三島由紀夫Part64
- 199 :吾輩は名無しである:2023/05/04(木) 00:23:07.13 ID:LCSTDtlA.net
- [主人公の実存を、生得の本質から説明することがこの小説の目的であり、結論を先回りするならば、彼が、時間経過によっては、決して変化し得なかったことこそが最大の強調点である。従って、結果は原因であり、原因が結果なのである。]
(平野啓一郎『三島由紀夫論』「仮面の告白」論から)
なるほど、
≫平野は三島自身が自分の出自に拘り続けたことを暗に言ってるんだろう
そういうことですか。
それゆえ、『仮面の告白』という作品においては、実存は生得的な本質を以て説明すべき事であり、しかるに、時間とともに変化することもなく、
因果関係が逆転している、という結論に到達しうるわけだ。
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