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【書を読む】読書会スレ3【対話する】

196 :論先生:2012/09/10(月) 00:22:13.89 .net
>>194
近代の刑法理論や進化論ですら根底では事実にあらざるものを事実とみなす「かの
ようにがあることから前近代も「かのように」でいいじゃんと言う発想に対して鴎
外は「事実」ではなく「手応え」という概念を出してきてそれは土台通用しません
と言ってるわけだ。

近代日本文学史では鴎外が山縣有朋から体制護持の思想を提示してくれと頼まれて
書いた小説との説があるが読んでみてそうではないのよね。そこに森鴎外の凄さと
いうよりも皮肉を感じるね。


事実としてあるかのように振る舞われたもの、そこから世界を構築することができ
るもの、それが意味の本当というやつか。

手応えとは一般意思に近いんじゃないかな。一般意思に基づくというのもそれも一
つのパラダイムだろう。
パラダイム間の関係については知識人の手応え(近代思想)で農民の手応え(前近
代思想)でありこの溝を埋める術は何ら提示されていないね。

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