文庫、反9.25ポイント勢

無名草子さん

文庫の文字が拡大していく風潮はどうなんだろうか。
現行の9.25ポイントでも大きく感じる。持論だが弊害が3つある。
① ページ数が増える、長編になればなるほど分厚くなり、鈍器化する。

② 章立ての構成がわかりにくい。文章は建築物だ。編集者が4面刷りで校正するように俯瞰して文章の塊を見れないと相互の連関が読み取りづらくなり読解力も落ちる。

③ 一行あたりの文字量が減る。これは②と関わることだが、文を文として読めなくなる人間が増える。一文がパッと目に入ってこないので文のチャンクを認識できず構造として読めない。また、頻繁に目を動かさなければならなくなるので読む速度も落ちるし、本来1行で済むものが3行になっていると主語述語の対応も読み取りづらくなる。

傾向として、文字が肥大化するたびに行間が増え文章が塊でできていることを認識できなくなる人間が増えていると思う。
視力低下の問題を踏まえていることはわかるが、今後の読書界に悪い影響をもたらすのではないかと疑問に思う。