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あなたの文章真面目に酷評しますPart95
- 468 :名無し物書き@推敲中?:2017/05/24(水) 08:10:52.63 .net
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遠くのほうにおれがいた。
何度も目にした光景なので、今更驚くはずも無い。今日のおれとは違う恰好をしているが、間違いなくおれだ。おれは誰かと言い合っている。おれだ。
あそこにいるおれは、おれと言い合っている。それをおれは遠くから見ている。
「もし」
背後から誰かがおれの肩を叩いた。おれだ。
「あ、やっぱりおれだ。おれが誰かわかるよな?」
目の前に立つおれは、なんだか嬉しそうな顔でおれを見ている。どう反応すればよいかわからぬおれは、胸ポケットから煙草を取り出した。
「髭ぐらい剃れよ」
おれは不精髭を生やしていた。よく見ると、着ているものもよれよれで、すこし貧乏臭い。
「おれに言われたくは無いな、髪の毛ぐしゃぐしゃじゃないか」
言い合っていたおれたちが、おれに気付き近づいて来た。おれとは違い、小奇麗な格好をしている。金を持っていそうだ。
「よぉ! 何してんだ」
「うるさい、黙れ」
「おれに言ってんのか」
違うおれが眉間にしわを寄せて近づいて来た。
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