空挺ドラゴンズ　Flight3

155 ：風の谷の名無しさん＠実況は実況板で：2020/03/12(木) 06:45:07 ID:URBlS0ep.net

>>153
テンプレ的な要素を流用するにしても有能な作家は内部まで理解して自分のものにできるが、無能な作家は表層しかパクれない。
ミカのキャラクターにしても仲間のピンチを大胆な行動で解決する展開にすればスタンドプレーが許される雰囲気が描写できた。
しかし、実際は逆でミカのスタンドプレーで仲間がピンチに陥る。そしてなぜか許されてしまうので、ご都合主義だ薄っぺらいだと視聴者にたたかれる。


王道をなぞればいいものをオリジナリティーを出そうとしてロクでもないものを生み出す。最たるものがカーチャが娼婦という設定。

カーチャの身分は船に物資を納品する商店の娘とかでよかった。
町の暮らしに退屈するカーチャに捕竜船の仕事を得意げに語るジロウ、楽しそうにそれを聞くカーチャ。
ジロウはカーチャをオロチ獲りに誘い。カーチャをオロチ獲りに加えるように仲間の説得に奔走するがとりあって貰えない。
意気消沈するジロウ。そして、当のカーチャも竜が町で暴れたことで、店が壊れたとか、父親が怪我したとかで町に残ることに決める。
それでもカーチャは、ジロウを励まして送り出す。ジロウは自分の未熟さを痛感しつつ、いつか一旗上げてカーチャを迎えに行こうと自分の夢を持つ。

という王道展開でよかったのに、娼婦設定のせいで全部台無し。仕事（売春）に誇りを持つプロ（笑）を気どったところで所詮は娼婦。
そんな女に入れ込むジロウもその夢も、せいぜい売女を買うくらいしか楽しみのないオロチ獲りというブラックな職場の社畜でしかなくなってしまった。
娼婦と社畜。地べたのゴミと宙を漂うカス。甘酸っぱい青春の１ページになるはずが、まさにクズとクズの茶番劇でしかなくなってしまった。


捕鯨をオマージュして鯨肉での料理ネタをしつこくねじ込んでくるのに竜の外観が致命的なほどｷﾓｲ。

視聴者は実在しない竜肉の味や特性なんてわからない。それ以前に鯨肉についてもまず知らない。
となると竜肉の料理についても想像の域を出ないのだが、作中にできてくる竜がことごとくＴウイルスでイカレたトカゲみたいな外観なのでどうあがいてもうまそう見えない。
例えるなら、料理本の中に出てくる唯一の挿絵がゲロマズに描かれているようなもの。これでは竜肉に執着するミカのキャラに視聴者は全く共感できない。