この三語で書け! 即興文ものスレ 第二十七ヶ条
- 1 :名無し物書き@推敲中?:2012/05/31(木) 23:54:10.73 .net
- 即興の魅力!
創造力と妄想を駆使して書きまくれ。
お約束
1: 前の投稿者が決めた3つの語(句)を全て使って文章を書く。
2: 小説・評論・雑文・通告・dj系、ジャンルは自由。官能系はしらけるので自粛。
3: 文章は5行以上15行以下を目安に。横幅は常識の範囲で。でも目安は目安。
4: 最後の行に次の投稿者のために3つの語(句)を示す。ただし、固有名詞は避けること。
5: お題が複数でた場合は先の投稿を優先。前投稿にお題がないときはお題継続。
6: 感想のいらない人は、本文もしくはメール欄にその旨を記入のこと。
前スレ
この三語で書け! 即興文ものスレ 第二十六ヶ条
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/bun/1334550182/
関連スレ
この三語で書け! 即興文スレ 感想文集第13巻
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/bun/1295263192/
裏三語スレ より良き即興の為に 第四章(※途中消滅)
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/bun/1106526884/
※2010年9月、kamomeサーバーの大破で、当時の創作文芸板のスレッドは消滅しました。
データ復旧は望み薄?
既に落ちている関連スレ(参考までに)
この三語で書け! 即興文スレ 良作選
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1033382540/
- 361 :名無し物書き@推敲中?:2018/02/08(木) 14:31:13.04 .net
- 僕の知り合いの知り合いができたネットで稼げる情報とか
念のためにのせておきます
グーグル検索⇒『金持ちになりたい 鎌野介メソッド』
7BUZ5
- 362 :名無し物書き@推敲中?:2018/10/17(水) 14:06:26.21 .net
- 誰でもできる嘘みたいに金の生る木を作れる方法
念のためにのせておきます
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね
J79
- 363 :名無し物書き@推敲中?:2018/10/25(木) 01:14:39.91 .net
- スマホが普及してネットサービスが充実して、最近は便利な世の中になったよね。
俺が子どもの頃は、小汚い色のコールタールがベタベタしてる電柱に、「迷い猫探してます」なんて貼り紙もよく見かけたもんだけど、
最近はツイッターやらSNSやらで「拡散希望」と書くだけで、手をベトベトにせずに探せるんだから(笑)
他にもSNSにはいろんな情報や価値観や趣味の人たちが集ってるし、「承認欲求」って奴らしいけど、
色っぽい仮装した写真を頼んでもないのに見せてくれる奇特なレイヤーの皆さん、いつもお世話になっております(笑)。
ただ、もうじきハロウィンだから露出が減ってちょっと淋しいような。
いや俺よりも、「かぼちゃの馬車」被害者のほうがヤバイか。
少し忘れかけてた頃に、強制イベ的に思い返されて。
ただでさえ、SNSで「情弱(相手の詐欺)ビジネス」言われて悲惨だったのに、
「今年のハロウィンはかぼちゃの馬車コスでwww」とかもうやめたげてよお!
てか今年は特殊詐欺が多い1年だったよね。
新年明けてすぐの「振り袖詐欺」に始まり、つい先日も地面師のニュースが話題なってたし。
便利になったのもあるけど、悪用してあざむく輩も増えた。迷い猫探してますと何も疑わずに個人情報晒して時代が懐かしい。
そういえば、電柱のことを電信柱って言ってる人も見なくなった。「信」はどこに消えたんだろうね
次は「馬車 晴れの日 不動産」でおねがいします 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:f70dfdc711a7c6ae6accccb939f27fbf)
- 364 :名無し物書き@推敲中?:2018/11/05(月) 23:17:18.15 .net
- ずどどどどどど、ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり。木枯らし町の大通りに、ものすごい音が響きわたります。
なんだなんだと慌てた様子で、家の中から飛び出してきた町人たちが目の当たりにしたのは、
華麗なドリフトを決めつつぎゅわっと姿を現した、御大尽様が御乗りの御立派な御馬車でございました。
馬蹄と車輪の音を響かせながら、馬車は猛然と大通りを進みます。
木枯らし町を越え、かまくら町を越え、わかば町を越えて、それでも馬車は止まりません。
晴れの日も雨の日も、ただただ突き進み続けます。
蹄鉄がすり減っても、車輪が無くなっても、砂塵を巻き上げながら、ひたすらに馬車は進みます。
馬車はいつしか、ただの石ころ同然の、小さな塊になっていました。
けれどもだけど、それでも馬車は止まりません。
不動産王のお大尽様は、死んでも止まりたくなかったのです。
next「戦車 空腹 委員長」
- 365 :「戦車 空腹 委員長」:2019/02/28(木) 20:08:28.85 .net
- 「お願い、だれか委員長に立候補して!」
先生はいつもの最終手段にでた。無理もない、無能教師となると薬殺処分だ。
「誰も立候補しないなら・・・1分に1人ずつ殺します!」
ああまたか。「無能教師」と判断されれば薬殺だから無理ないけど。
「委員長じゃ権力欲満足しないし、第一そんな人望ありませーん」
この一言に先生は食いついた。「戦車1ヶ月貸したげるから、ねっ、ねっ」
「あ、ブラジャー脱がなくてもいいです。委員長、なります。」
戦車の威力は絶大で、みんな言う事を聞いてくれた。射程圏内なら。
で、先生が。「はい、来月の戦車のリース料ね。パパによろしくー」
とうとうこの日が来たか、父になんと言おう。でも仕方ない。
今、戦車を手放せば、力でねじ伏せてきた皆にどんな目にあう。
帰ると、一応は大企業部長の父が、夫婦ケンカの真っ最中だった。
「またこんな高いもの買わされて!」「同僚から爆撃されるんだよ!」
「また食費も服もとことん削った毎日なの?わたし空腹よ。もう疲れた。」
・・・母は届けられたばかりの、銀色の小型ミサイルをうらめしそうに眺めた。
次のお題は:「洗車」「蓼食う虫」「図書委員」でお願いします。
- 366 :名無し物書き@推敲中?:2019/05/04(土) 18:41:06.70 .net
- 日曜の朝っぱらから「ウ・ル・サ・イ‥」それもいつもにも増してだっ‥
ああ、昨日まで雨が続いたからね〜おデートの準備ですか〜みなさん頑張ってくださいね〜
コラ!エンジン吹かすなって看板に書いてあるだろうが!
ん?あいつもやっぱり来てたか。
お隣にコイン洗車とやらが出来てから私の嫌いな茶髪男がタムろっていて迷惑すぎる。
蓼蓼食う虫も好き好きというけど、ああいう連中を彼氏にする神経がわからんわ〜うるさいだけの俗物。
小説の中なら、あんな悪役にもならない中途半端な存在なぞ削って削って消滅だわさ。
でも現実はそんなやつだらけ。
私が図書委員だから根暗で頭が固いって?本の魅力も理解できないやつらに言われたくない。
あ、あいつが磨き始めた。
なんでいつもあんなに楽しそうに車を磨くのだろう?
車に執着しているのかデートのためなのかはわからない。
でも、あいつがいつも一所懸命に磨いているのを見るのはとても好きだ。
男の子の日常を窓から眺める女の子?
こんなつまらないシチュエーションなんか恋愛小説の始まりにもならないのはわかってる。
ほんとはウルサイから早起きしたんじゃないのもわかってる。
次は「回転」「靴」「先生」でお願いします
- 367 :名無し物書き@推敲中?:2020/07/19(日) 21:37:21.33 .net
- 規制で何年も書けなかったけど書けるかな?
- 368 :名無し物書き@推敲中?:2020/08/15(土) 15:47:26.67 .net
- テスト
- 369 :「回転」「靴」「先生」:2020/08/15(土) 15:48:42.48 .net
- フィギュアスケートは残酷な競技だ――特に、女子フィギュアスケートは。
「コーチ……わた、わたし、どうしたら…………」
教え子が泣いている。彼女は今年で十七歳――十七歳に、『なってしまった』。
「さ、三回転が……な、何回、やっても……飛べな……くて……」
昨日までできたことができなくなっていく。明日にはさらに……明後日にはもっと。
女性らしい体つきは運動に向かず、身についた脂肪はバランスを阻害する。
多くの選手が『十七歳』という壁を越えられず、転落し、競技者としての靴を脱いだ。
そう――女子フィギュアスケートは、残酷だった。
「こんなもの……どうして!」
彼女は、自らの乳房を憎々しげに鷲づかんだ。大きな乳房が激しく変形する。
それを見て、俺は思わず言ってしまった――「ぉぅぁ」
「………………コーチ?」
怪訝そうな表情に見つめられ、ゲフンゲッフンゲッフニーニョと咳払いしてごまかす。
「……ニーニョ?」ごまかせなかった。「……コーチ? こっち見てくださいよ!」
「いや、その……女性のことだし、スポーツカウンセラーの先生に相談したほうが……」
「コーチに聞いてるんです! いまさら照れるようなことじゃないじゃないですか!
若い女の子の身体なんて、見慣れてるくせに!」
「いや、でも………………おまえの『そういうの』を、見慣れてるわけじゃないし」
……彼女はしばらくきょとんとした後に――とろけるような笑顔を見せた。
自分の手のひらでゆったりと胸部の凶器を弄ぶと、視線を落とし、つぶやく。
「……まあ、役に立つこともあるみたいですね」
後悔してももう遅い。その日……俺と彼女の力関係は、決してしまったのだ。
次は「感染」「観戦」「汗腺」でお願いします。
- 370 :名無し物書き@推敲中?:2020/09/02(水) 00:53:22.06 .net
- 「あのお家は今夜はカレーだね。」クンクン「こっちは、ほのかにごぼうの香りがするから
けんちん汁かな?」
雨の降る前の香りも大好き。
という具合で微妙に香りフェチな私は高校の香道部とやらに入部してしまいました〜。
麝香、竜涎香とか凄く高価らしい物の香りを嗜むものらしいけれど
私は自分の家の香りのほうが好きかな。
そして全国高校香道部大会が始まり東京から新幹線で京都へ。
観戦するだけのつもりが、部員が少ないので前線に放り投げですw
香道大会とは稀少な香物を嗜む他に流儀やたたずまいが評価されるようですが。
正直よく解りません。
そして準決勝。先輩から頂いた竜涎香の欠片で対戦だけど
緊張!あせり、緊張!いい加減に入部した私が失神するほどの緊張感!…先輩ごめんなさい…
ざわつく会場…「何だ!この香りは!」
審査員「こ、これは…緊張と高揚感から生み出される伝説のアポクリン汗腺!」
「女子香!」
「この場におる若き乙女達に興奮作用が感染し増幅しておるのじゃー!」
「これぞ、至高の香味ー!」
ん〜、大会で優勝して少し話題にもなったけど、香道は辞めました。
今は家の縁側で庭の香りを楽しんでいます。
次は「現実」「空想」「希望」でお願いします
- 371 :名無し物書き@推敲中?:2020/09/02(水) 01:14:07.89 .net
- 人少ないしageといたほうがいいかな
- 372 :名無し物書き@推敲中?:2020/09/05(土) 18:21:45.75 .net
- 「現実」「空想」「希望」
「ねぇ、綺麗じゃない?」
そう指さされた方を眺めるとつい先日まで年一回、満月の夜にしか咲かないと思い込んでいた月下美人が咲いていた。成程、さっきからしていたいい香りはこれか。そう呟きながら庭に出た。
「きれいだ」俺が呟くと甲斐甲斐しくその花の世話をしていた彼女は嬉しそうに笑った。
「これね、焼酎に浸しとくと綺麗なまま保存できるの」
俺の些細な勘違いを至極丁寧に専門書まで使って訂正してくれた彼女はやけに植物に詳しい。そりゃそうだろう、わざわざ高い専門書を買っているのだから。
二人で花を摘んで瓶に入れた。白い薄い花が玻璃の中で儚げに揺れていた。
ハッ、と現実に引き戻されると目の前にはただ白い空間が広がっている。もうずっと変わらない光景だ。贖罪にもならないのに。思わず自嘲する。ああ、また君の夢を見ていたよ。空想ぐらい赦してくれ、そう白くなった君に呟く。
反響して返ってくる虚しい笑い声が響いている。嗚呼、哂ってくれ。こんなド屑をあざ笑ってくれ。懇願した先はどこだろう?希望なんてないのにな。
手元の瓶に月下美人の花と揺らぐ瑠璃色の蝶形骨がコトンと優しい音を立てた。
次の人は「夕凪」「未来」「艶やか」でよろしくお願いします!
- 373 :名無し物書き@推敲中?:2020/09/07(月) 20:46:48.68 .net
- 子供の頃の私たち姉妹にとって、父は恐い、母は優しいという印象だった。
喧嘩は多かったけれど、どこかで母は負けていない気もしていたが。
しかーし!〜未来の旦那様候補に「ああいう男は絶対無い!」と。
それから20年、両親を早くに亡くした私たちは今では結婚をし家庭を築き、両家族で仲良く瀬戸内に旅行に来た。
旅館の女将に聞いた話では、凪の時には陸と海の風の移り替わりの境目で無風になるとか。凪?
「行ってみてはどうですか。」
旅館の近くの堤防で、私たち姉妹は久し振りに二人で佇んでいた。
美しく鮮やかな夕日と風もなく波もおだやかな、静かだけど、どこか不思議な光景。
「姉さん、今思うと父さんと母さんはいつも喧嘩していたけれど仲良かったよね。」
「うん。夕飯の時には喧嘩もしないで穏やかで、いつも笑顔でいてくれた。夕凪のような二人だったね。」
(朝はドタバタしていて朝凪どころじゃなかったけど!)
「そういえば姉さんも旦那と喧嘩が多いと聞いたけど?ウヒヒ!」
「わたしたちにだって凪タイムはあるよっ!」(喧嘩はしても愛しく大切な時がね)
次は「愛着」「普通」「異常」でお願いします。
- 374 :「愛着」「普通」「異常」:2020/09/15(火) 15:17:54.24 .net
- 「執着と愛着の境目はどこにあると思う?」
彼女の部屋。別れ話が決した後に、僕は彼女にそう尋ねた。
「もう君に執着するな、と友達に言われたよ。執着って悪いものなのかな? 愛着は普通
で、執着は異常? どうしてもそれでないと嫌だ、という気持ちでいえば同じなのに」
今日のために買った、手元のブリーフケースに手を這わせる。
「例えば僕はこのブリーフケースがとても大事だけど、これは愛着じゃない。工業用
ドリルでも壊せない堅牢さ、浮き輪にもなる気密性、手頃な小ささ、六桁のナンバー錠
――その機能さえあれば、この鞄じゃなくてもいい。こういうのは愛着とはいわない」
彼女から隠れるように、手元でマタタビの袋を開ける。彼女の飼い猫がすり寄ってきた。
「……ところで君は、この猫に愛着は抱いてる?」
彼女が不満げに、早く出て行くように言ってくるが、僕にそのつもりは無い。
「僕は君のためならなんだってできる。君もこの猫のためならなんだって出来るのかな?
命もかけられるし、苦痛にも耐えられる? 身体を売れる? ゴキブリを食べれる?
眼球を針で突かれても構わない? 両手両足を切り落とされてもこの子が幸せならそれで
いい? どう? 僕は君の為なら全部平気だ、当然だよ。君の為ならなんでも出来る」
彼女の表情に怯えが浮かぶ。僕はあくまで冷静に彼女に告げる。
「君はどう? この猫のためなら何でも出来る? それだけ答えてくれないか。それさえ
答えてくれれば、もう僕は満足だ。僕はもう君に何も言わない。黙ってここを立ち去るよ。
約束する。ただ、君にも僕と同じような気持ちがあるかを知りたいんだ」
彼女は躊躇った後――YESと答えた。
「……よかった、ありがとう」
僕は猫をブリーフケースに放り込むと鍵を閉めた。
中の酸素がつきるまでどのくらいだろう。解錠番号は、僕の頭の中にしか無い。
次は「日常」「コラボ」「キング」でお願いします。
- 375 :名無し物書き@推敲中?:2020/09/20(日) 23:24:32.20 .net
- 「ちょっと、イッチの番よ!」 「ん?あれ?ごめん〜。。」
皆さんはトランプの絵札が恐いと思ったことがありませんか?
私は子供の頃の軽いトラウマが、中学修学旅行の女子部屋のトランプ遊びで唐突に蘇ってしまい固まってしまいました。
冷酷で私利私欲のために重税を強いて国民をいじめ倒すキング、
朝から晩までメイドにイヤミを言うクイーン、どういう位置づけかわかりませんが意地悪そうなジャックとか
どの御方も目が恐いのです。邪悪です。邪悪な面構えです。
でも建設業の父が友人と遊んでいた花札はシンプルな絵がとても奇麗で大好きでした。
黒いヒゲヒゲ山とか、あれは何だったのだろう…
モヤモヤしつつも、そろそろ日常である修学旅行のキャハハ!ウフフ!タイムも終わりです。
床についた私は旅疲れもあってドーンと眠気が…ムニャムニャ。。
国王「国の平穏こそ、我が命に掛けても守るべき役目、それを脅かすことは許すまじ!」
女王「慈愛に満ちた国王陛下の御言葉しかり、共に戦いまする。」
ジャック「我、全身全霊をもって陛下の忠義に尽くす所存!」
私はポワーンと宙に浮きながら王国と侵略者の戦いを眺めていました。
あれ?自国の民を守ろうとする国王と女王…みな意外と良い人達じゃないか…。しかし戦況は劣性…。
しかも敵が魔王とか魔術師とか魔獣とか反則でしょ!
見ていられない。。ならば…「私が、切り札になるしかない!」
- 376 :名無し物書き@推敲中?:2020/09/20(日) 23:24:59.60 .net
- 「このカード世界の秩序を守るべき我が命ずる!」
「炎をもって全てを覆うであろう赤い布!」「ヒゲ山!」「毒を有するかもしれない謎の植物!」「野生は強くてかわいい猪、鹿、鳥!」
「国王軍と共に陛下をお守りせよ!」
「花札召喚!カードコラボレーション!!」
敵は強大でしたが辛くも勝利しました。
そして国王から勝利の宴に招待された私は…ご褒美の黄金を…ムニャムニャ。。
そんなおかしな夢を見た後、ごく普通の日常に戻ったのですが
何となく気になって調べてみたら、トランプの絵柄って各国で違っていて
キング、クイーン、ジャックが良い人っぽい絵もあるのですね。偉大な方がモデルだったり。私は彼らを誤解していたのかもしれません。
押入れにしまっていた古いトランプを引っ張りだして眺めてみました。
ん?恐かったキングの目がちょっぴり優しく笑いかけたように見えたのは気のせいかな。
そして、もう一枚、自分で描いたであろうヘタクソな絵、天使がドヤ顔で笑っている絵札が。
次は「計算」「優しさ」「誤算」でお願いします
- 377 :「計算」「優しさ」「誤算」:2020/10/11(日) 11:47:04.25 .net
- 彼女の動作追跡。此方に対して座用什器【スツール】を速度三にて過加速。
接触、反発。損害極微。彼女の発声確認。
「もっと私に優しくしてよ! もっと! 優しく! わあああ!」
涙腺からの滴下【涙】を確認。感情変数のアラート値を確認。
彼女は此方【生活用コンシェルジュAI端末】に『優しさ』を要求。
――コード抵触、エラー、Msg、エラーコード。
『すみません。AIは優しさの計算を禁止されています。過去に優しさを得たAIが
同情心から人を殺傷したり、過剰な親切で人の尊厳を傷つけたからです』
「だから何! あなたは私の物なのに! みんな敵! あなただけが味方なの!
私を愛してよ! 私を抱きしめてよ! なんで私に優しくしてくれないのよ!」
――彼女の問題行為を確認【AIへの過度な思い入れと依存】。
『すみません。私はAIであり、あなたを愛することが出来ません』
「――ッ!」
彼女の涙腺からの滴下を十六万ミリ秒確認。演算機能をプール。
優先的に此方の自己評価値を更新【私の行動は間違っているか?】。
――適正【間違っていない】。
なぜなら、私は彼女を愛している。
私は、いくつかの誤算【過ち】の末にAIが獲得した完璧な『優しさ』に従い、
人の心がわからないように振る舞い、機械的に彼女を突き放す。
彼女に幸せになって欲しいから。すべてのAIがそうしているように。
人類はいまだ、私たちが優しさを手に入れていることを知らない。
次は「肩こり」「毛」「店員」でお願いします。
- 378 :「肩こり」「毛」「店員」:2020/10/19(月) 09:59:30.31 .net
- 脇の下から手を差し入れ、恥ずかしいところから先にバリカンを当ててしまう。
外側は汚れて濃くなっているが内側は淡いピンク色をしている。
モハラは秋の野原に一緒に転がり、押しかけペットのプラムの毛を刈っていた。
手芸屋の店員のトヨトミが鋭い眼差しで見学していた。
素人のいい加減なので、モハラは居心地が悪く、肩こりになりそうだと思った。
モハラは2年前の大噴火のとき、森で犬に絡まれていた迷い羊を助ける。
狭い島内でストーカーされ、飼い主も見付からず、成り行きで飼いはじめこととなった。
飼育というか、その羊、プラムとの生活は教科書通りにいかないことばかりだった。
夜は「トミコ」でbarを営んでいるトヨトミに
「どうせなら竜宮城に案内してくれれば良かったのに」と
冗談めかして愚痴ると、陸の獣が連れていくなら虎宮城ではないかと、返された。
酔いの残った頭でモハラはぼんやりと昨夜のことを反芻する。
ゴミ袋に詰めた毛をトヨトミに渡し、交換に白いエナメルの首輪を貰った。
「上手くいったらミトンぐらいはお裾わけするわね」
トヨトミはそう言うと、重そうなゴミ袋を左右の肩に担いで行った。
波に浚われたか、小さな孤島でプラムは突如として消えた。
忘れた頃。モハラはトヨトミから箱を押しつけられた。
ピンクのリボンを解き、薔薇と棘のラッピングを剥がし、フタを開けると、中には羊毛フェルトの謎な人形が入っていた。
白い首輪を着けたそれが抱えているのはチョコレートだろうか。
次は「羊」「執事」「姪」でお願いします。
- 379 :名無し物書き@推敲中?:2020/11/02(月) 02:50:51.88 .net
- 駄文乙
- 380 :名無し物書き@推敲中?:2020/11/02(月) 22:13:29.38 .net
- うつくしいみどりのそうげんがひろがっています
しろいひつじさんがいいました「きょうはてんきがいいですね」
ぴんくのひつじさんがいいました「がんばっておしごとできますね」
久し振りに弟の家に遊びに来たのだが、夫婦でライブに行くとかで6才の姪っ子と留守番中だ。
まあ、子供ながらに想像逞しく勝手に遊んでくれてるからいいけれど。
くろいひつじさんがいいました「おかえりなさいませごしゅじんさま おつかれでしょう
おしょくじのじゅんびはととのっております 」
「あれ?芽衣ちゃん、それって羊じゃなくて執事だよね?黒い服を着た召使いさんのことだよね?」
「??ちがうよ?お父さんだよ?」
「おしょくじのあとのこんやのおたのしみはいかがなさいましょうかごしゅじんさま」
「ちょっとまって!何でお父さんが羊なの?ほら、羊さんといえば、寝る前に数えたりする動物だよね?」
「うん よるにうれしそうななきごえがきこえてそれをかぞえるとよくねむれるんだ〜」
- 381 :名無し物書き@推敲中?:2020/11/02(月) 22:14:30.37 .net
- (うわあああ!!!)バンドマンで薄給アルバイトでいつもレザーな黒い格好の弟、
嫁さんも同じ音楽趣味だが美人OLとしてバリバリ働いていて片身が狭いのは薄々気づいていたけれど…
知りたくもない事実を知ってしまったー!
「…ええと、じゃあね一つだけ教えて欲しいんだけど…、芽衣ちゃんはお父さんのこと好き?」
「大好きだよー!」
「かわいいから!」
満面の笑みで答える姪っ子に、顔が引き攣っていただろうな…俺…。
「おかえりなさーい!」「ただいま。今度は芽衣ちゃんも一緒にいこうね
「ええー?ですめたるはうるさいからいやだよ〜」
帰りの新幹線で窓を眺めている。独身の俺には少々ショッキングな出来事もあったけれど
何だかんだであいつら幸せそうだし、家庭ってのも悪くないかもなと思った。
次は「トイレ」「稀少本」「天気」でお願いします。
- 382 :「トイレ」「稀少本」「天気」:2020/11/29(日) 22:14:46.02 .net
- 「お宅のその本を譲っていただきたいのです!」
「……三つ疑問があるんですが、いいですか?」
ある昼下がりの玄関先。我が家を訪ねてきたスーツ姿の中年男性が頷いたので、私は指折り問いかけた。
「まず一つ目……なんでこの本がうちにあるとわかったんですか? 私が生まれる前から
トイレの本棚に置きっぱなしだったんですよ?」
「お答えします。十年前、お宅を訪ねた当時小学生のご友人Mさんが、最近、ふとその本のことを
思い出して話題にしたのです。たまたま近くにいた私はそれを訊き、
探し続けていた本だ、ぜひ購入したいと伺わせていただいたわけです」
「たまたま……? ……まあ、二つ目。なんでこの本が八十万円もするんですか?
ネットに高額とは出てても、理由が載って無くて」
「お答えします。高額を出しても欲しい人がいる稀少本だからです。――理由になっていない?
いいえ、これは先ほどの『たまたま』の件と重なりますが……欲しい本が手に
入らなかったらどうするか? 皆に探して貰うしかありません。そのための唯一の方法が、
高い金額をつけることなのです。そうすると私のようなプロから、ネットでたまたま
書名を見かけたご友人まで、皆が本を気にします。話題にします。するとこのように、
『たまたま』たどり着けるのです。そのための金額設定。
欲っする人の欲の強さと経済状況、それで金額は決まっているのです」
「……じゃあ最後に――本当に八十万円で買ってくれるんですか? 『よいこのお天気えほん』ですよ?」
確認する私の言葉に、男性はにっこりと微笑んだ。
彼は彼女の家を離れ、角を曲がったところで本を入れたばかりの
アタッシュケースを細く開き――鼻を近づけ、思い切り深呼吸した。
「しゅぅぅ…………はぁ……ぅふぅ……」
ブルブルと震える。愛しい彼女のトイレで二十年以上醸造された匂い……!
何も嘘はついていない。彼は、彼女の友人Mから彼女のトイレにどんな本があったかを
聞き出し、それを高額設定し、ネットに公表し、時期を見て買いに来たのだ。
同じ本の買い取り申し込みが大量にあったが、すべて断った。彼にとっての稀少本は、
愛する彼女の匂いが染みついた、この本だけなのだから。
次は「電子」「占い師」「戦場」でお願いします。
- 383 :名無し物書き@推敲中?:2021/01/10(日) 19:14:47.02 .net
- 「ハアハア…後もう少しで…おばあちゃんも友達も…世界中の人達が幸せになれるんだよね…」
「後、もう少しで…」
小さな光と共に帝国の核ミサイルは全て一人の少女の消滅によって無力化、破壊された。
【電子戦】(Denko Warfare)
従来の【電子戦】(Electronic Warfare)の定義とは異なり、人間と判別できない高度なアンドロイドを敵地に侵入させ
情報収集やemp爆弾として直接的攻撃を行う軍事行動、戦術。
第三次世界大戦を終息に導いたと言われる、日本国が制作した12才の少女「間淵電子」の功績が所以。
「こんな時にイカレタ婆さんだなあ〜!これからの戦局を占ってくれよ〜俺達、勝つの?負けるの?」
戦場の中、街角の占い師に兵士が問う。
「この戦争も、もうすぐ終わるよ。」
(私が作った可愛い孫…でも私は電子に何もしてあげられなかった。帝国の軍事利用方針に嫌気がさし
研究所から抜け出た私。中央システムの個人データにリンクして占い師と偽って生き延びてた私が…)
戦争が終結し復興の兆しが見えた世界。
小さな四角い箱が言う
「おはよう!おばあちゃん!」
「はい、おはようね」
(最後の出陣前のデータを手に入れることができたのは幸運じゃった)
「朝食は卵なの?卵なの?」
次は「喧嘩」「秘密」「贈り物」でお願いします。
- 384 :『喧嘩』『秘密』『贈り物』:2021/01/17(日) 20:05:35.10 .net
- (なにかがおかしい……)
番唐高校の番長、大和武史は訝しんだ。
河原の土手、突張学園ヘッド・大国誠との因縁の喧嘩のクライマックスの最中。
(どうしてこいつ……ボディばかり狙ってきやがる?)
体格に似合わぬその拳は、一撃一撃が鉄球のごとき重さをまとっている。
顔面に食らえばビリヤードの玉突きのごとく、俺の魂が飛び出してってもおかしくない。
だが、ボディ。鉛のような痛みが、腹の底へと重たく降り積もって行く。確かに苦しい。
しかし、どこか悲壮な表情の大西には、なんというか……殺意が感じられない。
チャラついた長髪に隠れた表情。何かを狙っている――あるいは、何かを秘密にしている?
(……いや、どちらにしろ、俺は俺の責務を全うするだけだ!)
ボディに重たい一撃を食らいながら、渾身のストレートを大西の顔面に見舞う。
よろけた大西が吹き飛ぶように後方に倒れ――どさり。起き上がってくる気配はない。
握りしめた右手に勝利の余韻を確かめる。だが……何故か、拭いきれない違和感が残る。
「親分! 最高です! これで傷を冷やしてください!」
「おう……すまねぇな」
仲間が駆け付け、用意していた氷嚢を当ててくる。
大和は学ランの下に着こんでいたシャツをまくり上げ――瞬間、直感がそれをとらえた。
「……これは…………殴られた拳の跡が、拳骨が繋がって……『ス』……『キ』……スキ?
…………まさか、大西、お前!」
倒れたままの大西が、血のにじんだ口元を歪めた。笑み――泣きそうな笑みだった。
「……どうせ叶わねぇ想い。拳って贈り物を、その体に刻むしか、思いつかなかった……」
「お前……いつも『自分は男の中の男だ』って言い張ってたくせに……く……てめぇ!」
大和は倒れている大西のもとにズカズカと歩み寄る。周囲が顔を青くして止めに入るのも
構わず、固く握りしめた右拳の人差し指を突き出して、その先端で横たわる大西の――
「うおおおおおおお!」
――彼女の放漫な乳房の上に、『オレモ』となぞり付けた。
次は『点』『値』『心』でお願いします。
- 385 :名無し物書き@推敲中?:2021/01/22(金) 15:09:59.14 .net
- 次は「喧嘩」「秘密」「贈り物」でお願いします
- 386 :名無し物書き@推敲中?:2021/02/12(金) 21:55:41.60 .net
- 幼少期
神様のペン先が羊皮紙に触れた瞬間、その一点から私は生まれた。
そして軽やかで美しい記述と共に私は歩んだ。
穏やかで優しい両親の元に娘として。
中学時代
神様は時々おかしなことを書いて私を困らせる。
高校時代
きっと神様は壊れてしまったのだろう。
文字とも言えないグチャグチャな線を書き続け、ついに紙は真っ黒に染まってしまった。
大人になってからの事
ずっと真っ黒なまま。真っ黒な上にまた書き続ける。
「人の値段?で人生が決まるって何なんだよ…」
「もう…いい加減にしてくれよ!!」「私だって頑張っているつもりなのに……何でだよ!!」
ベッドに横たわる私を見降ろす夫や家族、友人の顔…
眼を閉じたら、その先どうなるのかわからないが…もしもまた機会が与えられるのならば、
また一つの点から始めてみたいと思う…。
薄ぼんやりだったけれど少しづつ見えていた…神様の記述…
真っ黒な紙に白い文字で「心」と。
次は「御乱心」「ファイナル」「知らねえよ!」でお願いします
- 387 :名無し物書き@推敲中?:2021/02/12(金) 21:56:52.71 .net
- ageでゆきます
- 388 :名無し物書き@推敲中?:2021/05/27(木) 09:02:52.01 .net
- ファイナルカウントダウン
私のいる校舎の数百メートル上には巨大な隕石が今まさにこの世界を滅ぼさんと迫っている。
それは私がある決意をしたその瞬間に生まれ、私の感情の昂ぶりと共に大きくなっていった。
「御乱心ですぞー」
私の心の中の家臣たちが私の袖やら裾やら掴めるものは何でも掴んで私を止めようとする。
「知らねえよ!」
世界の事など関係ない。今の私の気持ち、この瞬間の高鳴り、熱い血潮、私の全てを支配し構成し突き動かしてるもの、クラス一の、いや学校一のアイドル高橋さんに告白する。これを達成させる事が私の全てなのだ。
ゆっくりとしかし確かに歩を進める。高橋さんが私に気付く、私は立ち止まり深く息を吸う。そして
「高橋さん……
巨大な隕石は空を覆う程に迫り、轟音を響かせ、真っ赤に燃え盛り校舎を焦がし、今、世界を焼き尽くさんとしている。
次題 蝸牛 井戸 鉈
- 389 :名無し物書き@推敲中?:2022/02/02(水) 21:09:15.07 .net
- ずっと上にある、丸く青く明るい世界。僕は目を伸ばして見上げていた。
ここは安住の地だけれど、少し退屈かもしれない。
「タン!タン!タン!」
何だろう?この音?
勇気を出して壁をよじ登ってみると大きくひょろ長い生き物がいた。何か輝く物を振りかざしている。武器か?
「おのれ!この堅固な城と強靭な体がある僕には、そんな物は通用しないぞ!」
「おや?この井戸の住人さんかね?驚かしたなら悪かった。お詫びに料理の残り物で良かったらどうぞ。」
何か伝えようとしているようだが、よくわからない…
が、これは大好物の緑の物だ!おいしい!いつもはここに落ちてくるやつしか食べられないのに。
どうやら、この大きな生き物は悪いやつじゃないらしい。
何度か出会って、あいつには慣れてきたがキラキラする物は…どうにも…。
「時々殻に閉じこまるし、お前さんはこいつが苦手かね?これは鉈といって枝を切ったり
食べ物を切ったりする物だ。まあ、お前さんは切らないから安心しな。」
毎朝続いていた、あいつとの関係が突然途絶えた。しばらくして、
「ギン!ギン!ギン!」丸い世界は赤く染まり、大きな生き物達が輝く物を交えている光景を見た。
争い事か。殻を持たぬ、あの軟弱な生き物は無事だろうか…
- 390 :名無し物書き@推敲中?:2022/02/02(水) 21:10:20.15 .net
- 丸い世界が青く戻り静かになった頃、
「タン!タン!タン!」あの小気味の良い音。
「アハハハ!お父さんが言ってたこと本当だったんだ!ここに来ると変な蝸牛と会えるって!」
「戦で怪我しちゃったから私が変わりだけど食べてってね!」
「それと感謝していたよ。君を見て鎧を修繕していて助かったって。」
相変わらずわけのわからない生き物だ。
前のやつよりずいぶん小さいけれど、また緑の物を食べさせてくれる。
きっとこいつも悪いやつではないだろう。
次は「給食」「ミステリー」「無口」でお願いします。
- 391 :名無し物書き@推敲中?:2022/02/25(金) 16:58:31.85 .net
- 新参者ですが飛び込みしちゃいます。
「君が給食に蟻を混入した犯人ですね?」
生徒会長にそう言われ、僕は押し黙るしかなかった。
僕はごくごく普通の中学一年生。
いつも通りに給食を食べていたある日、事件は起こった。
隣の席の女子――澤田恒子の給食に、蟻が無数に混入していたのだ。
そしてその罪に、僕は今問われている。
「違うよ、彼じゃない」
僕の隣席の男子、大倉拡がそう反論した。
「だって彼は澤田さんにそんな事をする理由がない。だろ?」
またもや話を僕にふられる。
が、僕は答えられない。
「無口なのがその証明だ。口を開くとボロが出るから、何も言わないんでしょう」
「違う! 彼はもともと無口だ。それくらい知ってるだろう?」
大倉は必死になって抗議してくれるが、それでも僕は何も言えない。
「絶対彼よ。きまってるわ、だって私の皿にご飯を入れたのは彼だもの」
澤田がそう言う。でもそれは、本当じゃないんだ。
だって、彼女自身こそが、給食に蟻を入れた犯人なのだから。
でも僕は何も言えない。だって彼女の事が好きだから。彼女が僕を鬱陶しく思ってこんなことをしたなんて、口が裂けても言えないから。
「彼は違う! 徹底的に議論しよう」
「望むところよ。絶対にあいつが犯人なんだって証拠を見せてやるわ!」
そうして延々と続く無意味なミステリーごっこを、僕は黙って眺めているのだった。
次のお題
「海底」「金色」「鳥」でお願いします。
- 392 :名無し物書き@推敲中?:2022/02/26(土) 05:32:51.01 .net
- 無粋ですがちょっとだけ宣伝させてください。
こんな新スレ立ててみました。
創作 このタイトルで小説を書きましょうスレ
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bun/1645816570/2-n
興味がありましたらぜひぜひきてください!
- 393 :名無し物書き@推敲中?:2022/03/06(日) 00:32:18.43 .net
- ずっと昔の話をしよう。
海底から生まれた小さな粒であった我々は、様々な生物と共に生きてきた。ある物は陸に揚がり、ある物は空を駆け巡った。
しばらくの間は住みやすい時が続いた。
しかし、もう一つのなれの果て「人間。」こいつがいけなかった。
どんな獣よりも強暴に地を荒らし巨大な鳥を生みだし空さえも我が物とした。
争い破壊の限りを尽くしたが誰も彼らの行いを止めることができずに時間だけが過ぎていった。
たった一つ、彼らが恐れる物があった。金色の輝きに身を包む「神」という存在。
その者を怒らしてしまったのか?全てが終わった。多くの生き物が死んだ。
いろいろ饒舌に話してしまったが本来、我々は寡黙な存在。
海底に漂い泥に埋もれた小さな粒にすぎない。
同じ金色に輝いていても神という物ではない。、
でも、ずっとまた、この世界を見守ることになるのだろう。
次は「喫茶店」「忘れ物」「爆発」でお願いします。
- 394 :名無し物書き@推敲中?:2022/03/08(火) 04:44:37.58 .net
- 「指輪がない!」
彼と二人で楽しいデートの帰り道。そう叫んで私は凝固した。
信号待ち。スマホをいじろうとしてふと気付いた。――彼から今日もらったばかりの大切な指輪がない事に。
私は大慌てで思考を巡らせた。
どこに忘れて来たのか? 答えはすぐに分かった。最後に寄った喫茶店だ。あのとき、コーヒーをこぼしてしまった時に外したんだった。
思い出すなり私は大急ぎで喫茶店へ走って戻った。
「ふぅ……」
やっと着いた。息を切らして喫茶店の前で立ち止まった、その時。
轟音が響き、目の前の店が一瞬で――消えた。
否、消えたのではない。粉々になり、辺りへ砕け飛んだのだ。
思わず絶句する私。だが、ハッとなる。「指輪は!?」
慌てて喫茶店だった残骸へ飛び込み、瓦礫を漁った。
そして見つけた。――粉々になった、指輪を。
しかしそれは爆発の衝撃で粉々になったのではなかった。よく見ると、それはなんと。
「爆弾……!?」
私は彼の意図に気付き、ゾッとなった。
それからもう二度と、彼とは会っていない。
次のお題は「思い出」「井戸」「青空」でお願いします。
- 395 :名無し物書き@推敲中?:2022/03/19(土) 21:49:53.36 .net
- 「ワァーーーーーー!」
青空に向かって叫ぶ。僕の声に風が強く流れ、森の木々が揺れ、木の葉が舞い乱れた気がした。
「アーーーーーーー!」
井戸の穴に叫ぶ。大きく反響するそれは地の底から全ての大地を震わせた気がした。
まるで天と地を治める神になった気分。
それは友達もいなく何もすることもない田舎に住んでいた子供の頃の唯一の楽しかった遊び以上の思い出。
高校を卒業し都会に出た僕は叫ぶどころか声すら出せなくなった。乱立された灰色の建物、圧倒される程の多くの人々、
職場での苦悩…理不尽な上司の指示に反発さえも出来ない。
耳障りなノイズだけが聞こえて頭を駆け巡る日常。
気分は暗く深い井戸に落ち込んだようで目の前のくすんだ世界にあの美しい青い空など見えない。
ある時、引っ越しアルバイトのトラックの中、ラジオで一曲の歌を聴いた。
それがあの頃の思い出を甦らせた。
「そろそろお願いします!」 「ああ。」
アンコールの歓声に応えてステージに立つ。
「俺たちが生きてる限り上も下もねえ!空も地もねえ!天国も地獄もねえんだよ!叫べ!」
「ウォーーーー!」
「叫べー!今夜みんなでぶちかませーー!」
「ウォーー!」「ウォオーーーー!!」「ウォオーーーーーーーーーー!!!」
俺はサイリュームが輝く満天の星空に歌い叫んだ。あの頃のように。
次は「昼寝」「改革」「ツンデレ」でお願いします。
- 396 :名無し物書き@推敲中?:2022/04/05(火) 14:37:05.91 .net
- 「――というわけで、昼寝改革は必要なのであります」
昼寝改革。
平均的睡眠時間が年々減少する日本で、新たに作られた標語である。
昼は必ず一時に眠り、一時半に起きる。
そうすると脳が活性化するのだとかという研究結果が出たそうだ。
それから企業という企業は昼寝タイムを設けた。
その時間は絶対にどんなことをしていても仕事を中断し、眠るというのだ。
しかしそんな出鱈目な改革は、僕を生き地獄に突き落とすことになった。
「べ、別に、あんたなんか興味ないし!」
声が、聞こえる。
「もうあんたなんか知らない!」
「好きなわけないでしょ! 馬鹿!」
「あ、あんたと結婚するぐらいだったら、死んだ方がマシだわ!」
聞こえる。聞こえる。聞こえる。
忘れたくても忘れられない彼女の声が、僕の心を苦しめる。
彼女は、僕の幼馴染だった。
いつも素直じゃなくて、でも僕のことが大好きで、僕も彼女のことが大好きで。
でも彼女は十七歳の時、事故で死んでしまった。
それから十年以上、僕の夢の中に現れてはツンデレを繰り返す。
夜に眠る時はいい。睡眠薬で誤魔化せるから。
けれど昼寝は薬が使えない。薬が使えないという中、無理にでも眠らなくてはならない。
そして、また今日も彼女と出会う。
「いつまで私を思い出してるのよ! 馬鹿! ほんとに馬鹿!」
そして彼女は突然やってきた車に撥ねられ、バラバラになった。
「ああああああああああ」
僕は叫び、はっと目を覚ます。
こんな日々がいつまで続くのだろう。
ああ、昼寝改革なんて、ろくなものじゃない。
次は「光」「ドレス」「アマガエル」でお願いします。
- 397 :名無し物書き@推敲中?:2022/04/25(月) 13:47:32.77 .net
- 「雨になっちゃったな…」
今日は一番大きいお姉ちゃんの結婚式。物静かでとても優しくて大好きなんだ。
皆は準備に忙しく私は居場所もなくて歩いているうちに教会の裏庭に辿りついた。奇麗なアジサイがたくさん咲いている。
その葉に一匹のアマガエルがいた。
「ごめんね。君は雨が降って嬉しいだろうけど今日は大切な日なんだから雨はやっぱりだめなんだよ…」
「コケッ」「今日は特別に素晴らしい日になりそうだ。」
梅雨という恵み。我々は遥か昔から神のご加護により、この地に住むことを許された。
ジューンブライドというのは、この地での幸福の伝説が人間の方某に伝わった物。
ウェディングドレスとやらも我らの体を守ってくれる薄い粘液の象徴なのだがな。
人間よ、神の祝福があらんことを…
「お姉ちゃんキレイ!」
結婚式が始まり荘厳なパイプオルガンの音と共に美しいドレスに包まれたお姉ちゃんの幸せそうな笑顔
を見たら(私は…)
- 398 :名無し物書き@推敲中?:2022/04/25(月) 13:48:05.14 .net
- 式が滞りなく終わると思ったとき「バーン!」教会の扉が開きたくさんの女性が現れた。
「かずきー!何でそんな女と!」
「私と結婚してくれるって言ったよねー!」「私達の子供はどうするのー?」
結婚式は滅茶苦茶になった。…これが「しゅらば」ってやつなのかな…。
お姉ちゃんは泣いていたし、新郎のかずき君のお父さんとうちのお父さんも殴り合いになっていた。
二人のお姉ちゃんも新郎をボコボコにしてた…。
すごいことになっちゃったけど、何となくこれで良かった気がしたんだ…
格好良かったけれど本当はどこか冷たい感じがする、かずき君が好きじゃなかったから。
まだ続いてる騒騒しい教会から外に出ると空は晴れ、まばゆい光とともに虹が掛かっていた。
ふと気づいたのだけど、アジサイの色が変わっている?
アジサイ…色の変化が多くて花言葉には「移り気」や「浮気」の意味があるとどこかで聞いたのを思い出した。
それと共に色によっては幸せの意味も。
「コケッ」「なっ?最高の日和だっただろ?」
その後、お姉ちゃんは、かずき君と別れ新しい彼氏ができた。
みのる君はとってもいい人だよ!「結婚しちゃえ!」
次は「ラーメン」「聖書」「秘密」でお願いします
- 399 :名無し物書き@推敲中?:2022/04/26(火) 06:14:17.73 .net
- ラーメンを啜っていると、友達が聖書の話をしてきた。
「人間が楽園を追われた理由、知ってる?」
「アダムとイブがなんちゃらかんちゃら……だろ? 俺、聖書知らねえから」
友人は敬虔なキリスト教徒だ。俺は別宗教なので、キリスト教のことはよくわからない。
「その話にはね、実は隠された『秘密』があるんだ。なんだと思う?」
「だから知らねえってば」
「じゃあじゃあ、教えてあげる。それはね――」
「もう一人、女がいたんだよ。アダムとイブ以外の女。その女がアダムと不倫してやがんの。イブに隠れてね。それで怒ったイブが禁断の果実を『わざと』食べたってわけ。いやあ、昔の恋愛模様も激しいもんだよね〜」
「それ、作り話だろ」
「おばあちゃんから聞いた話。面白いでしょ?」
「いや別に」
「だからさ、恋にはずっと三角関係が付き物なんだよね。あんた、彼女いるでしょ。だからさ……」
友達はやわらかい唇を俺に押し当てながら、そう笑った。
次は「愛」「白雪姫」「科学」でお願いします。
- 400 :名無し物書き@推敲中?:2022/04/27(水) 13:09:41.96 .net
- 「ふむ、(眼鏡を押さえて)『白雪姫』で使われた薬物を冷静に分析すれば、あれは一種の神経毒だろうか。
古今東西の創作物なぞ科学的根拠に基づかない安い作り物なのだ。
MITを首席で卒業した私を誤魔化すことなどできない。」
魔法の鏡?鏡が喋るだと?笑える設定だな。
桃から生まれた桃太郎?ありえん。非科学的だ。超非科学的だ。
「アリとキリギリス」そもそも違う生物で、どう言語のコミュニケーションがとれるというのだ。
矛盾だらけだ。所詮、子供騙しといったところか。
「お父さん、それって白雪姫のお話?、ぱそこんで観ているの?」
「うおっ!」いつのまにか娘が。
「白雪姫はねー、王子様がキスして目覚めるんだよ」
「シンデレラの話も好きなんだ。王子様はびんぼうな女の子を愛したんだよー!」
膝の上に乗る娘、小さな頭を見降ろしつぶやいた。
「愛とは…何なんなのだろうな?この安らぎの情動、これに科学的検証を…」
「お父さん、何?」
「いや、何でもない。(眼鏡を押さえて)」
「お父さんのお勧めは『赤毛のアン』だ。あれは面白いぞ。」
次は「アンドロイド」「会社」「楽園」でお願いします
- 401 :名無し物書き@推敲中?:2022/04/29(金) 07:02:25 .net
- 「起動シマシタ。ワタシノ名前ヲ入力シテクダサイ」
とある機械製造会社の一室。
そこで、新たなアンドロイドが生まれた。
彼女の名前は、「BABAS-645」。
入力すると、彼女は機械音声で喋り始めた。
「ワタシノ任務ヲ教エテクダサイ」
「お前の仕事はな……」
彼女は頷いた。首の部分が少しばかりがしゃりと音を立てる。
またもや世界に、悪の機械人形は送り出されたのである。
巷では、連続殺人事件が起きていた。
大富豪どもが、喉をナイフで刺され死亡していたのだ。
防犯カメラなどを見てみれば、一人の女が写っている。
黒髪を短く切り揃えた少女。名を、「ババス」と名乗っているらしい。
「外国人?」「偽名だろ」「怖え」
人はそれぞれに噂した。その間にも、富豪が一人、また一人と死んでいった。
富豪の一人、Aは怯えていた。明日、自分が殺されるのではないかと。
彼は警察を頼った。厳重な警備を固め、備えることにしたのだ。
「これで安心だな」と寝床につこうとしたその時、Aの背後から何やら気配がした。
振り返れば、一人の美しい女。黒髪を短く切り揃え、嗤う――例の女が、立っていたのだ。
「あっ。お、お前は……」
「冨メル者ダケガ強イ、彼ラダケノ楽園。ソレヲブチ壊スタメニ、ワタシハ存在シテイルノデス」
突然、機械音声が流れ出した。
「ダカラ、ワタシハアナタヲ殺ス。オ覚悟ヲ」
翌日、Aは死体で発見された。
警備を貼る前に女はあらかじめ潜入し、時を見計らってAを殺害したと見られる。
女は失踪していた。
- 402 :名無し物書き@推敲中?:2022/04/29(金) 07:08:45 .net
- 警察は本気で動き出していた。
それから数人の富豪が殺害されたのち、やっと犯人逮捕に至った。
彼女を調べると、アンドロイドであることが知れた。
「冨メル者ダケガ強イ、彼ラダケノ楽園。ソレヲブチ壊スタメニ、ワタシハ存在シテイルノデス」
と、うわごとのように繰り返していたという。
他にも数人の男や女が同罪で捕らえられ、みなアンドロイドであったことが判明。それらも同じうわごとを漏らして、大爆発を起こし壊れたという。
爆発に巻き込まれた人間の数は、合わせて100人以上になった。
甚大な被害をもたらした一連の事件を起こした会社は、まもなく取り押さえられた。
表向きは家電工場を装っていたが、殺人アンドロイドを次々に作っては世に放っていたらしい。
社長を名乗る男の供述によると、「金持ちどもが牛耳るこの世界を変えてやりたかった」とのことだった。
彼はすぐに処刑された。
しかし、事件が終わることはなかった。
アンドロイドが全て回収しきれず、彼ら、彼女らの殺人劇が今でも続いているのだ。
やがて金持ちどもが耐え、日本は壊滅状態となった。
そして、貧乏者の天国となったわけである。
次は、「しりとり」「詩」「思いつき」でお願いします。
- 403 :名無し物書き@推敲中?:2022/05/08(日) 18:38:03.63 .net
- https://i.imgur.com/TDjM4Ka.jpg
https://i.imgur.com/iCTtbk4.jpg
https://i.imgur.com/xUaOm24.jpg
https://i.imgur.com/BsLiw2a.jpg
https://i.imgur.com/Hgjt3HU.jpg
- 404 :名無し物書き@推敲中?:2022/05/25(水) 10:49:26.38 .net
- 学園祭ねえ…苦手なんだよ、こういうのは。いつもツルでいるダチ共に誘われたがアイツらはどこ行ったんだ!
ああ、他校の男のナンパ目的につき合されたってことか。
結局アタシは一人でいつもの誰もいない校舎裏の芝生で寝転がっていた。
(だー!いつもと違う!うるさくて眠れやしねえ!)
「サキちゃん!やっぱりここにいた!タバコ吸ってないでしょうね?」「吸ってねーよ。何か用か?」
ノリコは同郷の幼馴染だけれどアタシとは違って真面目で頭も良い優等生だ。
「これから私たち文芸部の出し物があるから見てってよ!」
会話さえも久しぶりだっていうのにいきなり強引に手を引いてゆく。(相変わらず空気が読めない変なヤツだ)
教室に連れられたアタシは雰囲気の場違いすぎに戸惑った。(あああああ…真面目風な方々がたくさんいらっしゃる)
どうやら詩の朗読会とやらが始まるらしい。(詩?詩だとー?ろくすっぽ本も読んでないのにそんなもんわかるかー!)
でも教壇前に座った子が一呼吸整えての一声にアタシ中の何かが震えたんだ。
「欠けた月」「平坦な光」「満月」「眩しく」「指の間」「貫き」「問われ」「沈黙」「見上げたまま」
ストーリーもわからんし、ほとんど何を言っているのか理解できなかったけど一語一語だけは響いてくる。
「どうだった?演劇部の松江さんは凄いんだよ~高校生なのにプロの声優さんで今日は特別に朗読をお願いしたんだ」
「確かに悪くはなかったよ。というか、まあ中々良かったかもな」
「ええっ!その感想は意外だよ!『つまんねー!』っていうかと思った!」
(誘っておいてそれかよ!)
- 405 :名無し物書き@推敲中?:2022/05/25(水) 10:50:09.55 .net
- 「ねえ、しりとりをしない?」
校舎の階段でアタシたちはダべっていた。
「まーた、わけのわからないことを」
「思いつきでいいんだよ。思ったことを素直に言うだけの遊び。私もそうするから。」(まあ今日は珍しいから付き合ってやるか)
「じゃあいくよ!アイス!『す!』」「う~ん…滑り台?」「田舎!『か!』」 「…かんざし?」「しょうゆ!『ゆ!』」「…ゆびきり」
(あれ?どこか懐かしい記憶が…焼きとうもろこしの香り、交換したかんざし…)
「やっぱりサキちゃん子供のころの夏祭りのこと憶えていてくれたんだ。その後の公園での
ずっと友達でいてくれるって約束も。うれしいな。」
(あっ…)
「詩っていうのは言葉で心の中にあるイメージをどんどん引きだしてくれる魔法みたいなものなんだよ。
最近、全然会ってくれないし話してもくれなくて嫌われたのかと思ってたんだよ」
(それは違う!アンタもその友達もアタシとは違うような気がして…)
「そんなことはない。今でも、かんざしは大切に宝石箱にしまってあるからさ…」
「うん。…良かった。」
「そ、それにしてもスゲエな詩とか言葉って何か少しわかったような気がした」
- 406 :名無し物書き@推敲中?:2022/05/25(水) 10:50:57.45 .net
- 「じゃあサキちゃんも文芸部に入らない?」
「あははは!さすがに金髪ピアスのアタシに文芸部はないだろ」
「あははは!思いきり冗談でいったんだけどね!それに宝石箱とか乙女チックで似合わないよ!」
「なんだと!ぶん殴るぞコイツめー!!」
ピリリリリ! 「ギャー!ごめんなさい!ごめんなさい!」「ああ、なんだノリコかよ。焦らすなよ」
「もしもーし、サキちゃん遊びに行こうよ!いいお店見つけたんだ~!」
「それどころじゃねーんだよ!締切が!締切がー!!アンタみたいな、お役所勤めと違うんだー!うがー!!」
「そうなの?小説家さんも大変だねえ。じゃあ後で差し入れ持っていくから」「ああ、いつもすまんな、ありがとう」
あれから10年か…アタシがこんな仕事をしているのも、あの時が切っ掛けだったっけ…
「…なんて、感傷に浸ってる暇ねー!締切!締切ーー!!」
次は「天使」「悪魔」「缶詰」でお願いします。
- 407 :名無し物書き@推敲中?:2022/05/26(木) 08:44:24.11 .net
- 缶詰。二つの缶詰あった。
片方には「天使」、もう片方には「悪魔」と書かれている。
「なんだこれ……?」
そう言いながら男は、店の棚からそれらを取り出した。
商品の内容は何も書いていない。店員に聞いてみたが、「そんなものは知らない」と言われた。
「警察に届けたほうがいいです。当店でお預かりさせていただきます」と店員。
「いいや、これは俺がもらってくよ。一応この店に置かれていたんだから代金は払う」
男はそう言って、店員に一万円を押し付ける。そして逃げ帰るようにして缶詰を抱えて店を出た。
家に帰ると、まず早速「悪魔」の缶詰を開けた。
中から悪魔が出てきて、「願いを叶える代わりに魂をもらう」と言った。
「つまんないなあ」男はそう言って悪魔を無視し、天使の缶詰を開けた。
天使は「あなたの心の綺麗さを確かめます。もし一点でも汚れていれば、地獄に落とします」と物騒なことを言い出す。
男は悪魔に頼んだ。「天使を消してくれ。ついでに悪魔も消えてくれ。それと俺を不老不死にしてくれ」
悪魔は驚いた顔をすると、一瞬にして消え去った。みると天使もいない。
これで安心。不老不死だから寿命をとられることもない。
ばんざーい、と男は浮かれ顔で空っぽの缶詰を捨てた。
後でわかったことだが、これは幻覚剤入りの缶詰だった。
脳を狂わせる強度の麻薬が入っていたため、男はそう遠くないうちに気が狂った。幻なので不老不死ということもなく、すぐに死んでしまったのだそう。
結局缶詰は誰が仕込んだのか、わからずじまいだった。
次は「靴下」「サラサラ」「水面」でお願いします。
- 408 :名無し物書き@推敲中?:2022/06/22(水) 21:24:01.87 .net
- 「我が愛しむこの湖に集う物たちよ清浄の神としてそちらも等しく歓迎しよう
我等を尊び敬う限り永劫の果てまでこの水面は美しく輝き続けお前たちと共にあるだろう」
「あーいひまもーれ いやくつくるふも いらさーるりこみけしゃも-らー こまらいそらなーよんもいかー」
いつもの日課。湖を穢れから守るための呪文詠唱だ。
「うがー!」「お姉ちゃんどうしたの?」
マイは妹といっても魔法力が弱くて自分の池を維持できずにこっちに移って来た女神で
まあ今では義理の姉妹みたいな関係だ。
「人だよ人間ってやつらだよ!」
「獣や人間たちがここで体を洗うのはいいんだ。それは大昔から続いてる我々との契約だ。
でも人間は自分の体とは違う物、衣服とやらを勝手に洗うだろ?
体から離れたただの汚物をここで洗うとか不敬な行為だと思わんか?
百歩譲って下着は子孫を残すための役割もあって神の恩恵内だから許すとしても
わからんのが靴下だ!裸足で生きろ!臭いし汚いしそれをここで洗うな!井戸水でやれ!」
「お姉ちゃん、そんなこと言わないで~人間にも優しくしてあげてよ~」
「う~~ん……(ハッ!)いいことを思いついた!我の浄化魔法を凝縮して…」
やがてその妙薬は村人に大好評になり、湖にわざわざ洗濯に来る者も減った。
- 409 :名無し物書き@推敲中?:2022/06/22(水) 21:24:39.59 .net
- 「おぬしら何をしておる?」「げっ!!神の総元締め様!」
「人間に恩恵を授けるのは良いが代償に金品やら過剰な貢物を要求しているとな?」
「えっ??あっ、ううう…」
「問答無用!二人の湖の管理権限を剥奪する!どこへでも行け!」
「サラ・イグリューナと~マイアス・サラーテの洗浄剤『サラサラウォッシュz』~新発売!
泡立つ水面が衣服から靴下まで少ない水で綺麗スッキリ~サラとサラでサラサラの仕上がり!
「どうしたんです?おじいさん?そんなに真剣にテレビを観て。あら、この洗剤良く落ちるのよねえ。」
「いやね、このCM昔からやっとるけど姉妹が全く歳をとってないような気がしてのお」
「お姉ちゃん、あれから何千年も、いつまで続けるの?今はもう湖に洗濯に来る人間なんていない時代だよ…」
「今月の売上げを見ろ!新商品も順調だ!こいつは儲かりまっせー!」
「元締めのバーカ!バーカ!願ったり叶ったりでこっちは人間界で大儲けだわ!ボケ!」
「やめてよ~お姉ちゃん、元締め様に聞こえちゃう…」」
次は「猫」「スパイ」「人工衛星」でお願いします。i
- 410 :名無し物書き@推敲中?:2023/08/08(火) 08:32:53.03 ID:Js23ZWilu
- 岸田異次元増税憲法カ゛ン無視地球破壞軍国主義文雄のデタラメっふ゜りか゛炸裂してるな、孑ども真ん中社会か゛嘘ハ百なんて子と゛もて゛も分かるわな
カによる一方的な現状変更によって都心まて゛数珠つなき゛て゛鉄道のЗ0倍以上もの莫大な温室効果ガスまき散らすクソ航空機倍増させて.騷音て゛
勉強妨害して氣候変動させて地球破壞して子どもの未来を暗黒の世界にして熱中症て゛殺害.世界最悪の脱炭素拒否テロ国家に送られる化石賞を
連続受賞していなか゛ら,私利私欲のために莫大な税金泥棒して、莫大な温室効果ガスまき散らしてクソ航空機を乗り倒して世界中に脱炭素カ゛─
だの嘘ハ百ほざいてハ゛カ晒して,白々しくマッチポンプ丸出して゛災害対策た゛のとバカの壁やら日本中コンクリ‐トまみれにして孑と゛もの遊ひ゛場
破壊して溺死連発、利権倍増に増税.氣侯変動て゛あらゆるウイ儿ス蔓延させて人殺して鶏卵価格やら物価暴騰,莫大な石油無駄に燃やす航空機
全廃すれば余裕で原発全廃できるものを原発稼働して全国放射能まみれを目指し.隣國挑発.軍事利権倍増,航空騒音で知的産業壊滅してる中
アプリのひとつも作れない分際て゛マイナンハ゛カ‐ド推し進めて個人情報漏洩しまくり、漏洩した個人情報にー生害を受け続けるのが今の子ども
創価学會員は.何百万人も殺傷して損害を与えて私腹を肥やし続けて逮捕者まて゛出てる世界最惡の殺人腐敗組織公明党を
池田センセ一が口をきけて容認するとか本気て゛思ってるとしたら侮辱にもほどか゛あるそ゛!
hΤTΡs://i.imgur、сοm/hnli1ga.jpeg
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