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【のら】泡沫に神は微睡む【その9】
- 590 :この名無しがすごい!:2024/04/22(月) 11:46:43.17 ID:z0CbdOh/.net
- 夜の闇を切り裂き、風の様に疾走する汽車があった
車内の席に仲睦まじい恋人の様に身を寄せ合う二人
晶君なぜ顔を隠すの?
咲には見えないの?静美様がいる怖いよ
晶君それは狭霧よ
晶様こちらへいらっしゃいませくろさまもお待ちです
黒曜殿を調え立派な隊服もご用意しました
咲、咲聞こえないの静美様が何か言うよ
晶君あれは枯葉のざわめきよ
晶様いっしょにおいでください芋煮の準備はできておりますくろさまとお話お遊び歌ってお食事もさせてあげるいいところでございますよさあ参りましょう
咲、咲そこにくろさまが
晶君ああそれは枯れた柳の幹よ
つべこべ言わず義王院の芋煮を食べよ
咲、咲静美様が芋煮を無理やり食べさせる
咲も心慄き、あえぐ晶を抱きしめやっと廿楽に到着したが晶は既に息絶えぬ
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