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ワイが文章をちょっと詳しく評価する[77]

1 :この名無しがすごい!:2017/08/10(木) 18:16:21.01 ID:PARNTCIA.net
オリジナルの文章を随時募集中!

点数の意味
10点〜39点 日本語に難がある!
40点〜59点 物語性のある読み物!
60点〜69点 書き慣れた頃に当たる壁!
70点〜79点 小説として読める!
80点〜89点 高い完成度を誇る!
90点〜99点 未知の領域!
満点は創作者が思い描く美しい夢!

評価依頼の文章はスレッドに直接、書き込んでもよい!
抜粋の文章は単体で意味のわかるものが望ましい!
長い文章の場合は読み易さの観点から三レスを上限とする!
それ以上の長文は別サイトのURLで受け付けている!

ここまでの最高得点は74点!(`・ω・´)

前スレ
ワイが文章をちょっと詳しく評価する![76]

2 :この名無しがすごい!:2017/08/10(木) 18:36:44.51 ID:PARNTCIA.net
すんません。書き込みがもう出来ないということで仮にスレたてました。

3 :この名無しがすごい!:2017/08/10(木) 18:40:01.74 ID:ZqO8cVjs.net
前スレ
ワイが文章をちょっと詳しく評価する![76]
https://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1499981699/

4 :この名無しがすごい!:2017/08/10(木) 18:40:34.77 ID:PARNTCIA.net
私は明日から帰省せねばならなく、今しか書き込みが出来ない理由があります。

本文を消して書き込めなくなり、文章が長いと書き込めず、直したら、512kを超えてスレが書き込めないとのこと。

せっかく書いた作品を書き込めないのはあまりに切なくスレ立てしました。
ご容赦を!

5 :この名無しがすごい!:2017/08/10(木) 18:44:53.17 ID:ZqO8cVjs.net
>>1
さすがにスレが耐えきれなかったんだねw

6 :この名無しがすごい!:2017/08/10(木) 18:48:44.07 ID:nuSvKUkX.net
 高校一年の頃、好きな男にレイプされた。当時彼は付き合っている彼女がいた。それでも好きで、呼ばれれば断る理由は無かった。その日みんなが集まっていると聞いて私は藤堂の部屋に行った。
 しかしあいにく皆の都合が悪くなったのだという。一瞬喜んだ私だったが、話しているうちに雲行きが怪しくなった。「俺の事が好きなんだろう?」と四つん這いになり、私の膝の両側に手を突いて迫る彼が少し怖くなった。
「そんなんじゃない」否定する私にニヤニヤとしながら迫ってくる彼に、私は後ろに手をつき、足で絨毯を蹴って逃げた。しかしベッドまで追い詰められた時、彼がにやけるのをやめて言った。
「自分でパンツ脱ぐか、殴られて脱がされるか、どっちか選べ」私が硬直していると強烈な張り手が飛んできた。力なく床に倒れた私のスカートに手がかかる。体の線が出やすい真っ白なロングワンピースは伸縮性があり
まくりあげられるのに何の苦もなかった。下着を剥ぎ取られ、肩紐を両方外された私はあられもない姿になっただろう。初めての相手は彼がいいと思っていたがこんなのじゃない。強引に秘部に割り入り動く彼に翻弄される私の体には
激しい痛みしかなかった。自然と涙が溢れて流れ落ちた。だけどやがて私は困惑した。私の中に可愛そうで哀れな自分と言う状況が、胸の奥に何かの染みを作った。血に染まった白いワンピースのように、その染みが徐々に大きくなり
私は胸を掻き毟らんばかりの快感に襲われた。その先は覚えていない。ただ一言。「お前すげえな」と彼の声が聞こえた。それ以来私は彼の穴と化した。呼ばれれば部屋まで行き、終われば帰る。彼は望んでも彼女には出来ないあらゆる事を私で、した。
 私は私で今度は何をされるのだろうと胸を高鳴らせつつ従順に従った。縛られ、お尻の穴をえぐられ、両方の穴を塞いだままノーパンで町を歩かされた。いけないと思いつつも嬉しくて仕方がなかった。でもそんな日々も長くは続かなかった。
 彼女に浮気を問い詰められて彼は私を切った。もんもんとする日々が続いた。誰でもいいから私を殴って犯して欲しい。そんなある日、隣のクラスの和田が現れた。「黒木さん、好きです、付き合ってください」一言で言えば可愛い
化粧をすればさぞかし美人になりそうな男だった。人畜無害そうな容貌には惹かれなかったが、私は和田と付き合った。彼は優しかった。付き合っていくうちにだんだん和田を好きになるのに気づいた。だが彼のそれは退屈そのものだった。
 彼が頑張れば頑張るほど、望むものが手に入らない渇きに私は苦しんだ。そんなある日、私は通りの少ない夜道で公園の茂みに引きずりこまれた。激しく抵抗したが力で適わない自分にまたあの感情が芽生えた。押さえられた口の中に篭った愉悦の声が漏れた。
 私はよなよな公園をうろつくようになった。やがて噂になったのだろう。公園に行けば待ってましたとばかりに私に襲い掛かる男達。時に3人、5人と同時に弄ばれた。そのうち順番待ちができる有様になった。そしてそれは突然やってきた。
 事が済んだ男が立ち去った時、だらしなく又を広げて足を投げ出し穴から液体をドロドロと垂れ流す私を見て呆然とする男が立っていた。私は涙を流した。「わ……和田君……見ないで」和田もまた涙を流していたが
暗がりでもわかるほど股間を膨らませていた。和田は私に襲い掛かった。「ちくしょう! ちくしょう!」とうわ言のように呟きながら私を犯した。いつも自然とするキスはしなかった。胸を鷲づかみにして乱暴に揉みしだき、足を担ぎ上げて
激しく突かれ、張り手が幾度となく飛んできた。私は初めて和田で絶頂を迎えた。私は学校を辞め、町を出た。

 深夜1時過ぎ、隣の部屋で襖を開ける気配がする。ボロアパートの台所のフローリングがギシギシと音を立てる。キイと小さくドアの音がしてしばらくするとカチャンと鍵の閉る音がした。しばらくすると、表からバイクの始動音とアイドリングの音が
聞こえ、その音がゆっくりと遠ざかっていく。原付を買い与えて半年。健全な高校生の遊びをおぼえたようだ。堂々とではなく、こっそりと出て行く間は許そう。私だってこっそり出て行く事もあるのだから。私はゆっくり起き上がって電気をつけ
クローゼットを開いた。息子には見せた事のない寸の短いスカートと胸の大きく開いたトップスを着ると、化粧をした。バッグを持って立ち上がったが、財布は入っていない。どさくさ紛れに盗られたら困るから。バッグからピルケースを取り出して一定
水なしで飲み込む。鏡を見て、顔の角度を変えながら肌をチェックすると姿勢を正し、電気を消して玄関へ向かう。息子も私もお互いこっそり出ていくなんて。こんな日が来るとは思わなかった。

7 :この名無しがすごい!:2017/08/10(木) 18:48:59.01 ID:nuSvKUkX.net
↑ワイ杯

8 :この名無しがすごい!:2017/08/10(木) 19:18:05.47 ID:ClSBolJR.net
妥協とは即ち未来の落とし穴である

9 :この名無しがすごい!:2017/08/10(木) 20:24:24.80 ID:uPg09h1m.net
ワイスレが日々のちょっとしたスパイスになっている俺。新ワイスレに安堵。

10 :第四十二回ワイスレ杯参加作品:2017/08/10(木) 20:50:45.93 ID:zTHcf1Y9.net
あなたとトオルは生まれる前から出会っていた。
高校時代から仲の良かった二組のカップルが結婚し、それぞれ男の子と女の子をもうけた。
それがあなたとトオルだ。
あなた達は赤ちゃんの頃から一緒に育ち、何をするのも一緒だった。
どちらが自分の親か、どちらが自分たちの子どもか、誰も気にしなかった。
四人の親に、二人の子ども。それをごく当たり前としてあなた達は成長した。

二組の夫婦で始めた会社は順調に大きくなって、隣同士に家を建てた。
ご飯もお風呂もあなたはトオルと一緒だった。
ただ、いくつかの決め事が親同士で話されていたと、あなたは大きくなってから聞かされた。
例えば、日曜は自分の家で夕飯を食べる。お風呂は五年生まで。部屋にいるときはドアを開けておく。
あなたは何の疑問もなくそれに従って日々を過ごした。
あなたは幸せだった。毎日が楽しかった。
友人はあなた達が二卵性だと思い込んでいたようだった。あなたもトオルもそれを否定しなかった。
否定したところで、二人の繋がりを表す言葉をあなた達は持っていなかった。

本当にそうだったのだろうか。あなたはここでいつも考え込む。
ひょっとしてトオルにはトオルの言葉があったのかもしれない。
それはあなたが想像もできない言葉だったのかもしれない。
けれどそんな言葉があったのだとしても、もう知るすべがない。
だからあなたはいつも自分を責める。
なぜ、気づけなかったのか。あれほど近くにいながら。

あの日とそれ以前の日々との違いをいくら考えても、あなたにはわからない。
いつものようにあなたとトオルは一緒に学校から戻ると玄関先で別れてお互いのうちに帰った。
あなたは着替えてから、参考書を抱えてトオルの部屋に行った。二人で試験勉強をするつもりだった。
そこで、あなたは首を捻じ曲げてぶら下がるトオルを見た。
こんな日がくるとは思わなかった。そこからあなたの記憶は曖昧になる。

パパとママはトオルの両親に会社を譲り、あなたの療養のために静かな町に引っ越した。
あなたは長いあいだ町外れの療養所で暮らした。
自分の成人式が何年前だったかあなたは覚えていない。
自分が幾つなのかもあなたには確信がない。でも、もう若くないことはわかっている。
パパの髪もママの髪もずいぶん白くなった。

いつだったか、あなたはトオルと手の大きさを比べたことを覚えている。
トオルの手は大きかった。いつの間にそんな大きな手になったのか、あなたは驚いた。
その大きな手があなたの乳房を包み込んだ時、あなたは守られていると感じた。
自分に降りかかる災いは、この手がすべて振り払ってくれると信じた。
けれど、それは幻想に過ぎなかった。

トオルがいなくなってからも、あなたはその幻想のなかに住み続けていた。
そこからあなたを救い出してくれたが彼だった。彼は大きな手をしていた。
彼はその大きな手であなたを支え、幻想ではない確かな居場所をつくってくれた。
あなたは守られるだけではなく、守りたいものを見つけたと思った。
あなたは自分の暮らしを取り戻すために、療養所から紹介された小さな事務所でパートの仕事を始めた。
最初は療養所から、やがて家から通えるようになった。
そのあいだも彼はあなたから目を離さないでいてくれた。

明日、あなたは結婚する。
こうしてこれを書くことで、あなたはトオルのすべてを葬り去ろうとしている。
書き終えたら燃やすつもりだ。
もっと昔にそうすべきだったのだと感じる。
彼の大きな手を見ても、あなたはもうトオルを思い出すことはなくなるだろう。
そうなれば、やがてわたしも消えると医者は言う。
こんな日がくるとは思わなかった。
トオルの両親に送った招待状の返信は、長い手紙に同封されていた。
そこには心からの祝福と抑えきれない喜びが綴られていた。

11 :この名無しがすごい!:2017/08/10(木) 21:34:47.16 ID:vv3rVZsN.net
ワイさん……もう俺には2チャンネルのルールがわかりません。
本文消してしまって、書きなおしました。文章が長いと言われ、なおしました。
やっと書き込みをと、試したら、512kを超えたから書き込めないと。
ならば、と、スレを立てて書き込みをしたら、NGワードがあるとのこと。
某スレでぶつ切りにしてレスを上げたら、全部オッケー。
じゃあ、長かったのかなと、かろうじて削除できる、センテンスを消してみてもNGワード。

12 :この名無しがすごい!:2017/08/10(木) 21:45:50.34 ID:oS19snmC.net
>>11
2ちゃんねるwiki の 書き込めない時の早見表 にNGワードの説明があるよ

13 :この名無しがすごい!:2017/08/10(木) 21:53:24.83 ID:uPg09h1m.net
「本文長い」エラーは俺しょっちゅうだぜ。改行で、何度か試す。
そんなに手間取ると、なんか辛いよな。でも頑張れよ。

14 :この名無しがすごい!:2017/08/10(木) 22:02:18.75 ID:/m7j3d+D.net
>>11
この板でupできるのは4029kbぐらいだったと思うぞ。
バイナリエディタで投稿文のデータ量を確認しろ。
大方の文章が出来て投稿できなければ削って再投稿。
いいとこまで来ていると思えばバイナリエディタで捨ててもいい部分を削りながらデータ量を確認。
全体を見直してストーリーを確認。
修正してデータ量がはみ出てないか確認。
はみでてたら修正。
もちろんスペースは日本語一文字分、つまり2バイト
改行詩も1バイト加算されるので改行は少ない方がいい。
そして一行の長さにも制限があるので行数を一杯に使い、改行は最低限にする。
改行のポイントは改行を句点に持ってきて省略し、バイトを稼ぐ。
セリフを行頭に持ってくるようにしてスペースを節約する。
セリフ内の感嘆詩はカギ括弧の末端に纏めて無駄に区切らないようにすると感嘆詩一個につき一文字とスペース分の4バイトお得。
これぐらいがバイト節約術かな。
禁止ワードについてはわからん。

15 :この名無しがすごい!:2017/08/10(木) 22:09:41.95 ID:oS19snmC.net
>>11はなんか相当ヤバイ話を履いてんのかねw

16 :この名無しがすごい!:2017/08/10(木) 22:10:00.46 ID:/m7j3d+D.net
改行に持ってくるのは読点でしたorz
句点は省略できない2バイトでした。
ただ反則技として話の流れの中でセリフを入れるカギ括弧の手前で句点を省略するのはアリだと思います。
ワイ杯はこんな寝技たっぷりでいつも挑んでます。

17 :この名無しがすごい!:2017/08/10(木) 22:10:00.56 ID:0Jez2Hzy.net
>>11
そんな貴方を励ますために、短編
……

「怠けてんじゃねえよ」
私、勅使河原蔦子を刺し貫く、彼の視線は冷ややかだった。
 この、一切の妥協の無い視線が、とても好きだ。
 視線の奥には軽蔑が満ちている。
「もっとちゃんと振れよ、腰」
冷たく透き通った声は、子宮に響く。
おっと危ない、気を抜くところだった。
 私は下腹部を中心として、臀部をくねり回す。
 出来るだけ速く、可能な限り高速で、とにかく腰をふり続ける。
 仰向けに寝そべる彼は、後ろ手で組んだ腕に頭部をのせている。
ビーチパラソルは、すっぽりと彼を覆っている。
 だから、この位置だとつむじが見えない。惜しい。
ああ、彼のつむじが見たい。
そんな私の煩悩に関係なく、潮騒は砂浜に満ちている。
 夏の日差しは肌を焼く。
 暑い。
 流石に意識が飛びそうだ。
 フラフープを海辺で連続二時間。
 これは罰である。
 今朝、海辺デートに出立する直前に、彼のつむじを可愛いと言って機嫌を損ねてしまったのだ。
 可愛いではなく、格好いいと言われたいお年頃の彼氏……めっちゃいとおしい。
 私、勅使河原蔦子は幸せである。
 が、倒れそうだ。
 このフラフープ、いつまで続くんだろう……?
 とりあえず、倒れる時は、彼に倒れよう。
 そして気絶した振りをして、あんなとこやこんなところに触れよう。
 こう考える私は、間違いなく、恋する乙女である。
 



 

18 :この名無しがすごい!:2017/08/10(木) 22:14:05.53 ID:0Jez2Hzy.net
>>17
伝わったかな?
ヤバイ言葉は隠語でいける!

19 :第四十二回ワイスレ杯参加作品:2017/08/10(木) 23:04:31.38 ID:uPg09h1m.net
 小説家には向かねぇって親から言われた。センスがねぇってさ。終いには小説の意味わかってんのかってそんな事まで言われちまった。
 なんかすげぇ悔しくて、この感情を今言葉にしてる。そりゃ無謀だとは思う。プロになれる確率も低いのはわかってる。
 けどさ、夢を持つって大事なんじゃねぇかって思う。夢のない人生なんてどこが面白いんだよ。書いてりゃいつか叶うかもしれねぇ。書かなかったらそれで終わり。そこで夢は潰える。
 だから、俺は書く!
 そして、なる! 小説家に! 俺は!
 あーもー、考えてても仕方ねぇから、取り敢えず執筆しなきゃ始まんねぇ。よっしゃ、書くぜ!

タイトル『YUーME☆』

世界は案外輝いている。YES!

あんたそれ
よく見て

なんかおれ
ボブみてぇ

たんまホレ
OH!YEAR!

こんな日がくるとは思わなかった。

YES!YES!YES!

待ってな今行くからYO!
だからそんな焦んなYO!

うるせぇって言われても、
だっせぇって言われても、
むっせぇって言われても、

俺こんなだから平気っす☆(夢精)

世界は案外輝いている。YES!

まんまおれ
よく見て

なんかおれ
ボブみてぇ

はんぱおれ
OH!YEAR!

ちょ、おま、マジで?

宝くじで五万当たったって、マジで?

こんな日がくるとは思わなかった。

そう思わないか?

YES!YES!YES!

世界は案外輝いている。
世界は案外輝いている。
世界は案外輝いている。

20 :この名無しがすごい!:2017/08/10(木) 23:16:39.16 ID:oS19snmC.net
>まんまおれ
>よく見て

>なんかおれ
>ボブみてぇ

クソワロタ

21 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 01:41:33.65 ID:0dy5UEGq.net
>>1

   こ   .鳥   効   こ.   食    鳥   鳥        ___   i
   の   類   率    の   べ   類   類      | ___ / | ヽ す
   砂   は   よ   器.   た   に   の.       ノ.| ! ┘/
   肝   砂.   く   官    エ   は   胃     ´ |__! _/  な
   に   や   す   で    サ    歯    に
   た   小   り.   す    .は   が   あ      ┌┐‐┬‐ ぎ
    め   石   つ   り         無   る.        ├┤__.|__
   て   を.   ぶ    つ        .い   器       ├┤ .!   も
   お  .食    .す   ぶ        の   官       ' .┘ .!
   く    べ   た.    さ          で
        て    め   れ
                る            ー。<
                            ,'´ ,,.ヽ
                        ....,,,,___i''´ ・ >
                        ! 、ー‐-    !
                        ゙、ヽ     ノ
                         ゛'' 'ェ-ェ"´

22 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 02:21:12.28 ID:hcx82pQY.net
>>19
面白い!
一番好きかも

23 :11:2017/08/11(金) 04:54:18.66 ID:bptnD/OI.net
>>18
皆さんありがとう
私の話にエロもグロもありません
色々試しましたがもうお手上げです
皆さんのご健闘をお祈りします

24 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 07:14:25.11 ID:u2wxJBjD.net
>>23
せっかくなんだから分割でできるならupしてみたら?
ワイさんも経過を見れば特例で受け付けてくれるんじゃないかなあ

25 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 07:26:07.20 ID:sj9rfPY8.net
>>24
前スレで
同じように分割してた奴は却下されたぞ
文言を変化させたらダメと言う縛りを無視した奴は
一度OKしたからと言って妥協してたがな

最終ワイさんの気分次第だし
それがこのスレのルールでもあるけど
大人しく削るなりなんなりした方が効率よく時間使えると思うけどな

26 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 07:29:36.95 ID:sj9rfPY8.net
あと舟を出してやるなら
一度長いワイ杯の内容をコピーして
レスしてみたら分かると思う

多分専ブラorアプリの所為で制限かかってるだけだから
PCから直接打つなり、PC画面で打ち込んでみたら良いと思う
それでもダメなら分かんね

27 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 07:57:43.90 ID:u2wxJBjD.net
>>25
前スレの分割はルール読んでなかっただけでしょ

28 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 07:59:49.25 ID:pNLeDIjw.net
>>24
>>25
ありがとう、私の事で他の人の作品の邪魔になってはいけないので、もう大丈夫ですよ。
ちなみに、くまのぷーさんの話、ワイさん見落としてるけど、ちゃんと訂正だしてるよ。
結局、私がエントリーされたのは
バナナうんこパクパクもぐもぐだけか……
(っていうか、こっちの方がむしろNGワードだろ……)

29 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 08:01:16.27 ID:u2wxJBjD.net
ま、でもここは厳正にルールはルールとした方がいいかな

30 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 08:02:24.54 ID:SZtBRbtz.net
>>23
せっかく書いたんだから投稿しろ。
2レスでも1レスに纏まるならコピペで代理投稿したる。
参加意思があるやつが特殊事情で参加できなかったら入賞しても気が悪い。

31 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 08:02:58.32 ID:u2wxJBjD.net
>>28
これからチャンスはいくらでもあるよ

32 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 08:07:09.45 ID:sj9rfPY8.net
>>27
その後のレスでルールの文字数制限以内にしたけど長いって拒否られるから、とかなんとか書いてあったと思うぞ
んで、どのような事情があっても認めないってワイさん言ってた希ガス
まぁその後、他の奴は一度許諾したから仕方ないとテノヒラクルーしてたがな

せめてどっちもOUTかsafeにした方が良かったと思うけどな
取り敢えず結局訂正してたみたいやし

2レスしたやつも直す気は無いとかほざいてたし
(それはそれでどうかと思うが)
良いんじゃね?

33 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 08:16:06.68 ID:u2wxJBjD.net
>>32
訂正サンクス
いい加減なこと言っちゃいかんな
気をつけなきゃ

34 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 08:22:44.82 ID:9+8v4JSP.net
いつの間にか参加作品増えすぎてわけわからんから
とりあえずおすすめ教えて

35 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 08:25:00.73 ID:SZtBRbtz.net
オレのやつがオススメ

36 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 08:49:38.69 ID:hcx82pQY.net
>>28
バナナじわった
面白かったよ!

37 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 09:09:48.52 ID:hcx82pQY.net
>>34
>>19
前スレの911
839
が好き。
他のはレベル高いなーって思ったけど
この3つはガチで心が動いた。

38 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 09:15:22.73 ID:u2wxJBjD.net
839を超えられるかどうかが上位入賞のメルクマールだと思うわ
決戦の週末だな
俺はもうエントリーしたからまだの人は頑張って
さ、実家へgoだ
日曜は実家の古いpcで観戦だ
楽しみにしてます

39 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 10:42:37.11 ID:IqDSH09N.net
ぷぅぎゃぁぁぁぁ!
バナナうんこです!
ちょっと聞いてくれー!
経緯を話します。
先日、携帯のメモ欄からのコピーに失敗して、書きなおしました。文章長いからとNG喰らって削りました。
そしたら今度はNGワードがあると。
みんなのアドバイスを無駄にしてはいけないと、漫喫行ってパソコンで書きなおしました。
そしたらまたNGワードが!
何がいけないのかと、冒頭6行くらいを送信したら、これもNGワード!
逆に気になる、何が駄目なのかと!
もうエントリーはいいから教えてくれ!
文芸サロンにある「作家のスレ多情多恨」というスレの15-20のレスが私の作品です!

40 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 11:26:19.17 ID:xj7kZsbW.net
ワイ氏スレが容量オーバーで落ちていることに気づいていない可能性

あと毎回自分でスレ立てしているから、このスレも認めないとかないかな

41 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 12:22:31.21 ID:f58Fqbma.net
>>40
それ、おれも気になってた。

42 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 12:55:34.47 ID:pQy8zvCX.net
>>40
>>あと毎回自分でスレ立てしているから、このスレも認めないとかないかな

それはなさそう。創文の時なんかはいろんな人がたててたし。
このスレ知らずにもう一本たてなきゃいいけど。

どっちかっていうとお題違反の作品を認めてる方がアレだな。
作者が減点を承知してれば、お題違反した作品も出していいってこと?

43 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 13:03:30.56 ID:sj9rfPY8.net
作者の気分次第って所だと思うよ
それがこのスレのルールじゃないん?

44 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 13:08:00.40 ID:pQy8zvCX.net
前スレでお題に違反するって弾かれてたのがあっただろ、だから聞いてみた

45 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 13:28:06.76 ID:hcx82pQY.net
>>39
読んだ。
レベル高いね。
全然えろくなかった。
2000字以内に納めてる?
美しい描写だけど、1レスがお題だから削ろう。
貴方のような文章力があれば、めっちゃぐっろいバトルも楽しく書けるんだろうなあ。
羨ましいw

46 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 13:34:19.81 ID:XfWyxrdy.net
>42
本人じゃないけど、ワイさんの見落としだから擁護のコピペ。

書き忘れ、『第四十二回ワイスレ杯参加作品』です

エッセイ風小説がよくわからなくて エッセイに寄せていったら ただのエッセイになっていた
次は小説のほうに寄せてみます

・ルールに抵触してそうなので最後の1文だけ修正させてください
できることなら、くまのぷーさんに心境を尋ねてみたいものだが、それはかなわない。
だからわたしが、かれの言葉を代弁するとしよう。
「こんな日がくるとは思わなかった」

47 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 13:41:47.76 ID:XfWyxrdy.net
>>45
バナナうんこです(笑)
そんな風に言ってくれる人がいて、もうそれだけで充分です。ありがとう。
自分の文章をひとがどんな風に読んでくれるか、それだけを知りたくて何とかしたい、何とか投稿をと思い、やれる事は全てやりました。
本当に読んでくれてありがとう。
ただそれだけです。

48 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 14:01:24.46 ID:PfegVfQC.net
学校の屋上からはどこまでも空が高かった。

もし人生をやり直したいか? と聞かれれば大半の人間はYES≠ニ答えるだろう。
しかし、こうして脱いだ上履きを揃えると面白いほど考えは変わる。
やり直すことすら面倒臭い。
少なくとも俺はもう懲り懲りなのだ。
短い人生だった。価値あるものだとは思わない。
だが、いろいろあった。
このいろいろ≠ノ込められてる意味を知る者は、俺以外にはいないだろう。
何故なら、他人にはどうでもいいことなのだ。
俺にとって他の連中のいろいろ≠ェどうでもいいように。
だから、こうして死のうとしている。

俺は、また逃げるのだ。

遺書も、恨み節も、ましてや辞世の句も、必要ない。校庭が赤に染まって、人生から逃げれるなら上出来だ。

いくつも画鋲を踏み、赤の斑を写した白い靴下が止める気もなく突っ立ってる鉄の柵を超えた。

自ら命を断つことは万物の創造主たる神への背徳≠ニ聞いたことがある。

知ったことか。無神論者だからではない。出来損ないのリコールくらいは神とはいえ、受けてもらう義務があるからだ。

「こんな終わり.....アンタのせいだよ」

俺はこう言い残すと、最期まで誰かのせいにしながら身体を宙へと放った。

「そうか、なら納得できる終わりを自分で見つけろ」

遠くからそう聞こえた気がした。

そして、走馬灯もなく俺は意識を失った。


異世界転生の走りで思いつきました

49 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 15:54:15.70 ID:0cL6CBkm.net
ワイさん来ませんね。本当に気づいてないんでしょうか。

50 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 15:55:17.85 ID:fJF2cOnm.net
畑を荒らすイノシシと戦ってる

51 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 15:56:28.26 ID:hehs4Vxl.net
しっかしワイさん、どうしちゃったんだろ
まだ前スレで誰か待ってんのかなあ

52 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 15:58:19.71 ID:hehs4Vxl.net
>>50
ああ、それありかもな
で、ゲガして病院とか

53 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 16:16:18.91 ID:wxMTg97s.net
一人でレス待ちしてるワイさん……
かわいそう

54 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 17:32:10.09 ID:bMiTOYcn.net
ワイさんレスに応えるのが基本だから、レスなければこのままという可能性もあるかもね……

55 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 18:15:01.40 ID:0HnUiur8.net
実はとっくに新スレが建っていて、俺達の方が忘れ去られているという可能性は……

56 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 18:19:16.16 ID:hcx82pQY.net
は!
お師匠様除いたこの世界が平行世界に転位してるとか?

エッセイに書きたいけど技量がない。orz

57 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 18:28:43.67 ID:3E/QLyfs.net
レスが伸びない→様子を見る→まだレスがない→今日のメシの話でも書くか→書き込めない!おかしいぞ!→おや?探したらいつの間にか新しいスレが!→ぷぅぎゃぁぁぁぁ!

今日の夜あたり、こんな流れになるのでは?

58 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 18:29:35.56 ID:0HnUiur8.net
そういえば、今日は参加作品が一本も来てないじゃないか

59 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 18:33:28.75 ID:hcx82pQY.net
みんなブラッシュアップしてるんだろーね

60 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 18:39:34.24 ID:0cL6CBkm.net
ワイさんいないとなんか寂しいですね。

61 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 18:47:03.92 ID:hcx82pQY.net
今晩来なかったら、勅使河原蔦子のネタにして、短編作品を書いて、スレ杯後にアップして評価してもらおう。63点位を狙う予定。

62 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 18:53:27.93 ID:3E/QLyfs.net
>>61
あ、バナナです。
いろいろアドバイスありがとうございました!

63 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 18:55:43.85 ID:OLVaIhLA.net
1.ワイさんは今日中に気がついてこのスレに来る
2.今日も気付かず、明日になってようやく気がつく
3.気が付かず一週間が経つ

64 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 19:07:37.91 ID:hcx82pQY.net
>>62
こっちに上げれたら良いね。
あれだけかけてて、エントリーすらないのは勿体ない。

65 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 19:45:28.27 ID:0cL6CBkm.net
ワイさんがここに来た時の反応

1人間らしく慌てた感じを見せる
2ちょっと慌てた感じを見せるも結構冷静な感じを装う
3まるで何事もなかったかのように現在のエントリー作品だけを報告する

66 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 19:49:29.96 ID:hehs4Vxl.net
ワイさんも年季の入ったねらーだよな
未だにこっちに気づかないなんてことあるのかな
なんか心配になってきたわ

67 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 19:54:10.75 ID:3INVQZoU.net
>>65
確かに。しかも、ワイ杯の真っ最中に一度も書き込もうとしないのは少し不自然だな……。

いや、マジで心配になってきたな。

68 :第四十二回ワイスレ杯参加作品:2017/08/11(金) 20:10:10.32 ID:3INVQZoU.net
 誰かから定期的にプレゼントを貰うという習慣が無くなって久しい。
 誕生日を迎えて思うことは、免許証の更新を確認せねばならないな、という程度のことであった。
妻をまだ彼女と呼んでいた頃はその日が近づくにつれ、それとなく欲しいものを探られたものだったが、それも遠い日の花火、
今となっては免許更新センターだけが葉書を寄越して私の誕生日を気にかけてくれる。

69 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 20:17:14.08 ID:hehs4Vxl.net
>>68
縛りが抜けてる

70 :第四十二回ワイスレ杯参加作品:2017/08/11(金) 20:18:08.00 ID:3INVQZoU.net
ところが、である。こんな日がくるとは思わなかった。小学校に上がったばかりの娘が、貰い始めたお小遣いを貯めて私に誕生日プレゼントを買ってくれたのだ。
黒い垂れ耳にほのぼのとした表情の犬のキャラクター。ところどころにその犬を誂えた財布が「いつもがんばってくれてありがとう」の手紙を添えて私の机の上に置かれてある。
 正直に言えば驚いた。驚きはしたがいつかこんな日がくるのではないかと期待もしていた。その期待を忙しさの中に忘れる日々もままあった。
大して稼ぎのある訳でない私に財布のプレゼントとは、昔に読んだヘンリーの『賢者の贈り物』の様を呈していると言えるだろうが、それでもやはり、私は嬉しかった。
 そんな、去年とはひと味違う私の誕生日が過ぎると、間もないまま盆がやって来た。まとまった休みを取り親子3人で妻の実家に帰省するのが私たちの毎年の恒例である。
妻の実家は私の住む街から3時間程車を走らせた山あいにある田舎町だ。それが盆と重なると5時間もかかる。億劫と言えば言えなくもない。
けれども日々の生活に追われる私たちには盆と正月くらいしか帰る機会を得ることができない。先方も楽しみにしているし、第一に私には私の目的もあった。
車中に菓子を持ち込み旅行気分でいれば悪くはない5時間だ。
 妻の実家に着き決まりの挨拶もそこそこに私は子供を義母に預けて、タバコを買ってくる、とひとり家を出た。これも毎年の恒例だ。
孫と水入らずを過ごしたい義父母は大して文句も言わない。無論、タバコだけを買いに行くわけではない、むしろ私の目的を果たすための口実と言って良いだろう。
外にでて道を歩けば、半年振りの風景は変わることなく、私を迎えてくれた。
 

71 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 20:20:07.07 ID:pQy8zvCX.net
「またこうしてあなたに会えるなんて」
私は言った。夏の光が惜しみなく降り注ぐ、台風後の水曜日の公園で。
「こんな日が来るとは思わなかった」
それを聞いてフェイは笑う。私がかつて愛したのと全く同じ笑顔で。
「君が帰ってくると聞いて」フェイが私を引き寄せる。「君はこうなることを望んでいたんだろう」
私は頷いて、両手でフェイの髪を、頬を撫でた。完璧だった。肩から胸を撫で、そして私はフェイを抱きしめた。完璧だった。
微笑んだまま私を見つめるフェイに私はキスをした。それは私が3年間、求め続けた感触だった。
完璧だった。

着信。なんて無粋な。まるでお約束通り。私はしかめ面をして見せながらフェイに背を向けて電話に出た。助手のアリスがお菓子みたいな声で言った。
―博士、フェイが‥‥。
フェイを呼び捨てにするなと、その名はコードネームではないと、何度言ったらわかるのだろう。フェイは私の恋人の名前であって、決してサンプル名ではないのだ。
―フェイが失踪しました!

培養水槽で32歳の天才生物学者、フェイ・カナザワが3年ぶりに覚醒したのは2日前のことだった。それは人類史に書き加えられるべき快挙だった。
フェイは三年前の雨の夜に、惨めな細胞片の塊になってしまった。飲めない酒を浴びるように飲み、酩酊した彼は、ハイウェイを疾走するトレーラーの前に飛び出したのだ。
フェイは全人的クローン生産計画(CCCP)のリーダーだった。未来の再生科学に革命を起こす男。その損失を世界中が惜しんだ。私ほど深い衝撃を受けた者はいないにせよ。
私はフェイの残したプランに従って彼を再生すると決意した。
フェイのプランで驚くべきは、再生の対象が肉体のみならず、その記憶や人格にも及ぶ全人性を追求したことだった。
大脳辺縁系にあるメラニコミア・レジニンというコアとなる物質からクローン化を行うことで可能になるはずだった。フェイのコアはまだ無事で、そして彼のプランは完璧だった。
水槽の中で彼は3年かけて彼は増殖、結合を繰り返し復活した。水槽から出された彼は2日間、個室で経過観察を受けていた。
私が学会出席の為に出張していた間のことだ。覚醒が近いのはわかっていたが、それは急なことで、私はフェイの覚醒に立ち会えなかった。
フェイならラボを出ることなど訳はないはずだ。館内を行き来するために必要な虹彩などの認証情報は削除されていなかったし、彼は完全にフェイその人なのだから。

私は冷静を装いながらアリスに言った。
「今、一緒にいるの。ラボ前の公園。私が帰って来るのを知っていて待ってたのよ」
あー、とアリスが電話の向こうで大声を出す。
―よかったあー。見つからなかったらどうしようかと。じゃあ、捜索命令は解除しておきますね。
電話を切り、フェイに向き直って私は言った。
「これで何もかも元どおりだわ。また一から始めるのよ」
「本当に何もかも君のおかげだ。オペ中に君が話しかけてくれてたこと、僕は聞いていたんだよ」
一人で作業している時、私はほとんど無意識のまま独り言ちることがあった。あれを彼は聞いていた?
「脳は偉大な力を持ってると知った。耳が形成される前から、君の意思が波動として伝わってくるんだ」
―あなたを必ず取り戻す。そして今度はいつも必ず側にいる。絶対に離さない。
私は頬が一気に熱くなるのを感じた。それは夏の太陽のせいではなかった。
「僕はショックだったんだ。君が‥‥その、他の男と‥‥」
私は氷の塊で頭を殴られたような気がした。それ以上言って欲しくない。あれはほんの一時の気の迷いだった。まさかフェイが知ることになるなんて。
「でも、僕が間違っていた。あんなことすべきじゃなかった。もう2度と離れないよ。どんな手を使っても」
私は急にどうしたらいいのかわからなくなって、フェイを抱きしめた。

フェイはラボに戻った。あれからさらに1年。彼は次々に自らのクローンを生産していった。その情熱と献身は明らかに異常だったが、研究といえば誰も止められなかった。
どこかで何かが狂ったのだろうが、私にはわからなかった。
フェイは常に私といる。あらゆる場所に彼がいるのだ。ラボにも家にも、出張の飛行機にも。
それもひとつの場所に1人では済まないこともある。外出の時には不測の事態に備えて、と二人から三人のフェイがついてくる。
本当に1人になれるのはトイレにいる時だけだろう。それもどうだかわからないが。
急がなくては。私はトイレフックにロープをかけて輪をつくると、首を通した。10分前に隙を見て睡眠薬を飲んだ。完全に脳死しなければならない。さもなくばフェイは私を再生させるだろう。
こんな日がくるとは思わなかった。
人間は滑稽だ。私は可笑しくなった。

72 :第四十二回ワイスレ杯参加作品:2017/08/11(金) 20:20:18.00 ID:3INVQZoU.net
山あいに突然切り開かれている水田。時折、町に音を響かせて走る単線電車。
舗装のされてない道には痩せこけた街路灯が淋しげに列を成している。歩みを進めると思い出したかのように民家がぽつぽつと現れてくる。
夕になれば辺りは一体仄暗く、畦に潜む蛙たちが会話も出来ぬほど一斉に鳴き始める。時期が合えば小川には蛍もあるらしい。
遺伝子にでも組み込まれているのだろうか、都会育ちの私にも込み上げるノスタルジーが、ここにはある。

 町にひとつしかない万屋の風情を残したコンビニでタバコを買って、先に続く坂道を登り切ると、そこには私の目的地である寺があった。
この寺には妻のご先祖と妻自身が眠る墓がある。私には毎年、ひとりだけ先に墓参りを済ます慣例がある。父親の肩書きを降ろして、夫として妻と語らいたいのだ。
大半は愚痴である。7歳の娘と4歳の息子。親子3人で奮闘する毎日がいかに大変であるかを妻に愚痴愚痴とぶつけてやるのだ。けれども今回は嬉しい報告もひとつできそうだ。
俺の誕生日が復活したよ、と。私は墓前にしゃがみ込み、娘がくれた誕生日プレゼントの話を妻に語った。

73 :第42回ワイスレ杯参加作品:2017/08/11(金) 20:20:53.93 ID:pQy8zvCX.net
「またこうしてあなたに会えるなんて」
私は言った。夏の光が惜しみなく降り注ぐ、台風後の水曜日の公園で。
「こんな日が来るとは思わなかった」
それを聞いてフェイは笑う。私がかつて愛したのと全く同じ笑顔で。
「君が帰ってくると聞いて」フェイが私を引き寄せる。「君はこうなることを望んでいたんだろう」
私は頷いて、両手でフェイの髪を、頬を撫でた。完璧だった。肩から胸を撫で、そして私はフェイを抱きしめた。完璧だった。
微笑んだまま私を見つめるフェイに私はキスをした。それは私が3年間、求め続けた感触だった。
完璧だった。

着信。なんて無粋な。まるでお約束通り。私はしかめ面をして見せながらフェイに背を向けて電話に出た。助手のアリスがお菓子みたいな声で言った。
―博士、フェイが‥‥。
フェイを呼び捨てにするなと、その名はコードネームではないと、何度言ったらわかるのだろう。フェイは私の恋人の名前であって、決してサンプル名ではないのだ。
―フェイが失踪しました!

培養水槽で32歳の天才生物学者、フェイ・カナザワが3年ぶりに覚醒したのは2日前のことだった。それは人類史に書き加えられるべき快挙だった。
フェイは三年前の雨の夜に、惨めな細胞片の塊になってしまった。飲めない酒を浴びるように飲み、酩酊した彼は、ハイウェイを疾走するトレーラーの前に飛び出したのだ。
フェイは全人的クローン生産計画(CCCP)のリーダーだった。未来の再生科学に革命を起こす男。その損失を世界中が惜しんだ。私ほど深い衝撃を受けた者はいないにせよ。
私はフェイの残したプランに従って彼を再生すると決意した。
フェイのプランで驚くべきは、再生の対象が肉体のみならず、その記憶や人格にも及ぶ全人性を追求したことだった。
大脳辺縁系にあるメラニコミア・レジニンというコアとなる物質からクローン化を行うことで可能になるはずだった。フェイのコアはまだ無事で、そして彼のプランは完璧だった。
水槽の中で彼は3年かけて彼は増殖、結合を繰り返し復活した。水槽から出された彼は2日間、個室で経過観察を受けていた。
私が学会出席の為に出張していた間のことだ。覚醒が近いのはわかっていたが、それは急なことで、私はフェイの覚醒に立ち会えなかった。
フェイならラボを出ることなど訳はないはずだ。館内を行き来するために必要な虹彩などの認証情報は削除されていなかったし、彼は完全にフェイその人なのだから。

私は冷静を装いながらアリスに言った。
「今、一緒にいるの。ラボ前の公園。私が帰って来るのを知っていて待ってたのよ」
あー、とアリスが電話の向こうで大声を出す。
―よかったあー。見つからなかったらどうしようかと。じゃあ、捜索命令は解除しておきますね。
電話を切り、フェイに向き直って私は言った。
「これで何もかも元どおりだわ。また一から始めるのよ」
「本当に何もかも君のおかげだ。オペ中に君が話しかけてくれてたこと、僕は聞いていたんだよ」
一人で作業している時、私はほとんど無意識のまま独り言ちることがあった。あれを彼は聞いていた?
「脳は偉大な力を持ってると知った。耳が形成される前から、君の意思が波動として伝わってくるんだ」
―あなたを必ず取り戻す。そして今度はいつも必ず側にいる。絶対に離さない。
私は頬が一気に熱くなるのを感じた。それは夏の太陽のせいではなかった。
「僕はショックだったんだ。君が‥‥その、他の男と‥‥」
私は氷の塊で頭を殴られたような気がした。それ以上言って欲しくない。あれはほんの一時の気の迷いだった。まさかフェイが知ることになるなんて。
「でも、僕が間違っていた。あんなことすべきじゃなかった。もう2度と離れないよ。どんな手を使っても」
私は急にどうしたらいいのかわからなくなって、フェイを抱きしめた。

フェイはラボに戻った。あれからさらに1年。彼は次々に自らのクローンを生産していった。その情熱と献身は明らかに異常だったが、研究といえば誰も止められなかった。
どこかで何かが狂ったのだろうが、私にはわからなかった。
フェイは常に私といる。あらゆる場所に彼がいるのだ。ラボにも家にも、出張の飛行機にも。
それもひとつの場所に1人では済まないこともある。外出の時には不測の事態に備えて、と二人から三人のフェイがついてくる。
本当に1人になれるのはトイレにいる時だけだろう。それもどうだかわからないが。
急がなくては。私はトイレフックにロープをかけて輪をつくると、首を通した。10分前に隙を見て睡眠薬を飲んだ。完全に脳死しなければならない。さもなくばフェイは私を再生させるだろう。
こんな日がくるとは思わなかった。
人間は滑稽だ。私は可笑しくなった。

74 :第四十二回ワイスレ杯参加作品:2017/08/11(金) 20:21:56.35 ID:3INVQZoU.net
もともと心臓に病を抱えていた妻は、次男出産の肥立ちが悪く突然にこの世を去った。
医者からの忠告はあった。一人っ子の淋しさを知る妻はこれを振り切った。不安があった私も、娘の出産の成功から妻に同意した迂闊があった。

「こんな日がくるとは思わなかった」
唐突に訪れた絶望の内に私の頭を巡った言葉だ。

「こんな日がくるとは思わなかった」
同じ言葉を娘が私に思い出させてくれた。

人生の其処彼処に仕掛けられた「こんな日」を、私はあと幾つ辿る事になるのだろうか。

 いつの間にか騒がしかった蝉の合唱もヒグラシの独唱に変わり、日も少しずつ傾き始めた。
「愚痴を聞いてくれてありがとう」妻の墓にそうつぶやいた。
愚痴しか言わぬ駄目な夫は、明日には頑張るパパとしてここに戻らねばならない。私は立ち上がり妻の墓を去ろうとする。ふと、一陣の涼やかな風が私の頬を撫でた。

 妻の私に対する労いなのかもしれない。私は勝手にそう考えていた。

75 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 20:24:13.44 ID:3INVQZoU.net
すんません。バナナうんこです。四分割でようやく投稿出来ました。
もう、思い残すことはありません。
お騒がせして申し訳ありませんでした。

76 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 20:24:44.70 ID:pQy8zvCX.net
あーしまった。でももういい‥‥。

ワイ、無事かい?
誰も怒ってないから連絡しておくれ。
みんな、待ってるよ。

77 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 20:26:25.76 ID:hehs4Vxl.net
>>75
ごめん
割り込んじゃった

78 :第42回ワイスレ杯参加作品:2017/08/11(金) 20:36:19.92 ID:pQy8zvCX.net
「またこうしてあなたに会えるなんて」
私は言った。台風の後、夏の光が惜しみなく降り注ぐ水曜日の公園で。
「こんな日が来るとは思わなかった」
それを聞いてフェイは笑う。私がかつて愛したのと全く同じ笑顔で。
「君が帰ってくると聞いて」フェイが私を引き寄せる。「君はこうなることを望んでいたんだろう」
私は頷いて、両手でフェイの髪を、頬を撫でた。完璧だった。肩から胸を撫で、そして私はフェイを抱きしめた。完璧だった。
微笑んだまま私を見つめるフェイに私はキスをした。それは私が3年間、求め続けた感触だった。
完璧だった。

着信。なんて無粋な。まるでお約束通り。私はしかめ面をして見せながらフェイに背を向けて電話に出た。助手のアリスがお菓子みたいな声で言った。
―博士、フェイが‥‥。
フェイを呼び捨てにするなと、その名はコードネームではないと、何度言ったらわかるのだろう。フェイは私の恋人の名前であって、決してサンプル名ではないのだ。
―フェイが失踪しました!

培養水槽で32歳の天才生物学者、フェイ・カナザワが3年ぶりに覚醒したのは2日前のことだった。それは人類史に書き加えられるべき快挙だった。
フェイは3年前の雨の夜に、惨めな細胞片の塊になってしまった。飲めない酒を浴びるように飲み、酩酊した彼はハイウェイを疾走するトレーラーの前に飛び出したのだ。
フェイは全人的クローン生産計画(CCCP)のリーダーだった。未来の再生科学に革命を起こす男。その損失を世界中が惜しんだ。私ほど深い衝撃を受けた者はいないにせよ。
私はフェイの残したプランに従って彼を再生すると決意した。
フェイのプランで驚くべきは、再生の対象が肉体のみならず、その記憶や人格にも及ぶ全人性を追求したことだった。
大脳辺縁系にあるメラニコミア・レジニンというコアとなる物質からクローン化を行うことで可能になるはずだった。フェイのコアはまだ無事で、そして彼のプランは完璧だった。
水槽の中で彼は3年かけて増殖、結合を繰り返し復活した。水槽から出された彼は2日間、個室で経過観察を受けていた。
私が学会出席の為に出張していた間のことだ。覚醒が近いのはわかっていたが、それは急なことで、私はフェイの覚醒に立ち会えなかった。
フェイならラボを出ることなど訳はないはずだ。館内を行き来するために必要な虹彩などの認証情報は削除されていなかったし、彼は完全にフェイその人なのだから。

私は冷静を装いながらアリスに言った。
「今、一緒にいるのよ。ラボ前の公園。私が帰って来るのを知っていて待ってたのよ」
あー、とアリスが電話の向こうで大声を出す。
―よかったあー。見つからなかったらどうしようかと。じゃあ、捜索命令は解除しておきますね。
電話を切り、フェイに向き直って私は言った。
「これで何もかも元どおりだわ。また一から始めるのよ」
「本当に何もかも君のおかげだ。オペ中に君が話しかけてくれてたこと、僕は聞いていたんだよ」
一人で作業している時、私はほとんど無意識のまま独り言ちることがあった。あれを彼は聞いていた?
「脳は偉大な力を持ってると知った。耳が形成される前から、君の意思が波動として伝わってくるんだ」
―あなたを必ず取り戻す。そして今度はいつも必ず側にいる。絶対に離さない。
私は頬が一気に熱くなるのを感じた。それは夏の太陽のせいではなかった。
「僕はショックだったんだ。君が‥‥その、他の男と‥‥」
私はだしぬけに氷の塊で頭を殴られたような気がした。それ以上言わないで。あれはほんの一時の気の迷いだった。まさかフェイが知ることになるなんて。
「でも、僕が間違っていた。あんなことすべきじゃなかった。もう2度と離れないよ。どんな手を使っても」
私は急にどうしたらいいのかわからなくなって、フェイを抱きしめた。

フェイはラボに戻った。あれからさらに1年。彼は次々に自らのクローンを生産していった。その情熱と献身は明らかに異常だったが、研究といえば誰も止められなかった。
どこかで何かが狂ったのだろうが、私にはわからなかった。
フェイは常に私といる。あらゆる場所に彼がいるのだ。ラボにも家にも、出張の飛行機にも。
それもひとつの場所に1人では済まないこともある。外出の時には不測の事態に備えて、と二人から三人のフェイがついてくる。
本当に1人になれるのはトイレにいる時だけだろう。それもどうだかわからないが。
急がなくては。私はトイレフックにロープをかけて輪をつくると、首を通した。10分前に隙を見て睡眠薬を飲んだ。完全に脳死しなければならない。さもなくばフェイは私を再生させるだろう。
こんな日がくるとは思わなかった。
人間は滑稽だ。私は可笑しくなった。

79 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 20:37:13.13 ID:pQy8zvCX.net
大変すみません。やっぱり直させて。
>>71,72はなしでお願いします。

80 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 20:37:30.97 ID:C7deeyqJ.net
>>77
いえいえ、載せることが出来ただけで満足です。

81 :第42回ワイスレ杯参加作品:2017/08/11(金) 21:48:29.91 ID:3AutYorc.net
最初に言っておこう。
 こんな日が来るとは思わなかった。
 彼女の家に行くまでは。
 僕は物心ついた時から、決まって毎年四月七日になると同じ夢を見る。
 上半身がセーラー服、下はモンペに運動靴にお下げ髪の女学生の姿がまず最初に出てくる。
 顔は細面で鼻が高く、品の良い感じだ。
 ひと昔前であれば、爵位を持った家のお嬢さんと言った感じだろう。
 次に戦闘場面になる。
 軍艦の上だ。
 けたたましく鳴り響く機関銃、高射砲の音。
 自分は指揮棒を持って指図している。
 見上げると、空には赤、黄色、青色の煙幕が彩り豊かに浮かぶ。
 空は雲霞の如く飛行機が舞い、爆弾、魚雷を落としていく。
 爆弾が至近距離に落ちると、凄まじい水柱が上がり、落下した海水が川の濁流のように甲板を洗う。
 味方の対空砲火を潜り抜け、機銃掃射を何回も行う。
 そして、敵の機銃掃射が自分の周りの兵隊を討ち斃していく。
 自分にも当たると思った瞬間、真っ暗になった。
 そこで夢はいつも終わるのだ。
 僕は浜村城介。
 昭和21年の生まれである。
 何故、城介かと言えば、親父が織田信忠が好きで、その官位である秋田城介からとったそうだが、歴史に関心のない
 僕にとってはどうでも良かった。
 今、僕は建築資材を販売する企業に勤めている。
 会社は東京の新宿にあり、その業界ではそれないり有名である。
 今年の四月に入社した新入社員は二十名。
 そのなかに女子大を卒業したばかりの中村量子という子がいて気になっていた。
 僕が毎年、四月七日に見る夢の女学生にどことなく似ているのだ。
 量子は僕の部署に配属され、課長である僕が教育指導を行った。
 そうしているうちに量子と仕事帰りに食事をしたりするようになり、公私に渡って親しくなった。
 十年連れ添った女房と別れたばかりの、量子は僕にとっては心の傷を癒す存在になっていた。
 夏のある日、量子は実家の両親に僕を紹介したいと言い出した。
 お互いに結婚を意識し始めていたのだった。
「調布は近いようで遠いね」
 僕は車のハンドルを握りながら、助手席の量子に話しかけた。
「うん。もう夏休みに入ってるから、仕方ないね」
 量子は助手席の窓に目を遣りながら言った。
 左の路肩にはボンネットを開けて止まっている紺色のBMWが止まっている。
 若い女性がうんざりした顔でボンネットをのぞき込む男を見ていた。
 僕は内心嬉しかった。
 カッコつけて外車なんか買うからだと思ったのだった。
 それに引き換え僕は十年落ちのカローラだ。
 渋滞する環八から甲州街道に入ると道は空いていて、すぐに量子の実家に着いた。
 古い二階建ての家であったが、最近ペンキを塗り替えたらしく清潔感があった。
 早速、僕は量子の両親に挨拶をした。
「浜村さんにはお世話になって、本当に有難うございます」
 母親が僕に丁寧な挨拶をしてくれた。
「いえ、量子さんは仕事熱心で頑張っていますよ、会社にとっては貴重な戦力です」
 僕は在り来たりの言葉を返す。
「そうでしたか。それは何より、ご迷惑をかけているのではないかと心配しとったので」
 父親がホッとした表情を見せた。
「それよりも浜村さんはどこの出身ですか」
「僕は山梨の出身です」
「そうでしたか! 私の家内が甲府出身でしてね、そうだアルバムを持ってきなさい」
 母親が奥の部屋から古びたアルバムを一冊持ってきた。
 それをテーブルの上に置いて捲る。
 僕はその中の一枚に驚いた。
 僕が夢で見た女学生その人であった!
「驚かれていますか?どこかでお会いになったことがあるとか?私の母です、去年亡くなりました」
「そうでしたか……」
「母は死ぬ間際に申しておりました。私が好きだった人は三十年前の四月七日に死んだの、沖縄で」

82 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 22:10:23.83 ID:U2/gJHH+.net
ワイさんは本当にどうした?

83 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 22:17:57.87 ID:hehs4Vxl.net
事故、事件で職業が著述業の人物が報道されたらそれがワイさんだ

84 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 22:25:52.64 ID:0HnUiur8.net
彼女とお泊りデート中

85 :ぷぅぎゃああああああ :2017/08/11(金) 22:27:14.77 ID:QHyAHHUL.net
投稿が二十四でとまって、明日のラッシュを考えていた!
なんと、容量の関係で書き込みができなくなっていたのか!
急いで参加作品の認定をしなければ!

今、新しいスレッドができていたことに気が付いた!
>>1に感謝! ありがとう!

前スレの作品をどうしたものか!(`・ω・´)

86 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 22:27:16.05 ID:0HnUiur8.net
という可能性を一瞬でも頭に浮かべた奴はいますか?

87 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 22:28:47.84 ID:0cL6CBkm.net
>>85
ワイさんか!!

88 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 22:29:07.41 ID:0HnUiur8.net
>>85
ああっ、ワイさん来た!
ごめんなさい、大変失礼なことをw

89 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 22:30:29.90 ID:0cL6CBkm.net
人間らしく慌てた素振りを見せた!
これは驚き!

90 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 22:31:15.47 ID:b3vXZfMf.net
>>79
>大変すみません。やっぱり直させて。
>>71、72はなしでお願いします


72はワシのレスじゃ!

91 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 22:31:51.65 ID:WncjFLEv.net
心配しましたぜ

92 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 22:34:53.45 ID:b3vXZfMf.net
>>85
よかったー!

93 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 22:37:11.15 ID:pQy8zvCX.net
>>90
わるいわるいw集中して書いたあとで、脳細胞死んでたw

っていうかまだ直せる?直せるんだよな?
ワイ、ちょっと死んどけ、頼む!

94 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 22:40:19.01 ID:WncjFLEv.net
>>93
往生際悪いぞw

95 :ぷぅぎゃああああああ :2017/08/11(金) 22:44:32.49 ID:QHyAHHUL.net
https://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1499981699/923
>>6
>>10
>>19
>>74
>>78
>>81

只今、三十作品!!!(`・ω・´) 抜けている作品はルールに反している! 投稿期間内に修正すれば受け付ける!

96 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 22:46:40.77 ID:pQy8zvCX.net
「またこうしてあなたに会えるなんて」
私は言った。台風の後、夏の光が惜しみなく降り注ぐ水曜日の公園で。
「こんな日が来るとは思わなかった」
それを聞いてフェイは笑う。私がかつて愛したのと全く同じ笑顔で。
「君が帰ってくると聞いて」フェイが私を引き寄せる。「君がこうなることを望んだんだろう」
私は頷いて、両手でフェイの髪を、頬を撫でた。完璧だった。肩から胸を撫で、そして私はフェイを抱きしめた。完璧だった。
微笑んだまま私を見つめるフェイに私はキスをした。それは私が3年間、求め続けた感触だった。
完璧だった。

着信。なんて無粋な。まるでお約束通り。私はしかめ面をして見せながらフェイに背を向けて電話に出た。助手のアリスがお菓子みたいな声で言った。
―博士、フェイが‥‥。
フェイを呼び捨てにするなと、その名はコードネームではないと、何度言ったらわかるのだろう。フェイは私の恋人の名前であって、決してサンプル名ではないのだ。
―フェイが失踪しました!

培養水槽で32歳の天才生物学者、フェイ・カナザワが3年ぶりに覚醒したのは2日前のことだった。それは人類史に書き加えられるべき快挙だった。
フェイは3年前の雨の夜に、惨めな細胞片の塊になってしまった。飲めない酒を浴びるように飲み、酩酊した彼はハイウェイを疾走するトレーラーの前に飛び出したのだ。
フェイは全人的クローン生産計画のリーダーだった。生命科学に革命を起こすはずの男。その損失を世界中が惜しんだ。私ほど深い衝撃を受けた者はいないにせよ。
私はフェイの残したプランに従って彼を再生すると決意した。
フェイのプランで驚くべきは、再生の対象が肉体のみならず、その記憶や人格にも及ぶ全人性を追求したことだった。
大脳辺縁系にあるメラニコミア・レジニンというコアとなる物質からクローン化を行うことで可能になるはずだった。フェイのコアはまだ無事で、そして彼のプランは完璧だった。
水槽の中で彼は3年かけて増殖、結合を繰り返し復活した。水槽から出された彼は2日間、個室で経過観察を受けていた。
私が学会の為に出張していた間のことだ。覚醒が近いのはわかっていたが、それは急な事で、私はフェイの覚醒に立ち会えなかった。
フェイならラボを出ることなど訳はないはずだ。館内を行き来するために必要な虹彩などの認証情報は削除されていなかったし、彼は完全にフェイその人なのだから。

私は冷静を装いながらアリスに言った。
「今、一緒にいるの。ラボ前の公園。私が帰って来るのを待ってたのよ」
あー、とアリスが電話の向こうで大声を出す。
―よかったあー。もうどうしようかと。捜索命令は解除しておきますね。
電話を切り、フェイに向き直って私は言った。
「これで何もかも元どおりね。また一から始めるのよ」
「本当に何もかも君のおかげだ。オペ中に君が話しかけてくれてたこと、僕は聞いていたんだよ」
一人で作業している時、私はよく独り言ちた。言葉にせずにはいられない想い。あれを彼は聞いていた?
「脳は偉大な力を持ってると知った。耳が形成される前から、君の意思が波動として伝わってくるんだ」
―あなたを必ず取り戻す。そして今度はいつも必ず側にいる。絶対に離さない。
私は頬が一気に熱くなるのを感じた。それは夏の太陽のせいではなかった。
「僕はショックだったんだ。君が‥‥その、他の男と‥‥」
私はだしぬけに氷の塊で頭を殴られたような気がした。それ以上言わないで。あれはほんの一時の気の迷いだった。まさかフェイが知ることになるなんて。
「でも、僕が間違っていた。あんなことすべきじゃなかった。もう2度と離れないよ。どんな手を使っても」
私は急にどうしたらいいのかわからなくなって、フェイを抱きしめた。

フェイはラボに戻った。あれからさらに1年。彼はラボからろくに出ずに次々と自らのクローンを生産していった。生産にかかる時間は天才の手で大幅に短縮された。その情熱と献身は明らかに異常だったが、研究といえば誰も止められなかった。
どこかで何かが狂ったのだろうが、私にはわからなかった。
あらゆる時、あらゆる場所で私はフェイといる。ラボでも家でも、飛行機でも。
それもひとつの場所に1人では済まないこともある。外出の時には不測の事態に備えてと、2人から3人のフェイがついてくる。
本当に1人になれるのはトイレにいる時だけだろう。それもどうだかわからないが。
急がなくては。私はトイレフックにロープをかけて輪をつくると、首を通した。10分前に隙を見て睡眠薬を飲んだ。完全に脳死しなければならない。さもなくばフェイは私を再生させるだろう。
こんな日がくるとは思わなかった。
人間は滑稽だ。私は可笑しくなった。

97 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 22:47:14.54 ID:pQy8zvCX.net
ああああ。だめだった‥‥‥。いつもこう‥‥‥。

98 :第四十二回ワイスレ杯参加作品:2017/08/11(金) 22:47:29.62 ID:8eOaIwZR.net
 こんな日がくるとは思わなかった。
 書かなくてはならない。でも一文字も書けない。どうしてだろう? ずっと夢見てきたことのはずなのに……。

 始まりの動機はあまり思い出せない。
 小さな頃から小説を読むことが好きだった。だから自然と自分も書きたくなったのか? あるいは、いわゆるネット発の書籍化作品を読んで、これぐらいなら自分でも書けると思ったのか?
 ハッキリしないが、ともかく俺は小説を書き始めた。幸い、才能の欠片くらいはあったのか、誰にも見向きされないということもなく。俺の書いた小説はそこそこの人気を博した。
 このまま書き続けていれば、書籍化の話も決して夢ではないのでは?
 そう自惚れるくらいにはまあ、ネット上で受けたのだ。疑問形なのは謙虚なのではなく、大人気小説とまでは言えない反応だったからだ。
 それでも読者からの感想で、書籍化はまだですか? なんて感想がちらほら散見されるようになる。
 自分だけの根拠のない妄想過信の類でなく、客観的に見ても書籍化してもおかしくない。そう思われている証左であった。
 そんな感想が書き込まれる度に、モチベーションは天元突破する。よし書くぞ! このまま書籍化一直線だ! そう叫びながらキーボードを狂ったように叩き続けた。
 そんなある日のこと、俺は利用している小説投稿サイトにログインした。左上の赤文字が俺の目を引く。
 最初は感想通知だと思った。でも違う。その文字を目で追っていく。
 どくんと、心臓が跳ねた。衝撃に体が固まる。二度、三度と読み返す。
 読み返すが、短い一文をそもそも読み間違えるはずもなく、何度読み直しても変わらない。そこには、『書籍化打診のご報告』と記されていた。
 やっと事態を把握した俺は、自分でもどうかと思うくらい狂喜乱舞した。
『本当に!?』『やっとだ!』『まさか!?』『やっぱり俺の書く小説は……!』などと、そんな思いが交互に駆け巡る。
 相反した思いはきっと、俺の中で書籍化という未来は半信半疑のものであったからだ。
 叶わぬ夢というには、どこか手の届きそうな距離にあり。かといって、書籍化できるはずだ! と確信するには、少しばかし現実味が薄い。
 だからこそ、俺は到達したい目標とそれを呼び、今まで我武者羅に追い求めたのだ。
 それについに手が触れた。手が触れたのにどうして……。どうして俺は書けなくなってしまったのだろう?

 書籍化打診が来て、すぐに編集者とメールの遣り取りを繰り返した。一も二もなく書籍化の打診を受諾し、大まかな改稿方針をもらって今に至る。
 そして俺は何も書けてない。いや、冒頭二万字程度は書いた。しかし、ここ二週間ばかりは何も書けてない。
 何故だ? 自問自答した。
 ……きっと仕事が忙しくて書く余裕がないのだ。そうだ! それに趣味で書き散らしているネット小説とは責任の重みが違う。だから慎重になっているのだ。そうだ、そうに違いない!
 なんて、最初の内は自分を誤魔化しながら、一日、また一日と過ぎ去っていく日々の中にいた。
 それが積み重なり二週間ともなれば、流石に今直面している現実を受け止めざるを得ない。
 何故書けないのか? 再び自問自答する。
 ……思うに、設定した目標が問題であったのではないか? 書籍化が目標。そこを最終ゴールにしてしまったが故に、その先を踏み出すことができないのでは?
 いや厳密に言えば、書籍化もまだしていないのだが……。しかしそれ自体はもう射程範囲内というか、後一歩踏み出せばゴールしてしまう。
 つまり、書籍化した後の展望が何もないから、後一歩踏み出せばゴールという状況に戸惑っているのではないだろうか?
 ゴールラインのすぐ先にあるのは、断崖絶壁の崖である。ゴールした先に地続きになった道がないように思われるのだ。向かいの崖までは、どうも飛びつけそうな距離に感じられない。

 書籍化の打診から早ひと月。お盆休みの初日を迎えた。
 この盆休みでも一文字も書き進められなければ、俺はもうここから一歩も進めない。そんな気がする。
 崖を飛び越えるための新たな心構えが必要だ。それを俺は掴み取れるのだろうか?
 クーラーの利いた快適な部屋の中、俺はパソコンに向き合っている。無性に気怠い。辛い。苦しい。
 このまま俺は、涼やかな夏の中一人腐り果てていくというのか?
 こんな日がくるとは思わなかった。  👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)


99 :この名無しがすごい!:2017/08/11(金) 22:48:03.82 ID:pQy8zvCX.net
というか、スレ汚してすみませんでした。
反省します。

そっかお題に違反してれば直せたのか‥‥(ぼそり

100 :ぷぅぎゃああああああ :2017/08/11(金) 22:48:29.84 ID:QHyAHHUL.net
惜しい!(`・ω・´)

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