スパロボ図鑑 4035冊目

322 ：それも名無しだ ：2024/02/24(土) 00:24:16.12 ID:JhmS+66t0.net

>>294
特定の人種以外を国ぐるみで人間扱いしない事を肯定したまま滅びた国家の諸行が
世界にバレて、そこの元市民というだけで国際的にクソ扱いされる様になった挙げ句に
彼らを難民として受け入れた国家の都合で、後に彼らが実質的に人間扱いされなくなる様になるまでの
過程を見てると、結局は倫理観の基準となる存在の都合で本来はどれだけ非道な事だと解っていても
まかり通ってしまう類の話にしかならない気がする(エイティシックスの最新刊を見ながら)
【ギアーデ連邦】エイティシックス
本編の敵役であるレギオンを産み出したギアーデ帝国が内部からの武力行使を伴う革命で
支配者層の皇族のほとんどを失う形で打倒された後に誕生した民主主義国家

後に共和国から実質的に放逐されたシン達5人のスピアヘッド連隊を保護した事をきっかけに
エイティシックス達に対する共和国の非人道的な行いを知り、後に滅びた共和国の指導者層を
国際的な見地から厳しく糾弾しつつも、難民となった元共和国市民に対しては
当初は住む場所等を積極的に用意するなどの真っ当に人道的な扱いを行っていた

しかし、連邦自体もその誕生経緯から決して内情が安定していた訳では無いのに加えて
あまりにも急激なレギオンとの戦局の悪化により連邦とそのものが瓦解しそうになった際に
共和国時代の数々の負の遺産によって、そんなつもりは無くてもレギオンに対する利敵行為同然の
行為を繰り返した果てに共和国難民を主導して連邦政府への内乱まで起こした一部の
腐りすぎな元共和国政府関係者や、共和国での悲惨な境遇を経た英雄達の精鋭部隊と大々的に
喧伝されながらも戦争の大勢にはほとんど影響を与えていないエイティシックス達への理不尽な不満を
連邦政府は本来の連邦市民が抱く不安と不満への捌け口とする事を選んだ。

その結果、大半は流されていただけの全ての元共和国市民を特別収容区行き扱いとしつつ
またエイティシックス達の物も含む前線の軍事基地と連邦首都を繋ぐ全ての陸路の間に
多数の地雷を空中から投下、それにより首都と前線を完全に分断してしまった事で
補給を一手に握られた逃げ場の無い前線という構図の成立は、細部こそ違っても
かつての共和国がエイティシックス達に行った非道の再現だった