天体のメソッド part15

物語はあくまで丁寧にていねいに、深く静かに進行してゆくんだな、この作品の場合

先週、ののかに抱きついて号泣したゆづきだったけど
「正式な“ごめんなさい”」をする為だけに、丸々もう１回使うとは
（その種の“こころときもち”の問題が、この作品にとってそれだけ大切なものだという証でもあるんだろう）

ある意味、ものすごーく丁寧でゴージャスで、“贅沢な”作品だという事ができるのかも
「思春期のおんなのこたちの繊細な心のうごき・わだかまり」を、とにかく丁寧にていねいに描いてゆく
たった、それだけの事を

前回の直後「豪華な包装を開けたらラムネが１個だけ出てきた気分」というレスがあったけど
まさに、そういう作品なんだろうな……
ものすごい手間と暇をかけ、厳選した素材を使って職人が腕を寄りにかけて作った、たった一粒のラムネ菓子

そして多分、後半から終盤にかけての展開のあとに、この辺の“ちっぽけな日常”の要素が
逆効果として“効いて”くるんじゃないかと睨んでる

まぁ今回はソレと同時並行する形で、汐音とノエルの物語もゆっくりとその１歩を踏み出した
部分もあり、勿論「温泉回」という視聴者サービスの面ｗもあり
ちょうどシリーズの真ん中で、怒涛の後半戦に向けての
“転回ポイント”としての１話だったのかね