◇修羅場◇part127

恋人は名無しさん

救急隊がくるまでのあいだ、
私の様子を見ていたパートのおばちゃんが「過呼吸だよ、それ」
と、いいだしたが、心の中でちげーよと叫んだが、介抱してた先輩達は「なるほど」と納得し、私は過呼吸で苦しんでいる子と思われてしまった。その後、救急隊の人が指に脈測る機械をつけて、なにやらビックリして何かを話してるとおもったら「おかしい」とポツリ。
すると「あなた今脈が200以上ある」と焦った感じていってきたが、よくわからなかった。
そのまま病院に搬送。
病院の先生と看護師さんに今の症状をわかりやすく説明してくれた。
「今ね脈が、200以上あるのね。で、例えばマラソンなんかの運動をした時にそれぐらいの脈が出るんだけど、あなたはそれぐらいの脈が一気に来たんだよ」と、成る程と理解したが、何が原因かまではその時説明してもらえず
「とにかく、今のこの症状を抑えなきゃいけないから、いっかい心臓とめるね（ハート」
いやいやいや、そんな笑顔で殺人予告しないでぐださいよ！！と顔の表情だけでジェスチャー
「大丈夫！！今から注射で薬入れて止めるから。痛くないよ。まぁ、苦しいと思うけどね」
など言ってくる。ここが私の第二の修羅場…
半ば強制的に注射注入、既に早い脈が更に早くなった気持ちでドキドキしてたら、急にピタッと脈が止まったっと同時に、心電図が「ピー」と音がなる…そしてだんだん苦しくなる、即わからないが咳き込みが止まらない…そのご脈が50、60、70と回復し正常な脈に戻って行った。
そして、先生に「っね、大丈夫だったでしょ」と自信満々に言われたが、私は一気に疲れてた。
そばにいた看護師さんは「薬って怖いわー」とつぶやいてた。

結果その後の検診で、
『発作性上室性頻拍（頻脈）』と診断され、カテーテル手術をして今はのほほんと暮らしてます。
ただ初めは過呼吸と勝手におばちゃんに決めつけられたので、その後職場の人たちに会う度、心臓病でしたと説明するのがちょっと辛かったです。