亜人ちゃんは語りたい 2

田中「やったじゃないすか佐藤さん！俺たちのおかげで未来の亜人は市民権を得てますよ！」
佐藤「う～ん」
田中「…どうしたんすか？」
佐藤「本当に彼らは今の待遇に満足してるのかなぁ？」
田中「当たり前じゃないすか！人権を得て人体実験もされなくなって亜人が亜人だってことを公言できる世界、これの何が不満だっていうんすか！？」
佐藤「田中君、それは思考停止だよ」
田中「…は？」
佐藤「人間は臆病で卑怯な生き物だ。亜人のほうが種として勝っているのは明らかだし、その数が増え続ければ自分たちを脅かす敵とみなし、いずれ排除しようとするに違いない。人体実験だってされていないとは限らないよ。奴らのやり方は君が一番良く知っているだろう？」
田中「…それは、確かに…」
佐藤「どうだい田中君？私たちは彼ら…デミちゃんたちをもっと高みに連れていけるとは思わないかい？ここは亜人の先輩として立ち上がり、一肌脱いであげようじゃないか！」
田中「そっすね！さすが佐藤さん！」
佐藤「その意気だよ田中君！それじゃあショータイムといこうか！」