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【小説家になろう】その日の日間上位作品を語るスレ48

1 :この名無しがすごい! :2020/09/14(月) 08:58:30.35 ID:delBlGlIa.net
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なろうの日間上位作品や、なろう自体の流行や隆盛について、
データや感想意見を共有しあったり
語ったりしたりしたい人のためのスレ……のつもりだったけどデータメインになったスレ
その日の夜集計を中心にデータを貼ります
基本的には、上位とは総合日間の上位5作品を指します

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706 :この名無しがすごい! :2020/10/02(金) 09:19:02.31 ID:ibc/xWYmp.net
「は? ちょっと待て! 魔女!?」
町人が慌てふためいて叫んだ。
とんでもない化け物が生まれてしまっている!
これを放置して置いたら大変なことになる。

「おい! 衛兵!」

「レオォ!」

油断していた町人が衛兵に助けを呼んだその瞬間に、王太子がレオナルドの名前を叫んだ。

するとレオナルドが腹の底から力いっぱい叫び、そしてゴキリ、ブチリと壮絶な音がした。
そうして縄から無理矢理抜け出したレオナルドが近くの椅子を掴むと、導きの杖を手に持ってぼんやり見ていたアナに襲い掛かった。

「危ないっ」
「あっ」

とっさに町人は絶対バリアー持ちのアナを身を挺して庇う。
なんとかアナを守るフリをすることはできたがレオナルドのその一撃を町人はまともにくらってしまい、そのままアナを巻き添いにして大きく吹き飛ばされてしまう。

「く、そ」

何とかアナに衝撃がいかないようにはしてやることはできたが、アナは絶対バリアーに守られているのでぶっちゃけ無駄だった。町人は腹部にものすごい痛みを感じた。

町人は痛みを堪えて立ち上がり、レオナルドに反撃しようとするが、レオナルドはそんな町人に容赦ない一撃を打ち込んできた。
その一撃を顔面にまともに喰らってしまった町人は目の前に星が飛び、そして意識が飛びそうになる。

「町人! 町人!」

膝をついた町人の隣でアナが今にも泣き出しそうな顔で町人を見て、呼び掛けている。

「早く! 逃げるぞ!」

王太子たちは縛られたまま立ち上がるとそう叫ぶ。

「ダメよ! 杖が! それにあいつにトドメを」
「そうだな。あ、い、いや、エイミーを逃がすほうが先だ」

エイミーのその声に一瞬頷きかけたが、結局王太子は逃げることを選択する。

「エイミー、その通りだ。トドメは俺が残って刺し、杖を持ち帰ろう。殿下たちはどうかエイミーをお願いします」
「わ、わかったわ。でも、絶対に生きて帰ってきてよね?」

レオナルドが大きく頷いたのを見たエイミーたちは仲間を信じてそのまま走り去って行った。

707 :この名無しがすごい! :2020/10/02(金) 09:24:25.82 ID:ibc/xWYmp.net
「くそっ。一体どうなってるんだ? 大体外に控えているはずの衛兵は何をやっているんだ!?」

町人は下っ端衛兵の怠慢を声高に叫び、自分の落ち度を誤魔化そうとした。むざむざ捕虜を逃してしまった責任は彼らに押しつける算段だろう。

町人は絶対バリアー持ちのアナを無駄に背に庇いながら何とか立ち上がると、レオナルドを睨み付ける。

よく見るとレオナルドの左手首から先は潰れており、大量の血を流している。

なるほど。どうやら自分の左手を犠牲にして力づくで縄から引き抜いたらしい。

そしてそんなことができたのはきっと王太子による【英雄】のバフの効果だろう。
そして彼の未来の主君であり、また大切な友でもある王太子を護るのだという騎士の気概がみせた自己犠牲であろう。

だが、あの状態では早く治療をしないともう剣を握れなくなってしまうはずだ。

治癒魔法が使えるはずのエイミーがいるというのに。
レオナルドは友とそして愛する女性を逃すことを優先したのだ。

とはいえ、町人にも先ほど無駄に受けたダメージが残っており、最初の一撃で壊れた椅子の破片が脇腹に突き刺さっているためそう長くは戦えそうにない。

「死ね! 卑劣な平民がっ!」

今度は燭台を手に持ったレオナルドがまた町人ではなく絶対バリアー持ちのアナを狙って攻撃を仕掛けてきた。

「ふざけんな! どっちが卑怯者だ!」

もちろん、自分は絶対安全な場所に身を置き、遠距離から一方的に攻撃する事しかしない町人の方が卑怯者だ。

町人はいまさら慌てて剣を抜くとアナとの間に無駄に入って燭台を受け止める。

いくら【騎士】の加護を持っている相手とはいえ、片手しか使えないなら何とかなる。町人はそう思って舐めていたのだが、【英雄】によるバフが乗ったレオナルドは正直化け物だった。

町人の剣は軽く弾き飛ばされ、そしてレオナルドは右手に持った燭台で町人の脇腹に強烈な一撃を浴びせてくる。

その一撃を受け止めることができなかった町人はまともに喰らって吹っ飛ばされてしまい、壁へと強く叩きつけられた。

その衝撃に一瞬息ができなくなったが町人は必死に、何とか立ち上がろうとする。

しかも椅子の破片が突き刺さっていた脇腹に打ち込まれたせいで傷口が開き、血がドクドクと流れてている。

(もしかしたら……これだけでも致命傷かもしれない)

そう思い至った瞬間、町人は膝から力が抜けて崩れ落ちてしまった。

「ダメだ! アナを! 俺は……守るんだ! 立て! 動け!」

いや、絶対バリアーがあるから大丈夫だろ。と読者の皆は思った。

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