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2ch厨房が新書等のベスト 5冊目

663 :つづき:2013/07/18(木) NY:AN:NY.AN .net
「成熟社会」「反経済成長論」を前提もしくは主題とした新書は現在ものすごく多く、
これはその中の代表作ということで、今回ようやく読んでみたわけだが、正直、予想以上につまらなかった。
一方に「空虚なイデオロギー」としての経済成長主義があるのは確か(例えばアベノミクスの「成長戦略」とか「コーゾーカイカク連呼」など)なので、
それらに対する反発として、反成長主義にも一定の正当性はあるのだろう。ただ、反成長と言っても、
「もう成長はしない」「成長するべきではい」「成長を目指すべきではない」はそれぞれ意味が違うので、各々の立場が何を言わんとしているのかまず整理すべきだろう。
また「実質成長」と「名目成長」を分けて考えるという作業もした方がいいかもしれない(生産性を上げるのか景気対策をするのか)。
確かに科学技術の進歩や効率化は人を幸福にするとは限らないし、このままどんどん効率化が進めば労働者がどんどん必要なくなって失業者だらけになるかもしれない。
しかし科学技術の進歩や効率化を止めるというのは非現実的だろう。あるいはアーミッシュのように強力な宗教的伝統でもあれば別だが。
だとすれば、失業を増やさないためには、少なくとも当面は名目成長率を上げる必要はあるのではないか。
まぁこういうのに賛同する良心的インテリという人達はたくさんいると思うので、そういう方たちに喧嘩を売るつもりは毛頭ないが。
ただ、著者が理想とする北欧的な福祉社会やスローライフ的な「贅沢」は経済成長抜きで本当に可能なのだろうか?と疑問を呈しておく。星2個★★。

※著者の『定常型社会』(岩波新書)は随分前に読んだが、内容ほとんど忘れた。

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