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編成・編制・編組スレッド16

1 :名無し三等兵:2021/01/14(木) 17:07:56.31 ID:DhC0KLR4.net
●陸上自衛隊用語集における定義

編成  A  編制に基づいて部隊等を組織することをいう。
        この場合、編制に基づき新たに部隊等を編成することを「新編」といい、
        改正された編制に基づき既に編成されている部隊等を改正編成することを「改編」という。
     B  部隊等の組織そのものをいうことがある。

編制  「陸上自衛隊の編制に関する訓令」に定められた部隊等
     または長官が特に定める部隊等の固有の組織、定員および定数をいう。

編組  部隊を配属することにより、編制部隊もしくは編合部隊でない部隊を一時的に組織すること。
     または編制内の人員および装備を以って、編制の定められていない小規模の部隊を一時的に組織することをいう。

●旧陸軍の用語(戦史叢書「陸海軍年表 付 兵語・用語の解説」より)

編組・編合  作戦上の必要に応じ、建制を定め、編制上の数個の軍隊を適宜に組み合わせるをいう。
         陸軍では、軍令によって編合を定め、その変更は、軍令によるを本則とした。
         編組は、通常、命令によって発令された。

編制  勅令によって定められた国軍の永続性をもつ組織をいう。
     平時国軍の組織を規定したものを平時編制、戦時における国軍の組織を定めたものを戦時編制という。
     兵軍の単位を集団して軍隊を組織するをいう。

編成  某目的のために所定の編制をとらせること、または臨時に定める所により部隊を編合組織することをいう。
     動員令のうちに臨時編成という語を使用している。

軍隊区分  作戦上の必要に基づく軍隊の一時的編組をいう。
        戦闘序列が隷属関係を律するのに対し、軍隊区分は指揮関係を律する。

配属  某部隊またはその一部を一時他の指揮官の指揮下に属させることをいう。

※過去スレは>>2

952 :名無し三等兵:2021/05/11(火) 18:09:56.57 ID:B04aDzjG.net
951で書いた機械化の話は、さっきまで出てた軽装甲機動車がどうこうとか、APCかIFVかという話にもつながるんよ。

953 :Lans :2021/05/11(火) 18:12:37.86 ID:F3j8HsA1.net
あと、こんなのがあるので
日本陸軍の機械化の特質―戦間期における軍備上の趨勢への対応―

論文の内容の要旨はPDF読めます
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&ved=2ahUKEwisnOf1k8HwAhXEBKYKHf2FCpgQFjADegQIAxAD&url=https%3A%2F%2Fniad.repo.nii.ac.jp%2F%3Faction%3Drepository_uri%26item_id%3D620%26file_id%3D20%26file_no%3D3&usg=AOvVaw0_ukpCPzOfzouPko0jtCr4

中身読んでみたいですね。
-------------------------
研究を通じて浮かび上がってきた、渋谷安秋大佐、角健之少将、当山弘道中将、
三橋済少将、小林修治郎大佐、品川好信大佐といった、戦車第二聯隊練習部並びに
陸軍戦車学校研究部に所属した「機械化論者」の知的努力が日本陸軍の機械化用兵
を支えていたことを指摘したい。
--------------------------

渋谷安秋大佐(詳細不明)※独混成一旅から出された渋谷支隊の長
角健之少将(陸士32/参謀)戦車10聯隊長/戦車第4師団参謀長
当山弘道中将(陸士28/歩兵)戦車校教官/第32師団参謀長/公主嶺戦車校教官/戦車1旅団長/千葉戦車校長/戦車第4師団司附/教導戦車旅団長/独立戦車8旅団長
三橋済少将(陸士19/詳細不明)
小林修治郎大佐(陸士34/参謀)第14方面軍高級参謀
品川好信大佐(不明)戦車第2連隊長(55師団配属後15Aビルマ転戦)←※元 歩兵学校教導隊戦車隊

どこをどう調べても、騎兵の騎の字も出てこない。
歩兵学校から始まる機甲科が中心。

954 :名無し三等兵:2021/05/11(火) 19:37:51.27 ID:Bn0Hin0g.net
やたら古峰文三に拘るけど何か遺恨でもあるの?
まあ古参軍オタ同士いろいろあるんだろうけど

955 :名無し三等兵:2021/05/11(火) 20:22:29.78 ID:GZTWGczp.net
古峰に親を殺された奴は多いよ。
被害者の会が結成されないのがおかしいぐらいだ。

956 :Lans :2021/05/12(水) 10:24:54.42 ID:csACu6QX.net
>954
個人的なしがらみは何もないです。面識も含め。

ただ勉強会等で若手現役さんに「これ読んだんですが、なにか違和感が…どうなんでしょう?」とB氏の記事について何度か聞かれた事があり…あまりよろしく無いなぁと。
特に、日本ではまだ概念理解も未発達な作戦術、機略戦などの用兵でいいかげんな話が出回ると、誤解を解くところから始めなければならなくなり・・・
(そもそも誤解が広まっているので、さらに拡大されると面倒)

B氏の言説は8〜9割正しく、残りの1〜2割、それもクリティカルな部分(大抵そこは彼の専門外で、こちらの専門域)でおかしい部分が混ざるので困っちゃうのです。
(だから現役さんでも信じちゃう人が出かねない)

もっと明らかにおかしい話をしてるのであれんば良いんですがw
(あと、ハード面ならいくら騒いで、それが正しくても間違っててもどーでいい。運用・用兵も持論と断って出すならそれも良い。これが真実と堂々と断言されるのが地味に困る)

957 :名無し三等兵:2021/05/12(水) 12:47:42.03 ID:pxh6hk1T.net
>>951
> Bさんは機甲化と機械化の区別さえついていないんじゃないかな。
そもそもの「機械化」の意味な

958 :名無し三等兵:2021/05/12(水) 13:17:49.06 ID:pxh6hk1T.net
準備砲撃を戦車で置き換えるとかの細部の話じゃなくて、
戦争全体の機械化の話。

959 :名無し三等兵:2021/05/12(水) 15:38:31.64 ID:oHegEy7X.net
>>956
でも古峰は君に「彼の専門外」と定義された分野でもいくつかの文章を雑誌等の形で世に発表してるのに対して
君が「こちらの専門域」と定義した分野で世に発表したのはインターネット匿名掲示板だけだよね?

960 :名無し三等兵:2021/05/12(水) 15:43:20.68 ID:pxh6hk1T.net
内容の正誤とは別問題の話だな

961 :名無し三等兵:2021/05/12(水) 15:47:56.12 ID:W91IxlQQ.net
世に発表しているなら全て正しいならキヨ☆なんざ超一流、って事になるなw

962 :名無し三等兵:2021/05/12(水) 17:33:41.79 ID:cOSzYHeh.net
ここで書いているばかりでもったいないというのは間違いない

963 :名無し三等兵:2021/05/12(水) 17:43:52.74 ID:zIEWkQBZ.net
流れ切って申し訳。
ロシア情勢調べてて関連して気になったんだけど、北欧諸国は徴兵しててもあの人数なのにそれに対する装備保有数がすごいけど稼働率とかどうなんだろ?

ノルウェー海軍は約3000人で
・潜水艦×6
・フリゲート×5
同空軍は約2700人で
・F-16A/B×48←F-35導入中
・P-3C哨戒機×3

スウェーデン空軍も3600人で
・グリペン×138
・早期警戒機×4
とか…これちゃんと回せてるのかな?

964 :名無し三等兵:2021/05/12(水) 17:46:24.10 ID:RwkoJ4I/.net
いや海空軍は人数が必要なわけじゃないから

965 :名無し三等兵:2021/05/12(水) 17:57:03.77 ID:gmn9NLHK.net
結構いける数だと思う。
潜水艦に関しては海自は乗員多過ぎと世艦でも前々から指摘されてるくらいだから、逆に北欧は省人進めてるはずだし。

966 :名無し三等兵:2021/05/12(水) 17:59:50.89 ID:gmn9NLHK.net
ちなみに、そうりゅうは乗員65名でノルウェーの潜水艦は乗員21名とかだから。
もちろん運用も船体サイズも違うから同列には語れない。

967 :名無し三等兵:2021/05/12(水) 18:06:04.09 ID:gmn9NLHK.net
ところでチョイ前に出てた独立混成第一旅団だが、以前、チャハル作戦の同人ボードSLGでも作ろうかと思ってユニット試作とかやってみたことがあるんだが。
ユニット試作をしてみて歩兵が3個大隊からなる1個連隊なのに戦車が2個大隊というのは、なるほど編制のバランスが悪いと得心したことがある。
歩兵を3個大隊で支隊を作ろうとすると戦車が2個大隊しか無いから、一個は歩兵だけ(砲兵は付けられるけど)。
さりとて歩兵を連隊のまま集中投入すると戦車が1個大隊余る。
これでは戦車大隊をよそに回したくなるなと思った。

968 :Lans :2021/05/12(水) 18:08:51.98 ID:csACu6QX.net
>963
徴兵制国家は一般的に予備役がでかい。
徴兵は数年で退役するが、そのまま予備役となる。
この基礎訓練の終わった予備役が毎年、プールされる訳です。

これらが動員により兵站、整備の要員が一斉に増加し、
平時の低い稼働率を有事には上げる仕組み。

さて、その最たる例が旧ソ連軍。
旧ソ連軍300万人だって常備ではなく、予備役の動員であり
その予備役プールの為に、徴兵期間3年を2年に短縮しています。
(ソ連の場合は後方要員だけでなく、戦闘要員も多くを動員に頼ってました)
(もちろん兵役の短い方が、質は落ちますが、予備役の量は増えます)

※この動員兵という特徴から、ソ連は硬直した戦術しか行えず、そこが弱点と
 長らく言われてきましたが、実は大隊レベル【任務指揮】で戦術を組み合わせ
 戦術【部隊】としては、そこそこ動かせるようになっており、そこを指摘した論文が
 21世紀になって米軍から出ています。

 つまり動員兵だからってなめてかかってはあかんということ。
 (※損害を積極的に許容し利用するソ連軍ならではの解決法ではありますが…)

969 :名無し三等兵:2021/05/12(水) 18:27:26.93 ID:J/vadch5.net
>>967
戦車師団も戦車連隊は4個あるのに機動歩兵と機動砲兵は3個大隊しかないから何か歪に感じられる

970 :Lans :2021/05/12(水) 18:27:58.47 ID:csACu6QX.net
>967
自動車化歩兵大隊x1、第3戦車大隊を前衛梯団
自動車化歩兵大隊x1、第4戦車大隊を後続梯団(理由:突破時の捜索に使えるの軽装甲車中隊がある)
自動車化歩兵大隊x1を予備

として梯団投入と考えると割といけそうな編制だったりする。
ダブルインパルス式のSLGなら使いやすそう。

前衛梯団(スタック)が第一インパルスで強襲、突破口を啓開、
(砲兵はこれを全力支援)

第二インパルスで後続梯団(スタック)が突破口から敵後背に廻り包囲攻撃で戦果拡張
(損害が出たときは歩兵に吸収させ、次のターンに予備と交代)

教科書通りw

971 :Lans :2021/05/12(水) 18:30:04.26 ID:csACu6QX.net
>969
実はそんなにいびつじゃなかったりします。
本土決戦時の戦車第1師団の攻撃要領みると判るですよ。

972 :Lans :2021/05/12(水) 18:44:43.02 ID:csACu6QX.net
旧軍で
>突破口から敵後背に廻り包囲攻撃で戦果拡張
を想定したのが機動戦車であり、95式軽。

騎兵の後方襲撃とは微妙に違います。
※後方襲撃と側背への機動打撃の違いに傾注!

だから歩兵学校(機甲側)は95式に装甲求めたのです。
これに対し騎兵は95式に装甲はこのままえいいから機動重視を主張。

結局、機動重視の意見が入れられたので、騎兵の主張が通ったように見えます。
その為、これが主力として配備された独立混成第一旅団は【兵器】から見ると
騎兵主導と勘違いしても、おかしくはないのですが・・・

実際の部隊が【歩兵学校(機甲側)】で編成されたため、
運用はあくまでも機動戦車として歩兵学校側(機甲側)のものと認識すべきでしょう。
(さらに訓示でも歩兵直協を明言してる)

つまり、独立混成第一旅団は騎兵の横やりで希望しない戦車で編成されてしまった
と認識するのが妥当と考えています。
(目的が違うのに同じ機動戦車を使おうとしたのが根本的な原因)

973 :Lans :2021/05/12(水) 19:36:56.36 ID:csACu6QX.net
>967
大まかに

左突進隊
 戦車連隊x1(1中隊欠)
 機動歩兵大隊x1
 機動砲兵大隊x1(直接支援)

右突進隊
 戦車連隊x1(1中隊欠)
 機動歩兵大隊x1
 機動砲兵大隊x1(直接支援)

師団直轄(予備)
 戦車2中隊(各戦車連隊から1中隊拘置)
 機動歩兵大隊x1
 機動砲兵大隊x1(※厳密には予備ではなく全般支援)

で、この左右突進隊の戦車連隊が戦車旅団になれば、初期の姿が想像できます。
(各旅団が2個連隊で計4個連隊)。

974 :名無し三等兵:2021/05/12(水) 19:40:18.17 ID:5S0rSwwe.net
九五式?

975 :名無し三等兵:2021/05/12(水) 19:48:41.05 ID:pxh6hk1T.net
>>951
>欧州戦争叢書「欧州戦争の戦術的教訓5」とか見てもらえるとなおありがたい。
しかし、このシリーズを読まずに日本軍の戦車導入の経緯を記事に書いてるんだなw

976 :Lans :2021/05/12(水) 19:55:51.86 ID:csACu6QX.net
>974
すまん、説明がたりなかった。

本来、独立混成第1旅団が装備するはずだった機動戦車という話。
実際の編成時はまだ89式で95式はない
で、その後継である第1戦車団でようやく機動戦車として95式が配備。

977 :名無し三等兵:2021/05/12(水) 21:49:57.99 ID:J/vadch5.net
>>973
想像してたのと違ったな

戦車旅団戦闘団 * 2

  旅団戦闘団本部(以下は予備として保持)
   軽戦車中隊 * 2
   機動歩兵大隊(2個中隊欠)
   機動砲兵大隊(大隊本部・十榴中隊)
   速射砲中隊

  戦車連隊戦闘団 * 2
   中戦車中隊 * 3
   砲戦車中隊
   整備中隊
   機動歩兵中隊
   機動砲兵中隊(野砲中隊)
   機関砲中隊

師団司令部(以下は総予備として保持)
  機動歩兵連隊(2個大隊欠)
  機動砲兵連隊(2個大隊欠)
  速射砲隊(2個中隊欠)
  防空隊(4個中隊欠)
  捜索隊(乗車歩兵中隊・3個軽戦車中隊・砲戦車中隊・整備中隊)

978 :名無し三等兵:2021/05/12(水) 22:30:10.51 ID:Dmf2fNzX.net
>>966
先月沈没したインドネシア海軍の潜水艦ナンガラは乗員34人で足りるはずなのに49人で運航してたぞ

ノルウェー海軍だと事故ったフリチョフ・ナンセン級フリゲートはなぜか17人多かったな

979 :名無し三等兵:2021/05/12(水) 22:38:31.72 ID:0YZVpKF3.net
>>978
ヘルゲ・イングスタッドもナンガラも両方とも演習中だったから本来より乗員が多いんだろ

980 :名無し三等兵:2021/05/12(水) 22:38:53.75 ID:Dmf2fNzX.net
海自を見慣れてると乗員は定員を超えないという先入観でみてしまう

981 :名無し三等兵:2021/05/12(水) 22:44:25.55 ID:Dmf2fNzX.net
ナンガラは乗員の役職と階級も報道されてるけど乗員に臨時っぽいのは居ないぞ
普段から乗ってる乗員49人と訓練のために同乗した4人の53人だったのでは

中国海軍のキロ型潜水艦が事故って70人死んだ時は研修で13人くらい乗ってたらしいけど

982 :名無し三等兵:2021/05/12(水) 22:50:42.81 ID:Dmf2fNzX.net
ナンガラは6人で足りるはずの士官だけでこれだけ乗ってたんだぞ
元がインドネシア語なので翻訳には自信ないけど演習のための支援要員とは思えん

艦長
参謀長

機関長
大型機関部長、電気部長

電気兵装長
兵器管制部長

運用長
電子機器部長、通信部長、戦闘管制センター部長

兵装士官、兵器管制士官、航海士官

983 :Lans :2021/05/13(木) 10:38:02.79 ID:rZxCuRBa.net
>977
もう少し詳しい記述としては

戦闘指導
1)戦車1中隊、砲兵1小隊を1群とし、3個中隊1線、1個中隊2線を基準とする。
2)砲兵大隊(2中隊欠)は各突進隊全般の為、火力指向。
 但し重点を形成し突破のため砲兵連隊長が火力集中を指令した場合は、其の時期全砲兵は統制下に入る。
 (実施時間は3分間)
3)歩兵大隊は各隊翼側の援護及び戦車突破後の掃討に任ず。
4)師団戦闘規整線
 神明-桂山-栗生野(第一次)
 沼田-細草-清水  (第2次)
 各次規整線に於いて軍隊区分の変更を行うことあり。規整線に於ける予想態勢図示の通り。
5)工兵隊は戦場障碍排除に任ずる外第2次規整線に就く迄に現地材料を以て渡河準備を行う。
6)輜重隊は第1躍進 大網、第2躍進 木崎と予定し、各隊諸行李は右を基準に小躍進を以て自隊の補給補充及び修理に任ぜしむ。
7)通信隊は戦闘地境に沿う道路上を連絡幹線として交攻躍進する。
 時刻規制(15分を予定す)により通信隊は戦車連隊、歩兵連隊、工兵隊、輜重隊の順序に1分間連絡を行う。
 各々の連隊内もこの機を利用して受信するようにする。
8)衛生隊は大網に開設、戦況の進展に伴い木崎に前進せしむ。

984 :Lans :2021/05/13(木) 11:25:12.94 ID:rZxCuRBa.net
恐ろしいのは・・・

> 1)戦車1中隊、砲兵1小隊を1群とし

において…
砲兵(90野砲)を中核とした有力なる1群を構成して、
挺進部隊として戦車主力の前、すなわち予想衝突点に挺進させ火力拠点を占領
これを基点とし敵戦車の攻撃を吸収、これを好機として戦車主力が敵の側面を突く。
という戦法を考えて普段から訓練してたんだそうな・・・

注)本土決戦における戦車第1師団の攻撃は、よく言われる東金街道の藍路出口からではなく、
 その東にある大網台地から3本経路で駆け下り大網を基点に攻撃前進を発起するのだそうな。
 そしてその目標は、東金藍路に蝟集する米軍後方の遮断ではなく、
 そのまま海岸へ突進し海岸堡の司令部、砲兵陣地、集積物資だそうな。

その判断理由としては下記があったそうです。
 北方に偏すれば第1線兵団の最も敵主力を吸収する方面(※東金付近のこと)を邪魔し、
 南方に偏すれば攻撃地区に入るに遠くなる(※一宮街道までずれてしまう)
 
注)進出においては途中まで東金街道を下り、山田台で右折し金谷から大網道に入る経路
  荒久から金谷に向かいそのまま大網道
  士気から大網南道
  の3経路が想定されてたそうな。

985 :暫編第一軍:2021/05/13(木) 17:10:13.27 ID:yeeF+Od5.net
>>943
 歴群の当該記事は読んでいないのですが、独立混成第一旅団(第一次)を騎兵が作ったかどうかは別として、
騎兵廃止論との関係で編成されたととれる経緯は「動員概史」にありますね。
 要約すると

<騎兵廃止論>
 欧州大戦(第一次大戦)で騎兵は火力密度の増大のため活躍できず。
遂に歩兵に改編されて陣地攻撃に終始した。
 戦いは火力で決せられた。
 乗馬時の僅かな機動力の増大は問題とするに足らず。

<騎兵存続論>
 欧州と異なり東亜大陸では騎兵の活動する余地は十分にある。
 火力装備は今後の努力により増強できる。
 正面攻撃では敵に徹底的打撃を与え速戦即決することは出来ない。
包囲、迂回、挺進攻撃に使用する機動部隊は絶対に必要である。

<兵学界の大勢>
 乗馬騎兵無用論に傾き、決戦兵種としての騎兵は速やかに他の威力大なる機動部隊に転換すべき。

<独混第一旅団>
 参謀本部も決戦兵種としての機動部隊の必要性は認めており、
純然たる機動部隊として独立混成第一旅団を新設し運用を実験したが、
満州の地形特に道路状態は原始的性能に過ぎない我国の車輌をもっては軽快な運動困難、
装甲車輌は徒に故障続発、機械化部隊の運用経験に慣れないなど、将来性に大なる期待をかけられないとして解隊。

<その後>
 将来、機動部隊と装甲部隊の混合編成とすべきか、純然たる機械化部隊に転換すべきか、
確固たる結論に到達できず、各方面鋭意研究を進めた。

986 :暫編第一軍:2021/05/13(木) 17:12:46.14 ID:yeeF+Od5.net
 上記を更に(重ねて)更に要約すると、決戦兵種、機動部隊として騎兵の後継兵種の実験目的で新設されたものの、
満州の地形、国産車輌の原始的性能と故障頻発、機械化部隊の運用に慣れていない等のため解体されたが、
引き続き騎兵に代わる機動部隊の必要性は認識され研究が続けられていたことがわかりますね。
 そして機動部隊、機械化部隊、装甲部隊という言葉が並行して別の物として(時には少し混同されつつも)扱われているように思います。

 機動部隊と装甲部隊の混合編成は後の戦車師団に、純然たる機械化部隊は後の戦車団や(一部を除く)独立戦車旅団に繋がっていったと見ることも出来るでしょう。

 叢書の「陸軍軍戦備」の方だったか、満州の戦車師団に関しては、
一般師団に編成されていた師団戦車隊が戦車師団の編成と共に廃止された経緯に簡単に言及があったと記憶します。
装備は大抵九五式なんですけどね。
 もしかしたら軍以上の単位司令部としては、
戦車師団の4個戦車連隊の一部はこれ等師団戦車隊の代わりに一般師団への配属も念頭に置いて
戦車師団で集中管理させていた側面もあるのかなとも感じます。
 本土では一般師団配属用は主として独立戦車旅団から一部が充てられる筈ですが、戦車第四師団は少し臭い感じもします。

987 :Lans :2021/05/13(木) 17:43:55.38 ID:rZxCuRBa.net
>985
そのあたりの経緯は
「帝国陸軍機甲部隊―栄光少なく苦難多き生涯」加登川幸太郎(白金書房)
にも同様の記述があります。

><兵学界の大勢>
>乗馬騎兵無用論に傾き、決戦兵種としての騎兵は速やかに他の威力大なる機動部隊に転換すべき。

この機動部隊については歩兵学校が主体となり、欧州派遣組を含め後の機甲における中心人物達が研究を行っていた模様です。
そしてその人物達がそのまま創設時から解体までの独混一旅の各隊長を務めています。

>966
>機動部隊として騎兵の後継兵種の実験目的で新設されたものの

ここなのです。
経緯としては騎兵の後継なのに、騎兵がそれに参加していないのですよ。
正直おかしいと思うのですが、これが現実っぽいのです。

この時期、騎兵は乗馬歩兵に向かっており、そこに重装甲車等の機動兵器を協働させるという概念はあるのですが・・・
捜索連隊として機甲とは別個の道を進むという・・・

合理性だけでは理解できない、組織防衛と日本的縦割社会の縮図・・・

988 :暫編第一軍:2021/05/13(木) 18:30:36.79 ID:yeeF+Od5.net
>>987
 時期を考えれば仕方がないのではないでしょうか?
 騎兵の主流派は未だ乗馬騎兵のまま装備と戦闘力を強化する方向でしたし、
戦車を持っているのは当時歩兵でしたから。
 「動員概史」を見ても、騎兵廃止論vs存続論でどうこう言っているのは主として決戦兵種としての戦闘騎兵についてです。
 日本の戦闘騎兵は騎兵旅団であって、そちらはそちらで乗馬騎兵に機関銃や騎砲兵、装甲車隊の増強で、
騎兵存続論にある増強された騎兵による機動部隊として新たな価値の創出を模索中。
 騎兵廃止論者か或は懐疑論者の方向(と見える)での新たな機動部隊の実験をしようとしたのが独混第一旅団。

 戦闘騎兵に代わる決戦兵種としての今後の機動部隊の在り方にはこの2つのアプローチが並行して行われていて、そ
のどちらも充分な成果は得られていなかったということなのでしょう。
 歴群の記事に対する賛否は私としては今の時点では何とも言い難いです。
 後の騎兵の機甲化の流れをみると、騎兵内にも少なくとも一部は乗馬騎兵と装備強化では
近代戦に適応できないという考えを持つ非主流派があったのではないかと想像できます。
 騎兵科としては騎兵旅団の増強に走っている時期ですから公式には参加できないとしても、
何かの形で歩兵科の方の機動部隊に騎兵非主流派の関与があったとする資料がどこかにあったのかも知れませんので。
(根拠が開示されるまでは懐疑的ですが)

 少し話は変わりますが、独混第一旅団(第一次)は運用の良否に関わらずいずれ解隊されるべきものだったのかなという気がしています。
 お説の通り戦闘騎兵の後継でありながら少なくとも所属部隊は歩兵科中心ですし、
同時に新設された独混第十一旅団も比較的短命な旅団で3単位師団へ改変されました。
 独混第一旅団も運用実験がある程度成功したらしたで、
その戦訓を取り入れた統合編成の旅団なり師団なり(多分旅団)に史実の解隊と同じような時期に改変されたのではないかと。

989 :Lans :2021/05/13(木) 18:40:38.28 ID:rZxCuRBa.net
>986
>戦車師団の4個戦車連隊の一部はこれ等師団戦車隊の代わりに一般師団への配属も念頭に置いて
>戦車師団で集中管理させていた側面もあるのかなとも感じます。

第12軍の独立戦車第2旅団は、赤柴軍司令と戦車の集中使用と、分散配属で議論したが最終的な決着が付く前に終戦。
その時に旅団側では「集中使用」を強く推していたそうです。
なので必ずしも

>本土では一般師団配属用は主として独立戦車旅団から一部が充てられる筈ですが、

として連隊分散という訳ではなさそうです。
九州の独立戦車第4旅団についてもNIDSで戦死資料抜粋が公開中
http://www.nids.mod.go.jp/military_history_search/Viewer

これによると初期は集中運用。
爾後351師団に協力(他師団などの分散配属されない模様)

九十九里の独立戦車第3旅団の配置図も、3DGの後方直後に2個連隊全部が集中配備されています。
(独立戦車48連隊が八街にあり、その前面に極楽寺を旅団HQとして左右に各1連隊←現地も行ってきました。進出経路が限定されるので進出路直後に居る感じ)

この時期の資料をみると、攻撃時には小部隊に分散しての浸透攻撃が要領として採用されており、
前述の戦車第1師団でも、中隊毎に小さな団子となり分散浸透していくような要領が記載されていました。

これらからだ戦車第4師団の各戦車連隊があらかじめ諸兵科連合を組んでいたとしても
それぞれで梯団化し、攻撃を重畳していく可能性は捨てきれないかも・・・
(某専門家さんの見解では、4TKDは連隊毎の増援買配属も集中反撃も臨機応変、自由にできる真の意味での軍予備ではないか?とのこと)
(1TKDは反撃専門)

990 :Lans :2021/05/13(木) 18:57:59.42 ID:rZxCuRBa.net
ただ、独立第3旅団の配置図を見ると、各連隊から1中隊を3GDの10GRと9GRに配属させています。
(中央の8GRには配備していない)
このような形で重点師団については中隊レベルでの配属は行っていた模様です。

991 :Lans :2021/05/13(木) 19:04:18.51 ID:rZxCuRBa.net
>988
>独混第一旅団(第一次)は運用の良否に関わらずいずれ解隊されるべきものだったのかなという気がしています。

そこは私も同意します。
うまく行ったら発展的改編になったと思います。

992 :名無し三等兵:2021/05/13(木) 20:08:35.18 ID:olL4yPl0.net
編成・編制・編組スレッド17
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1620904038/

993 :名無し三等兵:2021/05/13(木) 20:33:15.56 ID:NMN7w08g.net
>>992


994 :名無し三等兵:2021/05/13(木) 21:18:32.30 ID:77zk+XH3.net

独混1旅は所詮は実験部隊なので解体もしくは戦車師団あるいは機動師団へと発展的解消をすべきだったでしょうね。
ちなみに機動師団とは帝国陸軍が編制を予定していた師団で(永年業務要綱等に名前がある)、詳細は不明ですが機械化歩兵師団だったようです。

995 :名無し三等兵:2021/05/13(木) 21:21:51.62 ID:77zk+XH3.net
騎兵の機械化は英仏米でも問題となっていて、歩兵科と戦車の取り合いになったのは皆さまご存じの通りですが、加登川さんの怒りはともかく日本も避けて通れない道だったのかもしれません。
結局、英仏米とも騎兵は機械化して残りますけど戦車開発には悪影響を及ぼしたような。
コンバットカーとかね。

996 :名無し三等兵:2021/05/13(木) 22:06:04.65 ID:WCuAqBGA.net
フランスの騎兵科はかなり早くから独立した機械化師団を編成しようと研究した
戦車の開発と思想に対する影響自体が大きすぎるので悪影響が無かったとは言えないが
どちらかと言うと思想はそれなりに先進的でそれなりに的を得たものだったと思う
もちろんグデーリアンに対抗はできなかった程度のそれなりだが

997 :名無し三等兵:2021/05/13(木) 22:35:11.63 ID:77zk+XH3.net
>>996
987でLansはあっさり騎兵は乗馬へとむかっておりと書いてますが、実際にはどこの国も騎兵課は機機械化に活路を求めて模索していたのが1930年代です。
その一つが仏のDLMだと思いますし当時にあってはこれは先進的な試みだったかと。
ドイツも騎兵主導で軽師団(軽機械化師団)を編制してましたし。ドイツのはポーランド戦によってダメ出しされますけど。

998 :名無し三等兵:2021/05/13(木) 22:38:29.20 ID:77zk+XH3.net
思に1930から40年の仏軍の問題点はドクトリンも有りますが、予算不足による旧式戦車の更新ができず足を引っ張ったのも大きいかと思います。
ルノーFTはもちろん、D1,D2やFCMも旧式なのにまだかなり配備されてましたし。
この辺がソミュアに置き換わってたらだいぶ様相は変わっていた気も。

999 :名無し三等兵:2021/05/13(木) 23:00:14.04 ID:W5pHoO2x.net
FCMってFCM36?
ソミュアとほぼ同時期に開発された車両だから「ソミュアに置き換わるべきだった旧式車両」とは言えないだろう
FCM2Cの事なら「かなり配備されていた」とは言えない数だし

1000 :名無し三等兵:2021/05/14(金) 03:47:48.59 ID:Civj8ogF.net
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