◇修羅場◇part127

恋人は名無しさん

○○ちゃん＝とある声優さんです

先輩の彼女であるA子さんも私のようなアニメ声なんだけど、
A先輩いわく「あいつは作り物」「俺が好きと言ってから○○ちゃんみたいな声でしゃべりだした」
とりあえず「困ります」とだけ言ってその日は帰ってもらった。

修羅場はここから。
次のバイトの時、バックヤードに入った瞬間誰かにビンタされた。
目の前には顔を真赤にして怒ったA子さんと、泣きそうな顔の彼男。

意味もわからず怒鳴られ、謝りつつ話を聞いてみると、
A子さんの言い分
・私の彼氏を誘惑した糞女。どうせその声も作りものだ
・Aは私子とすでに付き合っているから別れてくれといってきた。泥棒猫！
・お前は交際を隠してバイトを初めた公私混同の糞野郎だ

彼男の言い分
・いじめられていたのを助けたのに図々しく浮気しやがって！恩知らず！
・何がアニメ声だ。どうせ作り物なんだろぶりっ子！

最低なのは承知だけど、このままバイトはバックレた。
付き合ってないことを説明しても信じないから振り切る形で帰宅。
家の電話回線抜いて携帯もバイトと彼男を着信拒否。

その後彼男は学校でいろいろ言いふらしてたみたいだった。
だからといってリンチされたわけでもなく、前からいじめられてたし、別に気にせず卒業した。

何が一番堪えたか聞かれたら、修羅場より何より信用していた彼男の「恩知らず」という発言だ。