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【ラノベ】自作を晒して感想をもらうスレvol.77
- 503 :この名無しがすごい! :2020/09/20(日) 21:19:49.34 ID:ESXxAw2o0.net
- >>500
第1部プロローグでギブでした。意味が取れない表現が散在してて、文意をくみ取るのが大変過ぎるから。
分からない表現をいくつか拾ってみる(これが全部じゃない)。
> 天井からは『白濁とした』水滴が点々と滴り、
『白濁とした』という形容がどういう状況を表すのか分からない。「白濁した水滴」なら分かる。
> 頑丈な地面に四散する。
1つ上の文の最後のこれは「四散する」がイメージしづらい。水滴なんだろうけど、そうだとするとスケール感が異様。
作者的に水滴をクローズアップでイメージしての描写だとしたら、作者のカメラ操作を知らない読者は戸惑う。
> そんな耐久性抜群の物質で『三方を』囲まれた袋小路──洞窟の最深部で、
三方ってどういう状況? 四方なら四つの方向、すなわち全方位。三方だと1つだけ除外でいいかな。
例えば左右と前なら三方だけど、最深部(最奥部)だから、キャラ一行は洞窟の行き止まりまで来たの?
でも洞窟なら上下もあるか、とか悩ましい。要はあり得るイメージが複数あって確定できない。
表現を凝ろうとして、かえって分かりにくくなってる気がする。
> 息絶えた魔物は、人間とそう大差のない体格を『誇って』おり、
体格を「誇って」いるのなら、相当デカいということになる。でも人間と大差ない?
そのため、主人公らが相当に小さいようなイメージが浮かびます。でもたぶんそうではないんですよね?
「誇って」いるのは魔物で、蛇由来にしてはデカいとかで。しかし、そう取るには「ああでもない、こうでもない」と考えないと無理です。
細かいところは飛ばして、次は上記の疑いをぶり返すものです。
> だが、剣にのしかかった重量は、おおよそ『キログラムの域』にまで達している。
やっぱり主人公らは小さいんでしょうか。「キログラムの域」に達すると言われたら、1〜2kg重程度をイメージします。
軽いダンベル程度の2kg重が、キャラにとって凄い加重の表現。小さいキャラを想像してしまいます。
この後「全長三十メートルほどある人型の魔物」と出てきます。これなら具体的にデカい。
表現に凝ったせいで誤ったイメージになってます。何十キロ、何百キロとかで良かったんじゃないでしょうか。
この後も似たような感じですんで、個々の表現はこの辺りで。、読解がかなり大変そうと思い、少なくとも楽しむためには読めません。
仮に分かりやすくなったとしても、情報の出し方も乱雑で、緩急やメリハリが阻害されているように感じます。例えば以下。
01> 「死ね!」
02> そう吐いて、魔物を獰猛に一太刀したのは、この集団一の精鋭である剣士の男。
03> 短く切り揃えられた癖のない白髪が大きく跳ね、中性的で整った容貌が露わになる。
04> 成人を迎えてからそう年も経っていないシノだったが、剣士として本場に出向いた数は、もう軽く百回を越えている。
05> 体格こそまだ頼りないものだが、実力と経験値は確かなものだった。
06> シノの一撃によって息絶えた魔物は、人間とそう大差のない体格を誇っており、蜘蛛の八つ足が生えた蛇のような風貌をしている。
01の台詞の後、02でわざわざ「そう吐いて」と台詞であることを示すのは速度感を下げます。
さらに申せば、劇的な感じも弱まります。強めたいなら、動作→台詞の順が効果を出しやすいです。
03〜05までが剣士の男の容姿や来歴の紹介。なぜここに入れたんですか?
設定説明したせいで、一太刀した結果は06までお預けです。物凄くモタモタしてしまってます。
他のアクションでも同様のもたつきが見られます。分かりにくくてもたついてたら、10万字読む気にはなれません。
これ、表現に凝ろうとしたうえ(おそらく作者さんの素の文章から遠い)、三人称の自由度の高さの弊害も大きいでしょう。
三人称は描写が自由自在です。カメラ視点も移動し放題です。
そのため思いついたことをすらすらかけてしまう傾向が生じがちです。結果、分かりにくくもなれば、もたつきも生じます。
すらすら読めて、ぱっぱと分かる文章を書いてください。一読して絵が思い浮かぶ描写にしてください。
ラノベは文章が上手くなくていい、とよく言われます。その通りですが、美文で唸らせる必要はないという意味です。
一読してすらりと分かる文章は必須です。
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