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ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【223】
- 52 :この名無しがすごい! :2021/07/11(日) 09:05:25.50 ID:U6cPlLNj0.net
- リレー小説 その三
草原に立ち、周りを見渡すと、所々に木が立っているのと遠くに山の連なりが見える以外には、特に目につくものはない。
街並みらしきものはどこにも見当たらなかった。
振り返ると、レストランの建物も消えてしまっている。これはもしかして、クエストを達成しないと元の世界に戻れないということなのだろうか。
「ふう、仕方ないな」
スライムは、一匹だけだった。
草原は乾燥ぎみで、湿気を好むはずのスライムの生息地にはふさわしくない気がする。
ははあ、つまりこれは仕込みということだな。なるほどなるほど。
なんとなく店のシステムを察し、気持ちが軽くなった。
スライムに近づいて行くと、そいつは特に警戒する様子もな草の間をぴょん、ぴょんと飛び回っている。
バレーボールくらいの大きさの、水色の水まんじゅうといった感じだ。
動きはそれほど素早そうには見えない。
これを剣でぶった切ればいいのだろう。楽勝だな。
両手で剣を構え、気合と共に振り下ろす!
その直前、スライムが膜のように大きく広がり、私の体をまるごと飲み込んだ。
そして私は、死んだ。
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