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国家安全保障政策/国家戦略研究スレッドPart2

1 :JTAC:2019/05/28(火) 20:17:15.39 ID:6xOEVx5m.net
我国の繁栄と安全を守る国家安全保障政策とこれを実現する国家戦略を研究・提案するスレッドです。

○国家安全保障政策とは
国家の独立と繁栄を維持するために、主に軍事的な脅威などから国家を守る政策。国家は多様な価値観を包含しており政策は必ずしも他の政策・党派と整合するものではない。

○国家戦略とは
国家目的を遂行する最高位の観点から、平戦両時に政治・軍事・経済等の国力を効果的に運用する統一的・総合的・全般的な戦略。安全保障政策を上位構造とするが、政策上の不整合は国家戦略により統合が図られる。階層構造下位の戦域戦略、作戦、戦術の準拠となる。

○戦略の位相
国家戦略を構成する全ての位相(軍事・経済・文化・社会・科学技術etc.)を議論の対象としますが軍事を主たる切り口とし、それ以外の議論は50レスを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。

「百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」

○戦略の階層構造
戦略を構成する全ての階層構造(世界観・政策・国家戦略・戦域戦略・作戦・戦術・技術)を議論の対象としますが、作戦次元以下の議論は50レスを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。

「本質はdetailにこそ宿る。それは栄光無きものに非ず。」

○戦略と戦史
戦略とは一般的な法則が成り立つような分野ではなく、戦史において淘汰される複雑系・非線形・進化的なプロセスです。議論の根拠たり得る戦史上の事象(古代・中世・近世・近代・現代)を議論の対象とします。

○当スレッドのスタンスと地誌について
当スレッドは明らかにネット右翼(ネトウヨ)スレッドです。対象脅威を尊称で奉る趣味はございません。戦史・兵要地史の一貫性のため歴史的な略称(支那・北朝鮮・南朝鮮・米・英・仏・露・独他)を推称します。

○戦略思想家の格付け
●神様リスト
クラウゼヴィッツ、モルトケ、コーベット、リデル・ハート、マイケル・ハワード、J.C.ワイリー、エドワード・ルトワック、コリン・グレイ
●疫病神リスト
ジョミニ、フォッシュ、フラー、マハン、ドゥーエ、ハマン・カーン、バーナード・ブロディ、クレフェルト、ミアシャイマー

「勝利は既に(戦略次元で)確定している。卿らの上に大神オーディンの(作戦次元以下の)恩寵あらんことを。」

過去スレ:
国家安全保障政策/国家戦略研究スレッド
http://itest.5ch.net/test/read.cgi/army/1535374656/l50

2 :JTAC:2019/05/30(木) 13:00:47.92 ID:up0r9bFG.net
保全に抵触する情報は全く推奨しません。

「知っている」のはいいことだ。
ただし、巷での議論は公刊資料に落しこんで論拠を探しましょう。
特に公開されてる米軍教範は推奨です。

3 :JTAC:2019/05/30(木) 13:09:35.96 ID:up0r9bFG.net
疫病「神」とやや挑発的な表現を試みましたが「素材のまま」では使用が難しい18世紀ライク(+特定技術偏重)の兵学思想家のことです。
批判も含めて現代兵学の80%以上はこっちサイドが作ったと言えましょう。業績としては巨大です。
ただし、実際ストレートに引用するのは危険なのも事実。

「愛すべき18世紀ライクな兵学思想家たち」とでも言えましょうか。

4 :JTAC:2019/05/30(木) 19:15:24.63 ID:mNTio6G/.net
「18世紀の戦争」というとロココ調ののどかな戦争のイメージがあますが、冷徹な理性が勃興した時代でもあります。

18世紀の用兵は、目的の追求の方策が、19世紀以降の「パラドックス」を考慮しないストレートなものにばり、時におそろしく冷酷な面がある。

冬営を黙殺し凍死による損耗をシニカルに割りきった冬季キャンペーンの敢行、
敵を効率的に殺傷するため「火炎放射器の開発」(実用化には至らず)を始めたのはフリードリヒ大王だと言われています。

5 :JTAC:2019/05/30(木) 19:28:42.83 ID:mNTio6G/.net
ただし、クラウゼヴィッツ派の兵学思想家も、結局はフリードリヒ大王が好きで憧れていたのです。やや文学的ですが。

ボロクソに(行間で、あくまで行間で)貶していますが、なんだかんだ言って、頼まれもしないのにアウトサイダーの立場でプロイセン軍に入隊して死ぬまでプロイセンの為に戦いました。

6 :JTAC:2019/05/30(木) 22:59:28.31 ID:NjGO3cFD.net
「18世紀の戦争」を色濃く反映するジョミニ派のエッセンスは「戦略要点」と「後方連絡線」であると言われます。

この代表格であるオーストリアのカール大公の用兵は、限られたオーストリアの動員力でナポレオンと戦い続けるため、
慎重かつ慎重に「戦略要点」を固守し「後方連絡線」による兵站を維持し何度ナポレオンに戦場で敗れようとその都度再起、新たな対仏同盟を維持し続けました。

その結果、ナポレオンのフランス帝国は永年の戦役の出血多量で崩壊。
勝ったのはカール大公のオーストリアです。

7 :JTAC:2019/05/30(木) 23:19:37.81 ID:NjGO3cFD.net
現代アメリカ海軍が未練がましく引きずるドクトリン「エア・シー・バトル」は、ジョミニ派の「戦略要点」(マラッカ海峡等のチョークポイント)重視を継承していると言われます。

オーストリアのカール大公はナポレオンに勝利しましたが、20年もの時間を要しました。
アメリカ海軍も数十年単位で支那が崩壊するのを待つつもりか?
またオフショアバランシングも結構ですが、戦略要点よりも前方で支那に蹂躙される同盟国はたまったものではありません。
ビエモンテやバイエルンはナポレオンに蹂躙されましたが、日本人として同じ境遇を感受しますか?
それも結構ですが、そのときアメリカは覇権国家ではなくなっているでしょう。
命が惜しいのならシンガポール以西、ハワイ以東で主力艦隊ごと引き籠り戦争が終わるまで震えているのがよろしかろう。

8 :名無し三等兵:2019/05/31(金) 19:40:29.37 ID:ywJwz13c.net
パワーボム

9 :JTAC:2019/06/01(土) 01:08:59.07 ID:ejZJkslH.net
ジョミニ派の「戦略要点」「後方連絡線」「艦隊」を重視するマハンの戦略は"Naval strategy"(海軍戦略)、
クラウゼヴィッツ派の「海上管制」「同盟国による敵戦力の吸引・拘束」「陸軍(海兵)による敵脆弱点への渡洋攻勢」を
重視するジュリアン・コーベットの戦略は"Maritime strategy"(海洋戦略)と呼ばれます。
今さら、どちらが優れているのか議論するまでも無いでしょう。

だが、アメリカ海軍自身しょっちゅう忘れます。どうやって我らが大日本帝国やソ連に勝ったか。
Naval strategyだけで勝ったわけでないことは確かだ。

時代が現代に近づいてくると「18世紀ライクな愛すべき兵学者」も微笑ましさが減退し笑えなくなります。

10 :JTAC:2019/06/03(月) 07:06:37.38 ID:DEeGTF66.net
ジョミニ派の巨頭、アントワーヌ・アンリ・ジョミニ本人は、よくよくその主張を眺めると矛盾の人です。
「戦いには勝利するための基本的な原則がある」という立場ですが、その前提となる戦争の形態を限定しています。
低強度から高強度戦争に向けて順番に列挙していますが、
最後の「征服戦争(反作用:全住民あげてのゲリラ戦による抵抗)」には深い嫌悪感を示し、原則の対象から外しています。
そもそも禁止すべきと。

これは、軍団参謀長のジョミニが、軍団長のネイと不和になりフランス大陸軍を去ることになった凄惨なスペイン戦争の経験を色濃く反映しています。
(一方で、郷里のスイスにおける住民抵抗には寛容なのはご愛敬です。)

11 :JTAC:2019/06/03(月) 07:27:36.23 ID:DEeGTF66.net
民族戦争には深い嫌悪感を示すジョミニですが、戦争の技術的側面の進化による高強度化には否定的ではありません。
将来の大量の間接照準火力による大量殺戮を憂いつつも、自らの軍事技術を各国(フランス・ロシア)に売り込むスタンスもあり取り込むべしという姿勢です。

ジョミニの軍歴で最長なのはロシアに所属した54年間です。
ピョートル大帝以来、野砲大好きのロシアですが、あの軍砲兵群による作戦次元での濃厚な火力優勢を追求する戦い方とジョミニは無関係ではない。
90歳まで生きたジョミニはクリミア戦争の戦争指導にも参画しています。

12 :名無し三等兵:2019/06/03(月) 20:55:11.69 ID:Klg8xfcE.net
戦術に対するジョミニの見方は、ワーテルローのウェリントンの防御戦闘の事例もあり攻防に一長一短を見てますが
一つ上の「大戦術」では行動の自由を保持して敵後方連絡線を分断しつつ決勝点へ戦闘力を集中する観点から「攻勢戦闘」を優位としています。
だから「作戦術」ではなく「大戦術」(攻撃戦闘が軸で防御戦闘は条件作為の補助手段)なのです。

ジョミニは「ウルムの会戦」で第6軍団参謀長として大陸軍の敵後方連絡線への機動と包囲に貢献し殊勲を上げています。
この部分は「ライプツィッヒの会戦」等から「防勢優位」を唱えるクラウゼヴィッツ派と異なる部分です。

13 :JTAC:2019/06/03(月) 21:07:27.94 ID:Klg8xfcE.net
フリードリヒ大王からナポレオンの戦例を集大成したジョミニの芳醇な作戦統制のツール(作戦地域、決勝点、作戦線、行動地帯、作戦正面、策源、後方連絡線etc.)は
クラウゼヴィッツ派のプロイセン・ドイツにも大きな影響を与えています。

モルトケ次世代のフォン・デア・ゴルツが「原則」の「規範」性を強調することでクラウゼヴィッツとジョミニの理論的整合を図りました。
これが、シェリーフェンの教条的な包囲殲滅戦思想に繋がっていきます。

14 :JTAC:2019/06/04(火) 00:09:19.38 ID:vozx2t7d.net
軍事技術としての効率性追求
+攻撃戦闘優位説
+決勝点への戦闘力集中
+フランス
+ロシア
+シュリーフェン
=「攻勢主義(cult of offense)」
WW1来ました。地獄の窯が開いた。

15 :JTAC:2019/06/04(火) 00:14:03.98 ID:vozx2t7d.net
ただし、ちょっと気の毒なのはジョミニは間違っても過度に残忍な人間ではありません。
元々の理論の根元は18世紀のフリードリヒ大王の「ロイテンの戦い」であると言われています。
ジョミニにとってナポレオン戦争とはフリードリヒ大王戦史から得られた諸原則を確認する実験装置のようなもので、理想はあくまで18世紀の啓蒙主義の軍隊です。

16 :JTAC:2019/06/04(火) 00:25:23.70 ID:vozx2t7d.net
ジョミニとクラウゼヴィッツとの思想交流はなかなか難解です。
ジョミニ兵学が先にできる。クラウゼヴィッツがそれを読んで「戦争論」にジョミニ批判を記す。
クラウゼヴィッツが病に倒れマリー婦人が「戦争論」を出版しする。
ジョミニがこれを読む。
ジョミニが「戦争概論」で反論を試みる。

ジョミニは、クラウゼヴィッツの「戦争論」の本質をかなり正確に理解していました。
後のジョミニ派の(思想上の)弟子達が誤読しまくってたのと比較するとさすが師匠です。
そしてクラウゼヴィッツに痛いところ突かれたのを自覚しています。この議論、歩が悪いと。

ただし、「戦争においては何らかの指針は必要だろう」と自説の根本的な修正は行いませんでした。

17 :JTAC:2019/06/07(金) 20:42:58.73 ID:zBARayig.net
トランプ政権、台湾に主力戦車など20億ドル相当売却へ

ロイター通信は5日、トランプ米政権が台湾に主力戦車など総額20億ドル(約2167億円)以上相当を売却する見通しだと報じた。
議会にも非公式に通知したとしている。中国の軍事的脅威をにらんだ台湾の軍装備近代化を支援するのが狙い。
同通信が複数の関係者の話として伝えたところでは、売却されるのはM1A2エイブラムス主力戦車108両と、携帯型地対空ミサイル「スティンガー」250発、TOW対戦車ミサイル1240発など。

 台湾軍は米国製のM60パットン戦車を主力戦車として使用しているが、旧式化が進み、更新が必要になっていた。
(産経新聞 2019.6.6)

これは、予測できませんでしたね。確かに台湾陸軍のウィークポイントは戦車(M60旧式化)だと見ていましたが。
こんな趣味的な手段(M1A2約2個戦車大隊分)を選択するとはw
絵に描いたような「戦略的パラドックス」。

某国の「戦車不要論」の財務省と某安倍晋三によく認識してほしいものです。

18 :JTAC:2019/06/07(金) 20:50:59.06 ID:zBARayig.net
ただし疑問は残る。
アメリカ陸軍のM1A2に標準装備されてるIVISやFBCB2の保全処置は、一般的には厳重極まる。

「画面見してくれ!」とおねだりした自分の目の前で、某大佐は静かにblue force trackerの画面を閉じた。
システム兵器のインターオペラビリティーは難しいものです。

19 :JTAC:2019/06/07(金) 20:57:07.46 ID:zBARayig.net
支那の台湾侵攻能力完成年度が2020年とされていました。
海兵師団を3個に増強しています。
もう来年です。かなり際どいタイミング。

20 :JTAC:2019/06/09(日) 08:35:45.62 ID:AmHfMVCE.net
level of warで言えば、一番根源的な「世界観」の部分で台湾はどうか?

国名は孫文、蒋介石以来の「中華民国」、首都は「南京(台北は臨時首都)」
公称領土は清王朝の最盛期よりも強欲で、尖閣諸島もがっつりチャイナのものだと宣言しています。

エビデンスがある事実として、彼らの「世界観」は「我々こそが支那人の中核」ということです。

西側ライクな政策をとっても、それは一時的な功利性や権謀術数でしかない。
これは、始祖の孫文が日本に亡命しているころから変わらない。
日本人の庇護を受けつつ「いつか、引摺りおろしてやる」と狙ってたわけです。
日本は後々、孫文とその後継者にひどい目にあいます。

少しは歴史に学ぶことも必要かと。

21 :JTAC:2019/06/09(日) 08:48:27.30 ID:AmHfMVCE.net
東アジアの国際民主化というのは日本の長期的な国益ですが、それは「台湾という一地方」よりは「支那の南部軍管区全体」の問題だと思う。
具体的には上海閥と広州閥をを北京の太子党政権から引き剥がして民主化する(その代わり自由貿易体制に組み込む)ことでしょう。

軍事的には「大陸打通作戦Mk.2」になると。
時代は変わっても、戦略環境ってのは案外類似性があります。

22 :JTAC:2019/06/09(日) 08:59:48.81 ID:AmHfMVCE.net
朝鮮にもあてはまりますが「中華」という「優越願望」を持ち、その一部もしくは中央でありたい、とする人達とは「世界観」を共有できないわけです。

我々が是とするには国際民主主義の「対等願望」による「相互認知」であり、国の大小で序列化するような華夷秩序とは相容れない。
共通の現代的な世界観を持つ国と修交し、そうでない原始的な世界観の国は封じ込めて、レジュームチェンジしてもらう。

気が遠くなるような長期の話ですが、世界史の本流は我々の側にあると思う。

23 :JTAC:2019/06/09(日) 09:24:19.79 ID:AmHfMVCE.net
現下の「アメリカの台湾防衛強化への戦略転換」はボルトンのキャラによる部分が大きい。
在野のころから影日向なく台湾防衛を主調して、その最大の目玉は「在韓米軍の台湾移転」でした。
これが実現したら驚天動地ですが、対南朝鮮政策と会わせて見ると、なにやら周到に絵を描いているような気配もあります。

一方でミアシャイマーのように台湾放棄論の論者もいるわけで、アメリカ国内でのパラドックスの発現とも見えます。

日本としては、先の理由で慎重に対処するレベルで良いでしょう。
台湾よりはフィリピン(捷一号作戦Mk.2)ですね。

24 :JTAC:2019/06/09(日) 20:38:09.23 ID:t3f0UCKf.net
現段階での支那軍の台湾侵攻をザックリでウォーゲームしてみます。

台湾は西側がなだらかな海岸、東側が丘陵・山岳地帯。
東西約140km。南北400km。
NATO規格の軍団複数、WPAC規格の複数軍(方面軍)が展開できる地積がある「戦域」です。

25 :JTAC:2019/06/09(日) 20:46:43.23 ID:t3f0UCKf.net
政経中枢は北部の台北と南部の高雄。これを結ぶ幹線径路が台湾の地理的な重心となりましょう。

よって支那軍の戦略的終末態勢としては台湾軍を上回る陸上戦力を陸揚げした上で、西部海岸から東部山岳地帯をまでの140kmの縦深を打通し台北と高雄の分断を目指します。
これが成立すれば、あとは北部と南部を各個に掃蕩するのみです。

26 :JTAC:2019/06/09(日) 20:53:14.24 ID:t3f0UCKf.net
前提として支那側の動員兵力は東部軍区の3個集団軍とします。
これを台湾側の3個軍団と比較すると総戦力で約二倍の優勢となります。
全軍の揚陸に成功しさらに縦深への攻勢作戦が発動されればほぼ支那側の勝利が確定します。

27 :JTAC:2019/06/09(日) 20:59:13.68 ID:t3f0UCKf.net
空軍力は、ここ10年の台湾側の不作為もあり、第4世代戦闘機数で支那側が約2-3倍の優勢にあります。
開戦壁頭の弾道弾攻撃による航空撃滅戦も加味し、航空優勢は支那側の手に落ちるでしょう。

海上では台湾海軍の勢力は現在の支那海軍との比較でほぼ小数点以下。考慮の対象外です。
航空優勢、海上優勢とも支那側が確保します。

28 :JTAC:2019/06/09(日) 21:52:00.88 ID:t3f0UCKf.net
次に支那軍の米軍の戦力展開阻止です。

この日、この時の為に磨いてきたA2/ADスタンドオフを嘉手納、グアム・アンダーソンに炸裂させます。
DF-21の一斉射撃、サイバー、OTH電磁スペクトル攻撃、海上民兵の襲撃、潜水艦からの巡航ミサイル、
空挺攻撃、沖縄・グアムに潜入させた第五列の破壊活動、情報戦による反戦団体の使嗾。
全ての仕掛けを発動し米海・空軍にAnti-Accessをほどこします。

アメリカも馬鹿ではありません。各航空基地はPAC-3で厳重に防護していますし、
新編したサイバー軍、宇宙軍、NSA等を動員、また、先行させてる潜水艦部隊を運用し徐々にA2/ADを無効化していきます。

ただし、台湾防衛の為の戦力展開では貴重な時間が失われていきます。
現アメリカ空・海軍の教義ではparity以上にならないと戦力推進しません。
ハワイとシンガポールで震えているのみです。
(この対策がマルチドメインオペレーションですがまだ試行錯誤中)
この黄金の時間を活用し支那東部戦区は「戦いによる決着」
をつけるべく総力での上陸作戦を発動します。

29 :JTAC:2019/06/09(日) 22:31:48.68 ID:t3f0UCKf.net
支那軍の先鋒は虎の子精鋭海兵師団。 航空支援の元、西海岸に上陸し幅30kmの海岸堡を確保。後続の血路を開きます。
この海岸堡に約1個集団軍(6個旅団)が上陸。台湾にとどめをさすべく攻勢を開始します。

そして、台湾軍3個軍団に包囲され殲滅されますw
失敗です。

ネックは先鋒の海兵師団の数が少なすぎ、海岸堡の幅が狭すぎることです。
少なくとも、この3倍、3個海兵師団であれば、30×3の海岸堡を構成し3個集団軍全ての上陸を並行的に行い台湾軍を圧倒できる可能性があります。

30 :JTAC:2019/06/09(日) 22:37:20.35 ID:t3f0UCKf.net
ところが、習近平がその「3個海兵師団」を本気で造兵を開始しました。
当初計画では来年度2020年に完成です。

支那も台湾に対しては「不戦屈敵」、経済的な利益誘導での併合を目指すと思われますが、
軍事的にもかなり本気で侵攻作戦の準備を整えているのが分かります。

31 :JTAC:2019/06/09(日) 22:51:48.15 ID:t3f0UCKf.net
これに対して、今度はアメリカのボルトンが動いてきました。
冒頭のM1A2を約2個大隊、作戦基本部隊としては約1個戦車旅団戦闘団主力です。

この戦域での支那99式戦車、台湾M60ののどかな戦いの中で、バリバリの「機動戦」兵器、M1A2の1個旅団戦闘団の出現はかなり衝撃的です。
海岸堡に指向した場合、瞬時に1個海兵師団を撃破する可能性があります。
また、内陸部では西海岸から東海岸に向かう支那の3個機甲旅団の側面を襲い攻勢を頓挫させ、貴重な時間を稼いでしまう可能性もあります。

きわどいながら、軍事的に再び均衡状態に戻ってきた可能性があります。
ごくザックリのウォーゲームですが、支那とアメリカがこの台湾という戦域で目に見えぬ激しい戦いを繰り広げているのが報道だけでもかなり分かる。
まさに戦域戦略次元の攻防です。かなり、ギリギリの緊迫した軍事的均衡状態である。

32 :Lans :2019/06/10(月) 10:09:39.05 ID:XYK4cXJh.net
>29
>ネックは先鋒の海兵師団の数が少なすぎ

中国はかなり以前から準海兵として陸軍部隊を海上機動指定して訓練しています。
上陸第1波ではないですが、早急な増援による内陸侵攻の態勢を以前から訓練していることを忘れずに・・・

33 :名無し三等兵:2019/06/10(月) 16:58:16.37 ID:HQjj4sxI.net
>>32
このソースに整合する状況判断です。
今は「7個旅団、三万人(3倍に規模拡大)」と表現してる。
(3個「師団」はもう古いか・・・)

中国の海兵隊、3万人規模に 米報告書、20年までに3倍

米国防総省は十六日、中国の軍事動向に関する年次報告書を公表し、中国海軍が、上陸作戦などを担う海兵隊に当たる陸戦隊を二〇二〇年までに三万人以上の規模に拡大させるとの見通しを示した。

中国の陸戦隊は約一万人規模と推定されており、三倍以上に増強されることになる。
報告書では「二〇一七年の最も重要な構造変化の一つは、陸戦隊の拡大だ」と強調。
従来は二個旅団の一万人規模だったが、七個旅団三万人以上の態勢へ増強すると見込んだ。
(東京新聞 2018.8.17夕刊)

34 :JTAC:2019/06/10(月) 17:16:56.15 ID:HQjj4sxI.net
来年(2020.1)に台湾総統選挙があり、習近平としては最大限の軍事的・経済的圧力をかけて
親支那の国民党候補を当選させ平和裏に「台湾併合」という絵図を描いているかと。

昨日の報道では、何と現総統の蔡英文が予備選で消え、首相の頼清が出てくる公算大。

国民党側もみえみえの支那の犬・郭台銘(ホンハイ会長)を引っ込め、高雄市長の韓国瑜を出してくる公算大。

双方なりふりかまわず、速すぎてついていけないw

「戦略的パラドックス」というのがこれほどあてはまる事例もめずらしい。
一方の施策が相手陣営の対応策を喚起しリニアには物事が進まないという。
不謹慎ながら国家戦略の事例として興味深い。

35 :JTAC:2019/06/10(月) 17:35:11.63 ID:HQjj4sxI.net
支那側の事情としては権力構造の維持。
従来のトロイカ体制(太子党・民青・上海閥)から「太子党独裁」に移行させた習近平ですが「終身独裁」体制を築くには「台湾併合」が必須。

建国の主・毛択東を除くと、これまで「終身独裁」を確立したのは「香港併合」を達成したトウ小平のみ。

習はこれまでかなり残忍に反対派を葬り去ってきたので、もはや平和裏な権力委譲は望めない。
台湾を踏み潰して己の権力を終身独裁まで高めるか、他派の巻き返しで一族郎党皆殺しにされるか。
彼も追い詰められています。

36 :JTAC:2019/06/10(月) 21:31:08.63 ID:evpD8wHq.net
昨今、エセ民主主義の台湾よりも、香港の民主化運動に興味が湧きます。

日に日に北京の恫喝で一国二制度が空文化し、民主主義や言論の自由が失われていく悲哀。
生命を危険にさらしてでも守りたいという切々とした真情を感じます。

37 :JTAC:2019/06/10(月) 21:40:48.22 ID:evpD8wHq.net
「真説・孫子」の著者・デレク・ユアンは、香港出身。
香港大学士、ロンドン大で修士、レィティング大でコリン・グレイの下で戦略学博士取得。

現在、香港大の講師、コラムニストに加え、香港の民主化運動にも関わっているらしい。

38 :JTAC:2019/06/10(月) 21:50:11.73 ID:evpD8wHq.net
「真説・孫子」は孫子のタオイズムと西洋兵学(クラウゼヴィッツ、リデル・ハート、ジョン・ボイド)との比較論で大変興味深い。
ただし、「中国人が馬鹿な西洋人に孫子の真髄を教えてやるぜ」というスタンスで鼻につくとも思っていました。

が、昨今、雷光のように別のイメージが去来した。
これは書いてある字面とは別のことが言いたいのでは、と。

兵学書は、それぞれ政治的な制約がやり、思ったことを書けないことがままある。
この著書も「行間」を読む必要があるのではないか?

39 :JTAC:2019/06/10(月) 21:56:47.28 ID:evpD8wHq.net
一見、西洋人に西洋兵学との比較により孫子を解説することを装っているが、
本当に言いたいことは香港の同胞に孫子との比較を通して西洋兵学を詳解したいのではないか?

ボイドのOODAループなどはやけに詳しく解説してあります。

40 :JTAC:2019/06/10(月) 22:13:16.80 ID:evpD8wHq.net
究極の結論は、一見、毛択東の戦略を誉め殺しつつ、真に言いたいことは「タオイズム」による超限戦(無制限戦)の超克。
「マオイズム」を打破し香港の民主主義を回復する。
(「タオイズム」の発想によりグルリと太極図を半回転させる)
その指針を示したいのではないか?
深読みし過ぎかもしれませんが。

ただし、大国を怖れず、小国を侮らないのが自由主義、民主主義というものでもありましょう。

41 :Lans :2019/06/12(水) 15:54:02.56 ID:mVUDbS4c.net
こっちでは

「海洋プレッシャー(Maritime Pressure)」 と作戦構想「インサイド・アウト防衛(Inside-Out Defense)」
https://news.livedoor.com/article/detail/16599217/

は話題にせんのんか?

42 :JTAC:2019/06/13(木) 01:02:09.95 ID:jebrUQK6.net
>>41
ちらちら見ますが"CSBA"と聞いた段階でメンタルチェックが働きます。
これは「戦略」ですかね?

43 :JTAC:2019/06/13(木) 01:18:44.14 ID:jebrUQK6.net
アナロジーとして、冷戦時代の戦域戦略レベルの議論で、今の「インサイド・アウトサイド」を提起してるほぼ同じ系統の連中が、
NATOの欧州防衛で「縱深阻止」という概念を提唱していました。

ルトワックの論では、
「情報の非対称性」:縱深阻止を食らう方が彼我の損害を把握しやすく対策を立てやすい。
「連続システムの脆弱性」:SoSの観点から縱深阻止をかける側のシステムの方が複雑で脆弱。
敵対的な環境でのマニューバで本質的に不利。

今の「海洋プレッシャー」でもそっくり当てはまる議論かと。

44 :JTAC:2019/06/13(木) 01:34:01.28 ID:jebrUQK6.net
スレ趣旨からもう少しおっかぶせると、究極的には戦域戦略も作戦も戦術も技術も「国家戦略」、この場合だと特に「外交(同盟政策)」に寄与しなければならない。
アメリカにとっても西太平洋は遠く同盟国なしにプレゼンスは維持できない。死活問題です。

アンドリュー・クレピネビッチ一派の議論は、エアシーバトルのときから外交的なエンドステイトがあまり見えません。
んな非効率で高額な火力消耗戦に拘っているとアメリカサイドの同盟国の方が切り崩されてしまう。
現実的にこの十年で台湾とサウスコリアの去就は極めて怪しくなりました。

45 :JTAC:2019/06/13(木) 22:01:16.36 ID:WM0MWHeH.net
最近のステルス機という玩具を手にして受かれてる各国空軍に一言言いたいのは「航空優勢」って概念を忘れてないか?と。
長い時間かけて、しかも多大な犠牲払って「やっぱ航空優勢って大事だわ」と再学習させられるパターンが多いですが。

そもそも「空軍」って何でできたかと。
陸軍サイドが「航空優勢とらないと何もできない」と気づいて「空軍独立」に舵を切ったと言われます。

46 :JTAC:2019/06/14(金) 10:34:48.33 ID:YkIfx00N.net
この議論、B-1爆撃機の時代からずっと引きずってるような気がするんだよな。

ICBMの発達にともない戦略核の搬送手段としての「戦略爆撃機」は終焉しました。
ランド研究所、DoD総合評価局、CSBAが屁理屈こねようと。

そのとき、B-1(あるいは次世代B-2)の生き残りをかけて「縱深阻止」戦略(?)が出てきたわけですが。

ターゲティングの非現実性に加えて、本当に本当に「航空優勢」を取れない敵領土奥深くを某プラットホームで爆撃するので?
あるいは、非核の高額なグローバルストライクで打撃し続けるので?弾幕射撃でもやりますか?
あるいは、核?それだけは止めてw

今現在、アメリカ空軍の戦闘機、爆撃機、攻撃機は全世界で、全世界根刮ぎで1400機しかいません。
ジョン・ボイドの遺産の第4世代戦闘機が残っている今でさえ「航空優勢」下での統合作戦を遂行できるか微妙です。
これ以上、非現実的な高額プラットホームに手を染めたらA2/AD以前に戦わずして戦力規模の縮減により自滅する。
アメリカの覇権の終了です。
それをお望みか?

47 :JTAC:2019/06/14(金) 10:45:34.52 ID:YkIfx00N.net
アメリカが馬鹿やってる中で、日本の次世代F-3の議論がありますが。
どんな戦闘機が必要か?

ずばり「軽量・安価・低RCSの制空戦闘機」です。
双発+巨体+ウェポンベイの鈍重ステルス支援戦闘機(戦闘爆撃機)ではないな。

48 :JTAC:2019/06/14(金) 10:56:58.31 ID:YkIfx00N.net
別に支那とも、いつまでもいつまでも冷戦を続けるべきとは思いません。彼らに「民主化」してもらえば良い。
若干、リアリズムの邪心を追加するならば「幾つかに割れて」もらえれば最高です。
その分割国家ごとの「民主化の度合い」に応じて日本は新たな外交関係を構築すればいい。

そういうエンドステイトを求めるならば「支那本土のターゲットの打撃」は少なくとも目的ではない。コントロールの手段であるべきです。
となると、他の代替手段と総合的に検討すべきでしょう。
「ネットアセスメント」の御神託ではなく「戦略の階層」構造に基づく散文的なウォーゲームによって。

49 :JTAC:2019/06/14(金) 12:49:03.79 ID:wTXx3Qky.net
弱小都市国家(?)・香港の民主化運動ですが、心情的な同情に加え、
リアリズムな側面でも「情報戦略」上の「利用価値」があります。
敵の政治的な内部分裂ほど情報屋にとっての「掻き入れ時」はありません。
香港民主派と「飲茶」でもしながら「支払いはドル」で済ませ協力関係(諜報網ともいう)を構築してはどうか?
マルドメ的に言えば「情報ドメイン(?)のスタンドオフ」です。

「支那ヘイトのネトウヨ」にとって「戦機きたれり!ジーク・ハイル!」と叫びたくなる状況ですが、
日本のエセ情報コミュニティの中で「状況」を活用しようという動きは寡聞にして。
何も高額なインフラをアメリカから買うことだけが情報戦略では無いと思いますが。

日露戦争時、明石元二郎はロシア国内の諜報網構築に成功しましたが、
そのペネトレイションポイントが当時ロシアに併合されてた「フィンランド独立派」だったことは記憶を呼び起こす価値ありかと。
見かけの大小ではなく、敵の政策的パラドックスの「業の深さ」にこそ漬け込むべき間隙があります。

50 :JTAC:2019/06/15(土) 14:44:15.20 ID:hZr+lliG.net
航空戦略学派(戦略爆撃学派)の始祖、ジュリオ・ドゥーエ、ミッチェル、トレンチャードには共通点があります。
第一次世界大戦初期のパイロットで有視界で敵地上軍を偵察もしくは爆撃した経験があります。
彼らの独立空軍、空軍至上主義、あるいは航空地政学的なドクトリンも全く根も葉も無いものではなく、第一次世界大戦での自身達の経験にも裏打されています。

51 :JTAC:2019/06/15(土) 14:49:53.97 ID:hZr+lliG.net
ところが、第一次大戦も末期になると航空機にとっても恐るべき状況が生まれる。
一つは強烈な対空砲火。これにより低高度での有視界爆撃などというのどかな戦争は消滅しました。

第二次大戦でも爆撃機はどんどん高高度に追いやられ爆撃の費用対効果は低下していった。
(急降下爆撃機つうものもありましたが、損害は夥しい。)

52 :名無し三等兵:2019/06/15(土) 15:27:37.60 ID:hZr+lliG.net
もう一つは戦略爆撃には直接寄与しない戦闘機による「航空優勢」の争奪です。
これもドゥーエが考えていた「制空」とは微妙に異なり、一定空域内で航空戦力比に2倍強の差がついてしまうと劣性側は「爆撃機」含めてほとんど活動できなくなってしまうという。

これも第一次世界大戦末期の1917、1918の航空戦で既に顕在化し激しい航空撃滅戦を展開しました。

53 :JTAC:2019/06/15(土) 15:42:12.14 ID:hZr+lliG.net
ドゥーエ、ミッチェル、トレンチャードには暗黙の前提があります。
それは「全ての航空機は地上軍に比して優越する速度・高度により戦略目標上に到達でき、有視界で正確な爆撃ができる。」

これは第一次世界大戦、第二世界大戦を通してほぼ実現しませんでした。
一部、爆撃「精度」については湾岸戦争以降の精密誘導爆撃により形を変えて実現し、
これをルトワックは「戦略的エアパワーのルネッサンス」と読んでいます。
逆に言えば、日本に蔓延している幼稚な「制空権」思想と裏腹に今やっと「暗黒時代」を抜けて「ルネッサンス」に到達したということです。

54 :JTAC:2019/06/15(土) 15:54:58.08 ID:hZr+lliG.net
「独立空軍」による「航空優勢の争奪」というのは、ある意味「陸軍のワナ」ですw

こうやって、空軍同士、航空優勢を争って拒否しあい、さらにファイタースイープ、エスコート、SEAD、スタンドオフジャマーとソーティ数を分割していくと、
地上の戦略目標や陸軍への爆撃ソーティ数がどんどん低下してしまう。
ステルス化したらしたで機体は高額化し兵器搭載数は低下し航空機の戦略的インパクトはやっぱり低下します。
このへんはクレフェルトが「エアパワーの時代」という何とも皮肉なタイトルで書いています。

55 :JTAC:2019/06/15(土) 16:40:14.35 ID:mJLQ3qQN.net
メタ理論ですが、太平洋戦争時の連合艦隊司令長官・山本五十六は、かなり強度のドゥーエニスト「全ての航空機は戦略目標に到達可能」だったのかな?と。

統合作戦だの何だのと「汚れて」しまった現代人から見ると、MI(ミッドウェー)作戦は目的も方法も手段も意味不明に見えますが、
ピュアな戦略爆撃学派、初期のドゥーエニストの思想を前提とすると一定の合理性があるのに気づく。

56 :JTAC:2019/06/15(土) 17:00:21.70 ID:mJLQ3qQN.net
まずミッドウェー攻略段階ですが「南雲機動部隊の全ての航空機はミッドウェーを正確に攻撃できる」
現実はかなりの対空砲火で妨害され「第二次攻撃隊の要ありと認む」となりますが、ドゥーエニストの教義上はあり得なかった。

さらに一旦ミッドウェー島を攻略して一式陸攻飛行隊を進出させれば、
その攻撃圏内にあるハワイ前哨基地島嶼群にA2/AD作用が働き撤退に追い込める→ハワイ自体が帝国海軍のA2/ADの範囲に入る→主力艦隊がサンディエゴ撤退に追い込めると、連鎖的な効果を見込んでいたようです。(勉強中)

相手が帝国海軍同様、かなり艦隊保全思考の強い指揮官だったらひょっとしたら山本の手の中で踊ったかもしれない。
ただし、あいにく米太平洋艦隊司令官が潜水艦乗りのチェスター・ニミッツに交替し
「戦闘艦は"沈んで"なんぼ」「損傷?直せば良いだろ。TF/TGとしてパフォ維持すりゃええ」「PAC10!」「ワイリー君。レポートはまだかね?」となって裏目に出ましたが。

57 :JTAC:2019/06/15(土) 17:12:51.81 ID:mJLQ3qQN.net
時代は21世紀。
「変位抜刀エア・シー・バトル」を編みだし、支那のA2/AD圏内は陸軍や同盟国を盾にして金輪際、入ってきそうにない素晴らしきアメリカ太平洋艦隊の雄姿。
同盟国として誠に頼もしく、感涙にむせび泣くばかり。

山本長官は生まれて来るのが七十年早かった。
現代支那の海軍司令官に輪廻転生すれば「A2/ADでアメリカ太平洋艦隊を西太平洋から駆逐した名戦略家」「21世紀のゴルシコフ」としてさらに名を馳せたかもしれません。

58 :JTAC:2019/06/15(土) 21:35:15.24 ID:qFCMXek2.net
香港政府、「逃亡犯条例」の先送り発表 大規模デモ受け

https://article.auone.jp/detail/1/4/8/109_8_r_20190615_1560585522177976

まずは、おめでとうございまする。
予断を許さない小さな勝利ですが。

59 :JTAC:2019/06/15(土) 21:44:42.45 ID:qFCMXek2.net
「帝国水陸機動団、義によって民主香港臨時政府に馳走いたす!」

・・・・なんて、やらかしたら「戦前回帰」だとぶっ叩かれますよね。やっぱり。
ただ、内なるエランビタールが囁くのです。

60 :JTAC:2019/06/16(日) 16:13:04.50 ID:ITbq4BUW.net
WW2時の帝国陸軍による香港攻略は、第23軍主力4万をもって、
九龍要塞ジン・ドリンカーズ・ラインで防御するイギリス軍守備隊13,000を攻撃し18日で陥落させました。

が、純戦術的に攻略したわけではなく給水施設の奪取が契機でありイギリス軍の計画では半年間の抵抗を予定していました。
一旦、軍事的に独立するとかなり守るに容易な軍事地理的環境にあります。

61 :JTAC:2019/06/16(日) 16:25:50.68 ID:ITbq4BUW.net
また、香港、マカオをとりまく広東一帯が、支那大陸全体からか細い道路で連接される「島」のような孤立地域で歴史的に見ても政治的軍事的なパワーを投射し難い地理になっています。
元々が交州一帯が半独立的な傾向にあります。

この地理的なハンディは現代戦でも大きく、例えばこの地域を策源地とする中越紛争では支那側の大敗に終わっています。
支那側から見てもこの地域での地上からの軍事作戦は「攻勢終末点」ぎりぎりです。

これに隣接する南シナ海のシーパワーに拘るのも陸上のLOSでは統治すら不安という限界を露呈している、とも言える。

62 :JTAC:2019/06/16(日) 16:42:20.21 ID:ITbq4BUW.net
上海の孤立的傾向は議論の余地は無いでしょう。
三国時代の呉王朝他、南朝系の王朝が南京-上海一帯に本拠地を置き分裂している方が政治的にも自然とすら言える。
軍事的には長江他クリークが発達し中央戦区の陸軍のパワーが届きにくい地理環境にある。

長江上流に三峡ダムを建造したのも工業用水や治水に加え、上海閥を北京からコントロールしたいという願望もある。
が、ダムは早くも機能を失いつつあるようです。
また、沿岸の住民への扱いは蛮行というに値する。

63 :JTAC:2019/06/16(日) 16:54:53.96 ID:ITbq4BUW.net
香港映画のジョン・ウーの「レッドクリフ(赤壁の戦い)」。
あれは、どう見ても北京政府への「当てつけ」でしょう。
貯まっとるなとw

このままで北京の大子党政権が前近代的な政策を取り続けるなら、上海閥や香港民主派が離反する可能性はあるんじゃないか。

「分離独立」とまではいかないまでも、習近平を失脚させて権力分散型の協調体制引き戻せれば、とりあえずの危機は回避できます。
対支那戦略のエンドステイトはそんなところじゃないでしょうかね。

64 :JTAC:2019/06/17(月) 22:29:03.91 ID:nZmCqf/b.net
エドワード・ルトワックの「戦争の階層(level of war)」のイメージは、「国家戦略」「戦域戦略」「作戦」「戦術」「技術」の5層の垂直構造を持つ多層建築物が、
敵・味方の水平方向でぶつかり合う現象です。

ただし、この構造は床の構造が柔らかく階層のレベルを越えて突き上げやつき下げがあります。

65 :JTAC:2019/06/17(月) 22:38:11.78 ID:nZmCqf/b.net
水平方向には、敵味方だけではなく、中立勢力や同盟もあり、それぞれ水平方向で、協同したり、争うためにぶつかりあったり集合したりします。
また、政策上の不一致により同一国家でも水平方向でバキッと割れる場合もあります。

ギャンブルに使用する円柱チップが5枚重ねで、同盟集団単位でぶつかり合うイメージでどうでしょう。

66 :JTAC:2019/06/17(月) 22:46:40.95 ID:nZmCqf/b.net
同一次元の力の行使は、常に敵対勢力の反作用や摩擦による減衰にさらされます。これが戦争のパラドックス。

一つの次元の部分的成功は上位次元に影響を与えます。
ただし、それは部分決算であり上位次元における全体決算により初めて結果が確定します。
酷いときには、ある次元での勝利が上位次元では全く逆効果の場合もあります。
これを垂直的成功と水平的失敗と呼んでいます。

67 :JTAC:2019/06/17(月) 22:51:15.57 ID:nZmCqf/b.net
このモデルでは国家戦略次元の「同盟」の意味合いが大きく、「通貨」のような役割を果たす。
各次元での戦いの結果は「同盟」という通貨で決算されます。

68 :JTAC:2019/06/17(月) 22:58:35.79 ID:nZmCqf/b.net
各次元での戦いは、敵の反作用にさらされつつ一進一退し、一つの上の次元で部分決算されます。
これを繰返し、一番上の国家戦略次元において自陣営の同盟を強化しつつ、敵陣営の同盟や敵国内の結合を解体することで戦略目的を果たすことができます。
全ての次元の戦いはこれを目指した活動と言えます。

69 :JTAC:2019/06/17(月) 23:07:47.05 ID:nZmCqf/b.net
以上のエドワード・ルトワックの「戦争の階層」モデルを参考にすると「CSBAの提案するドクトリンの効用が分からん」というのも理解できるかと。
どう味方の同盟強化に作用し、どう敵の同盟や国内の結合の解体に繋がるのか?
ただ打撃するだけではなく、動揺分子の香港、上海他を揺さぶってこそ意味がある。

70 :JTAC:2019/06/17(月) 23:48:42.49 ID:nZmCqf/b.net
「「同盟」「同盟」言うなら台湾と同盟を結べばいいんでね?」
という向きには無理だとお答えします。
肝心なことを見落としてる。

かつて、台湾には日本から見て同盟可能な政治勢力がいました。
旧日本統治時代の知識人集団・国民党穏健派の李登輝派です。常識ですよね。
だが、残念ながら国民党右派と民進党に左右から押し潰され政治勢力としては消滅しました。
アメリカの意志も絡んでいますね。
二十年前なら何とかなったかもしれませんが、外務省の不作為が悔やまれます。

71 :JTAC:2019/06/18(火) 00:00:25.87 ID:JILC+7j7.net
「「同盟」「同盟」言うならサウスコリアと同盟を結べばいいんでね?」
という向きには無理だとお答えします。
肝心なことを見落としてる。

かつて、南朝鮮には日本から見て同盟可能な政治勢力がいました。
旧帝国陸軍人脈のハンナラ党穏健派のキム・ジョンピル(本人は陸士卒ではないようですが)です。
また、政治的な野心はありませんが陸軍に影響力があるペク・スンヨプ大将のコネクションがありました。
常識ですよね。

だが、残念ながらハンナラ党右派や新千年民主党系に左右から押し潰され政治勢力としては消滅しました。
アメリカの意志も絡んでいますね。
二十年前なら何とかなったかもしれませんが、外務省の不作為が悔やまれます。

ペク・スンヨプ大将は御存命なようですが、もうさすがに高齢でしかも親日派(売国奴)認定くらいました。
キム・ジョンピル氏は一昨年他界し、すかさず今のローソク左翼政権ができました。
日本の限定的な力ではどうしようもない。潔くスパッと諦めましょう。

72 :JTAC:2019/06/18(火) 00:14:17.65 ID:JILC+7j7.net
ということで、大戦略次元で同盟可能な民主主義勢力は、フラフラしてますが独立的な意志はあるフィリピン・ドゥテルテ政権、
将来の伸びしろを見てベトナム、「これから」切り崩すニューフロンティア、支那の上海閥、広州閥。
これと後背のアメリカ合衆国、総選挙を辛くも生き残ったオーストラリア保守党。
このあたりかと。

これを担保する軍事上の教義は各同盟国を守り同盟に引き寄せる「マルチドメインオペレーション(改良型エアランドバトル)」(=統合機動防衛力)(統合多次元?んなもん知らん)一択です。
最終的な大戦略上の決算は、民主主義同盟なのです。

73 :Lans :2019/06/18(火) 10:17:06.47 ID:uJK21vM1.net
>56
>一旦ミッドウェー島を攻略して一式陸攻飛行隊を進出

それは日本の国力では無理
仮にMI攻略したとして(それ自体は比較的可能)その維持が出来ないというのは昔から言われている事。
特に劣勢海軍(日本海軍)が優勢海軍(米海軍)に対し、MI補給線を維持するのはどれだけの護衛艦艇が必要か?
補給線を常にハワイの潜水艦、機動部隊に脅かされる不利と困難は、大西洋で弱小海軍たる独海軍の通商破壊を受けながら戦った英海軍の比ではない。

Uボートと少数の通商破壊艦(単艦単位)ではなく、多数のガトー級並びに、機動部隊の通商破壊を受けて各個撃破の未来しかありません。
(ちなみに米海軍は英海軍と大西洋の戦訓を共有している。つまり補給維持側がやられたら嫌なことも熟知しています)

それに付き合って連合艦隊が常時展開すれば、あっという間に燃料が枯渇します。
(そもそも日本が開戦に踏み切ったのは・・・)

MIの目標はあくまでも敵艦隊と認識し、MI攻略はその誘引手段であり長期維持に大きな戦力展開はすべきではない。
(この認識を「徹底できなかった日本海軍はレイテでも同様の間違いを繰り返しますが・・・)

74 :Lans :2019/06/18(火) 10:19:48.59 ID:uJK21vM1.net
(レイテの場合は、目的は輸送船団という認識の徹底ができてない)

75 :JTAC:2019/06/18(火) 19:41:40.64 ID:XOE23a3Z.net
>>73
客観的にはその通りです。
MI作戦は、当然、無謀な賭けでしかない。

今、興味を感じているのは「連合艦隊の主観的な状況判断と作戦観」です。
特に「ミッドウェイ奪取後のじ後作戦」が面白い。
第5航空戦隊を欠き、ただでさえ搭載機数が少ないのに、ミッドウェイ奪取後の基地航空隊用の機体輸送任務まで帯びていました。
その狙いは何だったのか?

76 :JTAC:2019/06/18(火) 19:58:49.25 ID:XOE23a3Z.net
「客観的」に見れば、真珠湾攻撃直後もアメリカはそこまで(主力艦をサンディエゴに後退)防勢的に構えず
シンガポール作戦、フィリピン作戦、ジャワ作戦やラバウルへの進攻をCVTFで撹乱する方が妥当だったかもしれない。

連合艦隊の「主観的な状況判断」としては、ハワイの前哨基地に圧力(A2/AD)をかけることで真珠湾直後の再現を狙ったのかもと。

それと、「今の」支那のA2/ADに怯えきって後退2速の「今の」アメリカ太平洋艦隊の作戦観との対比で「面白い」と感じるわけです。

77 :Lans :2019/06/19(水) 09:50:28.50 ID:8MDcvHlA.net
>75
>「連合艦隊の主観的な状況判断と作戦観」

ならば、軍令部と連合艦隊と現場の艦隊の意向と判断の違いに目を向けると面白いよ。
作戦術の概念なく、中途半端に任務指揮だけを行うということの問題点が判るw

78 :Lans :2019/06/19(水) 10:02:30.16 ID:8MDcvHlA.net
特に「レイテ」は戦後の各級指揮官への事情聴取の記録が残されてます。
(一部は市販もされており、たまにヤフオクでも見かけますが・・・)

証言記録 太平洋戦争-開戦の原因
証言記録 太平洋戦争-作戦の真相
証言記録 太平洋戦争-終戦への決断

米戦略爆撃調査団報告書からの抜粋版をサンケイ新聞社出版局が昭和50年に出版
原本の日本語訳は防衛研究所で読めるはず(海自が翻訳したのがある)

これと戦史叢書と、VEGOの論文のレイテ関連と、各種回想録を比較考察すれば良いんではないか
(と膨大な作業を気軽に言ってみるテスト)

※この手の調書は、回答に目が向かいがちですが、それだけでなく、聞いた側がなぜそれを聞いたのか?も考える必要があります。
 そこにjは米軍側の疑問と期待する回答が透けている場合があります。
 (つまり米軍側の理解や疑問、そして目指すものが見えたりする)

79 :Lans :2019/06/19(水) 10:09:40.73 ID:8MDcvHlA.net
なお、空自は空自で爆撃関係をまとめてますし、
戦争指導や戦略爆撃、経済打撃などを抜粋m、あとめたものも市販されてますが
案外、海軍関連の証言は市販が少ない・・・
やはる海軍反省会が出てるからか・・・
(調書は戦後直後だし、米軍主導ということもあり、結構違う事いってそうなんだよな・・・)
(ちなみに調書は中盤から米軍からその批判性を認められた大井参謀が聞き取りに参加してたりする)
(なので大井氏経由で出版された資料もあるわけです)

80 :JTAC:2019/06/19(水) 19:57:17.94 ID:jMY1YBVk.net
>>77
>軍令部と連合艦隊

少なくとも「第二段作戦」全般では軍令部とGF間では(たぶん、おそらく、忖度するに)コンセンサスができていたのですね。

1942年4月 「大東亜戦争第二段作戦帝国海軍作戦計画」を上奏
4月16日 軍令部総長は大海指第八十五号で、前年指示した大海指第一号(連合艦隊長官あて)および大海指第二号(支那方面艦隊司令長官あて)の別冊作戦方針の一部を訂正する形式で第二段作戦方針を下令!

4月28日 連合艦隊は関係者に作戦計画案を配布。
4月28日から3日間 連合艦隊第一段階作戦戦訓研究会を実施
5月1日から4日間は第二段作戦の図上演習を実施、図上演習ではハワイ攻略まで行われた・・・・・・・。

「ハワイは取れる」とw

81 :JTAC:2019/06/19(水) 20:05:40.48 ID:jMY1YBVk.net
山口多聞はさらにアバンギャルドです。

○連合艦隊の第二段作戦検討時の山口少将から提案

5月 インド要地を占領
7月 フィジー、サモア、ニューカレドニアおよびニュージーランド、オーストラリア要地を占領
8、9月 アリューシャンを占領
11、12月 ミッドウェー、ジョンストン、パルミラを占領。1
1943年(昭和18年)1月 ハワイを占領
その後 パナマ運河を破壊し、カリフォルニア州油田地帯を占領、北米全域爆撃

誰だ?こいつを優秀だと言ってる奴は。
「航空主兵派」がA2/AD効果を過大視してたんかなと。

自分は南雲派です。調べれば調べるほど。

82 :JTAC:2019/06/19(水) 20:15:41.17 ID:jMY1YBVk.net
防衛研究所って、市ヶ谷に移転しとったんですね。
あの「マイクロウェーブ電磁スペクトラム攻撃」のスタンドオフを掻い潜ってまで奥にはよういかんわ。

新海誠の「君の名は」リピーターですが、あの「マイクロアンテナ」のリアリティはいただけん。
四ッ谷-市ヶ谷ってそんなにオサレな街か?
「血飛沫飛び交い」「刺すか刺されるか」のイメージですが。

83 :Lans :2019/06/20(木) 10:13:03.41 ID:Fze2nbz6.net
>81
>誰だ?こいつを優秀だと言ってる奴は。
>「航空主兵派」がA2/AD効果を過大視してたんかなと。

指揮官も戦術/作戦/戦略の各次元での適合を見なければいけないと思います。

ロンメルも多門も、すぐれたたぐいまれな戦機を読める優れた戦術指揮官であると思いますが・・・
作戦次元になると、ちょっと・・・

南雲は、作戦指揮官としては評価しても良いと思いますが、戦術指揮官としてアレなのが・・・

全てにおいて優秀というのは正直難しいものだとは思いますが。

(有名な軍人をあげて、戦術/作戦/戦略で〇△?評価をつけてみると面白いと思う)
(そして、その人が必要な時期にその地位にいたかどうか・・・)

84 :JTAC:2019/06/20(木) 21:27:39.71 ID:LHbHxygB.net
>>83
>南雲は、作戦指揮官としては評価しても良いと思いますが、戦術指揮官としてアレなのが・・・

アメリカ側の「ナグモ・タスクフォース」への評価が高うございます。
特にMI作戦後に「CVGP」と「AdvanceGP」の分進戦術をとるようになってから、アメリカCVTFの牙が届かなくなり
逆にアメリカ側が一方的に空母を失い一時的にですが稼働空母が0になった。
これを米側が高く評価しています。

この時代、空母6隻を3個航空戦隊と、他艦隊の借り物の金剛級戦隊、巡洋戦隊、駆逐戦隊でアドホックな「空母機動部隊」を編成するなんて誰もやったことがない。
この霧と摩擦への南雲中将の悪戦苦闘は、我々の「資産(キャパビリティ)」になります。
東シナ海で軽空母とF-35B統合打撃戦闘機を運用するなんて「ナグモ・タスクフォース」の絶望的困難さに比べればチョロいものです。

85 :JTAC:2019/06/20(木) 21:37:13.80 ID:LHbHxygB.net
海自は、やっぱ山本中心戦史(あるいは米内戦史)ということになりますか。
少しもったいない。

もう少しニュートラルに、特に敵対した米側の戦史を眺めると面白い知見が得られる。
アメリカ側も1942-43年は涙が出るほど苦しいんです。
その彼らにとっての「霧」として「ナグモ・タスクフォース」が立ち塞がる。

86 :JTAC:2019/06/20(木) 21:58:47.43 ID:LHbHxygB.net
逆に米側でも、スプルーアンスは一歩海軍を出ると驚くほど無名です。
当方としては呪殺の対象ですが学ぶべき智将でもあります。

家が貧乏で食うためにアナポリスに入った。
ワシントンでのデスクワークが嫌いで艦上勤務をこよなく愛する。航空機も空母もどしろうと。
人事的に干されても気にしない。
コーヒーとトーストと桃の缶詰が大好物。書類作業は大嫌いでムーア参謀長まかせ。
艦上でも昼寝三昧。「敵襲以外は起こすな。」
ザ・変人。

ただし戦えば必ず勝つ・・・。
「不敗の魔術師」

87 :JTAC:2019/06/21(金) 17:30:35.71 ID:qGRLvMFj.net
いにしえの太平洋戦史の中で、現代戦略的には「キング2作戦後(中?)」の「グラティテュード作戦」に注目して欲しいのだが。
ハルゼーが分権したTF38(ジョン・S・マケイン・シニア)がバシー海峡を越えて南シナ海に侵入。
南シナ海の日本の輸送船団を徹底的に殲滅して南方との海上交通遮断を決定的にした。

現代支那問題でも、戦時にこれが再現できれば決定的です。
支那の戦争意志をへし折り、ついでに香港共和国を独立させましょう。

支那もそれを警戒してせっせと南シナ海に軍事基地作ってる。
対西側戦のセンター・オブ・グラビティを崩す致命的脆弱点の一つ。

88 :JTAC:2019/06/21(金) 17:37:55.78 ID:qGRLvMFj.net
CVSGを支那のA2/ADのキルゾーンに「無策」で飛び込ませるのは無謀ですが、それを成立させる「窓」をどうやったら構築できるかコンセンサスを作りたいものです。

陸軍を協力させても良いし、もっとサブマリナーの意見も聞きたいですね。
決まれば決定打になる「必殺」ですので。
最初から諦める必要はないでしょう。それこそが支那の思うツボ。

89 :名無し三等兵:2019/06/23(日) 04:20:44.13 ID:dBbnT25F.net
>>88
> CVSGを支那のA2/ADのキルゾーンに「無策」で飛び込ませるのは無謀ですが、それを成立させる「窓」をどうやったら構築できるかコンセンサスを作りたいものです。

そのCVSGっていずも改やかが改基幹の海自の護衛隊のこと?
それともアメリカ海軍のCVSG(つまり基幹はニミッツ級CATOBAR空母)のこと?

前者なら論外、潜水艦でエスコートしようがどうしようが早期警戒能力がゼロで搭載戦闘機数も些少で緊張が高まっている時でも滞空CAPを
やらせるだけの戦闘機数のない船など、チャイナのA2ADエリアに送り込むなんて自殺行為
例えば南シナ海にいずも改機動部隊が入ればチャイナ側の対艦弾道ミサイルが全部外れたとしても人工島やチャイナ本土からの
チャイナ空海軍の戦闘機の襲来に対処できない、ASMの飽和攻撃でいずも改は確実に撃沈される

後者ならアメリカ海軍が考えて既に答えを持ってるだろ
ただ、今その答えを明かしてしまうとチャイナが対応してしまうから
現時点では答えを言わず第一列島線より東側に展開する(チャイナのA2ADに入らない)と表向きは言ってるだけ

90 :JTAC:2019/06/23(日) 19:40:59.87 ID:5e+mS/7C.net
>>89
>ASMの飽和攻撃でいずも改は確実に撃沈

「技術」次元で考えればその通りで支那側のASM数を考えれば「神に祈れ」となります。

が、「戦術」次元で考えると日本側の空母機動部隊を探知・識別するセンサープラットフォームとASMを撃つ部隊との同期にかなりの練度が必要になります。
支那側の現状ではまだ戦力化段階と言ったところでしょう。

さらに「作戦」次元にエキスパンドすると、開発が進んでいるマルドメ(宇宙・サイバー・電磁スペ・情報)各領域の競合状態の中で作戦フェイズが進みます。
各領域がパリティ状態では一方的な情報優越を前提とした「飽和攻撃」はなかなか実現できません。
また、戦役間を通して支那側が先制的な島嶼部侵攻で航空戦力を損耗した場合に「後の先」として日本側から南シナ海の脆弱点を一突する場面もあります。

さらに「戦略」次元で考えると、そもそもアメリカという主敵と対峙してる支那としては、
対日では軍事的威圧をもって不戦屈敵でありたい。空母いずも機動部隊とASMでやり合っている段階でかなり失敗と言えます。
よって、日本側の空母機動部隊の敵策源地攻撃は抑止力になります。
別に進んで日本側から戦争をしかけるものではありません。「武力による諫止」というやつです。

91 :JTAC:2019/06/23(日) 19:50:44.66 ID:5e+mS/7C.net
>>89
>後者ならアメリカ海軍が考えて既に答えを持ってるだろ

実際の作戦計画は当然分かりません。
が、ドクトリンレベルではアメリカ海軍の西太平洋でのプレゼンスは着実に低下しています。
日本にF-35Bを売り付けて「バックパッシング」したとトランプが成果を強調してる段階でかなり「情けない」。

だからマルドメなんですがね。

92 :JTAC:2019/06/26(水) 00:33:56.18 ID:DWbCrWOc.net
トランプ氏 日米安保破棄に言及 米メディア報道 ホワイトハウス高官は否定

https://sp.fnn.jp/posts/00419790CX/201906251549_CX_CX

私的会話とはいえ、トランプと支持者(リバタリアン系)の中には「日米安保破棄」というのはあるのでしょうね。

これは、支那とロシアの脅威に直面している現在の日本にとって真に痛い。(発言だけでも)
しなしながら・・・しかしながら、真の長期的な戦略的展望から言えば「戦機到来」です。
日本が究極的に目指すべき「同盟の組換え」への。

93 :JTAC:2019/06/26(水) 00:41:44.95 ID:DWbCrWOc.net
このままアメリカの国務省系の思惑通り、支那共産党を封じ込めて叩き潰しアメリカ寄の勢力にレジュームチェンジしたとしましょう。

すると東アジア情勢はどうなる?
アメリカ傀儡の反日支那。
アメリカ傀儡の反日南朝鮮。
アメリカ傀儡の反日台湾。
実はアメリカの息のかかった反日政権の中で徹底的に孤立することになります。

そして支那を叩いた後、アメリカの「オフショアバランシング」はあっさりと主敵を変更します。
標的は日本です。

94 :JTAC:2019/06/26(水) 00:46:53.95 ID:DWbCrWOc.net
さすがに「軍事的」までは無いと信じたいですが、経済的には我々はクリントン政権、ブッシュ政権の「日本潰し」を覚えています。
20年間も「経済成長無し」の「経済封鎖」です。

これを孤立しまくった東アジアの中で今世紀中喰らい続けることになります。

95 :JTAC:2019/06/26(水) 00:59:22.89 ID:DWbCrWOc.net
これを考えると「アメリカのプレゼンス後退」はリスクでもあるがチャンスでもある。
太平洋-インド洋における「開かれた民主主義・市場経済同盟」です。
いずれもトランプ政権のアメリカの価値観とは真逆(独裁政権とのディール、一国保護主義、拝金主義)の同盟です。

その名を「大東亜共栄圏」といいますw
「開かれた(大)」「東アジア(東亜)」「互助の精神(共栄)」「経済・軍事同盟(圏)」です。
インド-太平洋におけるNATO-EUをめざします。
「TPP」ともいうかなw

96 :JTAC:2019/06/26(水) 01:15:26.90 ID:DWbCrWOc.net
このクソみたいな弱肉強食リアリズムの東アジアの国際関係で「大東亜共栄圏」ができるか?

現状では困難ですが、一国の中で経済・社会の成熟に伴い「民主主義・市場経済」が成立するように、
国際社会でもその「成熟」によって不可能では無いのではないでしょうか?
「戦略のパラドックス」だけではなく、その向こうにあるリベラリズム(自由主義)の「パラダイムシフト」を刮目して見る。

97 :JTAC:2019/06/26(水) 01:39:49.06 ID:DWbCrWOc.net
その意味でも香港の民主主義運動は面白いですね。
今さら経済的メリットは無いでしょう。
ジャッキー・チェン他「お利口な」香港著名人は支那共産党寄りにポジション変えています。
その中でも、馬鹿やってでも民主主義を追求する人の心は面白い。

98 :名無し三等兵:2019/06/27(木) 18:48:01.35 ID:PthUvzJy.net
アメリカのトランプの支持基盤はリバタリアンだと言われています。

ただややこしいのは、リバタリアン党や共和党のティーパーティ出身者はトランプに「スイープ」されてる。

99 :JTAC:2019/06/27(木) 19:01:13.10 ID:PthUvzJy.net
トランプ自身は、左派色の強いニューヨーカーで、大富豪ではありますが何回か破産しかけて金融系財界閥に救済されてる。
wikiを信じるならば、今現在背後にいるのはロスチャイルド(欧州ユダヤ系)らしい。
ロックフェラー(米国ユダヤ系)とも仲は悪くないようですが、ロックフェラー・エージェントのティラーソンをクビにした。
出自と背後と本人の言動を加味すると、微リベラルってとこでしょうか?トランプ自身の真情は。

しかしながら、大統領としての支持基盤により、かなりリバタリアン的な政策にシフトしてるように思う。
特に対日政策(オフショアバランシン的言動、日米安保破棄(?))ではかなりそれが前面に出ています。

100 :JTAC:2019/06/27(木) 19:21:29.78 ID:PthUvzJy.net
リバタリアンは、自由主義を信奉する地方民で開拓農民の気質を継承していると言われます。
経済政策面では徹底した自由主義者で、この面では保守・共和党系の支持者ですが、
伝統的なキリスト教保守とは決定的違う面がある。
それは法律への態度です。

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