【超越から】柄谷行人の晩年見守りスレ【内在へ】

吾輩は名無しである

池田信夫の日本の戦争・紛争に関する理解のデタラメさは、
「陳腐な左翼のもの」どころの陳腐さではないだろう。
だいたい「報復」行動と紛争とがこちゃまぜだし、紛争解決を公儀にゆだねる、
ということむかしからあるので、自力救済がもっぱらということもない。
また、例として挙げているのが、「源頼朝の義経討伐」なのだが、
じっさいには、奥州平泉が後継者たちが割れて、その片一方が義経を討ったのだ。
それは鎌倉と事を構えたくないので、鎌倉から言われたとおりに義経の首を差し出したわけだろう。
にもかかわらず、鎌倉は平泉を討伐したのである。
それに、頼朝・義経間の紛争は、義経側に謀反の企みがあった、という濃厚な疑いにもとづくもので、
ようするに鎌倉側に言わせれば反逆者の処罰だろう。

池田信夫の述べたとは、柄谷行人の歴史理解のテキトーさなど問題にならないような
シミュレーションゲーム以下、劇画以下の陳腐なものではないか。