、彼女は現状について少しの迷いを抱いていた。
 『抜忍となり、またそれについてきたものがいるからには、自分がここにいる理由や生き様を示さなければならない』、と。

 忍としての訓練は絶やさず、しかし空腹に苛まれる日々だった(主に財布を握る詠が出費を最低限に絞るため)が
詠はどうやら焔の要求する肉料理などを出してくれる気配はないようだった。

 持ち回りの洗濯当番の仕事をこなしていた未来は、春花や日影の下着類を自分に当てて楽しんでいたところを
春花に写真に撮られ、取り返すべく勝負を挑む。なんとかカメラの破壊に成功した未来であったが、
春花はいつ撮ったのか分からない、未来がお腹を出して寝ているところの写真などを取り出してみせるのだった。

 その春花は、今度はハンバーガー店のアルバイトをクビになって帰ってきた。
理由は彼女がその色気をふんだんに使って仕事をしようとするからである。
 (『うちはおさわりハンバーガーショップじゃない!』と怒られたり、
  交通整理のバイトで事故を増やしたりしたため)

 アジトに帰ってくると、雰囲気があわただしかった。どうやら半蔵学院が何者かに襲撃されたらしい。
浮き足立ちながら飛鳥の身を案じる焔を上手く丸め込め、全員で半蔵学院に駆けつける。
 そこには傷ついた飛鳥がいた。同時に、飛鳥たちを襲った襲撃者の存在もそこにあった。
 『我々は真の蛇女子選抜。抜忍の始末のために半蔵学院を遅い、お前たちをおびき寄せた』と首領格が語った。

 『ねえねえ!まず私に戦わせて!気になる人がいるの!』
 前に出たのはメンバーの一人、両奈である。そして指名されたのは春花。
惹かれあうように出会ったドSとドMの二人は見るも異様な戦いを繰り広げるのだった。
 『また遊んでねぇ』『えぇ、たっぷりと遊んであげる』
 再戦の約束?を交わした後に両奈は雅緋らとともにその場を去る。

 『…おい、日影!』
 呼び止められた日影が振り返ると、そこには蛇女子学園の新メンバーである忌夢がいた。
 『なんや、わしになにか用か?』 『ボクのことを忘れたとは言わせないぞ!』
 忌夢のほうは日影に因縁があるようだが、日影はとんと思い出せない。
忌夢のほうは挑戦状まで叩きつけていたそうだが、当時半蔵学園との戦いで忙しかったため気づかなかったのだとか。
 そんな日影に、忌夢は過去に日影のせい?で起こった様々な事件のことを話す。ボクサーパンツ事件、タオルが油揚げになっていた事件、
水着上下反転事件等等。しかし日影はいずれも覚えがないという。
 怒りが収まらない忌夢と日影は一戦を交えることになる。
 やはり日影は強く、一筋縄ではいかないことを悟った忌夢は、恨み言と再戦要求を叩きつけて去っていった。

43 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/10(日) 12:43:12.91 ID:1nZ0A6470.net
 未来はキーボードを指で叩いていた。内容はやや過激な小説…所謂ネット小説である。
未来の様子を気にした店員がしきりに声をかけてくるのを気にかけつつ、彼女は指を動かし続ける。
 ここは家電量販店。自分が小説を書いていることをメンバーに知られたくないため、わざわざこんな場所で書いているのである。
 タイトルは『忍の家のラプンツェル』。作者名は『仏麗(ふつれ。未来→FUTURE→ふつれ)』。

 書き終わって投稿ボタンを押してすぐに『いいね』が押される。いつも同じ人が複数回押しているようである。
ハンドルネームは『cute_hikky(キュート・アンダーバー・ヒッキーと読む。この時点で誰なのか大体予想はつくはず)』。
ハイテンションでコメントを残してくれる愛読者だ。
 コメントのやり取りをしていると、急遽リアルでそのファンと出会うことになってしまった。
現実とネット上でキャラクターが違うことを気にしてか、未来はわざわざ春花から香水を借りて使い、待ち合わせの場所に急ぐのだった。

 『どうしよう、なんだか怖くなってきちゃったよ』
 改めてファンと出会うことが不安になってきた未来の前に、蛇女子学園の紫が現れる。
 『な、ななな、なんでアンタがこんなところにいるのよ!』
 『私は人を待っている…貴女こそなんで…』
 『あたしも人を…まさかあたしの後をつけてきたんじゃ…』
 そこで紫が未来の匂いを嗅ぎ始め(香水のせいで)『くさい』と言い放つ。
 激昂した未来と紫が戦闘になるが、紫は『私は人を待っていただけなのに』と言い残し去ってしまった。
未来もこんな状態ではファンの子に会えない、と去ってしまう。

 商店街では詠が限られた資金の中で買い物をしていた。メインはもちろんもやしなのだが…。そこに両備が現れる。
 『…なんか予想してた印象とは違うわね、あんた』
 『どういう印象なんですか?』
 『そうね…買い物上手の若奥さんとか』
 『うふふ、なんだか照れちゃいます』
 調子が狂わされる中一戦を交える二人。勝利したのは詠。
 『…なんだかあんたの雰囲気、お姉ちゃんに似てる…気がする』
 両備はそう言って詠の前から立ち去るのだった。

 同じく商店街では、春花と両奈が出会っていた。まるで惹かれあうように出会うSとM。
両奈はさっそく『いっぱい虐めて痛くして』と言い出す。
 『あら、両奈ちゃんは筋金入りの変態ちゃんねぇ』と春花もやる気満々で勝負になる。

 勝負後も二人は相変わらずの調子だ。
 『あら、まだ足りないの?この欲しがり屋さん』
 『そうです!両奈ちゃんは欲しがり屋さんなんです!』
 『何をやってるんだお前たちは!』
 不毛なSとMたちをやっと焔が止めに入る。
 『帰ってくるのが遅いと来てみれば…』
 愚痴を言いつつ、焔は春花を連れ帰るのだった。

 再び忌夢と対峙する日影。どうやら忌夢のほうはまだ怒りが冷めやらぬようである。
自分には覚えがないことだといいつつ、詫びのための品物を用意したと告げる日影。
 しかし、『少ない収入から買ったんだから感謝しいや』と言いつつ差し出されたのはボクサーパンツだった。
 当然怒り狂う忌夢と戦うことになり、これを破る日影。そしてさらに油揚げを取り出し、彼女をさらに怒らせるのだった。
(続く)

44 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/10(日) 12:44:12.87 ID:1nZ0A6470.net
ひとまず焔紅蓮隊の残りの話は明日になると思います

45 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/11(月) 04:31:15.12 ID:iboKm7Ua0.net
 焔の後を尾行するものがいた。蛇女子学園の連中か、と思った彼女は人気のない場所へと追跡者をおびき寄せる。
 『…旋風か』
 焔の前に現れたのは、蛇女子学園の忍学生、旋風(つむじ)だった。

 焔は以前は善忍の学校に通っていた。しかし自分によくしてくれていた先輩に騙され自分が忍であることを明かしてしまう。
騙されたことを知り、怒り狂った彼女はその先輩を再起不能にまで追い込んでしまう。
 焔は家を勘当され、学校からも追い出された。その焔が選んだのは悪忍の道だったのである。

 旋風は、焔を騙したその先輩の妹であった。
 旋風は恨み言を述べつつ焔に斬りかかる。凄まじい斬撃ではあったが、それはあくまでも学生レベルの話だ。
もともと選抜メンバーであった焔は易々とそれを避け、『今のお前では私には到底敵わない。腕を磨いてかかってこい』と告げる。
 『お前たちが抜けて、今の蛇女は変わってしまった…』
 旋風の意味深な言葉に首を傾げる焔。
 『今の選抜メンバーは道元に洗脳されており、傀儡と化している』
 旋風の告白は焔にとっても他人事ではなかった。
 道元は焔が斬った、蛇女子学院の出資者であった。金のためならば妖魔をも利用するという男であり、
過去に怨楼血が現れた原因を作ったのもこの男である。どうやら生きていたらしい。
 『…道元は妖魔を人間の戦争に用いることで更なる利益を得るつもりだ』
 『あの雅緋とかいうヤツも道元の道具に成り下がっているのか、旋風、雅緋のところに案内しろ!』
 うなずく旋風。

 雅緋の前に立ちふさがる焔。『探す手間が省けた』と話す雅緋に対し、焔は
 『お前は道元の目的を知っているのか?』と問う。見た目や口調からは道元に洗脳されているようには見えなかったものの、
 『道元』の名前を出されたとたん雅緋の態度が変わる。
 (どうやら、洗脳によって道元に逆らえないようにされているのか)
 そう考えた焔は、雅緋と一戦交え、この場は勝利を収める。しかし洗脳は解けそうもなかった。

 貧民街。斑鳩は以前と同じく街の子供たちを前に一人劇場『KP仮面(黒髪パッツン仮面)』を上演していた。
この後は詠も仮面を被って(『パツキンもやしマスクとして)参加する予定だった。
 しかし、そんな中貧民街の都市開発をもくろむ大狼財閥の人間がこの地を訪れる。
貧民街の住人たちが集まり、猛反対の声を上げる。そんな中、ボディーガードと思しき、お面を被った鎧の少女が前に歩み出る。
 (このままでは街の人に被害が出る)
 そう思った斑鳩を遮り、お面のボディーガードの前に躍り出る詠。大剣と大鉈が交錯し、二人の面が外れた。
 二人は互いに目を疑い絶句した。そこにいたのはかつての幼馴染の姿だったのだ。
 『貴女は…』 『…私も今は『忍』。『叢』と呼んでもらおう』
 面をつけて気を取り直した叢がそう言った。彼女は貧民街からどういう経緯か、大狼財閥に迎え入れられていたのだ。
 そこへパトカーのサイレンが鳴り響き、一堂は退散していく。

 洞窟に戻った一同に、『半蔵学園が月閃女学館に襲われた』という報せがもたらされる。
 『この前の件といい、一体飛鳥たちは何をやっているんだ!』
 ツンデレ劇の後、仇討ちとばかりに月閃に戦いを挑む焔たち。
 詠の相手はあの叢だった。
 『貴女から、都市開発をやめるように言うことはできないのですか?』 『それは我にも無理だ。今の我は『忍』なのだ』
 かつて幼馴染であった二人は武器を取る。
 財閥の令嬢であり、もともとは貧民街で育っていた叢。忍として育ったとはいえその記憶がなくなったわけではない。
詠との激しい戦いの末に敗れた叢は、詠の想いを汲み取り、またかつての思い出の場所を守るために
大狼財閥に都市開発の停止を提案することを約束するのだった。
 『また本当の名前で呼び合える日が来ればいいですね』

46 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/11(月) 04:32:11.88 ID:iboKm7Ua0.net
 『私の相手は貴女ですか』
 夜桜の相手を担当したのは日影だった。
 『葛城はわしのもんや。他にやられてもろうては困る』
 そう言った直後、日影は自身の言葉に疑問を投げかける。
 『ん?でも葛城はわしのもんやけど、わしは葛城のもんじゃないな。色々もまれたりするのはいややしな。
  ということは、葛城はわしのもんでもないんか』
 いまいち話がかみ合わないのに苛立つ夜桜。
 戦闘後、日影のことを『何を考えているのか分からない』と指摘する夜桜と、『それもよく言われるな』と納得し、
さらに『あんたのおかげで自分を見つめるきっかけが出来たわ、サンキューな』と礼まで言う日影であった。

 未来の相手はギャルの四季。…が、無視されるのが大嫌いな未来の前で、四季は堂々と友人と電話していた。
電話の相手との会話の内容がまるで理解できない未来は『この人外国の人なの?』と勘ぐり、片言の英語?で会話を成立させようとして笑われる。
 戦闘の末四季を破った未来だったが、『未来ちんマジKYだよ』といわれ、
 (KYって何…?あのファンの子もあたしを見たら幻滅しちゃうのかな…)と不安になるのだった。

 春花の相手は美野里。言動がいちいち幼い美野里に、春花は『雲雀とは違った可愛さがあるわね』と呟く。
 『雲雀ちゃんとは戦っていないよ、遊んだだけだよ』
 『じゃあ大人の遊びを教えてあげる』
 一戦交えた後、『痛いだけだった』と文句を言う美野里に、春花は『ちょっと刺激が強かったかしら、でもそういうものなのよ』と告げる。
しかし美野里は不機嫌そうに『春花ちゃんは大人ぶってるだけだよ!』と愚痴を言いつつ去っていく。
 『大人ぶってるだけ、か…考えてもみなかったな…』

 『飛鳥を討つのは私だ!横取りされてたまるか!』
 雪泉の前に立つ焔。彼女は焔を前にして『抜忍の生活はどうですか?暇ですか?』と尋ねる。
 『暇なわけがない。生活のためにバイトの日々だ』
 『忍がバイトですか…』
 雪泉の言葉に、焔は『バカにしているのか?』と憤る。
 『バカにしているのではありません。興味があるのです』
 雪泉は自分の祖父もまた抜忍であったことを話す。それを知った焔は
 『苦しくないわけがない。しかし抜忍になった以上、そしてそれに仲間を巻き込んだ以上は自分の道を示す必要がある』と話す。
 焔の中に抜忍としての覚悟を見た雪泉は、彼女に戦いを挑む。

 戦いの後、焔と雪泉はお互いの強さをたたえあう。
 『…その強さの源は…』
 雪泉の言葉に、焔は『仲間と、飛鳥の存在だ』と話す。それを聞いた雪泉は、『貴女の抜忍の道の行く末を見てみたい』と話すのだった。

 街の中で飛鳥と斑鳩が共にいるのを見た焔と詠。
 『この前の件といい、月閃に負けるとはどういうことだ!』
 いきなり怒り出す焔に、飛鳥も応酬する。
 『負けたのは前哨戦だよ、そのあとは勝ったよ!』
 二人を諌め落ち着かせようとする詠と斑鳩。

 話は変わってなぜか料理の話になり、斑鳩の料理の腕の話となる。
しかし彼女が作るとんでもない創作料理(味は良好)の話を聞いた詠は
 『食べ物に対する冒涜ですわ!』と怒り出し、斑鳩も『わたくしの料理を馬鹿にするのですか!』と返し
今度は焔と飛鳥が二人を諌めることになる。しかし怒り覚めやらぬ二人はそのまま戦闘に突入するのだった。

 戦闘後、飛鳥から『とりあえず美味しかったよ』と聞いた詠は斑鳩の料理に興味を示すのだった。

47 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/11(月) 04:33:15.46 ID:iboKm7Ua0.net
 日影の後ろをついてくる者がいた。いや何者かは分かっている。焔に恨みをもち命を付けねらっているという、
忍学生の『旋風』だった。どうやら悪忍でありながら善忍である半蔵学院のものと仲が良い焔たちを良く思っていないようだ。
 その性格のために焔たちからは一歩距離を置いている(ように見える)日影のことを『骨があるのはお前だけだ』と話すも、
 『わしは感情がないから仲良くするやり方がわからんだけや』と言われ、『お前もか』と怒るのだった。

 旋風が去った後、いつの間にか傍らにいたのは春花だった。彼女は自分の感情について不便さを抱く日影に
なにやら怪しげな薬を差し出し、日影はそれを飲んでしまうのだった。

 『葛城!元気してたん!』
 葛城の前に現れたのは、いやにテンションが高い日影だった。
 『な、なんだなんだ、お前本当に日影か!?』
 あまりのギャップに驚く葛城。
 『何を言うとるん、いつもの日影ちゃんやでー』
 『あぁ、こりゃ目を覚まさせないと駄目だな…』
 仕方なく、葛城は脚で眼を覚まさせることにするのだった。

 戦闘後、日影はいつもの調子を取り戻し、葛城に『春花に薬を飲まされた』と話す。
 『ところでその薬、まだ持ってるのか?』
 『んなもんどうする気や?』
 『決まってるだろ!斑鳩に飲ませるんだよ、面白いことになりそうだぜ…!』
 あきれた日影は、自分が責任を持って薬を処分することに決めたのだった。

 未来を目にした柳生は『またお前か』というような顔をする。さっそく食って掛かる未来だったが、
 『あんたはあたしのことをどう思ってるのよ!』と問いかける。
 その堪えは『眼帯が被っていて迷惑だ』というものだった。
 『オレには外せない理由があるからお前が外せ』
 『その外せない理由ってなんなのよ!』
 『オレに聞く前にお前から話すのが筋だろう』
 そういわれた未来は、『あたしから話したって話してくれないんでしょ』と迫る。
 結局『勝負して負けたほうが先に話す』ということになるのだった。

 勝ったのは未来だった。仕方なく柳生は、『眼帯を外さないのは妹のことを忘れないためだ』と話す。
 未来のほうは眼帯のことを『自分が見たくないものを見ないためだ』と真逆の理由だと話した。
 『でも、見たくないものを見ないようにしていたら自分のことまで見えなくなった気がする』とも話す。
 この前の件以来自分に自信が持てなくなっていたのだ。
 『…失礼なヤツだな。このオレに勝ったのは自信にならないのか』
 そんな未来を、柳生は自分なりのやりかたで励ます。
 『周りのヤツなど気にするな。お前はお前だ』とも。
 未来は素直に礼を言うが、柳生のほうは憎まれ口で返すのだった。

 春花に生じた一つの気鬱。それは先日美野里に言われたことだった。
 目の前に立つのは妹分の雲雀。
 『私は大人ぶってるだけなのかしら』
 そう問う春花に、雲雀は
 『そんなことないよ、春花さんは尊敬できるお姉さんだよ』と話す。
 結局戦って迷いを晴らすことになるのだが、戦闘後、雲雀は
 『春花さんだって誰かに甘えたいときは甘えていいんだよ』と言った。

48 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/11(月) 04:38:23.41 ID:iboKm7Ua0.net
 再び出会った飛鳥と焔。飛鳥は抜忍になった焔の身を案じる。
 『正直辛くないといえば嘘になる』と焔は話す。飛鳥は飛鳥で、学生だからこその悩みを焔に話す。
 そこに半蔵が高笑いとともに現れ、突然寿司を振る舞い始める。
 騒ぎを聞きつけた半蔵の面々と、紅蓮隊の面々も集まってきた。
 美味いものに飢えていた紅蓮隊メンバーは夢中になって寿司をほおばり始める。
 そんな中、半蔵が焔を呼びつける。どうやら手伝ってほしい作業があるようだ。
 半蔵に連れ出された焔は、『辛いじゃろう』と声をかけられる。半蔵は抜忍となった焔の苦しみを分かっていたのだ。
日々のアルバイトを探すだけの生活の先に何があるのだろうか。普通の忍に来るはずの依頼は抜忍にはこない。
だから忍の仕事をするならば悪忍が手を出す以上に汚い仕事をしなければならない。
 その報酬はアルバイト代などよりは桁違いに高い。しかし、それは焔が目指す忍とは違う。忍の誇りを胸に蛇女を出た意思とは反する。

 そう吐露する焔に、半蔵は『忍が存在する本当の理由』を話す。
 現状存在する忍は、社会に暗躍して様々な任務をこなすことを主体としている。しかしそれはあくまでも建前にすぎない。
悪忍も善忍も、本当の目的は一つである。『妖魔』を滅することなのだ、と。
 妖魔は忍同士の争いによって生まれる『膿』のようなものだと半蔵は語る。
焔ら忍同士が争う際、存在に気づかれないように、または一般人を巻き込まないように張る『忍結界』こそが
妖魔をおびき出すための仕組みの一つなのだという。
 『善悪の忍が結界を使って争うのは、古の妖魔『心(しん)』をおびき寄せ、殲滅するためなのだ』
 半蔵はそう告げる。
 『そして、その古の妖魔『心』を倒すための最上級の忍の集団は『カグラ』と呼ばれている』
 カグラとは善忍、悪忍関係なく、最上級の実力をもつ忍に与えられる称号なのだという。もちろん抜忍であっても例外ではない。
 『焔。カグラを目指せ』

 半蔵の言葉に吹っ切れた焔は、寿司パーティの会場に戻る。話の続きをしたがる飛鳥に、
 『私はもう悩んでいないぞ。お前はいつまでも悩んでいればいいさ』と強がってみせる。
 『じっちゃんに何か言われたんでしょ!』
 『それなら勝負をするか。お前も戦えば私が半蔵に言われたことを理解できるんじゃないか』
 戦いの末、お互いにある程度迷いを吹っ切った二人。
 『これから色々なことに悩むこともあるだろうが、私たちはそれを受け入れていかなくてはならない』

 そこに、何者かが矢文を放った。拾い上げると、旋風からの連絡だった。
 『道元が動き出した』。それを見た焔は、飛鳥に『道元を倒すために蛇女に行く』と話すのだった。

 決意を固めた焔の前に、恩師・鈴音が現れる。
 『蛇女子学園に行くのか?』
 『…はい。道元を止めるために』
 『そうか。私も覚悟を決めた。私は蛇女子学園を辞めて忍に戻る。そのためにケリもつけてきた』

 鈴音…凛の言った『ケリ』とは、かつての恩師である霧夜のことだった。
 かつて実力が不足していた、卒業試験に落ちるはずだった自分に慈悲を与えて卒業させた恩師。その結果、初任務で重傷を負った自分。

 半蔵学院の前で凛は立ち止まる。霧夜は屋上にいるようだ。そんな折、一人の忍学生…大柄の女に話しかけられる。
 『…悪忍が何のようだ』
 他の学生とは明らかに違う気を放つ女に、『戦うつもりはない』と話すが、女は拳を構える。
 『うぬはただの忍にあらず…』
 交錯する拳とクナイ。お互いの一撃を紙一重で回避するが、女はまだ戦闘態勢にあった。
 『仕方がない、お前を倒して進むのみ』
 凛はそう言って、得物の大手裏剣を取り出す。大柄な女は拳で向かってくる。

49 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/11(月) 04:39:57.18 ID:iboKm7Ua0.net
 お互いの一撃が交錯し、互いに弾かれる。
 『…馬鹿な、拳で止めるだと…』
 凛の記憶には、そんなことが出来る人物はただ一人しかいなかった。現役学生時代の後輩…大道寺。
 『…やはり生きていたか、凛さん』
 大道寺も凛の正体を悟ったようだ。
 『…霧夜に会いに来たのだな?』
 凛はうなずく。
 『ならば、決着はそのあとでつけよう』
 大道寺の言葉を受け、凛は校舎の中へと走り出した。
 屋上では霧夜の背中があった。凛は声をかけられなかった。自分を凛だと分かってくれるだろうか。
そして、過去を許してくれるだろうか。それがとても心配だった。

 『凛…生きていたんだな』
 声をかけるまでもなく、霧夜は凛の存在に気づいていた。
 二人は、互いに過去のことを詫びた。卒業試験の合否に手心を加えたこと、無謀な初任務に挑んだこと…。

 『焔、私もまたカグラを目指す』
 凛は焔にそう告げる。
 『これからの戦い、お前たちも雅緋たちも私の教え子だ。だからどちらにも肩入れはできない。
  だが、生き残った方とともに私はカグラを目指すことになるだろう』
 『…はい。私たちは…必ず、仲間とともにカグラになります』
 焔は力強くそう言うのだった。

 蛇女子学園では、雅緋がすでに待機していた。傍らには両備もいる。
 『待っていたぞ、蛇女の誇りを貶めた抜忍ども』
 雅緋に対し、焔は道元の悪意を告げる。
 『道元は妖魔を戦争の道具とするつもりだ。そんな計画に賛同するのがお前の誇りなのか!』
 しかし洗脳されているらしい雅緋は、それを否定する。
 『ここは両備に任せてください』
 前に立つ両備。
 『頼むぞ。私は道元様をお守りする』
 そう言い残して、雅緋は去っていった。
 『焔さん、彼女は私に任せて、早く先へ』
 言ったのは詠だった。その言葉にうなずき、道元の下へ走る焔たち4人。

 『…どうして仲間のために自分を犠牲になんてしようとするのよ!』
 詠がとった行動を、両備が詰る。
 『どうせ、そうやってみんなを守ろうとして、いつの間にかいなくなっちゃうんでしょ!?』
 叫ぶ両備。どうやら何か理由があるようだ。
 『…貴女に負けられない理由があるように、私にも負けられない理由があるのです』

 打ち倒された両備は、自分の想いを話し始める。詠は奇妙なほど、両備の姉に雰囲気が似ているのだという。
 『両備たちが忍になることを応援したりしなければ、止めていればおねえちゃんは死ななかったのに…
  おねえちゃんがいなくなって、寂しくて、悲しくて…」
 そんな両備の本心に、詠は『しゃきっとしなさい』と諭す。
 『今の貴女に出来ることは、お姉さんの想いを引き継ぐことです。
  立派な忍になれば、お姉さんの心は貴女の中に行き続けます』
 そう言った詠の目の前で、両備が苦しみだした。どうやら道元の術が解けかけているようだった。(続く)

50 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/11(月) 05:43:46.45 ID:iboKm7Ua0.net
 雅緋と道元を目指してさらに進むと、待ち受けていたのは忌夢だった。
今までの因縁を考えると、今度は日影の出番のようである。焔たちは日影に忌夢を任せて先に進む。
 『雅緋のために、道元様のためにお前をここで倒す!』
 忌夢もやはり道元によって洗脳を施されているようだった。
 『どうやらわしの戦う理由が一つ増えたで。『アホウ』を元に戻してやることや』
 『『アホウ』だと?誰のことを言っているんだ?』『道元なんぞにいいようにされとるあんたや…行くで』

 戦いの末、日影は忌夢を倒すことに成功する。
 『…くそっ、お前は確かに強いな…』 『あんたも強かったで』
 『…昔のお前は、冷たくて触れるだけで斬れそうな雰囲気を持っていた。
  今のお前は…あの頃よりも腑抜けている。それなのに…あの頃よりずっと強い』
 『…そうやな。それはわしに『仲間』っちゅうもんが出来たからかもしれへん』
 日影はそう言った。直後、忌夢もまた頭痛を訴える。
 『…これは道元の洗脳が溶けそうってことやろか?でも…完全には解けへんようや。道元を倒すしかなさそうやな』

 再び見える未来と紫。焔に道元を任せて自分はこの障壁を打ち破らなければならない。
…のだが、紫はどうにも乗り気のように思えず、むしろ戦うのを嫌がっているように見えた。
 『…帰りたい…いつもなら、今日は『忍の家のラプンツェル』の更新日なのに…』
 そのタイトルに、思わず未来は耳を疑う。
 『…あんた、ひょっとしてcute_hikky?』
 未来の言葉に、紫は明らかな動揺を見せる。
 『どど、どうしてそれを…!?』『それは、あたしが…』『…ま、まさか貴女はクラッカー…!?』
 勘違いした紫は、その武器の切っ先を未来に向ける。
 『…私の秘密を知るものは生かして帰さない!』

 『…少しは落ち着いた?』
 なんとか落ち着いた紫を、未来がなだめる。
 『…お願いします、内緒にしていてください…あの作者さんが私のことを見たらきっと幻滅されます…』
 目の前の紫は、匿名世界でのcute_hikkyとはまったくかけ離れた人物に思える。が、未来はこう語りかける。
 『幻滅したりしないよ』『なんでそんなことがいえるんですか?』
 『…だって、『仏麗(ふつれ)』はあたしだもの』
 今度は紫が耳を疑う番だった。
 『…だ、だってネットの書き込みとまったくイメージが…』『それはあんただって同じでしょ。『テンションアゲアゲ〜』とか書いてたくせに』
 あっ、と思う紫。
 『…これからのあたしを…作品を応援してくれると嬉しい。愛読者になってくれてありがと』
 未来は自分のファンに照れつつもそう礼を言い、焔たちの無事を祈る。

 春花と両奈の周囲には危険な雰囲気が漂っていた。無論『別の意味で』危険な雰囲気である。
 『待っていたよ!両奈ちゃんガマンしてずっと待ってたよ!』『あぁらおりこうさんねぇ、それなら今日はどうやってイジメてあげようかしら?』
 焔が先に行ったのをいいことに、人目をはばかる必要もなく趣味に興じようとする二人。

 『…はうぅ、春花ちゃん激しすぎぃ…』『あら?まだまだこれからよ?』
 戦闘後、満足げな両奈に春花が言う。
 『両奈ちゃんのこと誰も受け入れてくれなくて、春花ちゃんだけが分かってくれたの!』
 『うふふ、それならまた満足いくまでイジメてあげるわよ』
 …でも、と春花は一旦言葉を切る。
 『貴女は確かにちょっと特殊な趣味をしているけど、でも受け入れてくれるのは私だけじゃないわ。世界は広いんだもの』
 そう諭すようにいいつつ、『この子はもう大丈夫ね』と確信する春花だった(色々な意味で大丈夫ではないように思えるが)。

51 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/11(月) 05:45:56.57 ID:iboKm7Ua0.net
 焔が最奥部までたどりつくと、そこに道元はいた。以前斬ったはずの道元が、以前の姿のまま存在していた。
 『…久しぶりだな、焔くん』『道元…!』
 怒りをあらわにする焔。
 『貴様は自分が何をしようとしているのか分かっているのか!?』
 口で言って分かる相手ではない。焔は道元に一太刀浴びせようとする。
しかし、斬っているのに手ごたえがない。
 『これは…幻術か!?』『…そうとも。あの時お前が切った私も、私の幻を斬っていたに過ぎないのだ』
 道元は確かにそこにいるのに、斬っても手ごたえがない。不適に笑う道元と焦る焔。

 『覚悟!』
 そのとき、道元の背後から襲い掛かる姿があった。
 『旋風!』
 忍学生の旋風。まだ学生の身でありながら、焔に負けず劣らず蛇女子学園のことを想っていた人物である。
しかし、幻術に守られた道元に傷をつけることは出来ず、逆に一撃を受けてしまう。
 倒れた旋風に駆け寄る焔。旋風は焔に、『こんな形で出会っていなければ…』といい、それでも焔に出会ったことに感謝して息絶える。
 『…無駄死にをしてしまったな』
 そんな旋風のことを、道元は嘲笑する。
 『無駄死にだと…!?』
 焔の髪が紅に染まる。腰の六爪刀ではなく、背中の太刀に手が伸びる。そして、それを引き抜く。
 『…貴様だけは許さん…秘伝忍法・紅!』
 背中の一刀が凄まじい速さで繰り出される。しかし道元はそれをも嘲り笑う。
 『無駄な努力を。私を斬ることは出来ん』
 『…見えているお前を斬ることは不可能だろう。だから私はお前は斬らない!斬るのは…この部屋だ!』
 『…な、何っ!?』
 焔は部屋の中を縦横無尽に切り裂いた。空間、畳や壁、ありとあらゆるものを。道元は姿は見えないが、この中のどこかに必ずいる。ならば…!
 『ぐはっ!』
 道元の悲鳴が響いた。
 『(…確かに十回以上の手ごたえがあった…!)』
 目の前にいた道元の幻が消え去り、声も途絶えた。
 『…雅緋、あとはお前だけだ…!』

 『…道元を倒したのか』
 屋上で雅緋は立っていた。まるで待ち受けていたかのように。
 『…お前、道元に洗脳されていたのではないのか?』
 『私は完全に洗脳されてはいなかった。他のメンバーは洗脳されていたようだがな』
 道元は倒された。それならば、他のメンバーの洗脳も解けているはずだ。
 『ならば、何故道元に力を貸すようなマネをしていた!?お前ならば道元に逆らうこともできただろう!?』
 『私は…蛇女子学園を潰したくはなかった』
 道元は蛇女子学園の出資者であり、有り余る金をこの学園につぎ込んできた。そして雅緋の父はこの学園の長である。
 『道元に逆らえば…父は失脚し、この学園そのものがなくなる…』
 雅緋が掲げる蛇女の誇りと、焔が掲げる抜忍の誇り、そして信念がぶつかるときが来た。

 激戦を制したのは焔だった。膝を突く雅緋に、焔はこう言う。
 『やはりお前は、道元に立ち向かうべきだった…忍の、そして蛇女の誇りを示すのならば尚更』
 そこに、各陣営のメンバーたちが駆けつけ、戦いの終結を悟る。
 『…雅緋。私は『カグラ』を目指す』
 焔は雅緋にそう告げる。だからお前も強くなり、誇り高い蛇女を再建し、ともにカグラを目指せとも。
 自分にも、そして目の前の雅緋にも信頼出来る、そして共に強くなろうとしてくれる仲間がいる。それは必ず実現できることであろう。

52 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/11(月) 05:46:46.46 ID:iboKm7Ua0.net
 …森の中、焔たちは異様な気配を追っていた。血の匂いを漂わせるそれは、紛れもない『妖魔』だった。
斬撃と打撃、銃弾の嵐が妖魔を撃ち、やがて敵は倒れる。
 『…これで一丁上がりか』
 『1対5だったけどね』
 一息つくメンバーたちだったが、周囲に更なる気配を感じ取る。それも1体や2体ではない。
 『囲まれている…さっきのヤツはオトリか!?』
 無数の妖魔が焔たちを取り囲んでいた。
 背後から攻撃を受けないように背中合わせに陣形を組む一同。しかし敵の攻撃が激しく防戦一方だ。
そこに妖魔の攻撃が迫る。

 瞬間、黒い炎に燃やされた妖魔が焔の目の前で崩れ落ちる。
 『…こんなヤツ相手に遅れを取るとは、腕が鈍ったのではあるまいな』
 …雅緋たち蛇女子学園の選抜メンバーだった。
 『今ちょうど体が温まってきたところだ!』
 強がりを言う焔。人数が増えたとはいえ敵は大勢だ。しかも、敵は新たな動きを見せようとしていた。

 なんと巨大な岩山のような妖魔が現れたのである。かの怨楼血を思わせるかのような巨体だった。
 『…あんなヤツまでいるの!?』
 妖魔から炎が吐き出され、一同は吹き飛ばされる。
 『これが妖魔の力なのか…』
 恐らく、古の妖魔『心』とやらはこの妖魔などは足元に及ばないほどの強大な力を持っているのだろう。
 『ここでやられるわけには…』
 焔たちに向かい、巨大妖魔が更なる一撃を放とうとしていた。

 焔たちの目の前で、打ち出された炎の弾が凍りついた。
 『これは…!?雪泉か!』
 瞬時に凍結させたのは月閃の雪泉だった。もちろん他のメンバーも後に続いている。
妖魔が怯むような声を上げた。見ると半蔵学院のメンバーたちがすでに巨大妖魔に攻撃を開始していた。
 『飛鳥!』
 『…ヤツらに手柄を持っていかれてたまるか!』
 忍たちが善悪の壁を乗り越えて妖魔に向けて立ち、走り出していった。
(焔紅蓮隊編 完)

53 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/11(月) 05:48:05.11 ID:iboKm7Ua0.net
閃乱カグラ SHINOVI VERSUSのメインストーリーは一応これで投稿完了です

54 :FF零式:2016/07/11(月) 16:04:45.73 ID:+0Zxp3600.net
閃乱カグラの人乙です
では二周目以降解禁されるイベント類等を投下
その前にキャラ説明

ティス:【真の章】【ティスとジョーカー】で登場する少女
彼女の名前は10を指すらしく、名前とアレシアとの会話からも0組の12人とも何やら関係があるらしい
リーン:【真の章】【ティスとジョーカー】で登場する少年。フルネームはリーン・ジョーカー
ティス同様、名前とアレシアとの会話からも0組の12人とも何やら関係があるらしい
謎の仮面の男:【真の章】で一瞬だけ登場する人物。仮面と甲冑姿で素顔は分からないが、実はストーリーに関わってくる存在

55 :FF零式:2016/07/11(月) 16:07:52.74 ID:+0Zxp3600.net
まず最終章で見れるクオン、カルラ、リィド、ムツキのイベント

・クオンのイベント
もうおしまいだ、伝説の【フィニスの刻】とはこの時を意味していたんだと絶望しているクオンをデュースは励ます。
アギトとは魔法を自在に使いこなす存在だとクオンは思っていたようで、更に自分はアギトになりたかったと語り出す。
自分達候補生は皆そうだろ?と言うエイトに、アギトなんて存在しない。
フィニスの刻が訪れた際に人々が絶望しないように作り出した最後の幻想ーーそれがアギトだと言うクオン。
そんなのはクオンらしくない、とデュースは叱咤する。
自分の研究した魔導知識はルルサス相手には全然意味がなかったと嘆くクオンに、絶望するにはまだ早いと言うエイト。
するとクオンは、トゴレス要塞すら消し去った甲型ルシ(シュユのこと)がルルサス相手に倒れたという情報を教えてくれた。
それに驚く二人。
アギトは現れない、フィニスの刻がオリエンスを飲み込むのだ…とクオンは再び嘆くのだった。

・カルラのイベント
元気?と聞いてくるカルラに、こんな状況で元気だったらおかしいとツッコミを入れるケイト。
やっぱそうだよねとさっきの様子が一転落ち込んでいるような彼女に、お前は元気そうだなと言うキング。
しかしジタバタしてても無駄だと分かってるからこうしているだけ、とカルラは言う。
今は皆がアギトが現れてほしいと思ってる、そこで実はカルラがアギトだったというオチはないの?とケイトは聞く。
当然ながらカルラはアギトではない。
そうだったら楽しいし、そんなもんが現れたらいくら出したって構わないと彼女は語った。
らしくない様子のカルラは、いくらギル(FFシリーズのお金の単位)を貯めてても世界が終わったら意味がない。成績が良くてもルルサスは見逃してくれない。
今まで自分がしてきたことは意味がなかった。どうしてこうなったんだろう…と思っているようだ。
そこにキングが、今考えなきゃならないのは【どうしてこうなったか】ではなく【これからどうするか】だと自分なりに励ます。
ケイトも同じ意見のようで、無言で頷いた。
二人の態度に、諦めていないのか?と驚くカルラ。
0組は諦めの悪い奴らばっかだし、それはカルラもじゃないのか?とケイトが聞き返す。
その言葉でピンチの時こそ稼ぎ時だ!とカルラは、いつもの調子が戻ったようだ。
自分なりに励ましてくれたキングとケイトにカルラは笑顔で感謝した。
それを見てキングは、自分達にもまだできることがある…と決意を新たにしたようだ。

・リィドのイベント
リィドに声をかけるサイス。彼は武具の整備をしているようだ。
それを見てやる気満々だね〜とリィドを褒めるジャック。
彼は、玄武が消滅した時には何もできなかったが今度は違う。朱雀もオリエンスも終わらせはしないと決意を語った。
しかし今は院長にも議会にも連絡がつかないと言う一言に、ならば自分の意志で動くだけだと言うリィド。
迷いがないんだなと言うジャックに、迷うことなんてないし今こそ自分達の力を証明する時。友を守るために戦うだけだとリィドは言う。
あんたのそういうところ、嫌いじゃない。サイスは素直に感心したようだ。

・ムツキのイベント
ムツキが何かやっているのに気付くクイーン。
自分をいじめに来るルルサスを倒すための爆弾を作っているのだと彼女は言う。
今までに聞いた意見で一番まともだ、とトレイ。
あいつらは今度は本当に自分をいじめに来るんだろ?と聞いてくるムツキに、いじめでは済まないだろうとトレイは返す。
それなら今度は思う存分自分の作った爆弾の威力を思い知らせてやる!とムツキはやる気のようだ。
こういう時はなんだか頼りになる、とクイーンは感心するのだった。

56 :FF零式:2016/07/11(月) 16:09:51.02 ID:+0Zxp3600.net
続けて二周目から解禁のもの
ティスとジョーカー

「朱と白が満ちている? えっ……? 蒼と黒も? こんなにも……」
一人、何かを呟いているフードを被った少女。

人は生まれる自由を持てない……しかしどう生き、どう死ぬかは自分で決められる。
それが母様の言葉……でも、それを満たす魂は少ない。
なのに今、この終わりゆく世界でそんな魂が満たされようとしている…。

少女の言葉に、珍しいのか?と聞くフード姿の少年。
6億の世界でも、とても珍しい。もしかしたら初めてなのかもしれないと言う少女。自分はどうすればいい?と少年に聞く。

届ければいいんじゃねぇの?と答える少年に、驚く少女。
あの人はそんな機微には気づかない、だからティスが届けなきゃ。と続けて。
少女ーーティスは「自分はその懸け橋になるために無と有を内包してここにいるのかな?」と聞くと、ティスがそう思うのならそうなんだろうと少年は言う。
ティスは少年ーーリーン・ジョーカーに共に行こう、と言いどこかへと向かう…。

57 :FF零式:2016/07/11(月) 16:14:23.22 ID:+0Zxp3600.net
真の章 六億の果てに見る世界

万魔殿に入ったシド。しかし彼はこれ以上好きにはさせない、と自ら刀を抜く。
「人は、神々の……傀儡ではない!!」そう叫び、自ら首を切り死を選んだシド。
それを見つめる謎の仮面の男。その男はどこかへと去っていく…。

魔導院・アルトクリスタリウム。
【アカシャの書】の前に、ティスはいた。
誰かに語りかけているティスは、「届けるから、一つだけ希望を聞いて……」と誰かに告げる。

万魔殿の最奥。
リーンがアレシアを呼ぶと、彼女は突然何もないところから姿を現した。
彼女はティスの姿を見ると、自分の前に立つのはいつ以来?と聞いてくる。
よく覚えてはいないが3、4回は会っていない。また世界を螺旋の中に戻すつもりですか?とアレシアに聞くティス。

アレシア「そうね。これで600104972回目」
リーン「…マザー!」
アレシア「ジョーカー? あなたはいつもティスと一緒なのね?」
リーン「……。あれを見てくれ」

リーンに言われそれを見るアレシア。
映るのは、審判者を倒した0組の12人の姿。

リーン「知ってたかい? 彼らは審判者を倒した。そして……」

場面は切り替わり、眠るように息絶えた0組の12人の亡骸と武器を組み合わせて作った支柱、そして朱いマントを繋いで作った朱雀の旗…。

ティス「ーー死んでいった。死の恐怖に直面しながら」

ティスは話を続ける。
彼らだけじゃない。この世界では多くの魂が死を自ら選び、生を全うした。
クリスタルの想いと共に、その全てを届ける。そう言ってティスは本のようなものにまとめたそれをアレシアへ渡した。

僕たちは選んだ。でも……
正しかったのかは、分からなかったな
0組、ここに散りけり〜ってね
綺麗に散れたのなら、それでいい
オレたち、駆け抜けたよな?
ふふっ、意外と全力疾走だった?
本当は、もうちっと走れたけどな
強がってぇ〜。最後、ヘロヘロだったじゃん
んなことねぇよ、超よゆーだったって
私たちの先に、道はできたのでしょうか?
彼らに繋いでもらった道です
あたしらも、ちゃんと繋いだと思うよ
そうですね、わたくしたちが繋いだ道です。これからも、ずっと繋がっていくと思います

58 :FF零式:2016/07/11(月) 16:16:42.10 ID:+0Zxp3600.net
聞こえてくる0組の、12人の声。
それに耳を傾けるアレシア。全てを聞き終えたのか、受け取ったわと呟く。
アレシアは二人にあの子たち(0組の12人)が何をしてきたのか、どうやって最期を迎えたのかを聞いた。
それは自分達に聞くよりかは、彼らの側にいたあの二人に聞いてくれと告げるティスとリーン。

クリスタルになったマキナとレムの所に現れるアレシア。
彼女は二人のことを、0組の12人のことを聞く。
蛍の様に光が周囲に舞い、まばゆい光に包まれた。
そしてそこには、再び人の姿になったマキナとレム。
マキナとレムは歩き出す。そして、彼らはアレシアとすれ違う形に。
「これからの世界は、死を忘れることができない世界になる。だから、あなたたちはあの子たちを覚えていてあげて」とマキナとレムを見送るようにアレシアは告げる…。

※マキナとレムが最後に0組の教室へ戻ってこれたのはこれが理由
クリスタルへ【昇華】した彼らが人の姿へとなれたのはアレシアの力によるもの

59 :FF零式:2016/07/11(月) 16:23:06.49 ID:+0Zxp3600.net
if もし……
ある条件を満たすと二周目以降で見ることが可能。
その名の通り「0組はじめ他の人物が普通の学園生活を送っていたら?」というもの。
本編と違って0組のメンバーがキャラ崩壊している。

授業が終わり、担任のエミナに挨拶する候補生達。
実はナインはエミナに恋をしている。
…のだが、エミナは副担任のイザナと絶賛交際中。
それが判明して失恋でやり投げをしていた(途中で再びこのやり投げが見れるが11投目ぇ!と叫んでいる)。
マキナはエースに将来の進学のことをツッコまれ(∩゚д゚)アーアーアーキコエマセーン。
エイトは名前が似ているから、という理由でケイトに惚れており完全にキャラ崩壊。
補習で道をショートカットしようとしたケイトが現れエイトは来た!とテンションが上がる。
そしてケイトはダイナミックに飛び降りる!
「オレが受け止めーー」と言おうとするもケイトに巻き込まれ二人そろって気絶。
サイスはクラサメに手紙を渡そうと予行練習、いよいよ本人に渡そうとしたところでセブンに渡す形になってしまう。
更にセブンも勘違いしてドツボに(ある意味キマシタワー?)
トレイ・キング・ジャックの三人はバンドを組んでおり、練習しようと言うジャックにキングは「練習はいい、俺は心で弾いているからな」と最早完全に中の人化。トレイも同様。
二人のサボろう発言にジャックが完全にツッコミ担当に。
ラクロス部に入ってると思われるデュース・シンク・クイーンはガールズトーク。
エースとムツキがカップル通りを歩いていた、この目でバッチリ見ましたからと言うクイーン。
その三人とすれ違うように何やら雑談中のトレイ・キング・ジャック。
桜の花が咲く裏庭のベンチで一人座るレム。
彼女は空を見上げ、一人うんと頷くのだった。

60 :FF零式:2016/07/11(月) 16:39:36.42 ID:+0Zxp3600.net
キャラ紹介
エミナ:指導隊長の一人で、美人で巨乳。
クラサメとカヅサ(後述)とは同級生だった。実は、ある秘密を抱えている…
カヅサ:武具などの開発を行う武装ギルドの職員で、クラサメとエミナとは同級生。
怪しい実験をしており、変態扱いされている
※エミナとカヅサのイベントも進行可能。エミナイベント…あれはいいものだ

補足
・アレシアの正体
パルスに連なる神で、各国のクリスタルを作ったのもこの人。
目的は魂を成長させて、その魂で不可視世界の扉を開くこと。
0組の12人とマキナ・レムとで態度が違うが、12人に対しては母親の様に演じておりマキナ・レムに対する冷たい接し方が素
真の章で語った数字は、魂を成長させるためにここまでに至った廻りの回数だと思われる(これに小説版も含まれている、アプリのアギトは不明)。
要するにあの世(不可視世界)とこの世を繋ごうとしていた神様(ファルシ=パルス)(の部下)。

・謎の仮面の男の正体
アレシアと似たような存在で、リンゼに連なる神。シドを万魔殿へ導き、審判者にした張本人。
目的は大地を血に染め不可侵世界の扉を開く…つまり大量殺人。
ルルサス軍のクリスタルでもあり、ルルサスの戦士を生み出したのはこいつ。
ガーラ、という名前が設定されている。
この謎の仮面の男=ルルサスのクリスタル=リンゼのファルシ。
アレシアはパルスのファルシということになる。

・シドが審判者となっている理由
真の章で自決したものの、肉体を利用されファルシ=リンゼのファルシである謎の仮面の男によってルシにされたから。
この時点でもうシドの外見をした何かとなっている

・0組の12人はそれぞれ【無名の書】に書かれた座を司っている。
一の座「受け取る力」=エース
二の座「優しき力」=デュース
三の座「知の力」=トレイ
四の座「勇敢なる力」=ケイト
五の座「純粋なる力」=シンク
六の座「執着する力」=サイス
七の座「認識する力」=セブン
八の座「冷静なる力」=エイト
九の座「行動する力」=ナイン
十の座「無知なる力」=ジャック
十一の座「賢き力」=クイーン
十二の座「決断する力」=キング

マキナ・レム・ティス・リーンの四人は「恐れ」「愛」「老い」「苦しみ」の失われた座を司っている。
この失われた座はアレシアが必要ない、と判断してなくなっていった

61 :FF零式:2016/07/11(月) 16:42:07.38 ID:+0Zxp3600.net
とりあえずここまで
今二周目から解禁の【クリムゾン】関連をまとめているので、それ投下終わったら終了になると思います

62 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/11(月) 17:54:53.21 ID:mr1G+iaG0.net
二人とも乙。

63 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/11(月) 20:22:17.49 ID:iboKm7Ua0.net
零式の人乙です
カグラSVですが個人ストーリー『百華繚乱記』もあったので、そっちも一応投稿しようと思います
本編の流れとはまったく関係ないストーリーで、全員が全員と面識があるのを前提としています

64 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/11(月) 20:24:14.74 ID:iboKm7Ua0.net
 百華繚乱記(各キャラ最後の『』内はスタッフロール後に『完』の文字と同時にキャラが喋るボイス(うろ覚えあり))
 <飛鳥>
 半蔵が太巻きの新メニューを計画しているらしい。
 意外性があり美味、という食材を求めて飛鳥は走る(このシナリオの第一声は飛鳥の『私、太くて大きいのがいい!』である)
 葛城からチャーシュー、春花に変な薬を飲まされそうになるも出汁用昆布をもらい、
 『雲雀のお菓子を食べた』という誤解をしたお詫びに柳生から一年干しスルメを頂き、
『最高の食材はもやしですわ!』と高らかに叫ぶ詠から無農薬もやし、そしてひたすら追い回してくる美野里から生クリームを譲りうけ、
 ついに作り出された新メニューが半蔵および紅蓮隊のメンバーに振舞われる。
 『やっぱり太巻きは大きくて具がぎっしりなのがいいね!』

 <斑鳩>
 クラス委員であり年長組である斑鳩は風紀の乱れを気にしていた(この人のスカートも大概短いが)。
 そこで風紀の乱れを律するべく各所を周る。
 深夜徘徊が趣味の四季を戒め、誰にでもいいからイジメてほしい両奈を公序良俗違反の名目で取り締まり、
 言動が不埒卑猥な春花をとっちめ、家に引きこもる紫を引っ張り出すことに成功。
 しかしそれを『やりすぎ』と注意した忌夢との戦闘に勝ったものの、戦闘中にほぼ全裸にされてしまい、
 反対に『キミに風紀云々言われたくない』と指摘されてしまうのだった。
 『風紀が…私の貞操が…ぁ…』

 <葛城>
 葛城は困っていた。半蔵のメンバーが、セクハラ行為に慣れてしまったのである。雲雀ですら反応が冷たい。
そこで葛城は新しい獲物を求めて各所を周ることにしたのだった。
 巨乳しか見えていない葛城には未来は最後まで見えなかった。両備は途中から見えたようだが、見失ってしまった。
 雅には『私は女だ!』と怒られた。両奈はセクハラすると喜ぶ人だった。
 そこに春花が立ちふさがる。『真のセクハラ女王は私よ!』
 『いくぞ!クロスハンドもみもみ!』『なんの!バックハンドもみもみ!』
 こうして史上最低の戦い『セクハラクイーン決定戦』が始まった。
 『セクハラ女王にアタイはなる!』

 <柳生>
 柳生は後悔していた。どうやら訓練の際に少し言い過ぎてしまったようだ。雲雀はどこかに走っていってしまった。
 どうにか機嫌を直せないか、と考える。
 まずは葛城に雲雀の行く先を訪ねる。途中で両備からウサちゃんキャンディーをもらい、
売り切れ直前だったウサちゃんおせんべいを買おうとしていた夜桜からなんとか奪い取り、美野里からケーキを受け取る。
 しかし雲雀のもとにはすでに春花がいた。 壮絶なバトルの後、『喧嘩は駄目だよ、仲良くしてよ』と諭されるも、
仲良しを装う背後で脚の踏み合いをする柳生と春花だった
 『春花…雲雀はお前には渡さん…!』

 <雲雀>
 『悪忍でも善忍でも友達は作れるはず』。考えてみれば雲雀には半蔵メンバー以外の友達が少ない気がしていた。
そんな雲雀は、他の学校に『純粋な意味での友達作り』が出来ないかを模索する。
 途中オタク趣味の未来と意気投合し、せんべい好きな夜桜と何枚食べるかで張り合い、
キャンディー好きな両備とも友好的になることができた。
 そんななか忍兎(雲雀の秘伝動物。扱いは飛鳥のガマと同じはずなのに常時出現したり自律移動可能)が失踪する。
どうやら紫が持っていたクマのぬいぐるみ『べべたん』と友達になりたかったようで、二人は(なぜか戦いの末)友達になる。
 学院に戻ると柳生がおり、どこへ行っていたのか、というやり取りの後戦闘になる。
 この後、半蔵学院のメンバーを集めての雲雀の誕生会が開かれるのだった。
 『みんな、みんな友達だよ!』

65 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/11(月) 20:24:46.84 ID:iboKm7Ua0.net
 <雪泉>
 『正義』とは一体何なのだろうか?雪泉は悩んでいた。自分たちは善忍である。ならば正義の形を知らなければならない。
雪泉はそれがどんなものなのかを探るべく、知り合いに尋ねることにする。
 詠は『お金』と一つの考え方を述べる。確かにお金で解決できることも多い。しかし雪泉は『お金が正義とはさすがに考えたくない』と呟く。
 春花は『色気』、美野里は『おいしいもの』、葛城は『おっぱい』とセクハラをしつつ答える。体は熱くなったものの正義とはさすがに思えない。
そんな中、誤解から柳生と雲雀と戦うことになってしまうが、『可愛いのは正義だ!』という柳生の言葉に雪泉は突き動かされる。

 忍部屋に帰った雪泉はさっそくフリルたっぷりの衣装を纏い、語尾もなんとなく変えてみたのだが
それを見た四季は、『みんな来て!雪泉ちんがおかしくなっちゃった!』と叫び声を上げるのだった。
 『可愛いは、正義…プリ』

 <叢>
 叢と四季の実践訓練の途中、四季が叢の面を盗み取って逃げていってしまう。
恥ずかしくて仕方がない叢は、四季を追ってひた走る(このシナリオ中は叢が面を外して出撃する(セリフは変わらない))。
 四季に面を見せてもらっていた夜桜は、手入れしていることを褒めていた。
 日影は『今日は面をつけていないんやね』と珍しそうに言うが、叢のほうは恥ずかしくて仕方がない。
 飛鳥は『お面がなくても十分可愛いよ!』と飛鳥は言うが、『我の顔なんて見たら目が腐る』と言うことを聞かない。
 雪泉もまた『お面がなくても貴女は貴女じゃないですか』と話す。
 やっと追いついた四季は戦いの末に面を返してくれたが、叢は面をちょっとだけ外して四季に礼を言うのだった。
 『可愛いだなんて…』


 <夜桜>
 訓練中、雪泉が飛ばしてくる氷塊に完敗してしまった夜桜は、自分の武器の長短を理解するために様々な相手に挑戦する。
 緒戦は忌夢。武器のメンテナンス中だから戦いは無理、と言った彼女だったが、そこらへんに落ちていた棒を使って応戦、
臨機応変な忌夢のスタイルを賞賛する。
 明らかに不利に見えるスナイパーライフルを持つ両備を相手にする夜桜は、『冷静に対処することの大切さ』を理解する。
 次は速さに優れる斑鳩の居合術。こちらは『どんな武器にも弱点がある』ことを学ぶ。
 変幻自在な雅緋との激戦を経て焔と一戦を交え、夜桜は『最後まで諦めない』という最高の武器を手に入れる。
 次は雪泉と対等以上の勝負をしたい。そう思った夜桜は、焔に訓練の続行を依頼するのだった。
 『わしの拳は…砕けんのじゃ!』

 <四季>
 四季は悔しがっていた。自身が書いているブログの閲覧数が明らかに落ちていたのである。
こうなれば新しいネタを探さなければなるまい、と考え、四季は方々を巡る。
 まずは雲雀から色々と流行ものなどを聞き出し、ついでに写真も撮る。
 次は日影、無表情で感情がない、と自称する彼女は撮影に快く協力してくれた。
 さらに両奈…だったのだが、内容が過激すぎて掲載に不安を感じ、案の定検閲に引っかかってしまった。
 次の被写体は『イケメンで巨乳とか!』の雅緋だった。本人に気づかれないように撮影に成功する。

 最後は未来だったが、彼女からは面白いものは撮れそうにない…と思った矢先、
(秘伝忍法で)股間からガトリング砲を出す彼女の技に驚愕するのだった。

 夜中、ブログの閲覧数を確認していた四季。どうやら撮った中では未来の記事の閲覧数が多いようだ。
しかし次に彼女は驚愕することになる。なんと自身のブログに、四季の入浴写真が掲載されていたのである。
 『こ、こ、これってもしかして…クラッキング!?…いやあぁ、見ないでぇーー!』
 それは散々バカにされたあげく股間からガトリングの写真を撮られた未来の仕業だった。
 『フルヌードなんて、マジでありえなーい!』

66 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/11(月) 20:25:28.28 ID:iboKm7Ua0.net
 <美野里>
 美野里はお腹がすいていた。背中のでっかいリュックサックを探すもあったはずのお菓子がない。
 『美野里ちん、さっきお菓子食べてたじゃん』
 四季に言われ、確かにそうだ、と気づく美野里。でもどうしてもお菓子が食べたい美野里は『魔法の言葉』を思い出す。
 『とりっくおあとりーと!』
 『な、なんでハロウィンなの?』
 『これを言えばお菓子をくれるんだよ!』
 美野里は勇んで忍部屋を飛び出していった。
 半ば強奪に近い形で飛鳥、夜桜、両備からせんべいやらキャンディーをもらった後、
斑鳩にあまりおいしくなさそうな創作お菓子を食べさせられそうになったので逃げだし、
最後に出会った詠に渡されたのは『安くて美味しい』というもやしチョコレートだった。
 それを食べてしまった美野里は未知の味に目覚めてしまい、もやしスイーツから抜け出せなくなってしまうのだった。
 『もやし!お菓子!どーん!』

 <雅緋>
 雅緋は苛立っていた。というのも、蛇女子学園の忍学生たちが、自分の姿を見るたびに『雅緋様〜!』とキャーキャー騒ぐからだった。
最近はトイレの中にまで待ち受けていたり、とストーカーじみた者まで現れる始末だった。
 このままでは訓練や忍としての任務に差し障りが出るかもしれない。…そうだ、女らしくなればキャーキャー言うのをやめるだろう。
 そう思った雅緋は、様々な人物に話を聞いてみることにした。
 飛鳥は『雅緋ちゃんのこと…?うーん、強くてかっこよくて…』
 叢には『少年漫画の主人公みたい!』と言われた上、主人公が捕まってあんなことやこんなことをされる漫画を見せられ、
 斑鳩には『素敵な殿方』と言われた上倒錯的な視線を送られ、さらに四季にはズバリ『超イケメンじゃん!』と断言されてしまう。
 悩む雅緋の前に現れた忌夢。彼女は『強くてかっこよくてイケメンで素敵な殿方でいいじゃないか!ボクはそんな雅緋が好きだ!』と言うが
 雅緋は『私は女だああぁ!』と叫んで走り出すのだった。
 そこに現れたのは葛城だった。意外に彼女なら助言をしてくれるかもしれない、と思い相談してみると
葛城は笑いながら『まずは服装から女の子してみようぜ』と、バーゲンで買ってきたばかりの服を差し出した。

 早速に着替えてみると、そこに忌夢が駆けつけてきた。『忌夢!私はこれからこの路線で行くぞ!』
 女の子らしい服装をした雅緋を直視した忌夢は鼻血を吹いて倒れるのだった。どうやらまだ悩みはつきないらしい。
 『もうイケメンでいいよ!』

 <紫>
 もともと引きこもりで孤独を愛する紫には新しい悩みがあった。任務や訓練が終わってやっと一人になれる、というときに
姉の忌夢や、先輩の雅緋が部屋に上がりこんでくることである。ある日ストレスを我慢できなくなった彼女は
雅緋と忌夢の静止を聞かずに飛び出していってしまう。
 街中で出会った日影、自分を追ってきた雅緋や忌夢を退けるが、彼女の中で自己否定は続いていく。
 『私はいらない子なんだ…いなくならなきゃならないんだ』
 …そんなとき、誰かが後ろから声をかけていた。

 飛鳥は自己否定を繰り返す紫を優しく諭す。心が深く傷ついた紫は感情を爆発させるも、
激戦の後なのに笑っている飛鳥に対して『何故笑っていられるんですか?』と問う。
 『紫ちゃんがここにいるからだよ』という返事。
 『一人より二人、二人よりみんなで笑うほうが楽しい』。飛鳥はそう言った。太陽のような笑顔だ。
 思えば、自分の蛇女子メンバーと行動を共にするようになってからよく笑うようになった気がする。
メンバーの存在が自分を変えたんだ、と紫は気づくのだった。
 部屋に戻ると、雅緋と忌夢が残したメモがあった。『次からはノックをしてから部屋に入るようにする』と書かれていた。
安心した紫はベッドに体を投げて深い眠りにいざなわれるのだった。
 『みんなでいるって…楽しいね…』

67 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/11(月) 21:31:36.92 ID:iboKm7Ua0.net
 <忌夢>
 忌夢の悩みは唯一つ。『どうしたら雅緋は振り向いてくれるのか』だった。それは自分に魅力がないからだ、と結論づける忌夢。
ならば魅力とはなんだろうか、と忌夢は女子力アップのために様々な人物を当たることにする。
 最初は雪泉。日本舞踊を取り入れたその動きに、忌夢はしばし見ほれる。しかし自分でもやってみようとすると
 『なんですかその滑稽な動きは』、と笑われてしまうのだった。
 続いて葛城は、『そんなのアタイが揉めば女の魅力アップ間違いなし!』とセクハラしようとする。
 『やめろ気持ち悪い!』と一蹴する忌夢。
 次は見た目的に可愛い雲雀に『忌夢ちゃん、自分のおっぱい触って何してんの?』と見咎められる。
どこをどう勘違いしたのか『雲雀を倒せば可愛くなれる』と思った忌夢は雲雀を泣かせてしまうのだった。

 …そして四季に『忌夢ちんは表情が硬いんだよ!』と言われ
ためしに変な顔をしてみたところを写真に撮られてしまったので、四季をとっちめて写真を削除するのだった。

 次にやってきたのは柳生である。雲雀を泣かされて怒り狂う柳生に、忌夢は思い切って『魅力的な女とは何か』を尋ねてみる。
 『知りたければオレを倒してみろ!』という柳生をなんとか退ける。
 仕方なく柳生は忌夢に向かって秘術『イカした麗しの君』を使用する。
 …どうやら忌夢の外見が変わったらしい。『これで雅緋に好かれる…のか?』と思い自分の姿を水面に映して見ると、
ピンクの髪、ツインテールにリボン、体操服にブルマ…つまり雲雀のコスプレ状態だった。
 柳生に聞いたのを果てしなく後悔する忌夢だったが、折り悪くそこに雅緋が現れる。
 雅緋は彼女に『…お姫様抱っこさせてくれ!』と迫るのだった。
 『…雅緋!もうボクを好きにしてくれ!』

 <両備>
 …忍転身すると胸が大きくなる。紅蓮隊の未来ならば興味を示すことだろう。
しかし実際には、転身して戻るたびに現実を見せ付けられるという苦悩の連続なのだ
 『…どうして両備の周りはみんな誰も彼もが爆乳だらけなのよ!』
 両備は激しく苛立っていた。知り合いの誰も彼もが未来を除けば巨乳だらけなのだ。
 『こうなったら八つ当たりしてやる!』
 …両備の八つ当たり旅行が始まった。
 出くわす爆乳の面々はいずれも『路地を通りにくい(日影)』、『小さければ見栄えがよく着物を着易い(雪泉)』、
『動きにくく拳を繰り出すのに邪魔(夜桜)』と自分には到底できない悩みを打ち明けられ、両備はとにかく八つ当たりを繰り返す。
(夜桜に至っては揺れないように胸を縛られてる)
そんな中出会った飛鳥は、(何故かは分からないが)『胸が大きくなる秘術』を知っていたらしく、両備はそれを倒して無理矢理会得する。
 両奈との準備運動(戦闘)の後でそれを実行する両備。『乳乳転身!』
 するとみるみるうちに胸が膨れ上がっていく。転身後の姿を超えてさらに、さらに大きく。
 『りょ、両備ちゃん、これZカップはあるよ!』
 両奈の叫び。両備は想像していたものとは違う効果に幻滅しつつ、立派な『見せられる大きさ』の自分を想像してやまないのだった。
 『デカけりゃいいってもんじゃないのよ!』

 <両奈>
 人には理解されない趣味を持つ両奈。彼女には不満があった。いわずと知れた欲求不満なのだが、
ただ単にイジメられればいいというものでもない(らしい)。
 自分と一緒に踊るように(?)イジめてくれる人を探すことにする。
 両備は自分をいつもイジメてくれるが、さすがにいつも過ぎて物足りない。
 雅緋は訓練以外のことには興味がない、葛城・焔はいい感じに痛めつけてくれるものの、両奈は『ダンス』という要素を諦めきれない。
 最後に行き着いたのは、日本舞踊を特技とする雪泉のところだった。…しかし彼女は迫る両奈におびえて逃げていってしまう。
それを放置プレイと勘違いした両奈は理想のご主人様をとうとう見つけたのだった。
 『お預けの後には…ゼッタイ、ご褒美…よねっ♪』

68 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/11(月) 21:33:41.11 ID:iboKm7Ua0.net
 <焔>
 アジトの洞窟に笑い声が響いていた。どうやら日影のクシャミが変だ、ということで笑っていたらしい。
そこでなぜかそれぞれの『もちネタ』という話になり、一同は焔に冷ややかな視線を送る。
 彼女は自分の『持ちネタ』を得るために知り合いを当たることにするのだった。
 まずは春花…だが危険すぎてNG。次に動物の真似が上手い叢に当たってみたものの自分には無理のようだ。
四季は『こういうのはどうだ?』と腹話術で帽子を喋らせてみせる。
 しかし、『あの帽子が喋っていただけだったのか。そんなの私に出来るわけないじゃないか!』
 (※腹話術だったのか帽子が喋れるのかは不明)
 紫は姉忌夢がしでかした失敗の数々を嬉しそうに話すが、いたたまれなくなってしまいその場を後にせざるをえなかった。

 たどりついたのは斑鳩の元。彼女は『聞いても無駄だろうな』と思ったものの斑鳩自身に促されて
『お前…ギャグとか無理だろう?』と尋ねる。
 訊かれた斑鳩は自信満々に『ふとんがふっとんだ!』と叫び、凍りつく焔に『これは『布団』と『ふっとんだ』がかかっていて』…と説明し始めた。
 『説明するな!ただでさえ寒いのに…』『まだありますよ!『隣の家に囲いができたって…』『やめろ!それ以上言わせん!』

 『…どうしてあいつはあんなに自信満々なんだ…』
 しかし、自信満々で思いついたことを言い放った斑鳩の姿勢はある意味見習うべきかもしれない。
 アジトに帰った焔は意気揚々とメンバーを集め、おもむろに布団を被り六刀を布団の外に突き出した。
 『ヤドカリ!』
 …布団の中から焔は爆笑の嵐を期待していた。しかし外の空気は凍りつくのだった。
 『ヤドカリより、ロブスターのほうが良かったか…』

 <詠>
 貧民街出身である詠には、世の中に溢れる無駄が許せなかった。
 『贅沢は敵です!』そう断じた彼女は、無駄と贅沢を徹底的に排除するためにアジトを発つことを決意する。
まずは未来の贅沢を排除した詠の前に、バーゲンで服を買い漁る四季が現れる。
 『その大量の服はいつ着るんですか?』『いつか着るかもしれないじゃん。着てない服もあるけど』
 そう言われた詠は四季を強く戒めることにする。
 次に対峙したのは叢。彼女は財閥の娘である。
 『どんな食生活なのですか?』『まず朝は…』『そもそも三食食べるのが贅沢です!』
 『栄養のバランスなどを考えないと体調に響く』と言う叢に、難癖なのかひがみなのか分からない文句をつける詠。
 お腹が減ってきた詠の前に現れたのは、白く美しい肌と着物を持ち美しく舞う雪泉だった。
 『あぁ…その白く細い美しい体と着物を見ていると…もやしを思い浮かべますわ』
 よほどお腹が減っていたのか雪泉の姿から大好物のもやしを連想した詠は、その着物を剥ごうと襲い掛かるのだった。
 空っぽのお腹を引きずってたどり着いたのは美野里の前。『パンがなければお菓子を食べればいいじゃない!』と言う彼女だったが
詠のほうは『お菓子も贅沢のうちです!』といわんばかりだった。
 やぶれかぶれになった美野里は『お菓子攻撃!』とバッグからお菓子を投げつけるも、詠はそれをキャッチして口に放り込む。
 『わーん、お菓子攻撃が通じないよー!』 『い、いえ、通じていますわ!ですからもっとお菓子を投げてくださいまし!』
 よほど美味しかったのか『まんじゅう怖い理論』でお菓子を要求する詠。
『贅沢は敵じゃなかったの?』 『贅沢は敵ですけれどもお菓子はいいんです!』
 詠は美野里から次々と投げられるお菓子を片っ端から腹に収めるのだった。
 『パンがなければお菓子を食べればいいのですわ!』

69 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/11(月) 21:42:49.02 ID:iboKm7Ua0.net
 <日影>
 日影は感情がないことを自覚している。故に紅蓮隊のほかのメンバーの心の動きについて理解できないところがある。
今日は『トキメキ』について考えていた。自分には理解出来ないが、他の人間はどう考えているのだろうか。
 まずは詠。…なのだが、彼女の答えは予想通りの『もやし』。『まぁ詠さんが『もやし』なのは想定内やね』。
 途中大きな荷物を持ったまま転んだ叢と遭遇し、荷物の中身が漫画(というか薄い本)だった。中身は見せてもらえなかった。
 焔は『そんなの決まっているだろう、戦いだ!』と日影に勝負を挑む。『…確かに悪いもんやないけどいつもどおりやな』。
 美野里はお菓子だったのだが、彼女から一つもらって食べてみてもトキメキが理解できず、結果的に美野里が持っていたお菓子を全て食べてしまうのだった。
 最後にたどりついたのはクマのぬいぐるみ相手に遊ぶ紫だった。彼女が言うには、『べべたん』は無二の友達でかけがえのないものらしい。
無論日影には理解できないものだったが、彼女は数々の戦いを経て結論を出す。
 『そうか…人は好きなものに『トキメキ』を感じるんやな』
 自分が何に対してトキメキを持つのか。そう考えた日影は買出しに出かけるのだった。
 日影が作ったのは『もやし昆布鍋』だった。焔は『肉は入ってるんだろうな!?』と尋ねる。
日影は『底のほうにたくさん入っとるで』と答え、焔は『肉きたああ!』と叫ぶのだった。
 一同が喜ぶその姿。日影はその日常を見るのが好きだったのだ。
 『トキメキって…素敵やな』

 <未来>
 未来はレアアイテムをゲットして歓喜していた。
彼女は『戦国スーパーウォーズ(ダーヨとかフォーシューとか言ってるのでス○ーウ○ーズ的なものだと思われる)』の大ファンである。
いや、ファンというよりは『ガチオタ』だった。レアアイテムを求めるために整地巡礼と称して街へと繰り出す。
 まず出会ったのは四季。しかし彼女は『レアで話題のもの』だから求めているらしい。怒った未来は彼女をとっちめる。
 そして美野里。彼女はどうやら作品云々というよりは可愛いものが好きなだけのようで作品自体のファンとは違うらしい。
 さらに雲雀。ここにきてようやく戦国スーパーウォーズを理解できる者が現れた、と思いきや『原作』の言葉を聞いたとたん口ごもる。
どうやらアニメを見てファンになったらしい。『ニワカは許せない』と未来は怒り出すのだった。
 『べべたん』に言われて嫌々ながら会場に来たらしい紫は、人ごみの中でべべたんを落とし踏まれてしまい怒り出す。 それを諌める未来。
 さらに出会ったのは叢だった。『…こいつはあたしと同じ、ガチオタだ…』互いに認め合い、警戒しあう二人。
しかしそのスキに美野里がレアアイテム(若かりしダーヨ師匠のフィギュア)をゲットしてしまうのだった。
 憤る未来を、叢は『案ずるな…レアアイテムはまだ他にもある』。言われてみれば確かにそうだ。
それよりも今はガチオタ仲間に出会えたことを喜ばなければならない。
 『…決着をつけるときが来たようだな』『…待て…』『何…?貴様、まさか…!?』『イエス。アイアムユアマザー』。ニヤリと笑う二人。
 (やっぱりこの展開よね!)
 二人のガチオタはその場で戦国スーパーウォーズごっこを始めるのだった。
 『フォーシューとともにあらんことを…』

 <春花>
 春花の趣味の一つには薬品作りもある。今回作ったのは『いい子になる薬』だった。
彼女は知り合いに飲ませて実験してみることを思いつく。
 『春花が作った』というだけで当然警戒している焔、葛城に飲ませることに成功し、次のターゲットは斑鳩。
 『クラス委員を見込んで頼みがあるんだけど、この薬を飲んでもらえない?』
 そういうとあっさりと斑鳩は飲んでしまう。…が、『どう?』という質問に『味は特にない』と答える斑鳩。ほくそ笑む春花。
 次の忌夢も、『雅緋ちゃんからの差し入れ』といって差し出すと勇んで飲んでしまう。が、最終的に騙されたと気づいて襲ってくるのだった。
 最後は両奈。彼女はもともと痛めつけられることが喜びなので、やっぱり喜んで飲んでしまう。
実験の末、少し飽きてきてしまった春花は5人の『いい子』を引き連れてアジトに戻るのだった。
 すっかり従順になった5人を眺め『これからどう可愛がってあげようかしら』と思っていると
 『がるるる…』突然焔と両奈が唸り声を上げた。そして他の3人も。
どうやらドMにする薬は、服用後の副作用でドSにしてしまうようだった。縛り上げられた春花。
いつもはドMの両奈も含め捕まえた5人のドSに囲まれるのだった…。
 『たまには受け側もいいわね♪』

70 :閃乱カグラ SHINOVI VERSUS:2016/07/11(月) 21:44:43.22 ID:iboKm7Ua0.net
これで本当に投下終了です。容量ツメるのキツかった…orz

71 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/14(木) 01:49:39.49 ID:w2ieDgUT0.net
まとめwikiの連絡用掲示板に新しい差し替え・追加スレッドが立てられないって趣旨のことが書いてあるんだが解決策ってないの?

72 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/16(土) 04:17:58.19 ID:gV8NmTKi0.net
セブンスドラゴンって昔に誰か書いてくれてなかった?
読んだような気がしたのだけど

73 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/20(水) 22:25:44.23 ID:PhxMODCm0.net
わからないけど、また何か規制を受けているようだ
前スレでカービィを書いたんだが
投下終了と、前スレが埋まったのと、あとステージ書かないと言って書いたのはすまん
なんの規制かわからないけど、明けたらそのうちまた投下するかも

74 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/21(木) 21:08:23.74 ID:L6o6nWet0.net
>>72
規制はしんどいよな…

日付変わる前にFF零式、バッドエンドとか二周目から解放のクリムゾンやら要約版とか投下できたら投下します

75 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/21(木) 21:31:02.18 ID:JSCzwtSp0.net
連投規制の法則性もよく分からないから
ゆっくりめに4〜5投稿して『寝ろ』といわれたら1時間待つようにしてたな…

76 :FF零式:2016/07/21(木) 22:55:12.04 ID:L6o6nWet0.net
寝ろってあれ規制の一つだったんか…

投下の前にキャラ紹介…と言っても蒼龍関連だけど

コノハ:蒼龍の武官。喋り方が本性を現す前のアリアに似ている。
ゲーム本編の人物図鑑でアリアの項目に書かれているのはおそらくこの人のことで、五星近衛兵団の一つ・宵闇の守護らしい
ユウヅキ:ホシヒメと同じ五星近衛兵団の守護役。ホシヒメとは遠縁。
五星近衛兵団の一つ・夕月の守護

77 :FF零式:2016/07/21(木) 22:57:02.15 ID:L6o6nWet0.net
二周目に突入すると、イベントと依頼が追加される。
その他にも、諜報4課から下りてきた作戦・ミッションコード【クリムゾン】を一部作戦で選択可能。
※ぶっちゃければ本編の裏で起こっていたミッションを0組が遂行する


【クリムゾン】敵中突破作戦(第二章 トゴレス要塞攻略作戦・裏ミッション)
・トゴレス要塞攻略作戦の開始前。
要塞内に捕らえられている民間人の救助作戦が実行された。
実行部隊は候補生部隊。少人数による奇襲部隊として要塞内部に侵入する予定だった。
途中、皇国軍部隊と遭遇したもののこれを撃破。トゴレス要塞にも侵入成功した…が民間人は全員殺害されていた。
これを表向きは冷静にモグ経由でクラサメへ報告するケイト。マキナとレムは皇国のやり方に絶句する。
ケイトとキングが皇国のお国事情を説明してくれる。
その後トゴレス要塞の動力源を起動、更に機密文書の回収が命ぜられる。
全ての機密文書を回収後、キングは皇国に潜入していた朱雀のスパイを機密に触れたとして始末しようとする。
しかしそのスパイはファントマに関わっていたのもあり何とか助かったのだった。

【クリムゾン】霧中の襲撃(第三章 魔導アーマー破壊指令・裏ミッション)
・新型魔導アーマー工場の破壊作戦直前、皇国の【フロスティ基地】において魔導アーマーに使用されるパーツの研究が進んでいることが判明。
そのため魔導アーマーの完成を阻止するべく、潜入中の候補生部隊に対しフロスティ基地の破壊任務が命ぜられる。
運よく基地は霧に包まれていたためにそれに紛れて潜入、工場の破壊に成功。任務が終わった後、トレイが何かに気付いた。
それは4000mを超えた狙撃。皇国側は狙撃銃のテスト中に0組を見つけたのだ。
トレイが自身の武器である弓矢で狙撃に成功、このままミッションを続行と思いきやそこにナギが現れる。
彼は今このミッションを成功されちゃ困る、そう言うのだ。
すると、突然朱雀全軍に通信が入る。コードQSE【クイック】【シルバー】【エリクサー】発令、三ヵ国による停戦が成立した、と。

【クリムゾン】休戦下の作戦(第四章 帝都脱出作戦・裏ミッション)
・休戦中、ネシェル山にいる皇国軍がモンスターの襲撃を受けるという事件が起きた。
朱雀軍令部は休戦中の状況を利用して皇国軍救援という名目で休戦協定締結のために皇国内にいた候補生部隊をネシェル山に向かわせることを決めた。
真の目的は皇国領内の調査・皇国軍の戦闘力の把握で、皇国軍救援は建前である。
その最中、シンクがあいつら倒しちゃう?と言うがエースが停戦中だし向こうも撃ってこないから相手にするなと止められる。
モンスターを倒し救援に成功する0組。皇国兵から感謝される。
そして本来の目的である皇国領内や皇国軍の情報を得ることにも成功していた。

78 :FF零式:2016/07/21(木) 22:58:55.86 ID:L6o6nWet0.net
【クリムゾン】作戦名【東の風】(第五章 ジュデッカ会戦・裏ミッション)
・主力である五星近衛兵団が大損害を出したという報を受けた蒼龍軍の地上部隊は朱雀領への侵攻を中止、今後の対応をどうするか決めあぐねていた。
これに対し国境に展開していた朱雀軍は蒼龍軍の同世につけ込む形で地上部隊で攻勢に出、一気に蒼龍国境を突破する【東の風】作戦を発動。
主力が国境を突破する時に、特殊部隊が国境にいる蒼龍軍司令官部隊を攻撃。主力の国境突破を援護するというもの。
その司令官はコノハであった。トレイが事情を説明しようとするがコノハは、0組を侵略者だと言い自らが相手になる。
コノハを撃破すると、負け惜しみか0組との戦闘記録は自分の血と肉が覚えたと言い出すコノハ。
彼女は何かを言うと、竜が飛び立つ。その後画面暗転。
今、何をした…。と驚くサイス。死んだのもあり自分達と何を話したかも覚えていないと言うトレイだった。

【クリムゾン】最終防衛線(第六章 ビッグブリッジ突入作戦・裏ミッション)
・皇国軍の戦線突破により、朱雀軍の秘匿大軍神召喚地点にも危機が迫っていた。
これに対処すべく軍令部は最終防衛線に予備戦力を投入、皇国軍の前進を阻止しようとしていた。
この予備戦力には投入のタイミングを図っていた候補生部隊や前線で大損害を受け後退した正規軍、クリスタルジャマーの影響を受けて召喚不能になった召喚連隊などで統制が取られずに投入された。
投入された部隊は大損害を出したものの、何とか前進を阻止。無事秘匿大軍神の召喚が成された。
しかし任務完了、かと思いきや突然闇に包まれる。
闇が消えた…かに見えたが、何か化け物が現れた(第一章でエース・ナイン・クイーンが戦った化け物)。
その化け物は消え、任務完了となる

【クリムゾン】マキナの戦い(第七章 帝都攻略作戦・裏ミッション)
・朱雀軍の皇国首都攻略の最中。ルシとなったマキナの前に、ティスと皇国兵士の格好をしたジョーカーが現れ自分達をシドのところへ連れて行ってくれと頼んでくる。
クリスタルの命で朱雀軍を蹴散らすマキナ。彼の力は圧倒的で、軍神すら倒し総督府へと向かう。
総督府ではギルガメッシュが待ち構えており、彼すらも一蹴してしまうマキナ。
目的地に到着したティス達。するとティスがあなたは私達に似ている…と言うのだった。
ティスが言うのならそうなんだろ。じゃあな、もう一人の俺。そう言って去るジョーカー。

【クリムゾン】補足
皇国が民間人を殺害した理由:皇国はオリエンスで人口が一番多く、更に土地うんぬんもあり食糧事情が厳しい。
なので捕虜は取らず、逆に殺している。ゲーム本編でロリカにアルテマ弾を落としたのは、人口はともかく国土の大半が乾燥地帯であったから
スパイが助かった理由:彼がファントマに関わっているから。ファントマ関係者は例外、と0組(マキナ、レム除く)はアレシアに教えられている
サイスが驚いていた理由:暗転前に何かを食うようなSEがあったので、恐らくコノハは自分の肉体を竜に食わせたのを目の当たりにしたからだと思われる
化け物について:これは朱雀の闇と呼ばれるもので、このミッション以降ファントマを吸収していると確率で出現。
出ている時はファントマ吸収が不可能(逆にこいつに吸われる)になり、一定確率で消える。またこの朱雀の闇を使い所持金を増やす裏技もある
もう一人の俺:ジョーカー自体が0組のスペア的なもの(0組の12人ではなくマキナ・レムのスペア?)らしい。

79 :FF零式:2016/07/21(木) 23:01:00.82 ID:L6o6nWet0.net
陰の章 それは審判の地で終わる

【ルシになり朱雀を救う】ことを選んだ0組。
0組はルシになり、クリスタルからルシの力を与えられる。
ちなみにルシ状態になると以下の効果が与えられる。

・HP、MP9999
・MP、AG(特技用ゲージ)自動回復
・攻撃力、移動速度UPなどのバフ効果

魔導院へ戻った0組は、残っていた候補生達から後を託されひたすら敵であるルルサスの戦士と戦うことに。
無限に敵が攻めてくるが、何度か戦闘すると「一旦、退こう」というような言葉を漏らす。
ルブルム広場へ戻る途中、軍令局長が倒れており80000ギルと『フェニックスの血』と呼ばれるもの(経験値)が大量にもらえる。
最後の広場でのルルサスの戦士との戦いでは、敵を倒すたびに敵のレベルがアップする(最大255)
ある程度倒すと当たり判定の無いルルサスの戦士が現れ詰み状態となり、全員が倒されるとバッドエンドに突入しゲームオーバー。

鴎暦842年・空の月(12月)。
世界は再び……螺旋の中へ。

「今回も至らなかったわね」
一人そう呟くアレシアは、煙管片手に語り出す。

「歴史はつつがなく幕を閉じる。次の刻が訪れるまで……おやすみなさい」
その一言の後、画面は暗くなっていくーー。

80 :FF零式:2016/07/21(木) 23:03:12.97 ID:L6o6nWet0.net
要約版
オリエンスと呼ばれる世界。
その世界を構成する4ヶ国の一つ・ミリテス皇国は、隣国の朱雀領ルブルムへ侵攻。
同時にルブルムの中枢・ペリシティリウム朱雀への奇襲を進めていた。
ミリテスの侵攻に魔法や召喚獣を使って対抗していたルブルムだが、ミリテスは開発したクリスタルジャマーでそれらを無効化する。
自分達の力を無効化され、圧倒的な戦力差に降伏勧告を受け入れるしかないのか…そう誰もが思った矢先。
クリスタルジャマーに影響されない戦闘力を持った少年少女達によってジャマーは壊され、奇襲は阻止された。
奇襲に失敗したミリテスは4ヶ国の一つ・ロリカ同盟に禁断の兵器・アルテマ弾を投下しロリカ同盟を滅ぼしてしまう。

窮地を救った少年少女達…0組(クラスゼロ)や救世主・アギトを目指す多くの候補生を戦力として投入し、領土奪還を進めていくルブルム。
その途中ミリテスとルブルム、ルブルムの同盟国であるコンコルディア王国の三カ国で停戦協定が結ばれることに。
しかし、コンコルディアの女王アンドリアが暗殺されてしまい0組は女王暗殺の濡れ衣を着せられてしまう。
何とか逃げることに成功するが、逃避行の途中0組の一人マキナがちょっとしたことがきっかけで他のメンバーとの間で亀裂を生じさせてしまう。

無事0組はルブルムに戻ったのだがその直後コンコルディアはミリテスと同盟を結び、ルブルムへ侵攻。
ルブルム側は候補生を中心にした部隊と、強力な召喚獣を召還できるルシ・セツナを中心にした部隊に分け対応。
多大な犠牲を払いながらも、ルブルムはコンコルディアとミリテスの制圧に成功しオリエンス統一を成した…はずだった。

突如として世界は、ルルサスと呼ばれる謎の敵によって変貌してしまう。
ペリシティリウム朱雀の後ろに現れた万魔殿。
それが変貌の元凶だった。
そこへ入っていったミリテス元帥シドを追い、アンドリアの部下で彼女の後釜としてルシになったホシヒメの力を借り0組は万魔殿へ突入する。

その途中、突然いなくなったマキナと病気で倒れたレムが共にクリスタルになっているのを目の当たりにする0組。
そして0組はシドの姿をした【審判者】と戦うのだが、圧倒的な力に負けてしまう。
それでも、クリスタルになったマキナとレムの力を借りて審判者を倒した0組。
しかし彼らは度重なる戦いでボロボロになっていた。

このまま死を迎えるしかないのかと嘆く者、それに涙する者もいた。
しかし、0組のリーダー格エースが育ての親的存在アレシアから教えてもらった歌で何とか持ち直す。
戦いは終わったのなら、これからの事を考えようと言うこととなり戦いのない世界での生き方を想像する0組。
それもあってか皆の顔に少しずつ笑顔が戻っていく。

アレシアの力でクリスタルから解放されたマキナとレム。
二人が教室へと入りみたものは、眠るようにして亡くなっていた0組のメンバーの亡骸と皆の武器を組み合わせて作られた支柱。
そして、皆のマントを結んで作られた朱雀の旗だった。
それを目の当たりにし、自分の犯した罪に涙するマキナと無言で涙するレム。
マキナは0組の亡骸に駆け寄る。しかし彼らはもう、目を開けることはない…。
マキナはしばらく泣いていたが、やがて立ち上がりレムは寄り添うように彼の肩に手を置く。
立ち上がった彼らの視線の先には、虹がかかっていた。

81 :FF零式:2016/07/21(木) 23:09:06.72 ID:L6o6nWet0.net
零式はぶっちゃければ、
自分達の目的のため六億を超える回数も世界を繰り返している二人の神の実験に人間が巻き込まれて、片方の神にいらないと言われた二人が人間の色々なことを頑張って伝えて片方の神の考えを変えてそのやり直しを止めたって話

世界を繰り返している二人の神は不可視世界(いわゆるあの世)への扉を開くのが目的
片方は「戦争で育んだ魂が不可視世界への扉を開く」ことを望み、
もう片方は「世界の生命体を皆殺しにして不可視世界への扉をこじ開ける」ことを望んでいる。
「戦争で育んだ魂が不可視世界への扉を開く」ことを望んでいるのはアレシア。
「世界の生命体を皆殺しにして不可視世界への扉をこじ開ける」ことを望んでいるのは謎の仮面の男。
そのための実験場が零式の舞台であるオリエンス。
これまで六億超えの回数世界を繰り返しているが、どちらの方法でも不可視世界への扉は開かれることはなかった。
今回(零式本編)でも開かれずじまいなのは確かだった。
しかしジョーカーから、お前が伝えなきゃアレシアは気付かないと言われたティスが「今回の実験では人々が自分の生を全うした事」と、「生を全うした人々の想い」を伝えた。
もしジョーカーとティスがいなかったらアレシアは再び世界を螺旋の内に戻し、次の実験にとりかかっていたと思われる

82 :FF零式:2016/07/21(木) 23:11:37.73 ID:L6o6nWet0.net
以上でFF零式投下終了

拙い文面で申し訳なかったです
あと今更ながらだけど、軍令局長でなくて軍令部長だった
修正お願いします
では名無しに戻ります

83 :カリギュラ:2016/07/22(金) 02:41:32.02 ID:1qmBRh3/O.net
ネットに生まれた理想のアイドル。
アイドルは何でも手に入る理想郷へと人々を歌で誘い込む。
みんなの幸せのため今日も歌います。


そんな中、ループする理想郷に気づいた主人公たちが帰宅部。
現実の世界に帰るためにアイドルと戦うことになる。
現実がどんなにつらくても必ず帰る。
君を殺して。

84 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/23(土) 01:03:17.49 ID:ejluppXr0.net
「Stellar☆Theater PORTABLE」(PSP)をお願いします

85 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/23(土) 19:48:16.82 ID:JalgrKMJ0.net
ブルートレイン殺人事件とか書き込めるよな、NGワードじゃないよな

86 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/23(土) 22:21:53.25 ID:JalgrKMJ0.net
●このスレの>>84まで収録
・以下をwikiに追加
「星のカービィ」「星のカービィ 夢の泉の物語」「星のカービィ2」
「星のカービィ スーパーデラックス」「星のカービィ3」「星のカービィ64」
「カービィのきらきらきっず」「タッチ!カービィ」「星のカービィ 参上!ドロッチェ団」
「閃乱カグラ SHINOVI VERSUS」

・以下をwikiに追記
「ファイナルファンジー零式」

●連絡用掲示板から
・以下をwikiに追加
「レッドアリーマー 魔界村外伝」「がんばれゴエモン2」
「シュレディンガーの猫」「西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件」

・以下をwikiに追記
「星をみるひと」「ダンジョントラベラーズ2 王立図書館とマモノの封印」
「わくわく7」

●未解決一覧
・以下を消去
「閃乱カグラ SHINOVI VERSUS」「シュレディンガーの猫」「わくわく7」

・以下を追加
PSvita「ソウルサクリファイス デルタ」(前作との違いを分かりやすく)
PSvita「ゴールデンタイム Vivid Memories」
PSP「Stellar☆Theater PORTABLE」

・連絡用掲示板から以下を追加
PCゲーム「少女たちは荒野を目指す」


”殺人”がOKなら何がNGに、それとも別の理由で規制されたのか?

87 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/23(土) 23:58:10.34 ID:JalgrKMJ0.net
意味不明な事、書いてすまん
数日前にゲームのスーパーエクスプレス殺人事件のストーリーを書いたんで
ここに書き込もうとしたら
”NGワードです”みたいな規制が出て、書けなかった
その時は気にしなかったけど、今日wikiをまとめようと思った時に
もしかして”殺人”がアウトだったのかと思って
よくよく考えたらそんなわけないよなと思い直した

88 :アストニシアストーリー:2016/07/24(日) 23:37:35.91 ID:pBUjdIP80.net
ルデルブルグの宿屋で目覚めるロイド・フォン・ロイエンタルだが、既に予定時間が遅刻寸前となっている。
急いでお城へと向かうロイド。「カイナンの杖」の授与式を終えてレンス・騎士・兵士の3名を加えて出発するロイド。
だが、その途中敵の奇襲を受けて死亡するレンス。
生き残ったロイドは気を取り直してカイナンの杖を取り戻す旅に出る。

山賊との戦い、ブルーディープ山、レンジャス村の屋敷焼却、モンク寺院、ミディアラ村、スルレイドムサン地下神殿、
様々な出来事を経てイルレーヌ、レンダルプ、レジャイル、ロドッグ、アクラが仲間になる。
シューナイ砂漠南東の森でドライデンと遭遇するが、レジャイルはドライデンと決闘するが、相討ちとなり、肉体ごと焼き尽くされる。
レジャイルを失った悲しみを越え、ベルマイヤー港都市からハルケン村へと旅する。
しかし、ハルケン村は既に滅ぼされており、ジーナスだけが生き残っている。

長い旅の末、ガンベルグ要塞に到着したロイド達。
アクラが最終戦の前に自分の身を賭して水晶を破壊し、ブリムヒルトと共に死亡する。
カイシラクが復活し、最終決戦が始まる。
何とかカイシラクを撃破するロイド達はついに「カイナンの杖」を見つける。
レジャイルや執事の死による悲しみと孤独を恐れるイルレーヌ。
ロイドはイルレーヌと結ばれる。

ロイド達のその後を見て終わり。

89 :ローグハーツダンジョン:2016/07/24(日) 23:39:50.23 ID:pBUjdIP80.net
剣士学校を卒業し、各地へと旅立った主人公だが、突然国王に呼び出された。
試練の洞窟、契約の洞窟、運命の洞窟での冒険の末、ローグハーツを見つける主人公。
無事ローグハーツを城に持ち帰った主人公だが、クラナールの消息は不明である。
どうやらクラナールは魔界の洞窟に消えたらしい。
主人公はクラナール捜索のため、王に魔界の洞窟に向かうことを志願する。
王は仕方なく主人公に魔界の洞窟に向かわせる。
主人公が魔界の洞窟に向かった時点でゲームが終了する。

90 :霧雨が降る森:2016/07/27(水) 21:38:45.53 ID:ub/8YfJV0.net
未解決一覧にあったので、フリーゲームの霧雨が降る森。間違っている所があったら指摘してください


神崎シオリは大学生になったばかりの少女。両親が誕生日の日に事故死、親戚がおらず孤独の身となった。
一人寝ていると誰かが呼ぶ声がする。起きると壊れた時計が鳴っていた。
止めようと調べると、中には写真があった。両親と祖父が写った写真、裏には阿座河(あざかわ)村と書かれていた。
住所も書いてあったため、シオリは夏休みにその場所に向かった。

電車で向かう、駅前でバスを待つがすでに廃路で夜になってもこない。その事を知らせた見回り中の警官に、送ってもらう。
住所の屋敷は、現在は阿座河村の資料館になっている。懐かしさを覚えつつ探索すると、そこである絵本を見つけた。
この村には昔、次々と男を騙す悪女がおり、罰として森に追いやられた。
その悪女は幽霊となり、森を訪れた子供を攫い殺す「ことりおばけ」という幽霊になった。
ある雨の日、森の中から村にことりおばけが訪れる。そこにある男が現れ、光る石を使った。
するとことりおばけは森の中に帰って行った。それ以来、男はオガミ様と呼ばれた。

真っ暗の中、さら探索していると閉じ込められた女の子がいた。部屋に隠れていたら外から鍵をかけられたらしい。
鍵を事務所から勝手に借りて、扉を開けて佐久間美夜子に会う。話しているうちに玄関の音。
向かうと玄関の鍵をかけられていた。別の場所から出ようと別れる。
管理人と呼ばれた青年は、黒い服を着て帯刀していた。美夜子が捕まる。
シオリは隠れて移動するが、追い詰められ、そして「閉館時間です、警察を呼びました」と書かれた紙を見せられた。
刀は模造刀で、男はここの管理人だった。

送ってくれた警官の望月洋介が来る。美夜子は家や学校になじめず、よく家出してここに来ていた。
シオリはここは両親の故郷であり、ここは祖父が住んでいた。どんな所だったか知りたいと答えた。
だが管理人である須賀孝太郎はそれを断り、すぐに帰れとメモを見せる。須賀はしゃべる事が出来ない。
何度も頼むが帰れというメモばかり見せられるシオリ。とりあえず泊まる場所がないので、ここに泊めてもらう。

朝、外には雨が降っている。調べ物を続けるシオリ、須賀がスペアキーを貸してくれる。
屋敷内の文献などを調べて行く。子供の行方不明が多かった事、夜光石には霊能の効果、その他に忘却の効果もあるとの事。
役人が訪れて、ここの取り壊しの話をしている。失礼な態度に怒ったシオリは、ここは祖父の場所であった。
そして孫として売却などはしないと拒絶した、役人は捨て台詞を吐いて去って行く。
勝手な事を言ってと謝るシオリに、須賀は礼を言い、昼ご飯を一緒にした。

91 :霧雨が降る森:2016/07/27(水) 21:40:35.62 ID:ub/8YfJV0.net
雨が強くなる中、美夜子がまた家出していなくなったと望月が尋ねる。須賀もこの辺りを探す。
一緒に探すと言うシオリだったが、断られる。しかし頼むと屋敷の裏の森にはいかない事を条件に、認められた。
またお守りとして、夜光石が三つ嵌ったネックレスを貰う。
屋敷の中を探すシオリ、様々な部屋に入るたびに誰かの呼ぶ声が聞こえる。
そしてようやく美夜子を発見する。だが美夜子はシオリを見ずに、突然、屋敷の外へと走り出した。
須賀や望月はどこにもいない、一人、美夜子を追いかける。そして屋敷の裏の森の中へと入っていった。

森の出入り口には橋と、巨大な夜光石の原石があった。
森の中へと入ると、子供の幽霊が現れ一緒に行こうと言ってシオリを追いかける。
触れるとペンダントの夜光石が一つ砕け、幽霊も消える。これ以降、あと二回まで触れても大丈夫。。
そして森の中には建物があり、内部は牢獄のような場所。中は血で汚れ、髑髏などが転がっていた。
ここにも子供の幽霊たちがいる、避けつつ中のいくつかギミックを解いていく。
途中である女の思念が頭の中に入ってくる。
夫と子供がいて、次の赤ん坊がお腹の中にいた。幸せの中にいた女性は、もうすぐ会えるとお腹の赤子に囁いていた。
しかしある日、罪人として捕まる。村の掟で男と子は死罪に、女はここに捕らえられ凌辱され、お腹の中の赤子も流された。
それ以来、幽霊となってお腹の中の赤子を求め、子供を攫って殺すことりお化けになった。

建物を出て美夜子を見つける。美夜子はシオリが昔、ことりお化けと約束したと言う。憑りつかれたからわかるのだと。
記憶にないシオリだが、早く逃げなければという事はわかり、森から脱出するため入り口に向かう。
自分が森の中に入らなければと謝る美夜子、自分の意志でここに来たから一緒に謝ろうと答えるシオリ。
途中で分かれ道があった、シオリはなぜか出口への道を覚えていた。
だが森の出口まで行くと、外へと出る梯子が壊れていた。他の出口を探しに行こうとする。
しかし行く途中、大きな岩の蔦に絡まれ、捕まる美夜子。蔦は固く外す事が出来ない。早く逃げてと言って、気絶した。
自分の力では無理だと途中で拾った夜光石を美夜子に預け、助けを呼びに行くシオリ、だが途中でことりお化けに遭遇する。
追いかけられるが、途中の分かれ道の先にあった洞窟前に供えられた夜光石により、ことりお化けはこれ以上すすめない。
地下水路の洞窟の中に逃げ込む。探索すると屋敷裏手の井戸が通じていた。
助けを求めると、たまたまその辺りを探していた望月がその声を聞く。ロープを垂らして、降りてきた。

望月と共に美夜子を助けに戻るシオリ。しかし蔦は固く、銃弾でも壊れなかった。
そこに須賀が現れ、刀を一閃、蔦が切れる。模造刀じゃなかったのかと驚く望月だが、黙認する。
望月が背負い、屋敷に戻ろうとする。だが道の途中に、地面から無数の触手が現れ、シオリが引きずり込まれた。

92 :霧雨が降る森:2016/07/27(水) 21:43:02.01 ID:ub/8YfJV0.net
シオリは暗闇の中、過去の記憶を思い出させられる。自分は子供の頃、ここに住んでいた事。
そこにいた少年と仲が良く、一緒に遊んでいた事。その少年は母親がおらず根暗で周りの子供からいじめられていた。
よくシオリが助けていた事。少年が泣いていた頃に守ってあげると約束した事。
祖父がいた屋敷は代々、オガミさんを受け継いでおり、ことりお化けを見張っていた事。
もしことりお化けと約束したら、祖父や父でも守れない。もし約束したら忘れる事で逃れるが、思い出させて来る事。
ある日、仲の良かった男子の父親が事故で死んだ。幽霊のいる森に少年は会えるかもと、行ってしまった。
そこでことりお化けに会った少年。そのまま殺されそうになるが、シオリが助けに入り、自分が身代わりになると約束。
シオリを連れて行こうとしたことりお化けを少年が止める、猶予を与える代わりに、声を奪われた。
約束は覚えていなければ履行されない。夜光石の力でシオリは過去をすべて忘れ、両親と共に村を離れた。
そして忘れる前に、少年の須賀は「しいちゃんはぼくがまもるよ」と最後に約束した。

美夜子を背負った望月と別れ、シオリを助けに向かう須賀。その途中で母に会いたいと言う子供の霊が現れ消える。
そしてこの先に行く前に、君が作った石を見つけてと言って消える。(取りに行く事で、エンディング分岐)。
森の奥に行くとたくさんの子供の幽霊。須賀に怖いから来るなと、お母さんの邪魔をするなとその身で邪魔をする。
子供の幽霊にためらう須賀、しかし気を取り直し、まとわりつく子供の幽霊を全て夜光石の刀で切り裂き進む。
そして倒れたシオリをようやく見つける。シオリは全ての記憶を思い出していた。
涙を流す須賀に、相変わらず泣き虫だなぁ須賀君は、とシオリは言った。

二人で雨の降る森を逃げだす。途中で話をすると、夜光石には幽霊を撃退する力があるが、限界もある。
ネックレスが壊れたように、刀ももうすぐ限界。途中で喉が痛む須賀、姿は見えないがことりお化けが追いかけている様だ。
井戸に繋がっている地下道へと向かう、地下道の前の供えられた夜光石も朽ちかけていた。
地下道を進み、井戸の下に行くが途中から浸水していて進めない。雨の為に水かさが増えたようだ。
別の道に探す。取り付けられていた梯子を外し、向こうの道にわたり先を進む。
そこには鍵のかかった部屋、そして別の扉の先には台座、その奥はたくさんの書物がある部屋だった。
この書物の部屋は屋敷の地下。しかし屋敷に上る為の階段は壊れて上から塞がれ、こちらからでは通る事が出来ない。

93 :霧雨が降る森:2016/07/27(水) 21:47:12.52 ID:ub/8YfJV0.net
(エンディング分岐)
●ED5 破られた約束、果たされた約束
屋敷に向かって助けを求め大声を出すシオリ。しかし、助けが来るよりも早く、ことりお化け達の気配が迫っていた。
部屋の外に行き迎撃しに行く須賀。止めに行くも、部屋の外から鍵をかけられ出られない。
このままじゃ須賀君が死んでしまうと、助けを叫び続けるシオリ。そしてようやく望月の返事がした。
蓋を外し、ロープを下げて救助される。

シオリは救助されるも、その後、須賀は見つからなかった。そしてシオリは、美夜子に村に二度と来ないように言われる。
今もことりお化けはシオリを狙っている、そして夜光石も壊れてしまった。だが、その事を電話で伝えられてもすでに遅い。
シオリは阿座河村に向かっていた。母に呼ばれ、須賀君もいるだろう、おぞましく温かいあの場所を目指して。

●ED4 彼が守った約束
須賀がシオリを助けに行く前に行ける、森の橋の近くに隠し通路があり、その先には夜光石を加工する小さな工場がある。
そこで須賀が最後に作った、夜光石の宝玉を入手しておく。その状態で最後の書物の部屋に行く。

須賀が夜光石の宝珠をシオリに渡す。シオリはそれを受け取るが、必ず一緒にいてとお願いする。
そこにことりお化け達の気配が外からする。須賀は微笑むと、部屋の外へと走って行った。
追いかけるシオリだが、部屋の外から鍵をかけられ出られない。
このままじゃ須賀君が死んでしまうと、助けを叫び続けるシオリ。そしてようやく望月の返事がした。

すぐに須賀の死体は見つかった。死体が残った状態は珍しいと葬式で村の人が言っていた。
村を離れ家に一人戻ったシオリ。その夜光石には須賀の想いが込められていると美夜子に言われた。
誰かが呼ぶ声が聞こえる度に、夜光石を握る事で、その声が消える。今も須賀にシオリは守られていた。

●ED2 消えた約束
須賀から夜光石の宝玉を、シオリが受け取らない。

それを受け取ったら一人で行くつもりでしょうと見抜き、夜光石を受け取らないシオリ。
そこにことりお化け達の気配。二人とも生きようと、須賀は迎え打ちに、シオリも助けを呼び続ける。
望月が救助に来た。須賀もまた宝玉の力で生きて戻ってこれた。

なんとか難を逃れた二人。早く村を離れるようにと美夜子に言われるが、シオリは残される須賀を思うと離れられない。
「森が落ち着いたら呼ぶ」とメモを見せる須賀に、シオリは一度、家に帰る事にした。
駅でまた会おうと別れを告げるシオリ。それに須賀は微笑み、最後に夜光石を見せた。
電車に一人揺られるシオリ。何故、電車に乗っているのかが自分でもわからない。とりあえず家に帰る事にする。
また両親の墓参りに行かなきゃと考えるシオリ、なぜか涙が頬を伝った。

94 :霧雨が降る森:2016/07/27(水) 21:51:22.42 ID:ub/8YfJV0.net
●ED3 約束の番人
助けを呼ぶ前に、書物を調べていく。それはことりお化け、そしてオガミ様に関する調査の書類。
ある一人の男が、妻の身だった女に横恋慕した。狂気的な執着は、女に濡れ衣を着せて、夫と子を死罪に、女を凌辱させる。
その後、幽霊となった女をこの地に留める為に、胎児の幽霊をここに封じた。
女の霊は胎児の霊を求め、この地をさまよう。会わせないように男は自分の感情を込めた石で女を退ける。
夜光石は決して神聖なものではなく、男の感情が込められた石であった。その男こそオガミ様である。
先祖のオガミ様の罪を償う為に、ここでことりお化けを見張り、胎児の骨を探しているが、その欠片が見つからない。
その骨の欠片を見つけ、清めて胎児の棺桶に戻して、ことりお化けに会わせれば、成仏する。

森の建物内部で乳白色の欠片を手に入れ、夜光石の宝玉を手に入れていない。
書物を何度も調べると鍵が手に入るので、地下道の別の扉の鍵を開けると、そこに棺桶がある。乳白色の欠片を戻す。
すると胎児の幽霊が母親と合わせてほしいと言うので、書物の部屋の前の台座にその棺桶を持っていく。
ことりお化けが二人の前に現れる。そこに胎児の幽霊が現れ、やっと会えたとことりお化けが言った。
これで良かったとシオリは安心する。だがそこにたくさんの子供達の幽霊が現れた。
それは今までことりお化けが殺してきた子供達。僕達の母親、成仏させてたまるかと、集団でまとわりついた。
呆然とするシオリ、早く逃げてと胎児の幽霊が言う。須賀はシオリを連れて逃げだした。
シオリを追いかけてくる子供の幽霊を、須賀が切り殺す。怖い怖い邪魔だ邪魔だと子供の幽霊達は騒ぎ立てた。

ことりお化けとの約束はもう大丈夫だが、今度は子供達の幽霊がシオリを狙っている。お姉さんがほしいと呼んでいる。
ここにいては守れないからと、一人村を離れたシオリ。二度と村には近寄らないと須賀と約束させられた。
子供達の幽霊は須賀を怖がっているため、見張られている限りシオリの元にはいけない。
昔からやってきた事だと須賀はメモを見せる。それっきりシオリの言葉に須賀は何も答えなくなった。
虚しさとやり切れなさを胸に帰宅するシオリ。須賀君が穏やかな人生を送れることを、ただ願うだけだった。

●ED1 二人の約束
乳白色の欠片と夜光石の宝玉を手に入れていて、扉の鍵を手に入れて胎児の棺桶を台座に持ってくる。

胎児の幽霊とことりお化けを会わせる。すると子供のお化け達がまとわりつき、成仏させない。
須賀が切り捨てようとするが、刀が限界を迎え折れる。もうどうしようもないと思った時、胎児が夜光石の宝玉を欲しがる。
夜光石は思いを込める石。須賀の気持ちが石から幽霊に伝わる。君はもう許されたと胎児の幽霊は告げる。
幽霊達が全部消える。須賀が涙を流し、シオリが慰める。胎児の遺骨もまた無くなっていた。

二人を助け上げ、屋敷で待っていた望月巡査と美夜子。不思議な事ばかりで、適当な調書を作ると言う望月。
美夜子を家に送ると言う望月。一緒に行く前に、もう幽霊達は全員成仏したと、美夜子は二人に言った。
二人になったシオリと須賀。目的も果たし、もう約束も終わり、須賀君もここに縛られる理由は無くなったとシオリは言う。
迷惑かけてごめんなさいと、ありがとうとシオリ。調書とかが終わったら家に帰ると須賀に行って去ろうとする。
「しぃ、ちゃん」と須賀は口にする。声が治ったのと「なぁに、須賀君?」と聞くが、赤くなりまたメモになる。
話したい事がたくさんあるとメモを見せる須賀に、私も沢山あるとシオリは答えた。

95 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/27(水) 21:56:43.60 ID:ub/8YfJV0.net
終わり

未解決一覧に青鬼があって、詳細にって書いてあるんですが
未だに青鬼の正体も館の意味も不明で、ストーリーも館に肝試し気分で入って、玄関の鍵を手に入れて脱出だけじゃないですかね
一応は全員生存エンドのあるバージョンもありますけど

96 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/27(水) 22:10:23.07 ID:ub/8YfJV0.net
すみません、美夜子は中学生です。間違って削ってた
誤字や脱字も見直したはずなのに、結構多い。wikiに移ったら直します

97 :ゲーム好き名無しさん:2016/07/28(木) 05:47:06.09 ID:MUDq+Fgk0.net
皆さん乙。

98 :異世界に生きる-死は絶対の掟-:2016/07/29(金) 21:31:15.21 ID:vSux5mej0.net
アンドロイド用スマホアプリ、
『異世界に生きる-死は絶対の掟-』行きます。
ストーリーは終盤で世界観やラスボスについて触れられる以外は
ほぼ無いような物なので2レスでさくっと。

主人公は、『ドラゴンはいるが勇者はいない』と説明される
シビアな世界観の異世界を旅し、
途中で力尽きて死ぬか、または年月が経って老衰し限界を感じ、
引退して町の発展のために余生を生きることになる。
その後、新たな主人公がまた旅を始める事になる。

最初は職業から旅人しか選べないが、
以前の主人公たちによって魂というものを集める事で、
戦闘能力が高い職業を選ぶ事ができるようになる。

そして何人目かの主人公はとうとう最高難易度ダンジョンである
竜王宮殿のボス、バハムート倒した。
その帰り道、竜王宮殿の入り口を守っていた
『選定する者』という天使のような存在に
「あの町の町長は実は魔物なのです。この毒を盛ってやりなさい」
と毒を渡される。町へ帰って町長に毒を盛ると、
町長は上級な魔物の姿を現し、苦しんだ末に死んだ。
すると、町長室の隅に隠されていた地下への階段が見つかる。

降りていくと、大きな広場のような所の壁に、
何人もの人間が埋め込まれているのを見つける。
しかもそれらのうち数人は、町で引退したはずの
以前の主人公ではないか!(なぜ今の主人公が知ってるかは謎)

それに驚いていると、魔王ロキが現れ、この世界の仕組みを明かす。
「異世界とは、自分住んでいた世界とは別の世界の事を指す言葉だ。
それなのになぜお前達は今居る世界を『異世界』だと思うのか?
そしてなぜ、お前達は覚えている最初の記憶が十数歳のものなのか?
それは私がお前を元の世界からこの異世界へ連れて来たからだ。
そう、お前達が苦しい旅をするのを見て楽しむために作った世界にな!
元の世界は何処にあるかだと?それは私の後ろの扉の先だ。
…つまり、お前にとっては無いも同然だ!」
そう言って魔王ロキは襲い掛かってきた。
そして主人公は必死に戦い、そして敗れた。

99 :異世界に生きる-死は絶対の掟-:2016/07/29(金) 21:33:12.98 ID:vSux5mej0.net
魔王ロキはあまりに強すぎる。
人間として最高レベルの戦闘能力を持つ剣聖だろうと、
無限の寿命を持ち人外の強さを誇る吸血鬼だろうと、
限界(レベル50)まで己を鍛え、
この世界で手に入る最高の装備を揃え、
もてる限りの回復薬を持って戦っても勝ち目は無いのだ。

主人公は最後に、
(この世界は、ドラゴンはいるが勇者はいない世界だ。だが、それでも…)
「勇者を、願う!」
そう思い残し、死んだ。


以上です。
こうして、救いの無い物語は一旦は終わりましたが、
エンディング後に作者からのメッセージが出ます。
幾多の主人公の願いが存在しないはずの勇者が出現する、
という内容の続編が開発中とのこと。
6月公表予定だったのが、7月に延期という事ですが、
勇者があの絶望の異世界に現れるのはそう遠くないでしょう。
…と思ったのですが、ツイッターを見ると、
それは去年の6月7月の事で、
それ以降1年近く作者さんのツイッターでの反応はありません。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

100 :ポポロクロイス物語 ピエトロ王子の冒険:2016/08/02(火) 18:25:51.69 ID:CSP4exyA0.net
■ポポロクロイス物語 ピエトロ王子の冒険
2005年PSPで発売のRPG。ポポロクロイス物語1と2を削って合体させ、闇の師子王編を足したリメイク。
すでに1・2はwikiあるので、変更点をあげてく。子供向けにアレンジしたのか、全体的に敵が弱くなっている。

●氷の魔王編
十歳の誕生日の日にパウロ国王がピエトロに近づいてはならないと言っていた塔に行くので、ピエトロが後をつける。
その後、ピエトロに10年前に眠った王妃サニアである事を教えてくれる。
死んだ者の行く世界、闇の世界に魂が囚われており、森の魔女に助ける方法を探してもらっている。
伝説のブリオニアの図書館になら助ける手段があるかもと、この時点でここまで話すパウロ。
最初にガミガミ魔王が知恵の王冠を奪ったので、奪い返すという展開はカット。

誕生日にパウロ国王に、竜の剣を貰う。塔から飛んでくるわけではない。
ドン・ゴンを連れず、一人で北のタキネン村の向こう、森の魔女に会いに行くピエトロ。森の怪物との戦闘はなし。
ギルダからブリオニアに行く研究をしているヤンの話を聞く。ナルシアが姉のギルダを説得して、仲間になる。

城から東、橋を渡ってすぐにヤンの家がある。ちなみに魔法使いの村カナリシア、モンスターの村、海岸等は存在しない。
ヤンの大砲を調べると、ヤンが投げたスパナに当たり、ピエトロは大砲の中に、しかも実験だとそのまま撃たれ飛ぶ。
まだガミガミ魔王が登場してないので、大砲に嫌がらせをしたりはしない。

ゴドリフの鉱山。大砲で飛んでここまで来たピエトロ、目を覚ましたピエトロをナルシアが起こす。
最初から仲間になっているナルシア。またナグロは仲間にならず、二人で脱出、ダンジョンも単純化。
途中でナグロが牢屋に捕まっているので、オークキングとオークを倒して救出。
その牢屋の中に白騎士がさび付いており一緒に助ける、あの師子王パウロの息子かと言われ、そのまま仲間になる。

ゴドリフ鉱山から出て、ゴドリフ村からゴドリフの洞窟へ。抜けるとヤンの家の裏側に出る。
大砲が壊れたと八つ当たりしてくる、パーセラのポストフにブリオニア行きの手柄を取られるとわめく。

三人で、道なりにパーセラへ向かう。パーセラのポストフに話を聞くと、空飛ぶ船フライヤーヨットを開発している。
ゴドリフの鍛冶屋でなければ、良質なプロペラスクリューが出来ないが前に断られたとの事。代わりに頼みに行く。
設計図を貰い、パーセラからゴドリフへのトロッコの線路の上を歩いていく。モンスターは出ない。

ゴドリフの鍛冶屋。ナグロが鉱山に取り残され、そこに大量生産で仕事を取るパーセラの人が来たから手ひどく断った。
そのお詫びと、ナグロを助けてもらったお礼にただでプロペラスクリューを作ってもらう。
だが一晩泊まって朝になると、スクリューをガミガミ魔王が盗んでいく。パウロを宿敵と言い、ただの嫌がらせである。
返してほしくばガミガミ魔王城に来いと手紙。ピエトロ達は取り返しに行く。場所はタキネン村とフローネルの森の向こう。

途中で魔女の家に行くと、白騎士がいるならもういいでしょうとギルダが、ナルシアを帰らせる。
ガミガミ魔王城に行く途中のガラクタの山、初代なら白騎士が仲間になる所で、ナルシアが姉を説得してきたと仲間になる。

総レス数 366
516 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★