別れた人を思い出す物・場所・時間 part197

名無しさん

今日、昔の彼女とデートしてた辺りに行って来た。
仕事で訪問した店のそばだったから、久しぶりに歩いてきた。
途中にある交番の前を通る時、いつも彼女が敬礼してたのを思い出して、僕が敬礼してみた。
彼女が好きだったあんかけ焼きそばが美味しかった町中華、無くなってた。
思い出が一つ、無くなった。
あの通りに行ったのは、5年ぶりだった。
ちょうど5年前の今頃、彼女が大学を卒業してこの街を去った。
最後のデートもこの通りだった。
平日で僕は仕事だったから、翌月曜日に帰郷する彼女を見送れないから、日曜日の夕方、この通りでお別れした。
その日の笑点は、全然笑えなかった。

彼女がいなくなった年の10月13日、彼女からLINEが来た。
それは、この街を襲った台風19号、僕の安否を確認してくれた。
「僕は大丈夫だよ。アパートも無事。心配してくれて、ありがとう。」
と返したけど、それに返事はなかったな。
結局、それが彼女との最後のLINEになった。
彼女、27歳の彼女は、もう結婚したかな。
あのね、この3月に、29歳の僕は結婚することになったよ。