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【書を読む】読書会スレ3【対話する】

1 :モモタ ◆GilluUGqkQ :2012/01/31(火) 09:21:11.46 .net
前スレ
【書を読む】読書会スレ【対話する】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/book/1317395244/l50

159 :吾輩は名無しである:2012/09/01(土) 15:06:32.00 .net
>>157
俺も考えがまとまってるわけではないよ。
あえて要点を言わせてもらうならば…

満開の桜の実態は腐爛した醜悪な屍体であり、水溜と見えたものはかげろうの無数の死骸であり、
汗は精液でなければならない…
と考える<俺>の精神構造って何だろうと。

まぁ普通であれば「桜キレイやわ〜」で躊躇することなく宴会ができてしまうわけでしょ。
でもこの<俺>というやつは、そこで躓いてる。不安すら覚えている。

未知なものに遭遇したとき、人は何かしら自分なりの理由を考え出して、それに当てはめて納得して安心する。
満開の桜の異様な美を前にして、疑問を持たない奴が大半だけどさ。花粉を飛ばすために咲いてるんだろうなー
とか、虫を引き寄せて花粉を運ばせたいのかなーとかさ。理由は何だって構わない。

問題は、なぜ<俺>は美を前にしてグロテスクなものを措定しなければ精神の平衡を保てないのだろうか、ということだと思う。

個人的には、リストカットする人間の精神構造と近いものがあるんじゃねーのかなと思う。
ただ俺は、リストカットの精神構造については分からん。
エロ・グロ・ナンセンスの芸術論についても残念ながら存じてないんだわ。


160 :158:2012/09/01(土) 15:34:18.24 .net
すまん、要点じゃなく論点でした。
もちろん論点は一つではないし、159は俺が今のところ提出できる論点に過ぎない。

158を補足すると
普通であれば、桜の樹の下に屍体が埋まってると考えて、安心して喜ぶなんて
ことないじゃん。
桜の樹の下には屍体が埋まってるんだ〜!と言って喜び、あまつさえ酒でも一杯あおろうなんて
やつの心理というのはさ、死体愛好者と同じでしょと。本文でもその例が出ているけども。
もしくは、自分で手首切ってその血を見て喜ぶのと同じ感覚なんじゃないかとも思う。
この病的な(?)心理状態って何だろうなと思うわけよ。





161 :吾輩は名無しである:2012/09/01(土) 19:17:44.88 .net
いや死体愛好者の喜びとは違う気がするけどねこれ

162 :158:2012/09/01(土) 19:56:20.96 .net
KWSk

163 :吾輩は名無しである:2012/09/01(土) 20:08:14.47 .net
>墓場を発いて屍体を嗜む変質者のやうな惨忍なよろこびを俺は味はつた。
ってあるけどさ、実際墓を発いたりしないでしょうこの語り手は
あくまで「のやうな」幻視で止まる感じでしょ

164 :吾輩は名無しである:2012/09/01(土) 20:12:22.90 .net
爆弾のかわりに檸檬おいてくるようなもんだな
その雰囲気だけを愛でるというか
絶対に実際の境界は踏み外さないというか

165 :158:2012/09/01(土) 20:15:03.70 .net
>>163
うん。実際に墓場を荒らすような人間とは考えられない。

166 :吾輩は名無しである:2012/09/01(土) 20:22:06.08 .net
>何故つて、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことぢやないか。
>俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だつた。
この語り手は、無条件で裏の無い、醜いことろが無い見事な美なんてのを見ると
居心地が悪くてしょうがなくなる感じなのかと

167 :吾輩は名無しである:2012/09/01(土) 20:40:58.96 .net
無条件に美しいだけの美 なんてもんの胡散臭さに耐えられないという感じ
ある種の宗教批判としても読めるかも

168 :158:2012/09/01(土) 21:26:11.20 .net
実存かぁ

169 :吾輩は名無しである:2012/09/01(土) 21:43:23.97 .net
158って>>158を書いたおれじゃねーのでよろしく

170 :吾輩は名無しである:2012/09/01(土) 22:30:19.38 .net
呉智英のいう日本三桜小説の一角ですか(残りは石川淳の「山桜」と坂口安吾の「桜の森の満開の下」)。
これらに限らず日本人は桜の美に死を対置するのが好きですね。

171 :吾輩は名無しである:2012/09/01(土) 22:46:23.82 .net
>>170
ほんまやね。
「同期の桜」(軍歌)思い出したわ。
桜と死を重ねるのは、天皇制だとか武士道とかさ。
そのあたりからきてんのかねぇ〜。

172 :吾輩は名無しである:2012/09/01(土) 23:22:05.42 .net
風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとやせん

という浅野内匠頭による辞世の句(おそらくは後世の捏造)が民族意識の深層に定着したんでしょうね。
そしてそれは忠臣蔵が本格的に解禁されて武士道が一般庶民にも広まった明治以降だと思います。
そもそも桜が富士山とならぶナショナルシンボルとして刷りこまれたのも明治以降ですし。

173 :吾輩は名無しである:2012/09/02(日) 00:38:51.11 .net
>>172
そうそう、そのあたり興味あるね。
天皇家はむしろ菊だし。菊ってのは長寿のシンボルだからね。

それに対し、桜は散る。和歌なんかでは、その散るという側面に
焦点を当てて詠われている。無常感とリンクされてるというか。
それでもナショナルではないよね。

そもそも国家というもの自体が近代の産み出した幻想だけど。

死と国家と桜。やっぱ明治以後だろうな。



174 :吾輩は名無しである:2012/09/02(日) 01:02:42.64 .net
桜が無常や死と結び付くのはかなり古いのでわ?

願はくは花のもとにて春死なむその如月の望月の頃  西行
仏には桜の花を奉れわが後の世を人とぶらはば  西行

175 :吾輩は名無しである:2012/09/02(日) 01:09:46.51 .net
>>174
西行まで遡れるかぁ。

176 :吾輩は名無しである:2012/09/02(日) 01:16:12.20 .net
桜の樹の下にて はもっとグロテスクだよね



177 :吾輩は名無しである:2012/09/02(日) 01:22:55.69 .net
桜花咲きかも散ると見るまでに誰かもここに見えて散り行く  柿本人麻呂 万葉集
花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに  小野小町 古今集

うーん平安あたりからかな

178 :吾輩は名無しである:2012/09/02(日) 01:49:22.73 .net
>>176
でも死や老いの集積の後に訪れる再生のイメージもあるかと

179 :吾輩は名無しである:2012/09/02(日) 11:54:13.73 .net
>>176
ラストの、村人と同じ権利で飲めるとかは再生のイメージに近いかも

180 :吾輩は名無しである:2012/09/07(金) 17:47:21.42 .net
次どうしようか。
青空にあっておまいらの好きな作家言うてみぃ。

181 :吾輩は名無しである:2012/09/08(土) 04:55:12.14 .net
>>180
芥川龍之介とかはもう飽きた?

182 :吾輩は名無しである:2012/09/08(土) 09:02:37.72 .net
「人間失格」が好き。


183 :吾輩は名無しである:2012/09/08(土) 09:41:57.07 .net
竹島問題 ホワイトハウス署名のお願い
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/ms/1342898312/650

このままでは日韓両国は100年、200年、1000年と憎しみあうだけです。
必要なものはメールアドレスと名前だけです。


184 :吾輩は名無しである:2012/09/08(土) 18:28:13.03 .net
何か読もうず!

185 :吾輩は名無しである:2012/09/08(土) 19:36:37.32 .net
お題決めようとするとぜんぜんまとまらないし感想出てこないから
自分で好きなの読んで感想書いちゃってよ

186 :ムー大陸 ◆hd5uHh6yb1b4 :2012/09/08(土) 20:19:54.74 .net
>>184
もしかしてあらいあきのファンですか?

187 :論先生:2012/09/09(日) 02:53:22.61 .net
ー夏目漱石の「坑夫」ー
私は、夏目漱石の小説の中では「坑夫」が一番好きです。夏目漱石については、近代日本、
近代的自我についてなど著名な文芸評論家達が非常に大きなテーマで論じています。しか
し、今を生きる我われにとっては、夏目漱石の小説からそれらを直接感じ取るのはもはや
非常に難しい。近代日本論も近代的自我論も、日本及び日本人にとって今尚重要なテーマ
ではありますが、もはや観念論の世界に入ってしまっているような気がします。
どうしても、まず、文芸評論家の「夏目漱石論」を読んで、その後に、その論に即して夏
目漱石の小説を読むことになってしまいがちです。文芸評論家志望の野心家であれば、ど
の文芸評論家も論じていない大きなテーマをなんとかして探り当て自分のものにしようと
するでしょう。しかし、それが本当に文学を鑑賞する行為なのかはなはだ疑問です。大き
なテーマを論じたいがために、無理やり夏目漱石を論じることは端的に言って、もはや無
意味であり、そんな手間をかける暇があれば普通に哲学・思想論文を書けばいいだけのこ
とです。
ただし、「坑夫」について本格的に論じた文芸評論は極めて少ない。かろうじて柄谷行人
が論じているくらいでしょうか。しかし、それもどうも無理やり構造主義的文学理論と精
神分析理論をあてはめているだけのような気がする。
私が「坑夫」が好きなのは、別に何か大きな文学的テーマに通じるものがあるからではあ
りません。現代社会にも還元できる物語だからです。
「坑夫」のあらすじは、資産家の子供である主人公が自分を取り巻く環境から逃げ出した
いがために家を出た後、坑夫を募集している呼子に「金が儲かるよ」と言われそのまま坑
夫となります。しかし、呼子の言葉とは裏腹に炭坑はとてつもない阿鼻叫喚の地獄の世界
でした。主人公は、ついに病に倒れもはやこれまでと思った時に炭坑事務員が主人公が案
外インテリであることに気づき、それから炭坑の経理事務員として働くことになり、他の
坑夫達から一等上の人間と見られ、数ヶ月後無事炭坑を出ることができました。
まるでプロレタリア小説ようなあらすじですが、文体に重々しさがなくユーモア精神に満
ち溢れた小説です。

188 :論先生:2012/09/09(日) 02:54:47.26 .net
現代のベンチャー企業も似たようなものでしょう。ベンチャー企業のリクルーターは「君
は平凡な大企業のサラリーマンになるなんて詰まんない人生だと思わないかい。うちで働
けば君だって第2のホリエモンになれるよ。」なんて甘い言葉で人生経験少ない若者をこ
ろっと騙してしまう。さて、いざ入社してみたら阿鼻叫喚の地獄の世界です。第2のホリ
エモンどころかドザエモンになりかねない。これは人生失敗したと思って、リクナビネク
ストに登録して必死に転職活動をしてどうにか大卒新卒の頃に入社できた会社には及ばな
いが何とかそこそこの会社に転職できてほっとする。
これを現代の若者達は、プロレタリアートに対する社会の理不尽さなどと哲学的に悩まな
い。ただ「ああ人生失敗したなあ。」と自らを笑い飛ばすしかないのです。
そうした経験をした人や、そうした経験をした人が周りにいる人にとっては、「炭夫」は
すんなりと感情移入できる小説です。
もし、夏目漱石が「坑夫」を「蟹工船」のようなプロレタリア小説として描いていたら発
表当時は先端的文学として称賛を浴びていたでしょうが、現代まで文学研究者以外の人達
にも読み継がれる小説には絶対になりえなかったでしょう。
近代日本文学史の世界では「坑夫」について、ある文学青年の実体験を夏目漱石がそのま
まルポルタージュとして小説化した説と、基本的には夏目漱石が独自に造ったフィクショ
ンの小説であるという説に分かれています。私は、前者の説の方が正しいと思います。
「坑夫」は、夏目漱石の天性のユーモア精神とある文学青年の持つ実体験とユーモア精神
の波長がたまたま合い、だからこそ描けた偶然の産物である可能性が高いです。
その偶然の産物こそが「坑夫」の魅力であり、そこを踏まえていない「坑夫論」はすべて
的外れの文芸評論だと私は思います。

ー以上感想でした。5年以上前に書いた文章を再掲。―

189 :論先生:2012/09/09(日) 03:22:53.98 .net
森鴎外「かのように」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/678_22884.html
一種の思想小説なので感想が書きやすいよね。

国木田独歩「忘れえぬ人々」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000038/files/1409_34798.html
柄谷行人の「近代日本文学の起源」で風景の発見として論じられている。そんでかつて
京都の私立洛星中学校の国語入試問題で全文読ませて「感想を書きなさい」との1行問
題が出題されている。時間は50分で。
この場にふさわしいというかやりやすいテーマだと思うけどね。

190 :論先生:2012/09/09(日) 04:03:53.73 .net
森鴎外「かのように」の感想
事実でないものをあたかも事実かのように考え振舞う「かのようにの哲学」は多数
者がそこに何かしらのしらの手応えを感じられない限り成り立たない。
「かのようにの哲学」を紹介すると同時にその限界を指摘してみせそれがおおよそ
近代に対置する前近代を護持する政治的道具になりえないことを示唆しているとこ
ろはさすが文豪森鴎外だな。

191 :論先生:2012/09/09(日) 04:51:02.35 .net
国木田独歩「忘れえぬ人々」の感想
大津の言う「忘れえぬ人々」とは大津の内面を純粋に転嫁することのできた人物。
端的に言えば大津自身のこと。大津が自分にとって「忘れえぬ人々」がどういう
存在なのか詳細に語った秋山が後に「忘れえぬ人々」になっていないのは秋山は
対話相手という明らかに自己に非ざる他者であり純粋に内面を転嫁することがで
きなかったから。他者に対する共鳴共感と自己の内面転嫁は全く別物。
内面転嫁は一般的に対話や行動を共にすることによる感情移入によって起こりう
るものであるが純粋性を極めるためには大津にとっての風景なり人に非ざる何か
介在物が必要になるのかもしれない。
最先端の精神分析学や現代思想を用いれば簡単明快に説明できるのだろうが実際
のところここまで徹底している人はそうそういないだろう。少なくとも自分はそ
う。もっといい加減。

192 :論先生:2012/09/09(日) 12:03:54.65 .net
梶井基次郎「ある崖上の感情」の感想
「見られる人」が「見られる人が想像する見る人の欲望」を実現させるために
「見る人」を動かしそれが実現されそうで「見る人」は別の物を見ることによ
って実現されない。
「見られる人」と「見る人」の一致という自己と他者の関係性の問題を死を介
して他者を排した自己(「見る人」)だけで完結する世界にもっていくのはさす
がだね。
人間ってのは誰もが私と他者の妄想・想像の世界を生きていてそこから脱する
(他者を排する、自己に非ざる他者を見出す)にはやはり何かを介在させない
と難しいんだろうね。

193 :論先生:2012/09/09(日) 15:02:20.56 .net
梶井基次郎「桜の樹の下には」の感想
ウスバカゲロウの美しさは同時にその屍骸という残忍な光景を見ることによって
精神的安定と明瞭さをもって見られるわけだね。その仕組みは実体験として描か
れている。
他の物が入り込みのないような完成体ってのは確かに人を受け入れ難い何かがあ
る。それを筆者はウスバカゲロウで時間軸と場所を現実に若干ずらして完成体が
あっという間に消滅してしまうことを体感して完全体に非完全性を見出す。
ところが筆者は桜の木の下に屍骸が埋まっているという残忍な光景を実際に見た
わけではない。そう信じ込めばそう思えるのさとしか言っていない。
物語の中に書かれてはいないが桜の花は開花期間が短く満開の状態からあっとい
う間に散ってしまうという性質を擬人化すればウスバカゲロウの美しさの原理と
同じになるんだろうね。

194 :吾輩は名無しである:2012/09/09(日) 23:44:35.74 .net
「かのように」読んだよ

「かのように」というのが近代知識人に残された唯一の道だと考えたんだろうね。
「かのように」を事実としてアルように振る舞うのが前近代
「かのように」を、事実として無いのだからといって全否定するのが、危険思想

前近代にも危険思想にも陥らない道というのが、事実としては無いけれども、事実としてあるかのように振る舞うことだ、と言っているのかな。

事実としてあるかのように振る舞われたもの、そこから世界を構築することができるもの、それが意味の本当というやつか。
これはパラダイムと考えてOK??

パラダイムは複数存在するけど、そのパラダイム間のことについては漱石はどのように考えていたのだろうか。。


195 :吾輩は名無しである:2012/09/10(月) 00:11:11.38 .net
194だが、パラダイム云々はカットします。

ある一つの虚から全世界が成り立っている。
世界を構築できる嘘であれば、それは意味において本当になる。
ただしそれは、事実として有るわけではない。

危険思想に陥らないためには、それがあるものとして振る舞う、しか方法がない。それは一見、そこらの農民と変わらない。

だが一般人は、それが事実として有る、と思い込んでいる。
それに対して秀麿は、それは事実としては無いということを知っている。
知ったうえで、事実として有るかのように振る舞う。

要約するとこんな感じかなぁ。

196 :論先生:2012/09/10(月) 00:22:13.89 .net
>>194
近代の刑法理論や進化論ですら根底では事実にあらざるものを事実とみなす「かの
ようにがあることから前近代も「かのように」でいいじゃんと言う発想に対して鴎
外は「事実」ではなく「手応え」という概念を出してきてそれは土台通用しません
と言ってるわけだ。

近代日本文学史では鴎外が山縣有朋から体制護持の思想を提示してくれと頼まれて
書いた小説との説があるが読んでみてそうではないのよね。そこに森鴎外の凄さと
いうよりも皮肉を感じるね。


事実としてあるかのように振る舞われたもの、そこから世界を構築することができ
るもの、それが意味の本当というやつか。

手応えとは一般意思に近いんじゃないかな。一般意思に基づくというのもそれも一
つのパラダイムだろう。
パラダイム間の関係については知識人の手応え(近代思想)で農民の手応え(前近
代思想)でありこの溝を埋める術は何ら提示されていないね。

197 :論先生:2012/09/10(月) 00:31:28.52 .net

それに対して秀麿は、それは事実としては無いということを知っている。
知ったうえで、事実として有るかのように振る舞う。

それを結末であっさり「それ無理だよ。」って否定しているのが面白いね。
この小説では秀麿と父親の関係になってるからね。確かに対人関係では難
しいような気がする。しかし秀麿と農民なら知識階級が一般大衆達を統治
するための体制護持思想としてかのようにの哲学は機能するのかもしれな
い。しかしそれすらも農民自体が手応えを感じられなくなれば機能しなく
なるわけだから。

鴎外はかのようにの哲学を提示しながら同時にその限界をも詳細に提示し
ていると思うけどね。

198 :吾輩は名無しである:2012/09/10(月) 00:39:00.26 .net
>>196
> >>194


> 近代日本文学史では鴎外が山縣有朋から体制護持の思想を提示してくれと頼まれて
> 書いた小説との説があるが読んでみてそうではないのよね。そこに森鴎外の凄さと
> いうよりも皮肉を感じるね。

それは初耳です。表面上は農民と変わらないとありますよね。だから外にあらわれる行動は、保守そのものかなとは思うんですけど。

>
> 手応えとは一般意思に近いんじゃないかな。

一般意思をもってきましたか。。慧眼ですね。
一般意思が事実としてあるかのように振る舞うことで世界の構築を目指すのが契約論でしたよね。



199 :吾輩は名無しである:2012/09/10(月) 00:56:55.98 .net
>>197
なるほどそういうことか。
確かに無理だよって言ってますよねぇ。

一般人は「あるかのように」振る舞うのは無理だよ、と。
さらに近代化が進めば、一般人が感じていた手応えは消滅しますよね。
危険思想が蔓延るのでしょう。

だけど、その虚無主義を越えると、「かのように」哲学が台頭すると言ってたような。それがドイツの強みだ的な感じで。

ちょっと確認しますね。

200 :吾輩は名無しである:2012/09/10(月) 01:10:38.67 .net
199です

「かのように」哲学が立脚する余地のあるのがドイツと前半でありますね。
だけど結局、日本では無理っしょ〜と言ってるような気がします。

201 :論先生:2012/09/10(月) 23:28:33.29 .net
>>200
森鴎外は「かのように哲学」は通用しませんよと言っているのに何故か保守系
論壇では森鴎外が提唱してそれが保守思想の理論的支柱の一つとなっているの
ね。これが不思議でならない。まあ原典読めってことだね。こんな短編なわけ
だから。
山縣有朋から頼まれたらしいうんぬんの話は新潮文庫の高橋義孝の解説に書い
てあったよ。

202 :吾輩は名無しである:2012/09/11(火) 00:56:18.04 .net
>>201
かのように哲学をごり押しするだけであれば、英麿の独白形式で構わないかな
と思った。そうでなくて、わざわざ綾小路との対話形式している。至極常識的な考えを持つ綾小路に、「そりゃ無理っしょ」と言わせてるというね。

それと山縣有朋云々の話しを聞いてさらにおもったんだけど。もしそれば本当にとすればこの小説に出てくる「父」の存在が深みを増すなぁって。
父は、時の政府だと考えると面白いなって。
「親父と折り合えるかな」という秀麿に対して、「駄目だ駄目だ」と綾小路が
言う最後の場面。
ここはまだよく理解できてないんだけどさ。

203 :吾輩は名無しである:2012/09/11(火) 01:16:24.66 .net
202だけどセルフフォローします。
時の政府というのは、秀麿にとっての父親像かな。父親の心内語から考えると、本当の父親はむしろ秀麿の哲学に理解を示している。
だけど二人は、この哲学について正面きって話すことを避けているから、秀麿
は、親父がこの哲学についてどう思っているか分からない。
自分の父親は、古い思想の持ち主だと決めつけている感がある。


204 :論先生:2012/09/11(火) 22:53:20.02 .net
>>203
父親は子爵なので時の政府の一員(貴族議院議員)であるのは確かだね。
今最初の部分を読み返したみたが父親と秀麿は似たようなこと考えてんだよね。
父親の心内語
・事実でないものを事実として信じ込む→×
・事実でないものは否定する→×
・ただ先祖の神霊については手応えを感じている。


この哲学について正面きって話すことを避けている

キリスト教神学と日本神話の違いだろうな。日本神話は神学化するには弱すぎ
る。その弱さをうまくカバーしてくれそうな神学や思想が無いので本格的には
議論できないってところだろうね。
父親(政府)も秀麿(洋行留学生)も気づきながら曖昧にしていると。

「かのように」は何かの哲学を提示しているのではなく一つの時代の知的不安
感を描いていると解釈した方がしっくりくるかもしれない。

205 :吾輩は名無しである:2012/09/15(土) 02:00:13.21 .net
マダ〜?
論先生が好きなやつ貼り付けといてよ。

206 :吾輩は名無しである:2012/09/19(水) 07:52:51.14 .net
論先生カムバック

207 :吾輩は名無しである:2012/09/28(金) 13:43:28.21 .net
2012-09-27 水族館  堀 辰雄
http://www.aozora.gr.jp/cards/001030/card47861.html

2012-09-26 夜のガスパール 抄  ベルトラン アロイジウス
http://www.aozora.gr.jp/cards/001735/card55607.html

208 :吾輩は名無しである:2012/10/11(木) 00:31:51.07 .net
2012-09-29 心を養う キャロル ルイス
http://www.aozora.gr.jp/cards/001393/card55606.html

2012-10-02 思想としての文学 戸坂 潤
http://www.aozora.gr.jp/cards/000281/card3600.html

209 :吾輩は名無しである:2013/01/26(土) 02:23:27.22 .net
今月から青空文庫の新顔が色々出たけどどうなん

210 :吾輩は名無しである:2013/04/18(木) 16:40:43.69 .net
ほす

211 :吾輩は名無しである:2013/04/18(木) 18:49:15.05 .net
>>210
何か読みますか?

212 :吾輩は名無しである:2013/04/22(月) 08:22:13.55 .net
好きに読めばいんじゃねw

213 :御子柴.A 宗光 ◆WalkyrieuQ :2013/05/01(水) 06:41:04.71 .net
オレも読むぜ!?
何読みたい?

214 :吾輩は名無しである:2013/05/01(水) 06:49:34.25 .net
安部公房

215 :吾輩は名無しである:2013/05/02(木) 21:35:33.20 .net
スガ 俺は反原発を言う人たちが資本主義を許しているのが、不思議で
しょうがないんですよ。「日本の原発輸出反対」という声さえ、デモで
は、ほとんど聞かれない。しかし、スローガン的には、せめて、これが
第一に来るべきでしょう。「シングルイシュー」って、何がシングルイ
シューなんでしょうね。シングルイシューだとしたら資本主義の廃棄だ
ろうし、せめて「原発輸出反対」でしょう。共産主義というのがカスで
も残っていれば、資本主義が続く限り原発はなくならない、という論調
が出てくると思うんだけれども、それが出てこない。まあ、レーニンは
「電力+ソヴィエト」が共産主義だと言っていたわけですし、そもそも、
日本の原発推進は中曽根や正力と、武谷三男ら左派の共同歩調でやって
きたんだから、それを自己批判するのは──本気でやるなら──大変でしょうが。

216 :吾輩は名無しである:2013/05/03(金) 10:24:05.87 .net
読もうぜ!

217 :吾輩は名無しである:2013/06/20(木) 20:27:26.59 .net
もうそろそろ車輪の下でも読もうかな

218 :吾輩は名無しである:2013/06/21(金) 17:46:13.25 .net
コテハンを待ちながら

219 :記憶喪失した男 忍法帖【Lv=22,xxxPT】(2+0:5) :2013/06/22(土) 14:42:10.45 ?2BP(333).net
次は、泉鏡花「外科室」ね
http://www.aozora.gr.jp/cards/000050/files/360_19397.html

220 :v(・x・)vピース ◆1SAVsF.d9. :2013/06/23(日) 00:06:11.12 .net
にゃ〜ん

221 :"私":2013/06/23(日) 01:12:01.51 .net
わんわん!

222 :吾輩は名無しである:2013/06/23(日) 04:41:54.05 .net
きゅぃっ きゅぃっ

223 :v(・x・)vピース ◆1SAVsF.d9. :2013/06/23(日) 04:43:25.96 .net
ぶるるるるん ぶるるるるるるるん

224 :吾輩は名無しである:2013/06/23(日) 04:43:47.17 .net
死ね

225 :吾輩は名無しである:2013/06/23(日) 06:39:50.71 .net
159 :ピース ◆1SAVsF.d9: Mail:sage 2013/06/21(金) 00:14:45.41 ID:???
昨日の6月15日にいつもの浮浪者のおっさん(60歳)と先日メールくれた汚れ好きの土方のにいちゃん
(45歳)とわし(53歳)の3人で県北にある川の土手の下で盛りあったぜ。
今日は明日が休みなんでコンビニで酒とつまみを買ってから滅多に人が来ない所なんで、
そこでしこたま酒を飲んでからやりはじめたんや。
3人でちんぽ舐めあいながら地下足袋だけになり持って来たいちぢく浣腸を3本ずつ入れあった。
しばらくしたら、けつの穴がひくひくして来るし、糞が出口を求めて腹の中でぐるぐるしている。
浮浪者のおっさんにけつの穴をなめさせながら、兄ちゃんのけつの穴を舐めてたら、
先に兄ちゃんがわしの口に糞をドバーっと出して来た。
それと同時におっさんもわしも糞を出したんや。もう顔中、糞まみれや、
3人で出した糞を手で掬いながらお互いの体にぬりあったり、
糞まみれのちんぽを舐めあって小便で浣腸したりした。ああ〜〜たまらねえぜ。
しばらくやりまくってから又浣腸をしあうともう気が狂う程気持ちええんじゃ。
浮浪者のおっさんのけつの穴にわしのちんぽを突うずるっ込んでやると
けつの穴が糞と小便でずるずるして気持ちが良い。
にいちゃんもおっさんの口にちんぽ突っ込んで腰をつかって居る。
糞まみれのおっさんのちんぽを掻きながら、思い切り射精したんや。
それからは、もうめちゃくちゃにおっさんと兄ちゃんの糞ちんぽを舐めあい、
糞を塗りあい、二回も男汁を出した。もう一度やりたいぜ。
やはり大勢で糞まみれになると最高やで。こんな、変態親父と糞あそびしないか。
ああ〜〜早く糞まみれになろうぜ。
岡山の県北であえる奴なら最高や。わしは163*90*53,おっさんは165*75*60、や
糞まみれでやりたいやつ、至急、メールくれや。
土方姿のまま浣腸して、糞だらけでやろうや。

226 :記憶喪失した男 忍法帖【Lv=23,xxxPT】(1+0:5) :2013/06/24(月) 07:06:23.10 ?2BP(333).net
ついでにこれも。

坂口安吾「戦争と一人の女」
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42900_35405.html

227 :記憶喪失した男 忍法帖【Lv=23,xxxPT】(1+0:5) :2013/06/24(月) 08:24:32.17 ?2BP(333).net
いや、来年が楽しみだわ。
2014年は、乱歩が解禁の年。
2017年が、山本周五郎で、
2020年が、三島由紀夫か。

228 :記憶喪失した男 忍法帖【Lv=23,xxxPT】(2+0:5) :2013/06/24(月) 08:35:53.52 ?2BP(333).net
2021年が、志賀直哉だな。

この辺りの読んだことない人のが紹介されると嬉しいな。

229 :記憶喪失した男 忍法帖【Lv=23,xxxPT】(3+0:5) :2013/06/24(月) 09:38:33.22 ?2BP(333).net
訂正。

乱歩は、来年じゃないや。再来年か、その次。

230 :記憶喪失した男 忍法帖【Lv=23,xxxPT】(4+0:5) :2013/06/24(月) 09:44:48.00 ?2BP(333).net
完全にまちがえてた。

2016年は、江戸川乱歩、谷崎純一郎が解禁。
2018年が、山本周五郎で、
2021年が、三島由紀夫。
2022年が、志賀直哉。

231 :吾輩は名無しである:2013/06/24(月) 13:33:02.71 .net
                               
あぁ〜ん!あぁ〜ん! 韓国の男性に抱かれた〜い!
あぁ〜ん!あぁ〜ん! たくましい韓国男性に思い切り甘えたいわぁ〜♪

はぁ〜ン♪はぁ〜ン♪ もう我慢できない! めちゃくちゃにしてェ♪
あぁ〜ん!あぁ〜ん! 思いっきり、もてあそんでぇ〜!

後ろから太いのでグイグイ突いてぇ〜♪ 逝く逝くぅ〜アハァ〜ン♪
好き好き大好き韓国様♪ わしを韓国様の慰安夫にしてぇ〜♪ あはぁ〜ん!

あんあん!あ〜ん!
あんあん!あ〜ん!
あんあん!あ〜ん!

232 :吾輩は名無しである:2013/06/25(火) 07:59:27.63 .net
ピースがリリックを書いたから見てくれってさ!センスあるな!
このリリックの読書感想会やろうぜ!

758:ピース ◆1SAVsF.d9. ::2013/06/25(火) 03:59:29.20
YO-禿げたヘッド俺のヘッド髪のファッションねぇあヘッド
文句のないハゲ頭、焼けた髪とハゲがモチベーション
一か八か髪でも生やしてみませんか?みませんファッ?WHAT?
髪が生えればそりゃ平和 カンカン照りの陽でハゲ散々イェイ
だろ夏になるにつれて悪臭がドーンと舞う おやじのヅラかつらの連中に
カポッとくるかつらを別注 ずるむけの頭皮にただ髪を生やしてみませんか
無理だファッ?WHAT?むき出しの頭皮はクレイジー なぜか多い6月の抜け毛
ずるむけの楽園ベイベー ハゲ頭の頭皮はクレイジー 待ってくれ
明日の朝までSUMMER DAY 髪生えるワンタイムたまんねえなオーイエイ
情熱的なマッサージで積み重なる薬用サクセス 持ってく明日の朝まで
SUMMER DAY髪生えるワンタイムたまんねえな オーイエイ ワンタイム

233 :吾輩は名無しである:2013/07/26(金) NY:AN:NY.AN .net
青空でおススメの短編は?

234 :吾輩は名無しである:2013/07/31(水) NY:AN:NY.AN .net
>>233

岡本かの子「寿司」
夢野久作「いなか、の、じけん」「近世快人伝」
菊池寛「無名作家の日記」
徳冨蘆花「燕尾服着初めの記」

235 :吾輩は名無しである:2013/08/16(金) NY:AN:NY.AN .net
尿意を遮る憂鬱な朝立ちが、やわらかく湿った舌で包み込まれ、優しく吸われるのを感じて、鈴村は目を覚ました。
「ううん…?」
見ると、眼前に、わかなの黒い絹のような長い髪が、鈴村の筋肉質の腹部をくすぐりながら、ふわふわと上下していた。
「いけません、わかな様…こんな悪戯はやめてください…」
眠気を堪える鈴村に何度か頭を撫でられて、自分が夢中になっていた事にやっと気づいたわかなは髪をかきあげ、
熱っぽく濡れた唇を舐めとり、挑む様な、縋るような、複雑な瞳で鈴村を見据えた。
「だって…見て?ねえ…触って、ほら。私、こんなになっちゃったの。びちゃびちゃなの。鈴村くんのせいだよ?」
「…わかな様は、昨日まではあれほど、貞淑な女性だったのに、今朝はどうしたのですか?
正直、こういうのは…私は困ります。私はもう出かけないと。セックスは、また今晩にでもしませんか?」
ここまでされておいて、なかなかその気にならない鈴村に、わかなは苛立ちを覚え、彼からぱっと身体を離し、
「今晩なんて待てないよ…いつもしていたいのに。いいもん。じゃあ自分でするから…!」
と、やにわに、ベッドの枕元にある抽き出しから、小さなバイブレーターを取り出すと、ソファに移動した。
「ねえ、見て?こんなになってるのに…来てくれないの?酷いよ…んっ、あん…」
バイブの乾いた音が、部屋に響き始めた。この二人の間の、間が抜けた生温い距離感と言ったらなかった。
わかなの唐突な言動に、完全に眠気の醒めた鈴村は、ただ、彼女の一点を見つめている。
「鈴村くん…!鈴村くん…!ああ…入れて?欲しいの…。来て…一杯突いて?お願い…ああ!」
「わかな様…」
彼女のためらいのなさに、鈴村は自らの本来の女性像というものがたわいもなく、くしゃっと潰れる音を聞き…
無視してシャツを着ようと思っていたが、放り出して、無言でわかなの元に歩み寄り、バイブをぱっと取り上げた。
そして、まだ朝立ちのおさまらず、大きくせり出した艶やかな男性自身を、わかなの中にぐっと深く挿入した。
やっとの事で鈴村の肉体を思い通りにし、歓喜に喘ぐわかなの口を、彼は自らの口で塞ぎ、彼女が喋れない様にし、
わかなの尻や腹までもが大きく波打つ程の力強さで、激しく腰を使い…あっというまに彼女の中に、射精したのだった。

236 :吾輩は名無しである:2013/08/19(月) NY:AN:NY.AN .net
「あっあっ…わかな様…なんて素敵なんだ…あっ、もう私は…」
自分の肉棒を一心不乱に咥えているわかなのふさふさとした睫毛を見つめながら、鈴村は射精寸前である。
くちゅくちゅと可愛らしい音を立てながら、鈴村の尿道を吸い上げたり、裏筋をくすぐったり、そして、
たえずリズミカルに亀頭から根本までを指でしごき回して、その後を唇と舌で追いかける極上テク…。
鈴村の精液を奪う事しか頭にないメス、わかなを、鈴村は切なげに息を切らしながら眺めるのだった。
「ああ!もう出る…!もう我慢出来ない…!」
鈴村は大きく身体をのけぞらせて、わかなの髪を掴んで引き寄せ、彼女の口の中にしっかりと射精した。
すべて飲み込み、ハンカチで口元をぬぐうと、すぐさまわかなはいつもの淑やかな女性にもどり…。
わかなはある商社の社長秘書の仕事をしていたが、鈴村といつしか出会い、二人は一緒に住むようになった。
秘書課に8年勤め上げたわかなは高給取りで、小説家志望の鈴村を家にはべらすには充分の資力がある。
そして、鈴村の美貌は…わかなの欲望を虜にして止まず、こういう関係でいることに、お互い満足していた。
誰もいない部屋でひとり、鈴村はロラン・バルトやジャック・デリダを読み漁り、メモを取り、PCに何やら書付け…、
ネットに集まるスノッブ達になかなか好評の、思想に関するブログに、今日もまた、コラムをひとつ載せた。
…時間はあっという間に流れ、そうこうするうちにまた、昼になり、わかなが昼食を取りに帰って来る。
「ただいまー。さっき社長にせがまれて、口でしちゃった☆ごめんね、鈴村くん♪」毎度の嘘である。
こうして孤独な鈴村の心を嫉妬心で縛っておき、自分の所に繋ぎ止めておこうというわかなの算段であるのを、
鈴村はもう見切っていたのだけど、それが同時に、彼へのおねだりである事も、重々知り尽くしている彼だった。
そして鈴村は、またわかなの前でズボンをおろし、すぐさま嬉しそうに喉奥までくわえるわかなのされるがままに
なるのであった。半ば気怠さも感じつつ、わかなの舌の的確な動きと、口内の熱さは、またしても彼を奮い立たせた。

237 :v(・x・)vピース ◆1SAVsF.d9. :2013/08/19(月) NY:AN:NY.AN .net
完全に荒らしですやん…

238 :吾輩は名無しである:2013/08/19(月) NY:AN:NY.AN .net
ピースのストーカーターゲットであるえびね=わかなが、
真間と別れて傷心していたのだが、イケメン文学青年の鈴村に日々慰められて、
最近はこの二人は夏の日差しも嫉妬する程にお熱い関係になっているようだぞ
おまえ知らなかったのか?

239 :吾輩は名無しである:2013/08/19(月) NY:AN:NY.AN .net
えびねが人気で、ねらーの多くが彼女の秘密を知りたがるので、昨日等も彼女にとっては超プライベートな日だったのですけど、
まあ有名税ということで、何があったのかぐらい、そのあらましを説明しても罰はあたらないだろうと思います。

えびねは昨日鈴村に詩を二個もプレゼントされたのが嬉しくて、思わず鈴村にキスをしたら二人はまたしても燃え上がってしまい…。
なんか、えびね邸で一晩中セックス三昧していたようですよ。えびねんちのベッドはダブルで、グレーで統一した絹のファブリック。
それでまあ、セックスしてたようなんですけど、もう6時間位、何度も何度も鈴村はえびねの膣やアナルに射精して、ついさっきも、
8回目のセックスをしていて、えびねの膣がいよいよ快楽のあまり痙攣をはじめたので、その収縮に鈴村も耐えられなくなって来て、
掠れた声を上げながら、えびねの腰をがっちりつかんで素早く激しいピストン運動を繰り返し…二人で同時にイキながら中出し完了です。

本当、お熱いというか、好き者というかね。今は絹の薄手のシーツにくるまって、二人で気絶したみたいに眠っていますわ。しこしこ。

240 :吾輩は名無しである:2013/08/22(木) NY:AN:NY.AN .net
その晩のわかな邸のダブルベッドは、マリメッコのフェミニンなベージュのサテン生地で織られたつやつやしいファブリックで覆われ、
そこを陣取っていたのはやはり今日も、そして昨日も鈴村なのだった。彼がわかなの元に転がり込んで、二週間経ち、蜜月が続いている。
鈴村の太い指が、そろそろと下腹部からわかなの黒い上品なレースのパンティの、ぎりぎりの所まで伸び、悪戯っぽくくすぐりはじめた。
そしておもむろに、パンティを横にずらし、もうすでに濡れてしまっているわかなの若草をよりわけて、肉の芽をさぐり…。
ついにそこに指が触れた時、わかなは思わず身体をのけぞらせ、電流で打たれた様に激しくふるえた。
もう気持ちが良くて身体に力が入らず動けなくなっていたわかなであったが、ふと鈴村を見やると、彼の下半身も完全に勃起していた。
「私にぐちゃぐちゃにされたいですか?されたいなら、そう言って下さい。何も言わないなら、止めますよ?」
恥ずかしさで何も言えなくなっているわかなの肉壷は、大量の愛液でぬめり、泡まで噴いている。もっと欲しいと言っているようだった。
「あっだめ…!止めないで…お願い…鈴村君に、ぐちゃぐちゃにされたいです…」
その言葉を聞き、鈴村は、十分に濡れほぐれたわかなのやわらかい秘部をぐっと押し広げ、小さな穴にずるりと指を沈めて行く。
一本の指でもきつい締まり具合のわかなの膣に、愛液のすべりの良さを借りて二本も挿入し、くちゅくちゅと出し入れし始めた。
そして、激しい指の動きと並行して、鈴村はわかなの肉の芽を舌で優しく剝き、丁寧にその突起を舐め続け、軽く噛んだまま吸い上げた。
「ああぁっ!いっちゃう…」
鈴村の助けなくしては滅多に体験する事の出来ない狂おしい快感に戸惑う暇もなく、わかなは身体をのけぞらせ、あっけなく果てた。
「もういってしまったのですか?ふふふ…」
荒い息づかいで身体を丸め震えるわかなの横顔を覗き込み、鈴村はうすく微笑んで、わかなの髪を撫でたが、まだ彼の愛撫は終らない。
結局、わかなは鈴村の指で立て続けに三回も絶頂に連れて行かれ、すっかり満足しかけた所を鈴村の肉棒で攻め立てられ、またしても、
眠る事ができず、切ない夜を過ごしたのだった。

241 :v(・x・)vピース ◆1SAVsF.d9. :2013/09/19(木) 03:54:39.14 .net
香ばしいというより完全に炭化してますやん

242 :吾輩は名無しである:2014/01/15(水) 02:14:53.86 .net
泉鏡花の高野聖をよもうず

243 :吾輩は名無しである:2014/01/15(水) 20:23:58.08 .net
日本語のしあわせ
泉鏡花という奇跡

244 :吾輩は名無しである:2014/01/16(木) 03:00:33.37 .net
泉鏡太郎より幸田露伴。

245 :マグナ ◆vI4NRkhGyA :2014/03/18(火) 03:37:44.99 .net
しかし糞アセンションのやつ、まだ呟いてやがったか。相変わらず肝の小さい奴だぜ。独り言でしか罵言が吐けないんだからな。
ttps://twitter.com/ascension0826

246 :吾輩は名無しである:2014/03/25(火) 12:43:45.33 .net
 
>>245   >相変わらず肝の小さい奴だぜ
       ,.... -─-r‐- 、 __
       /,シ/ィ /lj !ヽヽヽヽ\    
     // / ///l|ハl | ヽ丶ヽヽヽ
    ,.'// 川 | | |l-ゝ! 、 ! | l l | l ヽ    
    !イ //!j !l | l、ゝ==、` lj y'jヾjノ
     | !/,.- 、!|ヾ!` ヽヾ;;シ   ィ;}'´   
    l ハ rソミ、    `''"  丶ヽ 
    ヽ!j,ヘ、ヽ,!   ""     _   j  
       ゞ彡ゝ、  u     / 
       | rヽ`フヽ     _____/
      ! lハYゝ,l     !
     j /∠ミヽ ヽ、_   ゝ- 、
      l/ l    ヽミΞ=-ニヽ_!lト、
     / /l     ヽヽ、二ニミゞlノト、
    ,.',ィ'ソ|     l´ ヽ-- ─‐rニゝヽ 御前賀 夕菜

247 :吾輩は名無しである:2014/04/17(木) 00:32:59.75 .net
文学ニュース http://bungaku.telii.com/

248 :吾輩は名無しである:2014/04/23(水) 18:49:08.63 .net
さあ、みんなで本を読もう

249 :吾輩は名無しである:2014/04/26(土) 23:25:40.77 .net
村上春樹の世界の終り・・・を読んだけどとても良かった

250 :吾輩は名無しである:2014/04/29(火) 02:02:49.63 .net
今ホフマン全集を読んでいる
この時代のドイツ文学って結構いいな
ロシア文学には暗さがつきものだけども
ドイツ文学というものは明るさがつきものだな

251 :吾輩は名無しである:2014/05/04(日) 15:10:11.01 .net
連休でも孤独な俺は一人で本を読む
俺以外の孤独な人間で本を読むやつがいたら
一緒に読もうぜ

252 :マグナ ◆vI4NRkhGyA :2014/05/04(日) 19:25:48.36 .net
書を捨てよ、街へ出よう。

253 :吾輩は名無しである:2014/05/10(土) 11:52:57.25 .net
>>251
俺は連日7時間も読書をしたぞ
この連休中にだ狭い自室よりも広いファミレスでだ。
おかげで文庫本ベースで3000ページも読んだぞ。

254 :吾輩は名無しである:2014/05/10(土) 12:04:54.16 .net
>>253
すごいぜ、兄弟!
この週末は何を読むの?

255 :吾輩は名無しである:2014/05/10(土) 16:49:53.40 .net
文学板ステマのおかしなところは、
休日に一人で本を読むことが、あたかも、遊びほうけて消費することよりも、
劣る行為であるかのような言い方をすることだろうな。

256 :戦後70年:2015/07/25(土) 00:57:39.35 .net
今年は戦後70年です。
日本は唯一の被爆国です。
これを機に原民喜の「夏の花」の読書会を行います。
言い出しっぺの私の感想から書きます。
原爆投下直後から段々と悲惨さが増していって、
とてもこの世のものと思えない光景が、
嘘みたいなんだけどすごくリアルに迫ってきました。
あり得ないようなことに遭遇してこれだけ的確に書けるというのが凄いと思いました。

257 :吾輩は名無しである:2015/07/25(土) 10:59:51.01 .net
岩波文庫から詩集が出たね
買ってないけど

258 :戦後70年:2015/07/25(土) 21:22:19.55 .net
「夏の花」は青空文庫にもあるのでぜひ読んでみて。

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