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安価・お題で短編小説を書こう!8

335 :この名無しがすごい!:2020/06/12(金) 21:06:45.82 ID:w0Klr3ad.net
>>323
使用するお題→『目玉焼き』『コロシアム』

【姉弟の仁義なきバトル再び?】(1/3)

「僕、お姉ちゃんのこと嫌い!」
「私だってケンスケと話もしたくない!」
「こうなったら、本気で決着つけるしかないね」
「負けた方は勝った方に絶対服従ってルールで問題ないわよね?」
「ああ、一度決めたことに二言は無いよ」

いきなりだが何故このような展開になったのか。その発端は今朝の朝食だった。

「「お母さんの目玉焼き美味しい!」」

姉弟が母の作った目玉焼きを楽しんでいた時のことだ。

「目玉焼きにはやっぱりケチャップがピッタリよねー」
「僕はマヨネーズだなあ」

カナミが目玉焼きにケチャップをかける一方で、ケンスケはマヨネーズをかける。

「私、いつも思うんだけどさ。目玉焼きにマヨネーズって卵に卵をかけるようなもんよね、何か変な感じ」
「えっ、目玉焼きにマヨネーズって結構合うよ。卵に卵をかけるってのは確かにそうだけど、変な感じってことはないんじゃない?」
「私はちょっと理解し難いと思うなあ。目玉焼きにはケチャップでしょ、白に赤で見栄えが良いし」
「お姉ちゃん、マヨネーズ派をバカにしているの?」
「べ、別にバカにしているわけじゃないわよ」
「もう頭に来た!お姉ちゃんなんてもう知らない!」

ケンスケは目玉焼きを一気に放り込んで食べ、牛乳をグイッと飲み干すと不機嫌そうに食卓から出て行った。

「きゅ、急に何を怒っちゃってるのよ・・・」

その後、早めに宿題を終わらせたカナミはケンスケの部屋へと向かう。

「ケンスケ、一緒にゲームして遊ばない?」
「・・・・・」

ケンスケは無視するかのように姉の言葉に一切反応しない。

「ねえケンスケ、聞いてるの?」
「僕は今、虫の居所が悪いんだ」
「マヨネーズのことで怒ってるの?」
「そうだよ!せっかく美味しく食べてる時にあんなこと言われちゃ怒るよ!」
「だからっていつまでも不機嫌になることないでしょ!」
「あーもう怒った!こうなったら本気で喧嘩だ!」
「喧嘩?いいわ、そっちがその気なら受けて立つわよ」

・・・ということで姉弟の仁義なき?バトルがまたも勃発したのだ。
あの時と同じくカナミの手にはピコピコハンマー、ケンスケの手にはマジックハンドと互いに愛用の武器を持っていた。

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