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渡辺明ってなんで嫌われてるの?

234 :名無し名人:2018/05/15(火) 07:47:08.34 ID:SiuKE1nh.net
天野宗歩 (1816-1859)

七段。江戸の人。

幼くして十一代大橋宗桂の門下となり抜群の才を発し「実力十三段」とも「棋聖」とも称えられる程の実力を示した。
宗歩の将棋は現代のプロ高段者と比較しても全く遜色の無いもので、特に捌きのセンスなどは現代感覚に溢れている。
その棋譜や著書が後世に与えた影響は計り知れず、「近代将棋の父」とされるのも当然と言えよう。

技術面では将棋界に多大なる貢献をした宗歩ではあるが、その素行は決して芳しいものではなかった。 酒、女、そし
て博打の飲む打つ買うである。 近年明らかになった資料によって、宗歩の指図による賭け将棋詐欺の事実が判明して
いる。 大筋を解説すれば、大店の将棋好きの旦那に自分の弟子を「田舎の金持ち」と偽って紹介し、 旦那の味方をす
るふりをして高弟の市川太郎松らをひそかに助言者として送り込むと言うもの。 自称田舎の金持ちの袖から後ろの長持
ちに糸を通して、中に潜む太郎松がそれをひいて合図を送る手口で巻き上げた金がなんと千百両、 今日の億を越える大
金である。この悪事は被害者の旦那が偶然糸につまずいたことによって露見し、番所に訴えられることとなった。

当然厳罰があたえられるべきところであるが、この騒動が宗歩のみならず監督責任を問われかねない師の宗桂や、 引い
ては家元の権威すら脅かしかねないことを恐れた将棋関係者の奔走と、 宗歩の伯父が目明かしでその方面からの工作で
どうにか内済となった。 おそらく巻き上げた金を各方面に賄賂として送り、揉み消しを図ったのではないだろうか?

このような件もあって宗歩と宗桂は不仲であったと伝わる。 独自に活動し太郎松他、渡瀬庄次郎などの弟子を育てた宗歩
だが四十四歳と指し盛りで世を去った。

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