>>569
567の内容に近い事ならば日本音響学会誌の'11年11月号に載ってるよ．
>>570
> 音の奥行きなんかも錯覚とか言いそうな感じだな
何を以て奥行きと表現しているのか分からんが，例えば無響空間に於ける不動音源の距離の特定などは，ある程度離れると実音源と実耳であっても殆ど不可能．
方向に関しては左右の耳の間で位相及び時間差を得られないコニカル面上のどこに位置するかはスペクトラルキュー(特に入射方向に応じて生じる2つのノッチ)に頼る事になる．
しかし，スペクトラルキューだけではしばしば誤判定(所謂 "cone of confusion" )が起きる事が知られており，特に正中面上の定位は実音源であっても極めて困難である．
リスナ前方では15°上方付近では30°程度の誤判定は普通に起きるし，そうしたスペクトルキューを元にしている以上，当然未知の(予測不能な)音源や純音での音源の特定は不可能．
HRTFの個人差(特にノッチは5k~16k Hz程度に亘り大幅な個人差がある)に対応できない再生は言うに及ばず．嘘だと思うなら試してみると良い．ヒトの耳が如何にお粗末か良く理解できるだろう．
> 錯覚だと何かいけないのか？
完全なレベルで錯覚させてくれるのなら何も文句は無いが，現状のコンシューマ向けの技術では完全には程遠いから問題なんだよ．
それなりに高度な波面合成技術は確立されているが，それには専用の音源と個人ではちょっと手が届かないような再生環境が必要なわけで…