この人は無理だと思った瞬間156

恋人は名無しさん

なにが食べたいか自由に選べるのはダメだと考えたのか、今度は、
中華か居酒屋、どっちがいい？みたいな感じで聞いてくるようになった。
でも、彼の中ですでに答え（行きたい方）は決まっていて、ハズレのほうを選ぶと、
じゃあお前が選ばなかった××の方にしますwとか言う。

いい加減うざくなって、ごはんなにが食べたいか聞かれた時に、
私が意見言ってもどうせ採用されないから言いたくない、というと、
急に不機嫌になり、じゃあ家帰ってカップ麺食えば？と、その場でおひらきになった。

この時点で無理になって、別れ話を切り出した。
すると、一度話し合おうと、ごはんやさんで待ち合わせることになった。
その場所が、彼とのデートでは一切縁がなかったオシャレなイタリアン。
そして、寂しそうな顔をしながら、開口一番「こういう店に来たかったんだよな、ごめんな・・」

なんか、ホントにさーって冷めた。
そうだよ、イタリアンやエスニック食べたい時もあったよ。
でも散々無視してきたのはあなたじゃん。
それを今更、別れそうになったからご機嫌取りでしょうがなく来ましたってか。
これもすべては、”自分が”別れたくないから、なんでしょ？なに言ってんの？

終始捨てられそうな子犬みたいな顔してたけど、一方私はずっと真顔だったと思う。
淡々と、彼の家にある荷物のこととか、事務的なことを話して、さっさと帰った。
ロミオメールもたくさん来たけど、完全に無視してたら、２ヶ月後くらいにやっと荷物が届いた。
その荷物もなんだか気持ち悪くて、ゴミ袋につめて捨ててしまった。