【小説家になろう】底辺作者が集うスレ556

この名無しがすごい！

>>710
削るのは超大事。

なぜなら削る時の自分はストーリーを作っているのではなく、ストーリーを良くしようとしている自分だから。
かの有名なスティーブンキングは推敲する時に文字数を10％削減するって目標を立ててるくらいだ。
基本的に書いてる側はどうしても自分の考えたことの100％を伝えようとしがちだけど、100％を語っても相手には20％しか通じない。そして多くの場合、その20％しか必要じゃない。
例えば人間は視覚に映るもの全てをわざわざ脳が記憶して処理していない。重要なものだけを取り込んで処理している。なぜなら他のものは必要じゃないし、そんなものまで処理してると集中力が持たないから
そんなことを言うと君は、かの有名な黒澤明監督は観客がどこを見ても良いようにボヤける部分を無くしてすべての箇所に焦点が合うようにしているじゃないか、と反論するかもしれない。でもそれは映画の話だ。映画は見せる側がどのシーンをどれくらいの時間見せるか決められる。でも小説は基本的に全ての文章を読むように想定している。細部にこだわって全てを描写すると、その分読者は時間をかけなければいけないことになる。そうするうちに集中力が切れてまともに情報を処理出来なくなってしまう。だから必要な情報を取捨選択する必要がある。

ここまで読んだ人は削ることの大切さが身にしみてわかったと思う。この文章で必要なのは1文目だけだ。真ん中の文章は俺が説得力を出すため、
つまり表現を豊かにするために書いてる文だが、そんなものは明らかに余分だ。