Horizon ホライゾン Zero Dawn/Forbidden West 総合 part122

メインクエオンリーで進めて話がすっきりと頭に入ってきた。

ここでヴァールの死について無駄死にという意見を複数見たが
なぜ作劇上、あそこでヴァールを死なせたかが何となく分かったような気がした。

ＦＷの冒頭でアーロイは単独行動に固執して仲間の協力をあまり喜ばしく思わず
孤独を求める傾向があった。
これはエリベト・ソベック由来の気性で
ハデス実験場のホログラムでトラビスがソベックに友人がおらず孤独だと言っている。
そのソベックはゼロ・ドーン計画で当時の人類の絶滅は仕方ないと割り切り
その後の人類再生を目論んだ。
目の前の人間よりもソベックは合理的な解決方法を選択した。
だからソベックの遺伝子を引き継いだアーロイも、GEMINIクエの後
テナークスを切り捨ててティルダの（合理的な）計画に乗る可能性もあった。
しかし、アーロイはヴァールやエレンド、テナークス達との交流で
仲間や共に生きる者に対する情が湧いてきて、ソベックとは違う人格を形成し始めていた。
そして決定打となったのがヴァールの死で
その喪失感と痛みでこれ以上の犠牲は出したくないという感情に大きく傾いた。
ソベックのように合理的だと割り切ることができなくなっていた。
という流れでテナークスを切り捨てずにゼニスに対抗する方向に進み始めるきっかけとして
ヴァールが死んだのだろうなと思った次第。

そういう意味ではＦＷはソベック一辺倒だったアーロイがソベックとは違う人格を持ち始め
違う道を歩き始めるソベックから卒業する話だったのかなとも思う。

なお、アーロイをずっと監視していたサイレンスが「お前は割り切ることができない」と
アーロイをしっかり理解しているのが笑えるというかお茶目な奴だなと思ってしまう。
（残ったのもその辺があるのかな）

長文失礼